エトワール・ド・ベッセージュ最終日の個人タイムトライアルでフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)がトップタイム。ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)がリードを守り抜き総合優勝に輝いた。
ステージ1位:フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) (c)CorVos
5日間に渡り、フランスで開催されてきたエトワール・ド・ベッセージュ(UCI2.1)最終日は距離11km弱の個人タイムトライアル。レースの大半は川沿いを往復するフラットコースだが、フィニッシュに至る2級山岳が勝負の鍵を握る。
サンクチュアル・ノートルダムを目指す登坂は距離2.5kmで平均勾配6%。ところどころ10%を超える勾配も控えており、平坦区間とのペース配分が重要だ。リズムが取りづらいこのコースを最速タイムで駆け抜けたのは、アルカンシエルを着るTT世界王者、フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)だった。
ステージ3位:イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) (c)CorVos
ステージ9位:ニルス・ポリッツ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) (c)CorVos
ステージ4位:ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル) (c)CorVos
前日逃げ切り勝利を挙げていたガンナは、それまで暫定首位に立っていたバンジャマン・トマ(フランス、グルパマFDJ)を10秒上回る15分ちょうどでフィニッシュ。その後スタートした総合上位陣もガンナのタイムを上回ることは叶わず、"トップガンナ"が2日連続ステージ優勝の栄冠を手にした。
最後尾出走の総合リーダー、ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)はガンナから29秒遅れのステージ4位に食い込む好走を見せ、危なげなく総合優勝を達成。総合2位エドワード・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード)が大きくタイムを落としたことで、ステージ6位のミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ)が総合2位に、そしてステージ9位のニルス・ポリッツ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)が総合3位浮上を叶えている。
「昨日から脚がかなり痛んでいたけれど、再び勝つという夢はどんな痛みも覆してしまう」と語ったのは絶好調ガンナ。「素晴らしい1週間になった。5日間で2勝を挙げ、クフィアトが総合表彰台。この結果でより大きな目標を持つことができるよ。自分にとってこの2勝は重要であり、将来的な大きな目標へのステップになってくれそうだ。ここに至るまでチームは良いオフトレーニングを重ねてきた。今度はUAEツアーが楽しみだ」と加えている。
総合表彰台:2位クフィアトコフスキ、1位ウェレンス、3位ポリッツ (c)CorVos
ヤングライダー賞を獲得したジェイク・スチュワート(イギリス、グルパマFDJ) (c)CorVos
クウィアトコフスキとポリッツを両脇に従え、総合表彰台の中央に上がったウェレンスは「自分に適したタイムトライアルだった。予定していたよりも大きなワットを出し続けたことで総合優勝が叶ったと思う。もちろん事前に下見したことも良かった。5日間ずっと強力に機能してくれた全てのチームに感謝したい。これ以上無いシーズン開幕になったよ」と話している。ウェレンスの次レースは11日から開幕するツール・ド・ラ・プロヴァンス(UCI2.Pro)の予定だ。
ツール・ド・ラ・プロヴァンスにはウェレンスやエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)といったエトワール連戦組が出場するほか、モビスター(マス)やアスタナ・プレミアテック(ルツェンコ、イサギレ、ウラソフ)、バーレーン・ヴィクトリアス(ビルバオ)、ドゥクーニンク・クイックステップ(アラフィリップ、カヴァニャ、ランパールト)、UAEチームエミレーツ(トレンティン、コスタ、クリストフ)、チームDSM(ロッシュ)といったUCIワールドチーム勢がシーズンインを果たす予定だ。

5日間に渡り、フランスで開催されてきたエトワール・ド・ベッセージュ(UCI2.1)最終日は距離11km弱の個人タイムトライアル。レースの大半は川沿いを往復するフラットコースだが、フィニッシュに至る2級山岳が勝負の鍵を握る。
サンクチュアル・ノートルダムを目指す登坂は距離2.5kmで平均勾配6%。ところどころ10%を超える勾配も控えており、平坦区間とのペース配分が重要だ。リズムが取りづらいこのコースを最速タイムで駆け抜けたのは、アルカンシエルを着るTT世界王者、フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)だった。



