2020/08/06(木) - 10:03
自転車が国技であるベルギーのバイクブランド、リドレーが2021年モデルラインアップを発表。ロット・スーダルも使用するロードバイクから、流行のグラベルバイク、パウエルス・サウゼン・ビンゴールが使用するシクロクロスまで、国内で展開される車種がお披露目された。
リドレーの2021モデルが発表となった
カレブ・ユアンが駆りスプリント勝負を制すNOAH FAST、オールラウンドバイクとしてロット・スーダルのメンバーから信頼を集めるHELLIUM SLXでお馴染みのリドレー。2021年モデルから販売代理店が、コンチネンタルなどでお馴染みのミズタニ自転車に変更されており、新代理店となって初めての展示会が開催された。(代理店変更のニュースはこちら)。
既に国内で流通していた過去モデルの補修パーツなどは、ジェイピースポーツグループより引き継がれているため、リドレーユーザーは変わらず販売店でサポートを受けられるとのことだ。
リドレー Fenix SLC Disc
さて、ブランドの特徴といえば、自転車を国技とし、数々のクラシックレースの舞台となるベルギーのブランドらしく、バイク開発では石畳(パヴェ)での走行性能を確かめていること。その試験が行われたバイクには「Tested on Pave」というステッカーが誇らしく輝く。
Tested on Paveの代表的なバイクはエンデュランスロードのFenixシリーズだろう。その新型となる「Fenix SLC Disc」が2021年モデルとしてお披露目された。キーポイントはエアロダイナミクスの向上。Fenixはロンド・ファン・フラーンデレンやパリ~ルーベといった石畳のクラシックに投入されるレースバイクであり、勝利を掴むために空力性能を向上させるのは必然であった。
Fenix SLC Discはダイヤモンドシェイプのダウンチューブなど従来型のFenix SL Discの造形を色濃く受け継いでいるが、フレームはもちろんフォーク、コックピット周りが一新されている。最も大きな変更点はNOAH FAST Disc、HELLIUM SLXで採用されている「F-Steerer(エフ・ステアラー)」というコックピットを採用することで、ブレーキとシフトのケーブルフル内装を実現した点。ハンドル周りのケーブルを収納することで空気抵抗を低減するという手法を今作から取り入れた。
エアロダイナミクスを意識したシートクランプ周り。バンドはずれ落ち防止の予備だ
F-Steererを採用しケーブルフル内装となっている
非常に細身のシートステーが採用されている
Fenixシリーズの特徴であるダイヤモンド形状のダウンチューブは維持されている
ケーブルを収納することでエアロダイナミクスを向上させている
もちろん「Tested on Pave」のフレームだ
新しいステアリング周りの設計となった影響を受け、フォークの形状はガラリと変わっている。これまではフォーククラウンとダウンチューブがインテグレーテッドされたベンドフォークだったが、Fenix SLC Discではヒルクライムバイクのようなストレートフォークが採用されている。ダウンチューブとのインテグレーテッドデザインも省略されている。一方でフォークブレードはカムテールのような断面形状とされており、エアロを犠牲にせず、ダイレクトなハンドリング性能を目指したことが見て取れる。
細かい部分ではシートクランプがバンドから臼式に。フレームとの一体感を向上させることで、空気の流れを整えようという意図も見える。一方で、石畳走行中の衝撃でシートポストが下がらないように予備バンドは設けられているのがリドレーらしさ。シートポストは丸断面のトラディショナルな形状だ。
リア三角も作り直されており、SL Discよりもシートステーは薄く、チェーンステーもエンド部分で若干ベンドさせる造形とすることで、快適性を向上させている。弓なりのトップチューブはこれまで通りだ。フレームセット価格28万円。Fenixとしてのアイデンティティを保ちながらエアロを手に入れたFenix SLC Discはエンデュランスレーサーとして期待できそうだ。
リドレー Fenix SLA Disc
Fenixらしいダイヤモンド形状のダウンチューブがアルミで実現されている
アルミモデルでもパヴェでテストが行われている
また、Fenix SLA Discというアルミフレームの完成車が国内で展開されることに。角張ったダウンチューブや湾曲したトップチューブなどFenixらしさを随所に感じられるフレーム造形となっている。また、このバイクにもTested on Paveのステッカーが輝いている。価格は20万円。
リドレー Kanzo Fast
2021年モデルのトピックはグラベルバイクシリーズKanzoのラインアップが拡充すること。新モデルのKanzo Fastというダーティーカンザのような高速グラベルレースにフォーカスしたハイパフォーマンスモデル、アドベンチャー的な遊び方に寄せたKanzo Adventure、アルミフレームのKanzo Aが登場。昨年から展開されていたKanzo Speedと合わせ4車種の展開となる。
なかでも最注目モデルがKanzo Fast(カンゾー・ファスト)だ。エアロロードのNOAH FASTと瓜二つのフレーム造形が主張するように、KANZO FASTはエアロダイナミクスを大胆に取り入れたグラベルレースバイクとなっている。想定する走行路面はオフロード60%、オンロード40%だという。
シートチューブのカウルデザインはクリアランスを意識した溝が設けられている
F-Steererというケーブル内装システムが採用されている
