2020/08/10(月) - 08:42
Jプロツアー第5戦の「宇都宮ロードレース」が、宇都宮市森林公園と鶴カントリー周辺コースで開催され、残り2kmから独走体制を築いたトマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)が優勝した。プロリーダージャージは増田成幸(宇都宮ブリッツェン)から、同チームの小野寺玲に移った。
リーダージャージの2人を先頭にパレード走行する集団 photo:Satoru Kato
前日の宇都宮クリテリウムに続き開催された「宇都宮ロードレース」。ジャパンカップでおなじみ宇都宮市森林公園をスタート・フィニッシュとし、鶴カントリー前の激坂と、残り2km付近からの「萩の道」の登りを含む1周6.7kmのコースは、登りの力だけでなく、曲がりくねった長い下りをこなすテクニックも要求される。
時々小雨が落ちてきて高湿度の中でのレースとなった宇都宮ロードレース photo:Satoru Kato
この日の天気は曇り。午前中は晴れ間も見えたものの、Jプロツアーのレースが始まる午後には雨がポツポツと落ちてくる。本降りにはならなかったものの、高めの気温と相まって湿度が上がり、ハードなコースとあわせて選手に追い討ちをかけた。
リアルスタートが切られると各チームが集団前方に上がってくる photo:Satoru Kato
宇都宮ブリッツェンがこの日もレースをコントロールするかと思われたが・・・ photo:Satoru Kato
レオネル・アレクサンダー・キンテロ・アートアーガ(マトリックスパワータグ )のアタックに織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が追従 photo:Satoru Kato
レースは11周73.7km。パレードスタートののち、リアルスタートが切られると、マトリックスパワータグや地元チームの宇都宮ブリッツェンが集団前方で動いてペースアップしていく。集団は序盤からバラけはじめ、レース半ばの4周目には40名ほどまで絞られる。
その後もアタックと吸収が繰り返されながら集団は人数を減らしていき、7周目に16名の先頭集団が形成される。体調を崩していたというリーダージャージの増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が序盤にリタイアしたこともあり、前日のクリテリウムではレースを掌握していた宇都宮ブリッツェンは西村大輝を残すのみとなってしまう。
8周目 先頭集団からトマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)がアタック photo:Satoru Kato
9周目 小石祐馬(チーム右京)、トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)、石原悠希(ヒンカピー・リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム)の先頭集団 photo:Satoru Kato
後続集団は追走の足並みが揃わず、先行する3名との差が広がる photo:Satoru Kato
8周目、先頭集団からトマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)が抜け出し、小石祐馬(チーム右京)と石原悠希(ヒンカピー・リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム)が続いて3名が先行。昨年優勝の今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)、伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)らが追走を試みるも足並みが揃わない。
最終周回 小石祐馬(チーム右京)のカウンターでアタックするトマ・ルバ(キナンサイクリングチーム) photo:Satoru Kato
大きく両腕を広げてフィニッシュするトマ・ルバ(キナンサイクリングチーム) photo:Satoru Kato
先行した3名は後続に1分以上の差をつけて最終周回へ入る。鶴カントリー前の登りで小石がアタックするが決定打とならず。残り2kmからの萩の道の登りで小石が再度しかけるが、後方でタイミングを伺っていたルバがカウンターアタックで小石と石原を一気に引き離す。そのままフィニッシュまで独走したルバが優勝した。
表彰式 photo:Satoru Katoルバは、「距離が短かったのもあってスタートからペースが速くてとても大変だった。最後は3人で抜け出せたが、小石は強いので警戒していたら最終周回で仕掛けてきたし、石原はスプリントがあるのを知っていたので、勝つには独走に持ち込む必要があると考え、最終周回は力を温存して残り2kmのアタックに賭けていた。
当初Jプロツアーは僕の目標ではなかったけれど、UCIレースが無くなってしまったので重要なレースとなった。今日は勝てるチャンスのあるレースだったので、とても嬉しい。でも疲れたね」と、コメントした。
中間スプリント賞 表彰式 photo:Satoru Kato
プロリーダージャージは小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)に移った。ネクストリーダージャージは織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が維持 photo:Satoru Kato
宇都宮ブリッツェンは西村大輝の4位が最高位 photo:Satoru Kato一方、前日の宇都宮クリテリウムではレースを掌握していた宇都宮ブリッツエンだったが、増田のレース離脱後は赤いジャージが目立たなくなり、西村大輝が4位に入るのが精一杯だった。
「地元レースだから勝たねばならなかったし、勝ちたかった」と言う西村。「先頭集団に残れたのが結果として自分1人になってしまい、最後にトマ・ルバ選手がアタックした時にも「つかなければ」と思ったが足が追いつきませんでした。今日は自分も含め本調子でないメンバーも多かったけれど、いつかは連勝が止まるとはいえ、自分で止めたくなかったです。力不足の一言につきます」と、語った。
