2020/10/24(土) - 12:46
今大会初のスプリントステージとなったブエルタ第4日目。猛烈な追い上げで勝利を手にしたサム・ベネットや、キレのある飛び出しも及ばなかったフィリプセン、体調不良のため未出走だったゲシュケなどのコメントを紹介します。
ステージ優勝 サム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ)
サム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ) photo:Unipublic
最終局面はとても速く、一日を通しても速いレースだったので緊張感があった。僕らはある地点までチームがまとまって行く必要があると思っていて、チームはその通りの素晴らしい働きをしてくれた。必要なときにまとまり、望んでいた以上のサポートをしてくれた。何人かが一緒にいてくれれば十分だったに、チーム全員が前にいてくれたんだ。
僕は外側を狙い、フィリプセンは内側から上がり飛び出した。まさか追いけるとは思わなかったよ。でもスピードがどんどん上がり、フィニッシュラインに向けて加速していった。僕にはパワーがあったが、彼のコーナーを抜けてからの爆発力は凄まじいものがあった。彼を捕まえられるか分からなかった。でも十分な加速によって最後は彼を抜くことができた。シャンゼリゼ以来の勝利だ。信じられない気持ちだよ。
ステージ2位 ジャスパー・フィリプセン(ベルギー、UAEチームエミレーツ)
ベネットに破れたジャスパー・フィリプセン(ベルギー、UAEチームエミレーツ) photo:CorVos
本当に上手くいったんだ。最終局面ではチームのみんなが計画通りの素晴らしい働きをしてくれた。ずっとポールポジション(集団先頭)に位置することができ、残り50mまでは「貰ったな」と感じていた。自分のスプリントに一切の悔いはない。プラン通りに運べたものの、それが結果に繋がらなかっただけだ。勝利できず少し残念だが、次のスプリントステージに向けて自信になったよ。
ステージ3位 ヤコブ・マレツコ(イタリア、CCCチーム)
今日の結果に非常に満足している。もちろん僕たちは勝利を目指しているのだが、3日間に渡る山岳での厳しいステージを越えたのにも関わらず、脚の調子が良い。だから3位でも嬉しいんだ。
今日は静か(なステージ)だったが、逃げが捕まってからスプリンターを擁するチームたちによる位置取り争いが行われていた。チームメイトたちは僕を良い位置で守ってくれた。そのおかげで最後数百mでは何人かを抜くことができた。3位は良いスタートになったし、次のスプリントステージで何ができるか見てみよう。
ステージ4位 パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
もちろんステージ勝利を狙っていたのだが、残念ながら叶わなかった。最初の3ステージはスプリンターにとって簡単ではなかった。でも調子は良く、今日も勝てると思っていた。
今年のブエルタにスプリンターのチャンスは多くないので、できる限りのことを試したかった。最後の1kmはかなり高速で混沌としていたが、サム(ベネット)の後ろに付くことができた。最後は彼を抜くことができず4位だった。望んでいた結果ではないが、次のスプリントステージでまた挑戦し、そこで上手くいくことを期待している。
マイヨロホ&ポイント賞 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
プリモシュ・ログリッチ(スロベニア)を守って走るユンボ・ヴィスマ photo:CorVos
追い風が多く、楽な一日ではなかった。結果的にとても速いステージで、プロトンは緊張感が漂っていた。僕たちは集中力と警戒心を持ち、一瞬たりとも気持ちが緩まる余裕はなかった。チームは僕を先頭にいさせるため素晴らしい働きを見せてくれた。僕たちにミスは許されないし、特にこのようなステージではなおさらだ。常に鋭敏であり続けなければならない。
敢闘賞を獲得したヘスス・エスケラ(スペイン、ブルゴスBH)
チームメイトのウィリー・スミット(南アフリカ)と共に逃げるヘスス・エスケラ(スペイン、ブルゴスBH) photo:CorVos
逃げに乗ってどうなるのか見てみたかった。集団は僕らにアドバンテージをくれ、タイム差を詰めたり広げたりを試みた。残り25km地点までは力を見せたのだが、上手くいかった。自分の努力に価値を与えてくれるのは嬉しいし、この敢闘賞を誇りに思うよ。
体調不良のため出走せず棄権したシモン・ゲシュケ(ドイツ、CCCチーム)
シーズン最後のレースをベストな状態で走れなかった。でも挑戦する価値はあった。チームのみんなに感謝したい。CCCチームにはこの2年間とてもお世話になった。いまは休みが楽しみだ。