シートチューブは上部と下部では太さが異なるテーパードデザイン
フォークブレードはカムテールデザインとされている
エアロダイナミクスを追求するべくフラップが設けられている
大胆なインテグレーション設計により空力性能を向上させている
非常に幅広に作られているダウンチューブとシートチューブは、タイヤが跳ね上げた泥がライダーまで到達しないように泥除けのような役割も期待できるという。どちらもエアロダイナミクスとグラベルの実用性を兼ね備えたチュービングとなっている。また、ダボ穴も設けられているため、フェンダーの装着も可能だ。
ケーブルのフル内装を実現するステム一体型ハンドルF-Steererは、グラベルバイクらしくハンドル部のドロップが16°フレアする仕様だ。タイヤクリアランスは最大42mmまで。フレームセットで33万円(税抜)。
リドレー Kanzo Adventure
リドレー Kanzo Speed
KANZO ADVENTUREは高速走行や舗装路での軽快性も視野に入れたKANZO SPEEDとは異なり、未舗装路70%、舗装路30%の比率でグラベルライドを楽しむことを視野に入れた1台。フレーム設計もオフロードよりとされており、KANZO SPEEDでは最大タイヤ幅38mmであるのに対し、47mm(650Bの場合は50mm)という設定。アグレッシブにオフロードを楽しみたい方にぴったりだ。
また、トップチューブやダウンチューブ裏、フォークにはストレージ用台座も充実しているため、キャンプツーリングなどのお供としても最適。完成車価格は34万円(税抜)、KANZO SPEEDが35万円(税抜)とされているため、自分のスタイルに合わせて選ぶ事が可能だ。
リドレー Kanzo A
細いチューブをガセットプレートで補強している
大胆に扁平、湾曲したトップチューブを採用する
ヘッドチューブ側からシート側に向かうにつれて大胆に扁平するトップチューブが特徴のKANZO A。トリプルバテッドのアルミ素材を駆使したフレームと、カーボンフォーク(アルミコラム)を組み合わせた完成車が今年から展開されることに。
最大タイヤ幅45mm(700C)、55mm(650B)というクリアランスを備え、タイヤのチョイス次第であらゆる場所を走れるバイクにカスタム可能。キャリアやフェンダーも装着する事ができ、ツーリングからアドベンチャーライドまで幅広いライフスタイルに合わせられる1台となっている。価格は完成車で21万円(税抜)。
リドレー X-NIGHT
そして、リドレーといえばシクロクロスバイクX-NIGHTの存在も忘れてはならない。X-NIGHTはシクロクロスが盛んなベルジャンブランドらしく、名門パウエルス・サウゼン・ビンゴールに機材供給を行い、ビッグレースでの勝利を掴み取ってきたバイク。そのレーシーな走行性能は折り紙付き。X-NIGHTもF-Steererを使用したケーブルフル内装式とされている。
日本国内で展開されるのはミドルグレードのX-NIGHT Disc。トップモデルからカーボンレイアップを変更する事で、フレームセット18万円(税抜)という価格を実現したモデルだ。トップカテゴリーに近づくにつれて、結果を追い求めるためにはスペアバイクを用意する必要があるシクロクロスにおいてコストパフォーマンスは大きな味方となってくれるだろう。
リドレー Noah Fast Disc
また、2021年モデルのトップエンドロードバイクなどコンペティションモデルの多くは、フレームセット販売のみ。一方で、2021年モデルからは「Bike Craft」というサービスが展開しており、好きなグレードのシマノ・コンポーネントと組み合わせてフレームを購入する事が可能となっている。
完成車は搭載されるパーツが決定されてしまっているがために、予算と折り合いがつかない、体格に合わない物が搭載されてしまっているというケースも少なくない。Bike Craftであれば、クランク長やギアの歯数など選択する事が可能だ。また、サドルやホイールはユーザー自身が選ぶ必要があるものの、予算を好みのパーツに割くことができるともいえそうだ。既にパーツを所持している場合は予算を抑えることにも繋がるだろう。
リドレー Helium SLX Disc
今回ピックアップできなかったNOAH FAST DISCやHELLIUM SLX DISC、FENIX SL DISCはこれまで通りラインアップされている。リドレー2021年モデルについての詳細はホームページを確認してほしい。新たにツイッター、インスタグラム、フェイスブックのアカウントも立ち上げられているため、是非チェックして欲しい。
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既に国内で流通していた過去モデルの補修パーツなどは、ジェイピースポーツグループより引き継がれているため、リドレーユーザーは変わらず販売店でサポートを受けられるとのことだ。
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さて、ブランドの特徴といえば、自転車を国技とし、数々のクラシックレースの舞台となるベルギーのブランドらしく、バイク開発では石畳(パヴェ)での走行性能を確かめていること。その試験が行われたバイクには「Tested on Pave」というステッカーが誇らしく輝く。
Tested on Paveの代表的なバイクはエンデュランスロードのFenixシリーズだろう。その新型となる「Fenix SLC Disc」が2021年モデルとしてお披露目された。キーポイントはエアロダイナミクスの向上。Fenixはロンド・ファン・フラーンデレンやパリ~ルーベといった石畳のクラシックに投入されるレースバイクであり、勝利を掴むために空力性能を向上させるのは必然であった。