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前日の宇都宮クリテリウムに続き開催された「宇都宮ロードレース」。ジャパンカップでおなじみ宇都宮市森林公園をスタート・フィニッシュとし、鶴カントリー前の激坂と、残り2km付近からの「萩の道」の登りを含む1周6.7kmのコースは、登りの力だけでなく、曲がりくねった長い下りをこなすテクニックも要求される。
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この日の天気は曇り。午前中は晴れ間も見えたものの、Jプロツアーのレースが始まる午後には雨がポツポツと落ちてくる。本降りにはならなかったものの、高めの気温と相まって湿度が上がり、ハードなコースとあわせて選手に追い討ちをかけた。
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レースは11周73.7km。パレードスタートののち、リアルスタートが切られると、マトリックスパワータグや地元チームの宇都宮ブリッツェンが集団前方で動いてペースアップしていく。集団は序盤からバラけはじめ、レース半ばの4周目には40名ほどまで絞られる。
その後もアタックと吸収が繰り返されながら集団は人数を減らしていき、7周目に16名の先頭集団が形成される。体調を崩していたというリーダージャージの増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が序盤にリタイアしたこともあり、前日のクリテリウムではレースを掌握していた宇都宮ブリッツェンは西村大輝を残すのみとなってしまう。
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8周目、先頭集団からトマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)が抜け出し、小石祐馬(チーム右京)と石原悠希(ヒンカピー・リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム)が続いて3名が先行。昨年優勝の今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)、伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム)らが追走を試みるも足並みが揃わない。
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先行した3名は後続に1分以上の差をつけて最終周回へ入る。鶴カントリー前の登りで小石がアタックするが決定打とならず。残り2kmからの萩の道の登りで小石が再度しかけるが、後方でタイミングを伺っていたルバがカウンターアタックで小石と石原を一気に引き離す。そのままフィニッシュまで独走したルバが優勝した。
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当初Jプロツアーは僕の目標ではなかったけれど、UCIレースが無くなってしまったので重要なレースとなった。今日は勝てるチャンスのあるレースだったので、とても嬉しい。でも疲れたね」と、コメントした。
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「地元レースだから勝たねばならなかったし、勝ちたかった」と言う西村。「先頭集団に残れたのが結果として自分1人になってしまい、最後にトマ・ルバ選手がアタックした時にも「つかなければ」と思ったが足が追いつきませんでした。今日は自分も含め本調子でないメンバーも多かったけれど、いつかは連勝が止まるとはいえ、自分で止めたくなかったです。力不足の一言につきます」と、語った。
Jプロツアー第5戦 宇都宮ロードレース 結果(73.7km)
1位 | トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム) | 1時間49分9秒 |
2位 | 石原悠希(ヒンカピー・リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム) | +25秒 |
3位 | 小石祐馬(チーム右京) | |
4位 | 西村大輝(宇都宮ブリッツェン) | +1分26秒 |
5位 | 横塚浩平(Team UKYO) | +1分29秒 |
6位 | 伊藤雅和(愛三工業レーシングチーム) |
敢闘賞 該当者なし
中間スプリントポイント
2周回完了時 山本大喜(キナンサイクリングチーム)
4周回完了時 門田祐輔(ヒンカピー・リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム)
6周回完了時 今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)
Jプロツアーリーダー 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)
U23リーダー 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
女子 樫木祥子が2勝目 リーダージャージも獲得
女子 リアルスタート直後の集団 photo:Satoru Kato
女子 樫木祥子(株式会社オーエンス)、唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)らがペースをあげて人数を絞っていく photo:Satoru Kato
女子 レース後半に残った3名 photo:Satoru Kato
女子のFクラスタは5周33.5km。序盤から樫木祥子(株式会社オーエンス)と唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)らがペースアップして集団の人数を絞っていく。3周目までに残ったのは、樫木、唐見、大堀博美(MOPS)の3名。最後はこの3名でのスプリント勝負を樫木が制して優勝。今季2勝目を挙げてフェミニンリーダージャージも獲得した。
