2021/02/01(月) - 12:29
スペインでハンドメイド・カーボンパーツを展開しているダリモ。サドルをクランプするためにダイニーマのケーブルを使用するシートポストや、軽量ハンドル&ステムをピックアップして紹介しよう。
世界中に散らばるユニークな製品を展開しているブランドを日本で取り扱うトライスポーツ。数々のブランドがラインアップされる中に、スペインのハンドメイド・カーボンパーツブランドが幾つかある。その1つがダリモだ。
ラインアップされるプロダクトはどれも手に持っただけでも笑みが溢れてしまうほどの軽量さが特徴。メイン素材がカーボンというだけではなく、チタンボルトの採用などマテリアル面と、ユニークな設計という二面で軽量性を追求し、世のエンスーなサイクリストの心をくすぐっている。
T1 Loop Seatpost
様々な軽量ハンドル、ステムが揃うラインアップの中において、最も特徴的なモデルがT1 Loop Seatpostだろう。カーボン製のシートポストであることはもちろんなのだが、ダリモのブランドアイデンティティを色濃く反映しているのがダイニーマのケーブルを使うシートクランプ設計だ。
通常のシートポストであればヤグラの上にサドルを載せ、その上からクランプパーツで固定していく方式がポピュラー。しかし、T1ではカーボン製のヤグラに載ったサドルレールをダイニーマケーブルの輪で抑え付けるというクランプ方式が採用されている。高強度の素材を使っているものの、糸でシートをクランプするという設計が、T1を唯一無二のシートポストたらしめている。
ダイニーマ繊維は超高分子量ポリエチレンを原料とし、「ゲル紡糸法」と呼ばれる最新のテクノロジーで生み出された超高強度・高弾性率を有するハイテク繊維。あらゆる高機能繊維の中でも有数の軽量性と耐紫外線、化学的安定性を備えているという。T1では最大90kgの体重に対応できるダイニーマケーブルが採用されているという。
T1 Loop Seatpostの重量は次の通り。シートポスト本体(27.2mm径/350mm長)+ボルトが72g、カーボン製ヤグラが7g、ダイニーマが2本で1gであり、合計重量は80gとなった。27.2mm径/250mmの場合はメーカー公表重量が64gとなっている。
取り付け方法はダリモの公式YouTubeチャンネルにアップロードされている。動画を見ながらインストール作業を行えば、思っていた以上に簡単にサドルを装着することが可能であった。サドル角度やヤグラの左右位置は簡単に作業してもある程度は決まるのだが、厳密にポジションを出す時はやや手間がかかる。ただそれを割り切れるだけの軽量性と魅力がこのシートポストにはあるはずだ。
Ellipse Handle bar、iX2、iX4 Stem
魅惑の軽量パーツはシートポストだけではない。Ellipse Handle bar、iX2、iX4 Stemといったコックピット周りもダリモ・パーツで揃えることができるようなラインアップ構成とされている。ハンドル、ステム、シートポストを同一ブランドで揃え、ギークなサイクリスト然としたスタイルで自転車を組み上げても良さそうだ。
Ellipseは3Kカーボンの仕上げがカーボン素材であることを主張する、所有欲を掻き立ててくれるロードハンドルバーだ。後述するステムも3Kカーボンフィニッシュを選択することで、ハンドル周りに統一感がある演出をすることができるだろう。
幅420mmの実測重量130gのEllipseは、リーチ77mm、ドロップ128mmというアナトミックシャローらしい作り。トップ部は若干扁平な楕円形状かつ、ケーブルを這わせるための溝が設けられているため、自然にハンドルを握ることができるようになっている。ライダーの体重制限は90kg、ライダー+自転車+荷物の重量制限は110kgだ。
このハンドルバーのために作られたステムがiX2だ。ハンドルクランプ部をクローズした形状とすることでボルトの本数を減らし、軽量化と同時にスッキリとしたルックスを獲得した一品だ。こちらも取り付けにはコツが必要だが、公式YouTube動画を見ながら作業すればスムーズに装着することができる。
重量66g(100mm、12°)という超軽量モデルながら、FEA(有限要素解析)で断面形状を設計しているため、垂直方向およびねじれ方向への剛性などステムに求められる性能はしっかり確保されている。カーボンレイアップももちろん剛性と軽量性のバランスを考慮した積層となっているという。