前日逃げ切り勝利を挙げていたガンナは、それまで暫定首位に立っていたバンジャマン・トマ(フランス、グルパマFDJ)を10秒上回る15分ちょうどでフィニッシュ。その後スタートした総合上位陣もガンナのタイムを上回ることは叶わず、"トップガンナ"が2日連続ステージ優勝の栄冠を手にした。
最後尾出走の総合リーダー、ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)はガンナから29秒遅れのステージ4位に食い込む好走を見せ、危なげなく総合優勝を達成。総合2位エドワード・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード)が大きくタイムを落としたことで、ステージ6位のミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ)が総合2位に、そしてステージ9位のニルス・ポリッツ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)が総合3位浮上を叶えている。
「昨日から脚がかなり痛んでいたけれど、再び勝つという夢はどんな痛みも覆してしまう」と語ったのは絶好調ガンナ。「素晴らしい1週間になった。5日間で2勝を挙げ、クフィアトが総合表彰台。この結果でより大きな目標を持つことができるよ。自分にとってこの2勝は重要であり、将来的な大きな目標へのステップになってくれそうだ。ここに至るまでチームは良いオフトレーニングを重ねてきた。今度はUAEツアーが楽しみだ」と加えている。


クウィアトコフスキとポリッツを両脇に従え、総合表彰台の中央に上がったウェレンスは「自分に適したタイムトライアルだった。予定していたよりも大きなワットを出し続けたことで総合優勝が叶ったと思う。もちろん事前に下見したことも良かった。5日間ずっと強力に機能してくれた全てのチームに感謝したい。これ以上無いシーズン開幕になったよ」と話している。ウェレンスの次レースは11日から開幕するツール・ド・ラ・プロヴァンス(UCI2.Pro)の予定だ。
ツール・ド・ラ・プロヴァンスにはウェレンスやエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)といったエトワール連戦組が出場するほか、モビスター(マス)やアスタナ・プレミアテック(ルツェンコ、イサギレ、ウラソフ)、バーレーン・ヴィクトリアス(ビルバオ)、ドゥクーニンク・クイックステップ(アラフィリップ、カヴァニャ、ランパールト)、UAEチームエミレーツ(トレンティン、コスタ、クリストフ)、チームDSM(ロッシュ)といったUCIワールドチーム勢がシーズンインを果たす予定だ。
エトワール・ド・ベッセージュ2021 第5ステージ結果
1位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | 15:00 |
2位 | バンジャマン・トマ(フランス、グルパマFDJ) | 0:10 |
3位 | イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | 0:21 |
4位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル) | 0:29 |
5位 | クリストフ・ラポルト(フランス、コフィディス) | 0:31 |
6位 | ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ) | 0:34 |
7位 | アルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーションNIPPO) | 0:35 |
8位 | オウェイン・ドゥール(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | 0:38 |
9位 | ニルス・ポリッツ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
10位 | ジェイク・スチュワート(イギリス、グルパマFDJ) | 0:41 |
個人総合成績
1位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル) | 13:56:23 |
2位 | ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ) | 0:53 |
3位 | ニルス・ポリッツ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:56 |
4位 | ジェイク・スチュワート(イギリス、グルパマFDJ) | 1:02 |
5位 | マッズ・ウルスシュミット(デンマーク、イスラエル・スタートアップネイション) | 1:19 |
6位 | ミヒャエル・ゴグル(オーストリア、クベカ・アソス) | 1:24 |
7位 | グレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、AG2Rシトロエン) | 1:25 |
8位 | エドワード・トゥーンス(ベルギー、トレック・セガフレード) | 1:36 |
9位 | クレモン・カリゼイ(フランス、デルコ) | 1:41 |
10位 | オドクリスティアン・エイキング(ノルウェー、イスラエル・スタートアップネイション) | 1:45 |
その他の特別賞
ポイント賞 | クリストフ・ラポルト(フランス、コフィディス) |
山岳賞 | アレクサンドル・ドゥレットル(フランス、デルコ) |
ヤングライダー賞 | ジェイク・スチュワート(イギリス、グルパマFDJ) |
チーム総合成績 | ロット・スーダル |
text:So Isobe
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