2020/10/19(月) - 14:21
男子と同じ石畳の急勾配が多数組み込まれたロンド・ファン・フラーンデレン女子レースは、ラスト18kmのオウデ・クワレモントから独走に持ち込んだシャンタル・ブラーク(オランダ、ブールス・ドルマンス)が勝利した。
オウデナールデのチームプレゼンに臨むミッチェルトン・スコット photo:Mitchelton-Scott
男子レースの4時間後、13:45に動き出したロンド・ファン・フラーンデレン女子レース(UCIウィメンズワールドツアー)はオウデナールデを発着するレイアウト。昨年から約20km短い136kmコースだが、終盤にはターインベルグ、クルイスベルグ、オウデ・クワレモント、そしてパテルベルグという男子レースと同じ順序で石畳急坂が連続する。
この日はヘントをスキップした世界王者アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールス・ドルマンス)とアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)やセシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJヌーヴィルアキテーヌ・フュチュロスコープ)らがリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ以来3週間ぶりに顔を合わせ、ヘント〜ウェヴェルヘム勝者のヨリーン・ドール(ベルギー、ブールス・ドルマンス)といったメンバーが集結した。
その一方、体調を崩したマリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ)や、出場予定だった與那嶺恵理も含め、ヘント前のPCR検査で陽性反応を出したアレ・BTCリュブリャナは自主隔離によってDNS。20チームが所々青空が見え隠れするオウデナールデを旅立った。
およそ15kmのアタック合戦を経て逃げたハイジ・フランツ(アメリカ、ラリーサイクリング)ら7名だったが、最初の石畳「リッペンホーフストラート」を前に5名に減少してしまう。第4登坂「レベルグ」を通過した集団からU23ワールドランキング首位のリアヌ・リッパート(ドイツ)が飛び出し、この動きにはコリン・リヴェラ(アメリカ、サンウェブ)とクリスティン・フォークナー(アメリカ、チームティブコ・SVB)が同調。しかし力のある選手ばかりのこの動きを集団が見逃すはずもなく、トレック・セガフレードやブールス・ドルマンスの牽引によって残り51km地点で引き戻されている。
アタックを繰り出すアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット) photo:Mitchelton-Scott
独走のままパテルベルグをクリアしたシャンタル・ブラーク(オランダ、ブールス・ドルマンス) photo:CorVos
アルカンシエルを着用するファンデルブレッヘンが第7登坂カナリーベルグから牽引を開始し、その5km先の第8登坂ボーネンベルグこと「ターインベルグ」で逃げをキャッチ。カウンターで先行したリエジャンエ・マルクス(オランダ、CCC・リブ)とアレナ・アミアリウシク(ベラルーシ、キャニオン・スラム)を先頭に第9登坂「クルイスベルグ」をクリアし、50秒差のメイン集団ではファンデルブレッヘンのペースメイクから頂上通過後にシャンタル・ブラーク(オランダ、ブールス・ドルマンス)がアタック。オランダチームが組織的な動きで集団を破壊したが、続いて前世界王者&現欧州王者のファンフルーテンが飛び出した。
ファンフルーテンは後続を突き放して勝ちパターンに持ち込んだかに思えたが、チェック役のファンデルブレッヘンがすぐさま追いつき、背後に張り付いたことで失速。20名強に絞り込まれた精鋭集団が残り18kmの「オウデ・クワレモント」の石畳の取り付くと、その終盤にブラークが再度アタック。チェックを振り払って独走体制に持ち込んだ元世界王者は、続く最終登坂「パテルベルグ」も差を詰められることなく乗り越える。後続集団ではファンフルーテン自ら牽引役に回ったものの、アタックと吸収を繰り返したことでペースは最後まで上がらなかった。
最後のパテルベルグを登るエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)たち photo:CorVos
独走でロンド初勝利を挙げたシャンタル・ブラーク(オランダ、ブールス・ドルマンス) photo:CorVos
クワレモント終盤からフィニッシュまでの18kmを単独で逃げ切ったブラークは、ペースアップ&ダウンを続ける集団を尻目にリードを1分以上広げる圧巻の走りで独走勝利。2022年のスプリングクラシックシーズン後に引退を発表しているブラークが初のロンド制覇を成し遂げた。
1分1秒遅れた2位集団によるゴール勝負をアミー・ピーテルス(オランダ)が制したことで、ブールス・ドルマンスはロンドでワンツー勝利。ベルギーはナショナルチャンピオンのロッテ・コペッキー(ロット・スーダル)を3位に送り込むことで精一杯だった。
ロンド・ファン・フラーンデレン女子表彰台 2位ピーテルス、1位ブラーク、3位コペッキー photo:CorVos
勝利したブラークにとっては、今回がル・サミンに続く今季2勝目。「勝つことができて本当に嬉しい。この瞬間のためにシーズンを通して厳しいトレーニングを重ねてきた。何度も何度も挑戦してきたこのロンドで勝てたのだから喜びは格別」と話している。
