マリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ)向きの激坂フィニッシュでマリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ)が勝利。アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)はライバルの動きに目を光らせてフィニッシュし、マリアローザのリードを広げている。
トスカーナ州からウンブリア州を目指すジロ・ローザ第3ステージ photo:CorVos
マリアローザのアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)自ら集団先頭に photo:CorVos
イタリアで開催中の女子最高峰ステージレース「ジロ・ローザ(UCIウィメンズワールドツアー)」第3ステージの舞台は、トスカーナ州のサンタ・フィオーラからウンブリア州の街アッシジを目指す142km。道路に問題が見つかったためフィニッシュ地点が変更され、最後は距離800mの直登を登る激坂ステージに姿を変えた。
標高1000m弱の大きなアップダウンが続く前半区間で逃げグループは生まれず、数度の単独アタックも前日にマリアローザを獲得したアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)自ら目を光らせて吸収する。終盤に入るとアレ・BTCリュブリャナやブールス・ドルマンス、トレック・セガフレードなどが、スプリント前のような激しい主導権争いを繰り広げながら終盤の平坦路を突き進んだ。
サンウェブやCCC・リブを先頭に登坂へと突入すると、前日にマリアローザを失ったエリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)が隙間をこじ開けてファーストアタック。「鋭く道幅の細い登坂区間でどう攻めたら良いか分かっていた。チームメイトが完璧な位置取りができたので少し早い残り500mで加速した」と言うロンゴボルギーニが力強いダンシングで突き進むと、マリアローザのアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)や総合2位アンナ・ファンデルブレヘン(オランダ、ブールス・ドルマンス)は遅れをとった。
ルドヴィグやロンゴボルギーニを突き放すマリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ) photo:CorVos
激坂フィニッシュを制したマリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ) photo:CorVos
丘の上の街アッシジの城壁沿いに高度を上げるロンゴボルギーニに続いたのは、総合3位カタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム)や4位セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJヌーヴィルアキテーヌ・フュチュロスコープ)、マリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ)といった5名。そして勾配が15%に達する残り100m看板を過ぎた地点で、袖口に元世界王者の証を巻くフォスがスプリント体制に入った。
自身のために設定されたような激坂で、フォスはルドヴィグやロンゴボルギーニの追走を許さずにフィニッシュ。かつてロード世界選手権を3度、フレーシュ・ワロンヌを5度制したフォスはジロ・ローザのステージ優勝記録を26まで伸ばし、ぶっちぎりで歴代最高記録を更新中だ。
ステージ5位で総合リードを広げたアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット) photo:CorVos
総合3位カタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム)は9位フィニッシュ photo:CorVos
慣れた手つきで豪快にスプマンテを振り回すマリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ) photo:CorVos
バラバラとなってフィニッシュした後続グループの中で、ファンフルーテンは12秒遅れの5位、ファンデルブレヘンは16秒遅れの7位。「フィニッシュを見た時にこれはフォス向きだと思い、なるべくタイムを失わないように気をつけた」とライバルの動きを警戒したマリアローザは結果的に2位ファンデルブレヘンとのタイム差を広げ、ジロローザ3日目を終えている。


イタリアで開催中の女子最高峰ステージレース「ジロ・ローザ(UCIウィメンズワールドツアー)」第3ステージの舞台は、トスカーナ州のサンタ・フィオーラからウンブリア州の街アッシジを目指す142km。道路に問題が見つかったためフィニッシュ地点が変更され、最後は距離800mの直登を登る激坂ステージに姿を変えた。
標高1000m弱の大きなアップダウンが続く前半区間で逃げグループは生まれず、数度の単独アタックも前日にマリアローザを獲得したアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)自ら目を光らせて吸収する。終盤に入るとアレ・BTCリュブリャナやブールス・ドルマンス、トレック・セガフレードなどが、スプリント前のような激しい主導権争いを繰り広げながら終盤の平坦路を突き進んだ。
サンウェブやCCC・リブを先頭に登坂へと突入すると、前日にマリアローザを失ったエリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)が隙間をこじ開けてファーストアタック。「鋭く道幅の細い登坂区間でどう攻めたら良いか分かっていた。チームメイトが完璧な位置取りができたので少し早い残り500mで加速した」と言うロンゴボルギーニが力強いダンシングで突き進むと、マリアローザのアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)や総合2位アンナ・ファンデルブレヘン(オランダ、ブールス・ドルマンス)は遅れをとった。


丘の上の街アッシジの城壁沿いに高度を上げるロンゴボルギーニに続いたのは、総合3位カタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム)や4位セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJヌーヴィルアキテーヌ・フュチュロスコープ)、マリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ)といった5名。そして勾配が15%に達する残り100m看板を過ぎた地点で、袖口に元世界王者の証を巻くフォスがスプリント体制に入った。
自身のために設定されたような激坂で、フォスはルドヴィグやロンゴボルギーニの追走を許さずにフィニッシュ。かつてロード世界選手権を3度、フレーシュ・ワロンヌを5度制したフォスはジロ・ローザのステージ優勝記録を26まで伸ばし、ぶっちぎりで歴代最高記録を更新中だ。



バラバラとなってフィニッシュした後続グループの中で、ファンフルーテンは12秒遅れの5位、ファンデルブレヘンは16秒遅れの7位。「フィニッシュを見た時にこれはフォス向きだと思い、なるべくタイムを失わないように気をつけた」とライバルの動きを警戒したマリアローザは結果的に2位ファンデルブレヘンとのタイム差を広げ、ジロローザ3日目を終えている。
ジロ・ローザ2020第3ステージ結果
1位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ) | 3:53:34 |
2位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJヌーヴィルアキテーヌ・フュチュロスコープ) | 0:02 |
3位 | エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード) | 0:05 |
4位 | リアヌ・リッパート(ドイツ、サンウェブ) | 0:08 |
5位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット) | 0:12 |
6位 | ロッテ・コペッキー(ベルギー、ロット・スーダル) | 0:13 |
7位 | アンナ・ファンデルブレヘン(オランダ、ブールス・ドルマンス) | 0:16 |
8位 | アシュレー・ムールマン(南アフリカ、CCC・リブ) | |
9位 | カタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | |
10位 | マビ・ガルシア(スペイン、アレ・BTCリュブリャナ) | 0:19 |
個人総合成績
1位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット) | 8:07:06 |
2位 | アンナ・ファンデルブレヘン(オランダ、ブールス・ドルマンス) | 1:22 |
3位 | カタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | 1:37 |
4位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJヌーヴィルアキテーヌ・フュチュロスコープ) | 2:38 |
5位 | ミカイラ・ハーヴィー(ニュージーランド、エキップ・ポール カ) | 3:40 |
6位 | アシュレー・ムールマン(南アフリカ、CCC・リブ) | 3:58 |
7位 | マビ・ガルシア(スペイン、アレ・BTCリュブリャナ) | 4:08 |
8位 | エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード) | 4:16 |
9位 | エリゼ・チャビー(スイス、エキップ・ポール カ) | 4:40 |
10位 | マリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ) | 4:53 |
個人総合成績
山岳賞 | マリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ) |
ポイント賞 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット) |
ヤングライダー賞 | ミカイラ・ハーヴィー(ニュージーランド、エキップ・ポール カ) |
チーム総合成績 | CCC・リブ |
text:So Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
Amazon.co.jp