2021/01/17(日) - 11:41
ベルギーで開催された雪と砂の「シルバーメールクロス」で、ワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィズマ)が勝利。新ベルギー王者が世界選手権に向けて弾みをつけた。
年末年始の過密スケジュールを終え、マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)がスペインで合宿に入るなど、世界選手権に向けてのクール期間に入っている欧州シクロクロスカレンダー。そんな中ベルギーのモルで開催された「シルバーメールクロス(英語でシルバーレイククロス)」に、ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ)をはじめ男女トップ選手が集まった。
モルのシルバーレイクは、かつてトム・ボーネン(ベルギー)が仲間のロード選手を招いたレースイベント「ボーネン&フレンズクロス」を開催したことでも知られる場所。深く柔らかい砂が特徴のコースを制圧したのは、先週ベルギーチャンピオンに輝いたばかりのファンアールトだった。
これまで何度もベルギー王者に輝いているものの、世界王者の証であるアルカンシエルが優先されるため、初めてベルギーチャンピオンジャージ姿でレースを走ったファンアールト。スタートダッシュを決めたラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)を抜き去ると、レース中盤過ぎまではローレンス・スウェーク(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)のランデブーを選んだ。
「風が強かったのでスウェークと一緒に走ることが最善策だった。その中で何度かプレッシャーを掛けたけれど千切れず、後半に入ってようやく差がついたのを見て全力で踏み込んだよ」と振り返るファンアールトがサンドセクションで独走に。残り周回を逃げ切ったベルギー王者が、雪が舞い散る湖のほとりで勝利した。
「ベルギーのトリコロールで(を着用して)の素晴らしい勝利だ。これまで何度もベルギー王者になったことがあるけれど、今日に至るまでレースで着ることはなかったからなおさらだ」と語るファンアールト。今期4勝目と共に世界選手権に向けて弾みを付けている。
また、世界王者セイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・フェニックス)やサンヌ・カント(ベルギー、IKO・クレラン)不在の女子レースではデニセ・ベッツィマ(オランダ、パウェルズサウゼン・ビンゴール)が好スタート。すぐさま今季好調のルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)と共に先頭グループを築き上げた。
元世界王者のマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)やマノン・バッカー(オランダ、クレディショップ・フリスタッズ)の追走を振り切って、共に最終周回へと入ったブラントとベッツィマ。するとブラントが砂区間で加速し、ベッツィマは「厳しいトレーニングを重ねてきたので少し脚に疲れがあった」と後退。世界選手権でアルバラードとの一騎打ちが期待されているベテランが、持ち味のパワーで勝利を掴んでいる。
年末年始の過密スケジュールを終え、マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)がスペインで合宿に入るなど、世界選手権に向けてのクール期間に入っている欧州シクロクロスカレンダー。そんな中ベルギーのモルで開催された「シルバーメールクロス(英語でシルバーレイククロス)」に、ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ)をはじめ男女トップ選手が集まった。
モルのシルバーレイクは、かつてトム・ボーネン(ベルギー)が仲間のロード選手を招いたレースイベント「ボーネン&フレンズクロス」を開催したことでも知られる場所。深く柔らかい砂が特徴のコースを制圧したのは、先週ベルギーチャンピオンに輝いたばかりのファンアールトだった。
これまで何度もベルギー王者に輝いているものの、世界王者の証であるアルカンシエルが優先されるため、初めてベルギーチャンピオンジャージ姿でレースを走ったファンアールト。スタートダッシュを決めたラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)を抜き去ると、レース中盤過ぎまではローレンス・スウェーク(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)のランデブーを選んだ。
「風が強かったのでスウェークと一緒に走ることが最善策だった。その中で何度かプレッシャーを掛けたけれど千切れず、後半に入ってようやく差がついたのを見て全力で踏み込んだよ」と振り返るファンアールトがサンドセクションで独走に。残り周回を逃げ切ったベルギー王者が、雪が舞い散る湖のほとりで勝利した。
「ベルギーのトリコロールで(を着用して)の素晴らしい勝利だ。これまで何度もベルギー王者になったことがあるけれど、今日に至るまでレースで着ることはなかったからなおさらだ」と語るファンアールト。今期4勝目と共に世界選手権に向けて弾みを付けている。
また、世界王者セイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・フェニックス)やサンヌ・カント(ベルギー、IKO・クレラン)不在の女子レースではデニセ・ベッツィマ(オランダ、パウェルズサウゼン・ビンゴール)が好スタート。すぐさま今季好調のルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)と共に先頭グループを築き上げた。
元世界王者のマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)やマノン・バッカー(オランダ、クレディショップ・フリスタッズ)の追走を振り切って、共に最終周回へと入ったブラントとベッツィマ。するとブラントが砂区間で加速し、ベッツィマは「厳しいトレーニングを重ねてきたので少し脚に疲れがあった」と後退。世界選手権でアルバラードとの一騎打ちが期待されているベテランが、持ち味のパワーで勝利を掴んでいる。
男子エリートレース結果
1位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ) | 59:32 |
2位 | ローレンス・スウェーク(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | 0:57 |
3位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | 1:01 |
4位 | デーヴィッド・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) | 1:23 |
5位 | イェンス・アダムス(ベルギー) | 1:34 |
6位 | ダーン・ソエト(ベルギー、グループヘンス・マースコンテナーズ) | 1:42 |
7位 | ディエテル・スウェーク(ベルギー、クレディショップ・フリスタッズ) | |
8位 | コルネ・ファンケッセル(オランダ、トルマンスシクロクロスチーム) | |
9位 | トム・メーウセン(ベルギー、グループヘンス・マースコンテナーズ) | 2:16 |
10位 | イェーレ・カンプ(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | 2:48 |
女子エリートレース結果
1位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) | 42:39 |
2位 | デニセ・ベッツィマ(オランダ、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | 0:04 |
3位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | 0:29 |
4位 | マノン・バッカー(オランダ、クレディショップ・フリスタッズ) | 0:45 |
5位 | ヤラ・カステリン(オランダ、クレディショップ・フリスタッズ) | 0:53 |
6位 | パック・ピーテルス(オランダ、アルペシン・フェニックス) | 1:05 |
7位 | ラウラ・フェルドンショット(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | 1:20 |
8位 | クララ・ホンシンガー(アメリカ、キャノンデール・シクロクロスワールド.com) | 1:50 |
9位 | アニック・ファンアルフェン(オランダ、クレディショップ・フリスタッズ) | 1:58 |
10位 | フェム・ファンエンペル(オランダ、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | 2:04 |
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