iX2のハンドルクランプ部を通常の4ボルト式としたものが、iX4だ。こちらのステムはEllipse以外のハンドルを装着できるため、ハンドルは自分自身のこだわりがある方におすすめのモデルだ。重量は100mモデルで74g。
2種類のステムに用いられるボルトはチタン製でナットはアルミ製だ。また、軽量パーツでありながらもM4ボルト仕様とすることで、組付け中にボルトの頭をなめてしまう心配も少ない。今回紹介したプロダクトは全てISO 4210-2のテストをクリアしたモデルということも特徴だ。販売価格やサイズラインアップは下記を参照してもらいたい。
ダリモ T1 Loop Seatpost
シートポスト径:φ27.2、31.6mm
長さ:200mm、250mm、300mm、350mm、400mm
重量:80g(27.2mm径/350mm長)
重量制限:90kg
価格:39,000円(税抜)
ダリモ Ellipse Road Handlebar
ハンドルクランプ径:31.8mm
リーチ:77mm
ドロップ:128mm
クランプ幅:100mm
サイズ(C-C):380、400、420、440mm
ライダー体重制限:90kg
重量制限:110kg(ライダー+自転車+荷物)
重量:130g
価格:55,000円(税抜)
ダリモ iX2
ハンドルバー径:31.8mm
バークランプ径:47mm
コラム径:1-1/8" (1-1/4"は予約注文のみ)
スタックハイト:47mm
ライズ:-6º / -12º / -17º / -25º (-6º / -25º は予約注文のみ)
サイズ:60 / 70 / 80 / 90 / 100 / 110 / 120 / 130mm (-17°は120mmまで)
仕上げ:3Kカーボン / UDカーボン
重量:66g
価格:48,000円(税抜)
ダリモ iX4
ハンドルバー径:31.8mm
バークランプ径:46mm
コラム径:1-1/8"
スタックハイト:46mm
ライズ:-6° / -12°
サイズ:60 / 70 / 80 / 90 / 100 / 110 / 120 / 130mm
仕上げ:3Kカーボン / UDカーボン
重量:79g
価格:48,000円(税抜)
世界中に散らばるユニークな製品を展開しているブランドを日本で取り扱うトライスポーツ。数々のブランドがラインアップされる中に、スペインのハンドメイド・カーボンパーツブランドが幾つかある。その1つがダリモだ。
ラインアップされるプロダクトはどれも手に持っただけでも笑みが溢れてしまうほどの軽量さが特徴。メイン素材がカーボンというだけではなく、チタンボルトの採用などマテリアル面と、ユニークな設計という二面で軽量性を追求し、世のエンスーなサイクリストの心をくすぐっている。
T1 Loop Seatpost
様々な軽量ハンドル、ステムが揃うラインアップの中において、最も特徴的なモデルがT1 Loop Seatpostだろう。カーボン製のシートポストであることはもちろんなのだが、ダリモのブランドアイデンティティを色濃く反映しているのがダイニーマのケーブルを使うシートクランプ設計だ。
通常のシートポストであればヤグラの上にサドルを載せ、その上からクランプパーツで固定していく方式がポピュラー。しかし、T1ではカーボン製のヤグラに載ったサドルレールをダイニーマケーブルの輪で抑え付けるというクランプ方式が採用されている。高強度の素材を使っているものの、糸でシートをクランプするという設計が、T1を唯一無二のシートポストたらしめている。
ダイニーマ繊維は超高分子量ポリエチレンを原料とし、「ゲル紡糸法」と呼ばれる最新のテクノロジーで生み出された超高強度・高弾性率を有するハイテク繊維。あらゆる高機能繊維の中でも有数の軽量性と耐紫外線、化学的安定性を備えているという。T1では最大90kgの体重に対応できるダイニーマケーブルが採用されているという。
T1 Loop Seatpostの重量は次の通り。シートポスト本体(27.2mm径/350mm長)+ボルトが72g、カーボン製ヤグラが7g、ダイニーマが2本で1gであり、合計重量は80gとなった。27.2mm径/250mmの場合はメーカー公表重量が64gとなっている。
