超軽量パーツに定評のあるTHM-Carbonesから、新作のハンドルバー&シートポストが登場。ステム一体型とすることでさらなる軽量化を実現した「Frontale コンボバー」、コンフォートゾーンによって快適性を高めた「Mandibula シートポスト」を紹介しよう。



THM-Carbones Frontale コンボバーTHM-Carbones Frontale コンボバー (c)トライスポーツ
航空宇宙産業で活躍したエンジニアが立ち上げ、カーボン専業で超軽量パーツを作り続けているドイツのTHM-Carbones。販売ラインアップはそこまで多くないもののそのどれもが超一級品。近年は3Tとも共同で製品開発を行っているブランドだ。

今回新作として登場した「Frontale(フロンターレ)」は、究極の軽量性を追求したステム一体型ハンドルバーだ。カーボンの編み目が美しいそのルックスはまるで工芸品のよう。剛性を確保するための角張ったステムデザイン、握りやすさに配慮したやや扁平したバートップなどが特徴的で、同社が誇るカーボン技術によって重量は222g(42×100mm)と超軽量に仕上がっている。

握りやすさに配慮した扁平形状のバートップ。ドロップ形状は一般的なコンパクトタイプだ握りやすさに配慮した扁平形状のバートップ。ドロップ形状は一般的なコンパクトタイプだ (c)トライスポーツ
バートップ裏側にはケーブルを沿わせる溝も設けられているバートップ裏側にはケーブルを沿わせる溝も設けられている (c)トライスポーツ
ステムのクランプパーツも軽量なものを採用しているほか、バートップ裏にはケーブル配線用の溝も備わっている。ドロップが119mm、リーチが77mmという形状は昨今に標準的なコンパクトタイプと言えるだろう。ハンドル幅が40/42/44cmの3種類、ステム長が90/100/110mmの3種類から選ぶことができ、価格は14万円(税抜)。

THM-Carbones Frontale コンボバー
ハンドルバークランプ径:31.8mm
フォークステアリング径:1-1/8”
サイズ:ドロップ 119mm、リーチ 77mm、スタック 40mm
フレア (エンドの広がり):6°
ステム角度:-6°
ハンドル幅(C-C):40 / 42 / 44 cm
ステム長:90 / 100 / 110mm
重量 (+/-5%):222g(ハンドル42cm x ステム100mm)
体重制限:110kg (自転車、荷物含む)
価格:140,000円(税抜)



THM-Carbones Mandibula シートポストTHM-Carbones Mandibula シートポスト (c)トライスポーツ
同じく新登場の「Mandibula(マンディビュラ)」は、究極の軽量性と快適性の両立を目指し開発されたフルカーボンシートポストだ。上側をコンフォートゾーン、下側をパワーゾーンという上下2つのパートに分割して設計されており、快適なのに硬く軽いというハイパフォーマンスな性能を実現している。

シートポスト全体をしならせて快適性を生み出そうとすると、サドルが低く出代の少ないライダーではその恩恵を受けられない問題があった。そこで今作ではどんなライダー、どんな自転車でも効率的にしなりを生み出せるよう、ヤグラ下にホールを空けたような特殊形状を採用することで快適性を確保している。

シートポスト上部のコンフォートゾーンによって快適性を確保しているシートポスト上部のコンフォートゾーンによって快適性を確保している (c)トライスポーツ
さらには上下のゾーンでカーボンレイアップを変更しており、コンフォートゾーンはより柔軟性の高い作りとすることで荒れた路面でも振動を和らげ快適なライドフィールを実現。ロード、グラベル、シクロクロス、MTBなどどのタイプの自転車でもその有用性が発揮できるだろう。

もちろん軽量性の追求も忘れてはおらず、サドルはヤグラパーツで挟み込んだ後、1本のボルトで固定する方式を採用している。シートポスト径は27.2mm、オフセットは25mmで、長さは350/400mmの2種類がラインアップする。価格は8万円(税抜)。取り扱いはトライスポーツだ。

THM-Carbones Mandibula シートポスト
径:Φ27.2mm
オフセット:25mm
長さ:350mm / 400mm
重量:159g(350mm)、172g(400mm)
体重制限:110kg (自転車、荷物を含む)
価格:80,000円(税抜)

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