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男子レースの4時間後、13:45に動き出したロンド・ファン・フラーンデレン女子レース(UCIウィメンズワールドツアー)はオウデナールデを発着するレイアウト。昨年から約20km短い136kmコースだが、終盤にはターインベルグ、クルイスベルグ、オウデ・クワレモント、そしてパテルベルグという男子レースと同じ順序で石畳急坂が連続する。
この日はヘントをスキップした世界王者アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールス・ドルマンス)とアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)やセシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJヌーヴィルアキテーヌ・フュチュロスコープ)らがリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ以来3週間ぶりに顔を合わせ、ヘント〜ウェヴェルヘム勝者のヨリーン・ドール(ベルギー、ブールス・ドルマンス)といったメンバーが集結した。
その一方、体調を崩したマリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ)や、出場予定だった與那嶺恵理も含め、ヘント前のPCR検査で陽性反応を出したアレ・BTCリュブリャナは自主隔離によってDNS。20チームが所々青空が見え隠れするオウデナールデを旅立った。
およそ15kmのアタック合戦を経て逃げたハイジ・フランツ(アメリカ、ラリーサイクリング)ら7名だったが、最初の石畳「リッペンホーフストラート」を前に5名に減少してしまう。第4登坂「レベルグ」を通過した集団からU23ワールドランキング首位のリアヌ・リッパート(ドイツ)が飛び出し、この動きにはコリン・リヴェラ(アメリカ、サンウェブ)とクリスティン・フォークナー(アメリカ、チームティブコ・SVB)が同調。しかし力のある選手ばかりのこの動きを集団が見逃すはずもなく、トレック・セガフレードやブールス・ドルマンスの牽引によって残り51km地点で引き戻されている。
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ファンフルーテンは後続を突き放して勝ちパターンに持ち込んだかに思えたが、チェック役のファンデルブレッヘンがすぐさま追いつき、背後に張り付いたことで失速。20名強に絞り込まれた精鋭集団が残り18kmの「オウデ・クワレモント」の石畳の取り付くと、その終盤にブラークが再度アタック。チェックを振り払って独走体制に持ち込んだ元世界王者は、続く最終登坂「パテルベルグ」も差を詰められることなく乗り越える。後続集団ではファンフルーテン自ら牽引役に回ったものの、アタックと吸収を繰り返したことでペースは最後まで上がらなかった。
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クワレモント終盤からフィニッシュまでの18kmを単独で逃げ切ったブラークは、ペースアップ&ダウンを続ける集団を尻目にリードを1分以上広げる圧巻の走りで独走勝利。2022年のスプリングクラシックシーズン後に引退を発表しているブラークが初のロンド制覇を成し遂げた。
1分1秒遅れた2位集団によるゴール勝負をアミー・ピーテルス(オランダ)が制したことで、ブールス・ドルマンスはロンドでワンツー勝利。ベルギーはナショナルチャンピオンのロッテ・コペッキー(ロット・スーダル)を3位に送り込むことで精一杯だった。
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勝利したブラークにとっては、今回がル・サミンに続く今季2勝目。「勝つことができて本当に嬉しい。この瞬間のためにシーズンを通して厳しいトレーニングを重ねてきた。何度も何度も挑戦してきたこのロンドで勝てたのだから喜びは格別」と話している。
ロンド・ファン・フラーンデレン2020WE結果
1位 | シャンタル・ブラーク(オランダ、ブールス・ドルマンス) | 3:29:57 |
2位 | アミー・ピーテルス(オランダ、ブールス・ドルマンス) | 1:01 |
3位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、ロット・スーダル) | |
4位 | リサ・ブレナウアー(ドイツ、セラティツィット・WNTプロサイクリング) | |
5位 | サラ・ロイ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | |
6位 | アレナ・アミアリウシク(ベラルーシ、キャニオン・スラム) | |
7位 | デミ・フォーリング(オランダ、パークホテル・ファルケンブルク) | |
8位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード) | |
9位 | ローレン・ステフェンス(アメリカ、チームティブコ・SVB) | |
10位 | マルタ・カヴァッリ(イタリア、バルカー・トラベル&サービス) |
text:So Isobe
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