text:Sotaro.Arakawa
ステージ優勝 サム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ)
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最終局面はとても速く、一日を通しても速いレースだったので緊張感があった。僕らはある地点までチームがまとまって行く必要があると思っていて、チームはその通りの素晴らしい働きをしてくれた。必要なときにまとまり、望んでいた以上のサポートをしてくれた。何人かが一緒にいてくれれば十分だったに、チーム全員が前にいてくれたんだ。
僕は外側を狙い、フィリプセンは内側から上がり飛び出した。まさか追いけるとは思わなかったよ。でもスピードがどんどん上がり、フィニッシュラインに向けて加速していった。僕にはパワーがあったが、彼のコーナーを抜けてからの爆発力は凄まじいものがあった。彼を捕まえられるか分からなかった。でも十分な加速によって最後は彼を抜くことができた。シャンゼリゼ以来の勝利だ。信じられない気持ちだよ。
ステージ2位 ジャスパー・フィリプセン(ベルギー、UAEチームエミレーツ)
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本当に上手くいったんだ。最終局面ではチームのみんなが計画通りの素晴らしい働きをしてくれた。ずっとポールポジション(集団先頭)に位置することができ、残り50mまでは「貰ったな」と感じていた。自分のスプリントに一切の悔いはない。プラン通りに運べたものの、それが結果に繋がらなかっただけだ。勝利できず少し残念だが、次のスプリントステージに向けて自信になったよ。
ステージ3位 ヤコブ・マレツコ(イタリア、CCCチーム)
今日の結果に非常に満足している。もちろん僕たちは勝利を目指しているのだが、3日間に渡る山岳での厳しいステージを越えたのにも関わらず、脚の調子が良い。だから3位でも嬉しいんだ。
今日は静か(なステージ)だったが、逃げが捕まってからスプリンターを擁するチームたちによる位置取り争いが行われていた。チームメイトたちは僕を良い位置で守ってくれた。そのおかげで最後数百mでは何人かを抜くことができた。3位は良いスタートになったし、次のスプリントステージで何ができるか見てみよう。
ステージ4位 パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)
もちろんステージ勝利を狙っていたのだが、残念ながら叶わなかった。最初の3ステージはスプリンターにとって簡単ではなかった。でも調子は良く、今日も勝てると思っていた。
今年のブエルタにスプリンターのチャンスは多くないので、できる限りのことを試したかった。最後の1kmはかなり高速で混沌としていたが、サム(ベネット)の後ろに付くことができた。最後は彼を抜くことができず4位だった。望んでいた結果ではないが、次のスプリントステージでまた挑戦し、そこで上手くいくことを期待している。
マイヨロホ&ポイント賞 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
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追い風が多く、楽な一日ではなかった。結果的にとても速いステージで、プロトンは緊張感が漂っていた。僕たちは集中力と警戒心を持ち、一瞬たりとも気持ちが緩まる余裕はなかった。チームは僕を先頭にいさせるため素晴らしい働きを見せてくれた。僕たちにミスは許されないし、特にこのようなステージではなおさらだ。常に鋭敏であり続けなければならない。
敢闘賞を獲得したヘスス・エスケラ(スペイン、ブルゴスBH)
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逃げに乗ってどうなるのか見てみたかった。集団は僕らにアドバンテージをくれ、タイム差を詰めたり広げたりを試みた。残り25km地点までは力を見せたのだが、上手くいかった。自分の努力に価値を与えてくれるのは嬉しいし、この敢闘賞を誇りに思うよ。
体調不良のため出走せず棄権したシモン・ゲシュケ(ドイツ、CCCチーム)
シーズン最後のレースをベストな状態で走れなかった。でも挑戦する価値はあった。チームのみんなに感謝したい。CCCチームにはこの2年間とてもお世話になった。いまは休みが楽しみだ。
text:Sotaro.Arakawa
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