ロードレースに先駆け、日本国内のMTBレースカレンダーがいよいよ始動。兵庫県たつの市で開催されたCoupe du Japon 菖蒲谷で沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)が圧勝した。
男子エリート。序盤の先頭グループを竹内遼(FUKAYA RACING)が率いる (c)Takahisa.Fujita
新型コロナウイルス感染拡大に伴うレース休止期間を経て、いよいよ開催されたCoupe du Japon開幕戦の舞台は兵庫県たつの市の菖蒲谷森林公園内の特設コース。当初4月半ばに開催されるはずだった"CJ菖蒲谷"は3ヶ月の延期を経て、検温実施やマスク着用、体調不良者用テントの設置など感染防止策を採った上で開催にこぎつけた。
7月19日(日)に開催された男子エリートレース(スタートループ+6周回)で好スタートを切ったのは、「レース休止期間に苦手意識のあった序盤のペースに対応する力をつけた」と前日土曜日の男子エリートXCショートサーキットで勝利した竹内遼(FUKAYA RACING)や北林力(DREAM SEEKER MTB RACING TEAM)、沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、平林安里(TEAM SCOTT JAPAN)といった面々。この日2位に入る前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)は「不調で突っ込みすぎると心拍数が落ちなくなるのでマイペースで進めた」と、徐々にポジションアップを図った。
「常に気を抜かず走り続けた」という沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling) (c)Takahisa.Fujita
後方から追い上げる前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム) (c)Takahisa.Fujita
3番手を走る竹内遼(FUKAYA RACING) (c)Takahisa.Fujita
1周目には北林が10秒ほどのリードを稼ぐ場面もあったものの、ここに沢田が食らいつく。「北林選手のパワーと、それに対応する沢田選手の気迫が凄かった」と振り返る竹内は単独3番手で追走。すると2人の先頭パック内で、冷静に状況を見極めていたという沢田が最も長い登り区間でアタック。フィニッシュまで続く独走体制に持ち込んだ。
急斜面の山に据え付けられ、トップ選手たちが「とにかく登りがきつく、下りも非常にテクニカル」と口を揃える難コースを飛ばす沢田。「普段後続に1分差を付けられれば余裕なんですが、コースが難しいぶんミスしないようにん、集中力を切らさないように走りました」と、最終的に2位に上がった前田に2分半以上のタイム差を付けて勝利した。
マスク着用の上で行われた表彰式。男子トップスリーが壇に上がる (c)Takahisa.Fujita
「勝つと決めていました。個人的には4ヶ月ぶりのレース。こんな状況下で、しかもCJ1で開幕したことに、ただただオーガナイザーや関係者のみなさんに対して感謝ですね。モチベーション維持の上でも良い目標になりましたし、節目となる大会で勝利できたことはとても嬉しいです。この大会をきっかけにレーススケジュールが戻って来れば嬉しいですし、日本一という目標は変わらずトレーニングを重ねていきたいと思います」と話す沢田は、2週間後に地元滋賀で開催される朽木大会に参加予定だ。
2位には前から脱落した選手を抜き続けた前田が入り、我慢のレースを続けた竹内が3位表彰台を獲得。前田は今週木曜日から開催されるJBCF東日本ロードクラシック群馬大会に、そして竹内は状況次第で国内MTBレースを転戦し、9月末にチェコで開催予定のUCIワールドカップへの参戦を考えているという。
女子エリートレースで圧勝した川口うらら(FUKAYA RACING) (c)Takahisa.Fujita
下り区間を飛ばす末政実緒(ヨツバサイクル) (c)Takahisa.Fujita
女子エリート3位:矢吹優夏(BBQ) (c)Takahisa.Fujita
男子ジュニアで優勝した松本一成(TEAM SCOTT JAPAN) (c)Takahisa.Fujita
男子マスターズで勝利した山本和弘(Cannondale Japan) (c)Takahisa.Fujita
女子エリートではホームコースで末政実緒(ヨツバサイクル)を破った川口うらら(FUKAYA RACING)が優勝し、男子ジュニアでは松本一成(TEAM SCOTT JAPAN)が、そして男子マスターズでは山本和弘(Cannondale Japan)が優勝を飾った。
長い休止期間を経て、CJ菖蒲谷とロードのJBCFきらら浜で動き出した国内レースカレンダー。木曜日から4連休となる今週には群馬サイクルスポーツセンターでJプロツアーも開幕予定だ。