Fenix SLC Discはダイヤモンドシェイプのダウンチューブなど従来型のFenix SL Discの造形を色濃く受け継いでいるが、フレームはもちろんフォーク、コックピット周りが一新されている。最も大きな変更点はNOAH FAST Disc、HELLIUM SLXで採用されている「F-Steerer(エフ・ステアラー)」というコックピットを採用することで、ブレーキとシフトのケーブルフル内装を実現した点。ハンドル周りのケーブルを収納することで空気抵抗を低減するという手法を今作から取り入れた。
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新しいステアリング周りの設計となった影響を受け、フォークの形状はガラリと変わっている。これまではフォーククラウンとダウンチューブがインテグレーテッドされたベンドフォークだったが、Fenix SLC Discではヒルクライムバイクのようなストレートフォークが採用されている。ダウンチューブとのインテグレーテッドデザインも省略されている。一方でフォークブレードはカムテールのような断面形状とされており、エアロを犠牲にせず、ダイレクトなハンドリング性能を目指したことが見て取れる。
細かい部分ではシートクランプがバンドから臼式に。フレームとの一体感を向上させることで、空気の流れを整えようという意図も見える。一方で、石畳走行中の衝撃でシートポストが下がらないように予備バンドは設けられているのがリドレーらしさ。シートポストは丸断面のトラディショナルな形状だ。
リア三角も作り直されており、SL Discよりもシートステーは薄く、チェーンステーもエンド部分で若干ベンドさせる造形とすることで、快適性を向上させている。弓なりのトップチューブはこれまで通りだ。フレームセット価格28万円。Fenixとしてのアイデンティティを保ちながらエアロを手に入れたFenix SLC Discはエンデュランスレーサーとして期待できそうだ。
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なかでも最注目モデルがKanzo Fast(カンゾー・ファスト)だ。エアロロードのNOAH FASTと瓜二つのフレーム造形が主張するように、KANZO FASTはエアロダイナミクスを大胆に取り入れたグラベルレースバイクとなっている。想定する走行路面はオフロード60%、オンロード40%だという。
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ケーブルのフル内装を実現するステム一体型ハンドルF-Steererは、グラベルバイクらしくハンドル部のドロップが16°フレアする仕様だ。タイヤクリアランスは最大42mmまで。フレームセットで33万円(税抜)。
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また、トップチューブやダウンチューブ裏、フォークにはストレージ用台座も充実しているため、キャンプツーリングなどのお供としても最適。完成車価格は34万円(税抜)、KANZO SPEEDが35万円(税抜)とされているため、自分のスタイルに合わせて選ぶ事が可能だ。
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ヘッドチューブ側からシート側に向かうにつれて大胆に扁平するトップチューブが特徴のKANZO A。トリプルバテッドのアルミ素材を駆使したフレームと、カーボンフォーク(アルミコラム)を組み合わせた完成車が今年から展開されることに。
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日本国内で展開されるのはミドルグレードのX-NIGHT Disc。トップモデルからカーボンレイアップを変更する事で、フレームセット18万円(税抜)という価格を実現したモデルだ。トップカテゴリーに近づくにつれて、結果を追い求めるためにはスペアバイクを用意する必要があるシクロクロスにおいてコストパフォーマンスは大きな味方となってくれるだろう。
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完成車は搭載されるパーツが決定されてしまっているがために、予算と折り合いがつかない、体格に合わない物が搭載されてしまっているというケースも少なくない。Bike Craftであれば、クランク長やギアの歯数など選択する事が可能だ。また、サドルやホイールはユーザー自身が選ぶ必要があるものの、予算を好みのパーツに割くことができるともいえそうだ。既にパーツを所持している場合は予算を抑えることにも繋がるだろう。
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今回ピックアップできなかったNOAH FAST DISCやHELLIUM SLX DISC、FENIX SL DISCはこれまで通りラインアップされている。リドレー2021年モデルについての詳細はホームページを確認してほしい。新たにツイッター、インスタグラム、フェイスブックのアカウントも立ち上げられているため、是非チェックして欲しい。
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