2020/09/23(水) - 13:09
マイヨヴェール争いを繰り広げたペテル・サガンや、第16ステージで逃げ切り勝利を飾ったレナード・ケムナを擁するボーラ・ハンスグローエのバイクをピックアップ。チームが使用したのは今夏スペシャライズドからデビューしたばかりのTARMAC SL7、そしてSHIV TTだ。
ペテル・サガン(スロバキア)によるマイヨヴェール獲得を目指したものの、サム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ)の前に一歩及ばなかったボーラ・ハンスグローエ。それでも、第16ステージではレナード・ケムナ(ドイツ)が逃げ切り勝利を収めるなど見せ場を作った。サガンのスプリント、ケムナの登り、ダニエル・オス(イタリア)の引きなど、あらゆるシーンで選手たちの走りを支えたのがスペシャライズドの「TARMAC SL7」だ。
従来ボーラはTARMACとVENGEを使い分けていたが、TARMAC SL7で統一された模様。チームのメインスポンサーであるハンスグローエ社のコーポレートカラー、エメラルドグリーンを差し色としたフレームデザインに変更はないが、サガンバイクのみオールブラックカラーで、チェーンステーには世界選手権3連覇を表す3本ラインがあしらわれている。
ボーラはシマノのグローバルサポートチームであり、コンポーネントは油圧ディスクブレーキのDURA-ACE DI2一択。軽量性を重視してXTRのディスクローターを選択するチームも存在するが、ボーラは全選手がDURA-ACEグレードのSM-RT900を使用している。また、パワーメーターはシマノのFC-R9100-P、スプリンタースイッチの有無は選手によってまちまちだ。
ハンドル/ステムはTARMAC SL7専用品が基本だが、PRO製品をチョイスする選手も。ダニエル・オスはさらなる剛性を求めてか、極太のVIBE SPRINTステムとVIBEアルミハンドルをセット。エマヌエル・ブッフマン(ドイツ)とマキシミリアン・シャフマン(ドイツ)はステム一体型ハンドルのSTEALTH EVOを使用していた。バーテープはスペシャライズドと関係の深いスパカズだ。
さらにホイールにも要注目だ。今年新登場したエアロモデル「Rapide CLX」と軽量クライミングモデル「Alpinist CLX」をレース投入しているものの、旧CLX50 Discのチューブラー仕様(市販されないプロ専用モデル)もまだまだ使用率は高い模様。Rapide CLXとAlpinist CLXはクリンチャー専用設計のため、パンクリスクを考慮するとチューブラータイヤを選択したいという選手たちの考えだろう。
コースによっては後輪をRapide CLX、前輪をAlpinist CLXという組み合わせをした選手も見られた。クリンチャータイヤはスキンサイドのTURBO COTTONをチョイス。チューブラーと比較した際の乗り心地を重視したためだろうか。
タイムトライアルバイクは昨年から登場した「SHIV TT Disc」を使用しており、TT機材も含めディスクブレーキで統一している数少ないチームとなっている。ホイールはフロントがRapide CLXで、リアが321。リアホイールのカラフルな「RIDING FOR FOCUS」デザインは昨年同様だ。スペシャライズドにエアロボトルのラインナップが無いため、選手によってはロゴを消したエリートのエアロボトルをセットしていた。
text:Yuto.Murata
photo:Makoto.AYANO
ペテル・サガン(スロバキア)によるマイヨヴェール獲得を目指したものの、サム・ベネット(アイルランド、ドゥクーニンク・クイックステップ)の前に一歩及ばなかったボーラ・ハンスグローエ。それでも、第16ステージではレナード・ケムナ(ドイツ)が逃げ切り勝利を収めるなど見せ場を作った。サガンのスプリント、ケムナの登り、ダニエル・オス(イタリア)の引きなど、あらゆるシーンで選手たちの走りを支えたのがスペシャライズドの「TARMAC SL7」だ。
従来ボーラはTARMACとVENGEを使い分けていたが、TARMAC SL7で統一された模様。チームのメインスポンサーであるハンスグローエ社のコーポレートカラー、エメラルドグリーンを差し色としたフレームデザインに変更はないが、サガンバイクのみオールブラックカラーで、チェーンステーには世界選手権3連覇を表す3本ラインがあしらわれている。
ボーラはシマノのグローバルサポートチームであり、コンポーネントは油圧ディスクブレーキのDURA-ACE DI2一択。軽量性を重視してXTRのディスクローターを選択するチームも存在するが、ボーラは全選手がDURA-ACEグレードのSM-RT900を使用している。また、パワーメーターはシマノのFC-R9100-P、スプリンタースイッチの有無は選手によってまちまちだ。
ハンドル/ステムはTARMAC SL7専用品が基本だが、PRO製品をチョイスする選手も。ダニエル・オスはさらなる剛性を求めてか、極太のVIBE SPRINTステムとVIBEアルミハンドルをセット。エマヌエル・ブッフマン(ドイツ)とマキシミリアン・シャフマン(ドイツ)はステム一体型ハンドルのSTEALTH EVOを使用していた。バーテープはスペシャライズドと関係の深いスパカズだ。
さらにホイールにも要注目だ。今年新登場したエアロモデル「Rapide CLX」と軽量クライミングモデル「Alpinist CLX」をレース投入しているものの、旧CLX50 Discのチューブラー仕様(市販されないプロ専用モデル)もまだまだ使用率は高い模様。Rapide CLXとAlpinist CLXはクリンチャー専用設計のため、パンクリスクを考慮するとチューブラータイヤを選択したいという選手たちの考えだろう。
コースによっては後輪をRapide CLX、前輪をAlpinist CLXという組み合わせをした選手も見られた。クリンチャータイヤはスキンサイドのTURBO COTTONをチョイス。チューブラーと比較した際の乗り心地を重視したためだろうか。
タイムトライアルバイクは昨年から登場した「SHIV TT Disc」を使用しており、TT機材も含めディスクブレーキで統一している数少ないチームとなっている。ホイールはフロントがRapide CLXで、リアが321。リアホイールのカラフルな「RIDING FOR FOCUS」デザインは昨年同様だ。スペシャライズドにエアロボトルのラインナップが無いため、選手によってはロゴを消したエリートのエアロボトルをセットしていた。
text:Yuto.Murata
photo:Makoto.AYANO
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