2020/08/24(月) - 09:02
Jプロツアー第7戦の「群馬CSC交流戦8月大会 Day-2」が開催され、残り2km付近から抜け出した7名でのスプリント勝負を制した石原悠希(ヒンカピー・リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム)が優勝。Jプロツアー初勝利を挙げた。女子は唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が今季2勝目を挙げた。
3賞ジャージを先頭にスタート photo:Satoru Kato
スタートラインに揃った3賞ジャージ photo:Satoru KatoJプロツアーとE1クラスタが同一レースを走る「群馬CSC交流戦8月大会」。2日目は6kmサーキットを20周する120kmのレースだ。
前日のDay-1のレースは天候悪化のため約半分の距離を走ったところで中断キャンセルとなったが、この日もレース後半に雷雨の予報が出ていたため、10周目終了以降に天候急変があった場合、次の周回を最終周回とすることが各チームに伝えられた。
レース前半はアタックと吸収が繰り返されながらハイペースで進行 photo:Satoru Kato
JプロツアーチームとE1クラスタが混じった集団 photo:Satoru Kato
スタートしたレースは、アタックと吸収を繰り返しながら8分10秒を切るハイペースなラップタイムで進行。各チームともレース短縮を念頭においてか、逃げを容認しない神経質な展開が延々と続く。
9周目に容認された5名の逃げ集団 photo:Satoru Kato
元シマノレーシングの小橋勇利(YURIfitCyclingTEAM)が逃げ集団に加わる photo:Satoru Kato
増田成幸を先頭にメイン集団をコントロールする宇都宮ブリッツェン photo:Satoru Kato
天候悪化の可能性が低くなった9周目、5名の逃げ集団が容認される。メンバーは、アイラン・フェルナンデス・カサソラ(マトリックスパワータグ )、小川恵佑(弱虫ペダルサイクリングチーム)、内野直也(イナーメ信濃山形)、山本大喜(キナンサイクリングチーム)、小橋勇利(YURIfitCyclingTEAM)。メイン集団は宇都宮ブリッツェンがコントロールに入り、20秒から30秒の差を維持。ペースは1周9分台まで落ち、レースは一旦落ち着く。
残り5周 アイラン・フェルナンデス・カサソラとレオネル・アレクサンダー・キンテロ・アートアーガが先行 photo:Satoru Kato
レース終盤 アタックする阿曽圭佑(eNShare レーシングチーム) photo:Satoru Kato
アタックする佐野淳哉(レバンテフジ静岡) photo:Satoru Kato
最終周に飛び出した回織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)と小嶋渓円(MiNERVA-asahi) photo:Satoru Kato
残り5周、メイン集団からレオネル・アレクサンダー・キンテロ・アートアーガ(マトリックスパワータグ)ら数名が逃げ集団にブリッジをかける。この動きで逃げ集団が崩壊すると、キンテロとカサソラのマトリックスパワータグ 2名が先行。そこからさらにキンテロが単独で先行するが、メイン集団が追走して吸収する。その後は花田聖誠(JCF強化指定選抜チーム)、阿曽圭佑(eNShare レーシングチーム)、佐野淳哉(レバンテフジ静岡)らがアタックするが決定打とならず。最終周回に入ると織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)と、E1クラスタの小嶋渓円(MiNERVA-asahi)の2名が飛び出すが、残り3km過ぎでメイン集団に吸収される。
7名が先行して残り1kmのバックストレートを通過 photo:Satoru Kato
後続を引き離す石原悠希(ヒンカピー・リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム) photo:Satoru Kato
石原悠希(ヒンカピー・リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム)が優勝 photo:Satoru Kato
残り1kmのバックストレート、リーダージャージを着る小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)を含む7名が先行して姿を現す。勝負はこの7名でのスプリントとなり、石原悠希(ヒンカピー・リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム)が優勝。自身のJプロツアー初勝利と共に、宮澤監督に2018年以来となる優勝をプレゼントした。
表彰式 photo:Satoru Kato
敢闘賞は山本大喜(キナンサイクリングチーム) photo:Satoru Kato
「消耗戦になったので自分の好きな展開になった」と言う石原。「残り1周半で宮澤監督から仕掛けろと指示があって、チームメイトの門田(祐輔)と共に脚がある方が行くことになったが、自分は脚がなくて門田に任せていた。昨日のレースが中止になったこともあって終盤はナーバスな展開となったが、うまく抜け出すことが出来た。チームメイトが動いてくれて温存することが出来たことも勝因になった」とコメントした。
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前日のDay-1のレースは天候悪化のため約半分の距離を走ったところで中断キャンセルとなったが、この日もレース後半に雷雨の予報が出ていたため、10周目終了以降に天候急変があった場合、次の周回を最終周回とすることが各チームに伝えられた。
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スタートしたレースは、アタックと吸収を繰り返しながら8分10秒を切るハイペースなラップタイムで進行。各チームともレース短縮を念頭においてか、逃げを容認しない神経質な展開が延々と続く。
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天候悪化の可能性が低くなった9周目、5名の逃げ集団が容認される。メンバーは、アイラン・フェルナンデス・カサソラ(マトリックスパワータグ )、小川恵佑(弱虫ペダルサイクリングチーム)、内野直也(イナーメ信濃山形)、山本大喜(キナンサイクリングチーム)、小橋勇利(YURIfitCyclingTEAM)。メイン集団は宇都宮ブリッツェンがコントロールに入り、20秒から30秒の差を維持。ペースは1周9分台まで落ち、レースは一旦落ち着く。
