強風吹き付けたアルデーシュ5日目に各チームの戦略が激突。先頭グループにブリッジしたリー・アン・ガンツァー(アメリカ、ラリーサイクリング)がステージを獲り、共に逃げた総合3位ローレン・ステフェンス(アメリカ、チームティブコ・SVB)が総合逆転に成功。苦しい1日を過ごした與那嶺恵理(アレ・BTCリュブリャナ)は30分以上遅れてフィニッシュした。
ポン・デュ・ガール前で記念撮影に応じるリーダージャージのマビ・ガルシア(スペイン、アレ・BTCリュブリャナ)と與那嶺恵理(アレ・BTCリュブリャナ) photo:TCFIA
南フランスのオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏のアルデーシュ県で開催中のツール・ド・アルデーシュ(正式名称ツール・シクリスト・フェミニン・アンテルナショナル・ドゥ・アルデーシュ)第5ステージの舞台は、ツール・ド・フランスにもしばしば登場する1世紀建造の水道橋「ポン・デュ・ガール」からルオムまで北上する134.5km。平穏なスプリントステージになるかと思いきや、平野を吹き付ける風が総合争いに急展開をもたらした。
強風吹き付ける中、総合3位ローレン・ステフェンス(アメリカ、チームティブコ・SVB)を含む13名のエスケープが決まる photo:TCFIA
アシストを失ったマビ・ガルシア(スペイン、アレ・BTCリュブリャナ)自らメイン集団を牽引 photo:TCFIA
強風の中抜け出した13名のエスケープには首位マビ・ガルシア(スペイン、アレ・BTCリュブリャナ)から40秒遅れの総合3位につけるローレン・ステフェンス(アメリカ、チームティブコ・SVB)が加わりリーダーチームにプレッシャーを掛けていく。連日アシストとして力を尽くした與那嶺恵理(アレ・BTCリュブリャナ)は「最初からエネルギーが空だった」と遅れを喫した。
メイン集団は残り25kmで逃げグループを捉えたものの、ステフェンスはニコル・ステイゲンガ(オランダ、ドルチーニ・ファンアイクスポート)と共に再びアタックを掛け、続いてリー・アン・ガンツァー(アメリカ、ラリーサイクリング)が合流する。3名となった逃げグループが1分25秒差をつけたことで、バーチャルリーダーはガルシアからステフェンスに移った。
残り25kmから再び逃げたローレン・ステフェンス(アメリカ、チームティブコ・SVB)やガンツァー、ステイゲンガ photo:TCFIA
ステージ優勝を飾ったリー・アン・ガンツァー(アメリカ、ラリーサイクリング) photo:TCFIA
リーダージャージを失ったマビ・ガルシア(スペイン、アレ・BTCリュブリャナ) photo:TCFIA
ガルシアと0秒差の総合首位浮上を叶えたローレン・ステフェンス(アメリカ、チームティブコ・SVB) photo:TCFIA
先頭はステフェンスとガンツァーの二人になったものの、残り12kmでタイム差1分を維持。結局2名は1分14秒秒差で逃げ切り、ガンツァーがステージ優勝。ステフェンスがガルシアを上回って総合首位に浮上した。
「目標達成できてとても嬉しい。レース後半にリーダージャージ争いができるようになってワクワクしている。過去大会の序盤に総合首位に立ったことはあるけれど、レース終盤では初めて。今年は(総合で)勝てると思う」と自信を覗かせるステフェンス。なおこの日與那嶺は33分遅れでフィニッシュしている。
翌日はステージ終盤に1級山岳フォントネル峠(距離21.8km/平均勾配2.7%)を越え、距離1.5kmで平均勾配6.6%の2級山岳を登り切ってフィニッシュする大会最後の山岳ステージであり、ステフェンスとガルシアによる総合争いに注目が集まる。
※フィニッシュタイムに間違いがあり、記事訂正済みです。

南フランスのオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏のアルデーシュ県で開催中のツール・ド・アルデーシュ(正式名称ツール・シクリスト・フェミニン・アンテルナショナル・ドゥ・アルデーシュ)第5ステージの舞台は、ツール・ド・フランスにもしばしば登場する1世紀建造の水道橋「ポン・デュ・ガール」からルオムまで北上する134.5km。平穏なスプリントステージになるかと思いきや、平野を吹き付ける風が総合争いに急展開をもたらした。


強風の中抜け出した13名のエスケープには首位マビ・ガルシア(スペイン、アレ・BTCリュブリャナ)から40秒遅れの総合3位につけるローレン・ステフェンス(アメリカ、チームティブコ・SVB)が加わりリーダーチームにプレッシャーを掛けていく。連日アシストとして力を尽くした與那嶺恵理(アレ・BTCリュブリャナ)は「最初からエネルギーが空だった」と遅れを喫した。
メイン集団は残り25kmで逃げグループを捉えたものの、ステフェンスはニコル・ステイゲンガ(オランダ、ドルチーニ・ファンアイクスポート)と共に再びアタックを掛け、続いてリー・アン・ガンツァー(アメリカ、ラリーサイクリング)が合流する。3名となった逃げグループが1分25秒差をつけたことで、バーチャルリーダーはガルシアからステフェンスに移った。




先頭はステフェンスとガンツァーの二人になったものの、残り12kmでタイム差1分を維持。結局2名は1分14秒秒差で逃げ切り、ガンツァーがステージ優勝。ステフェンスがガルシアを上回って総合首位に浮上した。
「目標達成できてとても嬉しい。レース後半にリーダージャージ争いができるようになってワクワクしている。過去大会の序盤に総合首位に立ったことはあるけれど、レース終盤では初めて。今年は(総合で)勝てると思う」と自信を覗かせるステフェンス。なおこの日與那嶺は33分遅れでフィニッシュしている。
翌日はステージ終盤に1級山岳フォントネル峠(距離21.8km/平均勾配2.7%)を越え、距離1.5kmで平均勾配6.6%の2級山岳を登り切ってフィニッシュする大会最後の山岳ステージであり、ステフェンスとガルシアによる総合争いに注目が集まる。
※フィニッシュタイムに間違いがあり、記事訂正済みです。
ツール・シクリスト・フェミニン・アンテルナショナル・ドゥ・アルデーシュ2020 第5ステージ
1位 | リー・アン・ガンツァー(アメリカ、ラリーサイクリング) | 3:42:30 |
2位 | ローレン・ステフェンス(アメリカ、チームティブコ・SVB) | |
3位 | クロエ・ホスキング(オーストリア、ラリーサイクリング) | 1:14 |
4位 | バーバラ・グアリシ(イタリア、モビスター) | |
5位 | グートルン・ストック(ドイツ、ドイツナショナルチーム) | |
92位 | 與那嶺恵理(アレ・BTCリュブリャナ) | 33:05 |
個人総合成績
1位 | ローレン・ステフェンス(アメリカ、チームティブコ・SVB) | 17:29:27 |
2位 | マビ・ガルシア(スペイン、アレ・BTCリュブリャナ) | 0:38 |
3位 | アンナ・キーセンホーファー(オーストリア、オーストリアナショナルチーム) | 0:46 |
4位 | ヤラ・カステリン(オランダ、シクリズモ・モンディアル) | 5:09 |
5位 | サンドラ・ルーフェンス(フランス、チームアルケア) | 5:21 |
その他の特別賞
山岳賞 | マビ・ガルシア(スペイン、アレ・BTCリュブリャナ) |
ポイント賞 | マビ・ガルシア(スペイン、アレ・BTCリュブリャナ) |
ヤングライダー賞 | カミラ・アレッシオ(イタリア、ビーピンク) |
チーム総合成績 | アレ・BTCリュブリャナ |
text:So.Isobe
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