今季クリストファー・フルーム(イギリス)の加入で注目を集めるイスラエル・スタートアップネイションが、新ジャージの全身写真と1月12日よりスペイン・ジローナで行われるトレーニング合宿の予定を発表した。フルームは滞在するカルフォルニアで引き続き練習を行い、合宿には参加しない。



母国イスラエルでトレーニングを行うガイ・サジフ(イスラエル・スタートアップネイション)母国イスラエルでトレーニングを行うガイ・サジフ(イスラエル・スタートアップネイション) (c)Israel Start-Up Nation
1月4日の発表によれば、イスラエル・スタートアップネイションの年始スケジュールは、1月12日からスペイン・ジローナで全体合宿を開始し、26日にアルゼンチンのブエルタ・ア・サンフアン(2.Pro)で2021年シーズンイン。そして1月28日〜31日にスペイン・マヨルカ島を舞台に行われるチャレンジマヨルカ(1.1)で欧州シーズンのスタートを切る予定だ。

当初は例年通りイスラエルでの合宿を予定していたものの、12月下旬よりイスラエル国内で再び新型コロナウイルスの感染が拡大したことを受け、急遽取りやめることになった。しかし、既にワクチン接種率が世界一(人口の10%以上が接種済み)という状況を踏まえ、2月下旬から3月にチーム全体で第二合宿を行う予定だという。

チームオーナーの一人であるシルヴァン・アダムス氏は「選手やこれまでイスラエル合宿に参加したことのない新加入の選手たちに、母国を紹介できる機会を楽しみにしている。合宿ではイスラエルの多様な地形を走り、また世界有数の観光地や史跡を訪れることができる。この合宿は過去に選手たちに大変好評で、母国に選手やスタッフを紹介するこの慣習を守っていきたい」とコメントしている。

新ジャージでカリフォルニアの海岸線を走るクリストファー・フルーム(イギリス)新ジャージでカリフォルニアの海岸線を走るクリストファー・フルーム(イギリス) (c)Israel Start-Up Nation
リハビリと筋力トレーニングを重ねるクリストファー・フルーム(イギリス)リハビリと筋力トレーニングを重ねるクリストファー・フルーム(イギリス) (c)Israel Start-Up Nation
フルームを筆頭に、EFプロサイクリングからマイケル・ウッズ(カナダ)とセップ・ファンマルク(ベルギー)、ミッチェルトン・スコットからダリル・インピー(南アフリカ)など9人が新たに加入したイスラエル。しかし、現在アメリカ、カリフォルニアに滞在しトレーニングを行うフルームは全体練習には参加せず、また昨年12月に出場すると発表のあったブエルタ・ア・サンフアンもメンバー入りしていない。

パフォーマンスコーチであるパウロ・サルダニャ氏はその理由について「クリス・フルームは大怪我から再び身体のバランスを整えるため、リハビリと筋力トレーニングの両方で素晴らしい進歩を遂げている。そのためチーム内で議論と判断の結果、引き続きカリフォルニアという環境でトレーニングをするのが重要だと考えた。その環境こそがバイクトレーニングでも、またそれ以外のトレーニングに関しても彼の進歩の継続に繋がるのだと感じている」と説明している。

text:Sotaro.Arakawa

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