新型コロナウイルス感染拡大に伴うレース休止期間を経て、いよいよ開催されたCoupe du Japon開幕戦の舞台は兵庫県たつの市の菖蒲谷森林公園内の特設コース。当初4月半ばに開催されるはずだった"CJ菖蒲谷"は3ヶ月の延期を経て、検温実施やマスク着用、体調不良者用テントの設置など感染防止策を採った上で開催にこぎつけた。
7月19日(日)に開催された男子エリートレース(スタートループ+6周回)で好スタートを切ったのは、「レース休止期間に苦手意識のあった序盤のペースに対応する力をつけた」と前日土曜日の男子エリートXCショートサーキットで勝利した竹内遼(FUKAYA RACING)や北林力(DREAM SEEKER MTB RACING TEAM)、沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)、平林安里(TEAM SCOTT JAPAN)といった面々。この日2位に入る前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)は「不調で突っ込みすぎると心拍数が落ちなくなるのでマイペースで進めた」と、徐々にポジションアップを図った。



1周目には北林が10秒ほどのリードを稼ぐ場面もあったものの、ここに沢田が食らいつく。「北林選手のパワーと、それに対応する沢田選手の気迫が凄かった」と振り返る竹内は単独3番手で追走。すると2人の先頭パック内で、冷静に状況を見極めていたという沢田が最も長い登り区間でアタック。フィニッシュまで続く独走体制に持ち込んだ。
急斜面の山に据え付けられ、トップ選手たちが「とにかく登りがきつく、下りも非常にテクニカル」と口を揃える難コースを飛ばす沢田。「普段後続に1分差を付けられれば余裕なんですが、コースが難しいぶんミスしないようにん、集中力を切らさないように走りました」と、最終的に2位に上がった前田に2分半以上のタイム差を付けて勝利した。

「勝つと決めていました。個人的には4ヶ月ぶりのレース。こんな状況下で、しかもCJ1で開幕したことに、ただただオーガナイザーや関係者のみなさんに対して感謝ですね。モチベーション維持の上でも良い目標になりましたし、節目となる大会で勝利できたことはとても嬉しいです。この大会をきっかけにレーススケジュールが戻って来れば嬉しいですし、日本一という目標は変わらずトレーニングを重ねていきたいと思います」と話す沢田は、2週間後に地元滋賀で開催される朽木大会に参加予定だ。
2位には前から脱落した選手を抜き続けた前田が入り、我慢のレースを続けた竹内が3位表彰台を獲得。前田は今週木曜日から開催されるJBCF東日本ロードクラシック群馬大会に、そして竹内は状況次第で国内MTBレースを転戦し、9月末にチェコで開催予定のUCIワールドカップへの参戦を考えているという。





女子エリートではホームコースで末政実緒(ヨツバサイクル)を破った川口うらら(FUKAYA RACING)が優勝し、男子ジュニアでは松本一成(TEAM SCOTT JAPAN)が、そして男子マスターズでは山本和弘(Cannondale Japan)が優勝を飾った。
長い休止期間を経て、CJ菖蒲谷とロードのJBCFきらら浜で動き出した国内レースカレンダー。木曜日から4連休となる今週には群馬サイクルスポーツセンターでJプロツアーも開幕予定だ。
XCO男子エリート結果
1位 | 沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling) | 1:21:32 |
2位 | 前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 2:39 |
3位 | 竹内遼(FUKAYA RACING) | 3:49 |
XCO女子エリート結果
1位 | 川口うらら(FUKAYA RACING) | 1:28:03 |
2位 | 末政実緒(ヨツバサイクル) | 6:54 |
3位 | 矢吹優夏(BBQ) | 12:00 |
XCO男子ジュニア結果
1位 | 松本一成(TEAM SCOTT JAPAN) | 1:17:23 |
2位 | 副島達海(Limited Team 846) | 0:01 |
3位 | 北林仁(ProRide) | 6:00 |
XCO男子マスターズ結果
1位 | 山本和弘(Cannondale Japan) | 1:21:54 |
2位 | 岡本紘幸(インパルス) | 1:21 |
3位 | 酒居良和(マウンテン⭐︎ポテト) | 5:30 |
XCC男子エリート結果
1位 | 竹内遼(FUKAYA RACING) | 15:15 |
2位 | 沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling) | 0:14 |
3位 | 前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 0:31 |
text:So.Isobe
Amazon.co.jp