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残り5周、メイン集団からレオネル・アレクサンダー・キンテロ・アートアーガ(マトリックスパワータグ)ら数名が逃げ集団にブリッジをかける。この動きで逃げ集団が崩壊すると、キンテロとカサソラのマトリックスパワータグ 2名が先行。そこからさらにキンテロが単独で先行するが、メイン集団が追走して吸収する。その後は花田聖誠(JCF強化指定選抜チーム)、阿曽圭佑(eNShare レーシングチーム)、佐野淳哉(レバンテフジ静岡)らがアタックするが決定打とならず。最終周回に入ると織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)と、E1クラスタの小嶋渓円(MiNERVA-asahi)の2名が飛び出すが、残り3km過ぎでメイン集団に吸収される。
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残り1kmのバックストレート、リーダージャージを着る小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)を含む7名が先行して姿を現す。勝負はこの7名でのスプリントとなり、石原悠希(ヒンカピー・リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム)が優勝。自身のJプロツアー初勝利と共に、宮澤監督に2018年以来となる優勝をプレゼントした。
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「消耗戦になったので自分の好きな展開になった」と言う石原。「残り1周半で宮澤監督から仕掛けろと指示があって、チームメイトの門田(祐輔)と共に脚がある方が行くことになったが、自分は脚がなくて門田に任せていた。昨日のレースが中止になったこともあって終盤はナーバスな展開となったが、うまく抜け出すことが出来た。チームメイトが動いてくれて温存することが出来たことも勝因になった」とコメントした。
Jプロツアー第7戦 群馬CSC交流戦 Day-2 結果(120km)
1位 | 石原悠希(ヒンカピー・リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム) | 2時間51分46秒 |
2位 | レオネル・アレクサンダー・キンテロ・アートアーガ(マトリックスパワータグ ) | +1秒 |
3位 | 河賀雄大(eNShare レーシングチーム) | |
4位 | 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) | |
5位 | ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ ) | |
6位 | 谷順成(那須ブラーゼン) |
敢闘賞 山本大喜(キナンサイクリングチーム)
中間スプリントポイント
3周回完了時 山本大喜(キナンサイクリングチーム)
6周回完了時 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
9周回完了時 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
Jプロツアーリーダー 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)
U23リーダー 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
Jエリートリーダー 東優仁(VC福岡(エリート))
女子 唐見実世子が優勝
F(女子) レース序盤に早くも4名に絞られる photo:Satoru Kato
F(女子)残り2周に入ったところでアタックする樫木祥子(株式会社オーエンス) photo:Satoru Kato
F(女子)唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)がスプリントで競り勝つ photo:Satoru Kato
F(女子)表彰式 photo:Satoru Kato女子のレースは12周72km。スタート直後から前日優勝した渡部春雅(駒沢大学高等学校)がペースアップし、2周目までに先頭集団は4名に絞られる。
残り3周から樫木祥子(株式会社オーエンス)がアタックを繰り返すと、残ったのは樫木と唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)の2名。最後はマッチスプリントを唐見が制して優勝。今季2勝目を挙げ、前日に獲得したリーダージャージを守った。
中間スプリントポイント
3周回完了時 山本大喜(キナンサイクリングチーム)
6周回完了時 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
9周回完了時 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)
Jプロツアーリーダー 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)
U23リーダー 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
Jエリートリーダー 東優仁(VC福岡(エリート))
女子 唐見実世子が優勝
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残り3周から樫木祥子(株式会社オーエンス)がアタックを繰り返すと、残ったのは樫木と唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)の2名。最後はマッチスプリントを唐見が制して優勝。今季2勝目を挙げ、前日に獲得したリーダージャージを守った。
F(女子) 結果(72km)
1位 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 2時間4分48秒 |
2位 | 樫木祥子(株式会社オーエンス) | +0秒 |
3位 | 大堀博美(MOPS) | +27秒 |
Jユースツアー 結果(72km)
1位 | 西本健三郎(東京都立八王子桑志高等学校自転車競技部) | 1時間50分15秒 |
2位 | 渡邉和貴(LINK VISION GIRASOLE CYCLING) | +24秒 |
3位 | 中野大詞(紫波総合高等学校) |
マスターズ 結果(72km)
1位 | 松井大悟(イナーメ信濃山形-EFT) | 1時間53分59秒 |
2位 | 石塚将人(湾岸サイクリング・ユナイテッド) | +1分55秒 |
3位 | 八重澤明広(オッティモ・JMSDF下総) |
E2・E3 結果(72km)
1位 | 伊藤大地(群馬グリフィンエリート) | 1時間51分45秒 |
2位 | 沢野大地(作新学院大学) | +0秒 |
3位 | 池邊刀那(MUUR) | |
4位 | 寺澤アンドリュウ(Team Eurasia-iRC TIRE) | +1秒 |
5位 | 村山浩司(作新学院大学) | +2秒 |
6位 | 古林一夢(Team Eurasia-iRC TIRE) | +17秒 |
text&photo:Satoru Kato
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