取り付け方法はダリモの公式YouTubeチャンネルにアップロードされている。動画を見ながらインストール作業を行えば、思っていた以上に簡単にサドルを装着することが可能であった。サドル角度やヤグラの左右位置は簡単に作業してもある程度は決まるのだが、厳密にポジションを出す時はやや手間がかかる。ただそれを割り切れるだけの軽量性と魅力がこのシートポストにはあるはずだ。
Ellipse Handle bar、iX2、iX4 Stem
魅惑の軽量パーツはシートポストだけではない。Ellipse Handle bar、iX2、iX4 Stemといったコックピット周りもダリモ・パーツで揃えることができるようなラインアップ構成とされている。ハンドル、ステム、シートポストを同一ブランドで揃え、ギークなサイクリスト然としたスタイルで自転車を組み上げても良さそうだ。
Ellipseは3Kカーボンの仕上げがカーボン素材であることを主張する、所有欲を掻き立ててくれるロードハンドルバーだ。後述するステムも3Kカーボンフィニッシュを選択することで、ハンドル周りに統一感がある演出をすることができるだろう。
幅420mmの実測重量130gのEllipseは、リーチ77mm、ドロップ128mmというアナトミックシャローらしい作り。トップ部は若干扁平な楕円形状かつ、ケーブルを這わせるための溝が設けられているため、自然にハンドルを握ることができるようになっている。ライダーの体重制限は90kg、ライダー+自転車+荷物の重量制限は110kgだ。
このハンドルバーのために作られたステムがiX2だ。ハンドルクランプ部をクローズした形状とすることでボルトの本数を減らし、軽量化と同時にスッキリとしたルックスを獲得した一品だ。こちらも取り付けにはコツが必要だが、公式YouTube動画を見ながら作業すればスムーズに装着することができる。
重量66g(100mm、12°)という超軽量モデルながら、FEA(有限要素解析)で断面形状を設計しているため、垂直方向およびねじれ方向への剛性などステムに求められる性能はしっかり確保されている。カーボンレイアップももちろん剛性と軽量性のバランスを考慮した積層となっているという。
iX2のハンドルクランプ部を通常の4ボルト式としたものが、iX4だ。こちらのステムはEllipse以外のハンドルを装着できるため、ハンドルは自分自身のこだわりがある方におすすめのモデルだ。重量は100mモデルで74g。
2種類のステムに用いられるボルトはチタン製でナットはアルミ製だ。また、軽量パーツでありながらもM4ボルト仕様とすることで、組付け中にボルトの頭をなめてしまう心配も少ない。今回紹介したプロダクトは全てISO 4210-2のテストをクリアしたモデルということも特徴だ。販売価格やサイズラインアップは下記を参照してもらいたい。
ダリモ T1 Loop Seatpost
シートポスト径:φ27.2、31.6mm
長さ:200mm、250mm、300mm、350mm、400mm
重量:80g(27.2mm径/350mm長)
重量制限:90kg
価格:39,000円(税抜)
ダリモ Ellipse Road Handlebar
ハンドルクランプ径:31.8mm
リーチ:77mm
ドロップ:128mm
クランプ幅:100mm
サイズ(C-C):380、400、420、440mm
ライダー体重制限:90kg
重量制限:110kg(ライダー+自転車+荷物)
重量:130g
価格:55,000円(税抜)
ダリモ iX2
ハンドルバー径:31.8mm
バークランプ径:47mm
コラム径:1-1/8" (1-1/4"は予約注文のみ)
スタックハイト:47mm
ライズ:-6º / -12º / -17º / -25º (-6º / -25º は予約注文のみ)
サイズ:60 / 70 / 80 / 90 / 100 / 110 / 120 / 130mm (-17°は120mmまで)
仕上げ:3Kカーボン / UDカーボン
重量:66g
価格:48,000円(税抜)
ダリモ iX4
ハンドルバー径:31.8mm
バークランプ径:46mm
コラム径:1-1/8"
スタックハイト:46mm
ライズ:-6° / -12°
サイズ:60 / 70 / 80 / 90 / 100 / 110 / 120 / 130mm
仕上げ:3Kカーボン / UDカーボン
重量:79g
価格:48,000円(税抜)
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