女子 樫木祥子(株式会社オーエンス)が優勝 photo:Satoru Kato
女子 表彰式 photo:Satoru Kato
フェミニンリーダージャージは樫木祥子(株式会社オーエンス)が獲得 photo:Satoru Kato
「2勝目で嬉しいです。昨日のクリテリウムはある程度練習と割り切っていましたが、今日は勝ってやろうと狙っていました。距離が短いし登りも長くないので最初からペースをあげて人数を絞っていきました。割と早く3人になってからもいいペースを維持して、最後は大堀さんがしかけて行ったのを唐見さんに追わせて、私が差しに行きました」と、樫木はレースを振り返る。
リーダージャージはベトナムのステージレース「ビワセカップ」で総合優勝して以来。フェミニンリーダージャージは初めて着たという。「レース前にポイント計算したらリーダージャージの可能性があったので、勝って着れたらいいなと思っていました。このジャージを守るつもりはないので、そのために走るようなことをせずに1戦1戦勝つつもりでいきたい。でも8月いっぱい着ていられたら合格ですね」と笑ってみせた。
中間スプリントポイント
2周回完了時 山本大喜(キナンサイクリングチーム)
4周回完了時 門田祐輔(ヒンカピー・リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム)
6周回完了時 今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)
Jプロツアーリーダー 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)
U23リーダー 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
女子 樫木祥子が2勝目 リーダージャージも獲得
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女子のFクラスタは5周33.5km。序盤から樫木祥子(株式会社オーエンス)と唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)らがペースアップして集団の人数を絞っていく。3周目までに残ったのは、樫木、唐見、大堀博美(MOPS)の3名。最後はこの3名でのスプリント勝負を樫木が制して優勝。今季2勝目を挙げてフェミニンリーダージャージも獲得した。
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「2勝目で嬉しいです。昨日のクリテリウムはある程度練習と割り切っていましたが、今日は勝ってやろうと狙っていました。距離が短いし登りも長くないので最初からペースをあげて人数を絞っていきました。割と早く3人になってからもいいペースを維持して、最後は大堀さんがしかけて行ったのを唐見さんに追わせて、私が差しに行きました」と、樫木はレースを振り返る。
リーダージャージはベトナムのステージレース「ビワセカップ」で総合優勝して以来。フェミニンリーダージャージは初めて着たという。「レース前にポイント計算したらリーダージャージの可能性があったので、勝って着れたらいいなと思っていました。このジャージを守るつもりはないので、そのために走るようなことをせずに1戦1戦勝つつもりでいきたい。でも8月いっぱい着ていられたら合格ですね」と笑ってみせた。
女子 結果(33.5km)
1位 | 樫木祥子(株式会社オーエンス) | 58分17秒 |
2位 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +0秒 |
3位 | 大堀博美(MOPS) |
E1 E2 結果
E1(46.9km) | E2(33.5km) | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 小嶋渓円(MiNERVA-asahi) | 1時間9分24秒 | 中野 圭(イナーメ信濃山形-EFT) | 51分42秒 |
2位 | 川崎三織(EQADS) | +2秒 | 五十嵐洸太(Yamanakako Cycling Club) | +0秒 |
3位 | 留目夕陽(東京都内八王子桑志高等学校自転車競技部) | +5秒 | 川田翔太(AVENTURA VICTORIA RACING) | |
4位 | 東 優仁(VC福岡(エリート) | +6秒 | 遠藤裕太(郡山サイクルフレンズ) | +1秒 |
5位 | 雑賀大輔(湾岸サイクリングユナイテッド) | 木下翔平(コムリン) | ||
6位 | 松木健治(VC VELOCE) | 石田眞大(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ) |
E3 結果
E3-1組目 (26.8km) | E3-2組目 (26.8km) | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 安江永遠(作新学院大学) | 42分3秒 | 渡邊和貴(LINKVISION GIRASOLE CYCLING) | 41分43秒 |
2位 | 本柳隆志(チームWADA) | +0秒 | 小口達矢(リベルタスTOCHIGI BYCICLE CLUB) | +0秒 |
3位 | 吉田愛斗(群馬グリフィンエリート) | 小林慶次(SNEL CYCLOCROSS TEAM) | ||
4位 | 長井真聡(横浜高校自転車競技部) | 清涼琢己(AutoBahnGotemba) | ||
5位 | 佐藤裕太(TEAM TOU CAN) | +1秒 | 増子雄士(Astama Cycling Team) | |
6位 | 増子悠樹(矢板アローズCycling Team) | 伊藤大地(群馬グリフィンエリート) | +1秒 |
text&photo:Satoru Kato
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