1月13日、スペインでトレーニング合宿を行うドゥクーニンク・クイックステップがオンライン記者会見を開いた。昨年負った大怪我からの復帰を目指すヤコブセンやエヴェネプール、ツールのポイント賞に輝いたサム・ベネット、アルカンシェルのアラフィリップ、6年振りの復帰となったカヴェンディッシュらのインタビューを紹介する。



パトリック・ルフェーブルGM

記者会見に臨むドゥクーニンク・クイックステップの選手たち記者会見に臨むドゥクーニンク・クイックステップの選手たち (c)Deceuninck-QuickStep
できる限り早くレースが開幕することを願っている。奇妙な状況が依然として続いているが、初めて直面した昨年と同じように、その全てを乗り越えられるよう全力を尽くしたい。昨シーズンは非常に厄介で困難だったが、そんな中でも我々は良い走りができた。可能な限り勝利を手に入れるため、再びトライしたい。我々は質と量の両方を手に入れたので、2021年も(昨年と)同様のシナリオになるよう期待している。



レムコ・エヴェネプール(ベルギー)

質問に応じるレムコ・エヴェネプール(ベルギー)質問に応じるレムコ・エヴェネプール(ベルギー) (c)Deceuninck-QuickStep
まだいつレースに復帰できるかわからない。自分(の気持ち)と身体が100%になるまで時間をかけて準備したい。目標は2月なので慌ててはいない。今年は再びジロ・デ・イタリアを目指す。2020年シーズンにチームが見せた活躍が僕のモチベーションになったし、スタート地点に立ってレースと素晴らしいファンに出会えるのが楽しみでしょうがない。しかし、いま最大の目標は完全に回復することだ。



ファビオ・ヤコブセン(オランダ)

再びバイクに乗って、みんなと一緒にトレーニングライドをしている。バイクに乗る感覚に問題はない。今のところはゆっくりとしたペースだが、着実にプロ選手としてのフィーリングを取り戻しつつある。ドゥクーニンク・クイックステップの全員が僕をサポートしてくれる。感謝したい。

昨年のツール・ド・フランスで最高のスプリンターと、自転車界屈指のスプリンターが隣にいることが大きなモチベーションを与えてくれる。2月にはまた手術を予定しているのでレース復帰がいつになるかはわからないが、一番大切なことはみんなとこの場にいれることだ。人生で最悪の出来事が、自分にどんな意味を持たらしたのかを言い表すことはできない。でもこのチームはまるで家族のようなんだ。一緒に同じ時を過ごし、お互いを気遣い合う。彼らと共にいられることが幸せだ。



サム・ベネット(アイルランド)

サム・ベネット(アイルランド)サム・ベネット(アイルランド) (c)Deceuninck-QuickStep
素晴らしいシーズンだった2020年を(今年)上回ることができるのかはわからない。だが今年のツールはスプリンターに優しいレイアウトなので、(昨年以上の)ステージ勝利をあげたいと思っている。また、目標であるワールドツアーのワンデーレースでも優勝したい。今年はそれを目標にしたいと思っている。良い冬を過ごすことができ、トレーニング合宿はいまのところ順調だ。コンディションも上向きで、自信もついてきている。この状態がこのまま続いてくれることをを願っている。



マーク・カヴェンディッシュ(イギリス)

マーク・カヴェンディッシュ(イギリス)マーク・カヴェンディッシュ(イギリス) (c)Deceuninck-QuickStep
再びこのチームに戻ってくることができ、とても嬉しい。レースが待ち遠しいよ。ありがたいことに、今年はドゥクーニンク・クイックステップでレースを楽しむことができる。たとえ勝利に届かなくても、チームに何かを与えることができる。それは以前このチームにいた時に、僕がしてもらったことだ。かつて所属していた期間が一番幸せだったし、またこうして戻ってくることができて夢のようだ。



イヴ・ランパールト(ベルギー)

主要クラシックで優勝できればと思っている。決して簡単なことではないが、昨年の走りは今年に向けて大きな自信を与えてくれた。(AGドリダーフス・ブルージュ)デパンヌで優勝し、オンループ(ヘットニュースブラッド)では2位、ヘント〜ウェヴェルヘムではトップ10に入ったので、自分の夢を叶えるために努力を続ける。またそれと同時に、ビックレースでチームの勝利のためにサポートしたい。



ジュリアン・アラフィリップ(フランス)

ジュリアン・アラフィリップ(フランス)ジュリアン・アラフィリップ(フランス) (c)Deceuninck-QuickStep
主要な目標は、シーズン序盤をしっかりと走ることだ。来月からシーズンを開始し、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュまで良い状態を維持したいと思っている。昨年11月のフランドル(ロンド・ファン・フラーンデレン)の落車から、いまだ回復途中なんだ。12月にある程度の改善が見られたのだが、完全な状態になるにはまだ数週間必要だ。クラシックレースをしっかりと走り、ロンド(ファン・フラーンデレン)のスタート地点に戻りたい。だが、どのレースを走るのかではなく、最も大切なのは昨年のようなパフォーマンスを発揮することだ。そしてアルカンシェルのジャージで過ごす日々を楽しみたい。

text:Sotaro.Arakawa

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