2020/06/06(土) - 15:40
チームイネオスも使用しているカスクのエアロヘルメット「UTOPIA」をインプレッション。風洞実験によって導き出されたエアロ形状を纏い、優れた空力性能と通気性を実現した、速く快適に走れるレーシングモデルに仕上がる。
グランツールで圧倒的な存在感を見せる、チームイネオスのヘルメットサプライヤーとして有名なイタリアンブランド、カスク。エントリーからハイエンドまで幅広いラインアップを揃えており、クライミングに特化した軽量モデル、TTに最適なエアロモデルなど、目的に合わせてヘルメットを選ぶことができる。
その中でも、「UTOPIA(ユートピア)」は2018年のツアー・ダウンアンダーから投入されたレーシングエアロヘルメットだ。チームイネオスと共同開発されており、平均時速が40kmを超えるハイスピードなプロレースで、ライバルに対して少しでもアドバンテージとなるよう空力性能を追求したモデルとなっている。
スムーズな空気の流れを生み出す丸みを帯びたシェル形状は、風洞実験を経て煮詰められたもの。開口部の少ないデザインによって空気抵抗の低減を狙っている。また、耳付近を大きくカットした形状によって風切り音がうるさくないよう工夫されている。
フロントに3つ、サイドに2つ、トップに1つの計6つ、大きめなベンチレーションホールを備えることで、一度に多くの空気を取り込む優れた通気性も実現。加えて帽体の内側には空気の通り道も設けられ、後部へと効率的に熱を排出するエアフローも確保している。
表面のポリカーボネート層はシェル末端までカバーすることで強度と安全性を高めているほか、かぶり心地を良くしてくれるインナーパッドは速乾性と抗菌機能も備えている。あご紐は耳部分の高さ調整パーツをなくすことで軽量化を図るとともに、肌当たりを良くするカスクお馴染みのレザーストラップも採用されている。
全5色のラインアップで、それぞれMとLの2サイズで展開。価格は34,000円(税抜)だ。取り扱いは日直商会。
― 編集部インプレッション
今回テストした筆者・高木はアジアンフィットのヘルメットと相性が良く、普段はOGKカブトやMET、カスクのMサイズを愛用している。今回のUTOPIAも普段どおりMサイズをチョイス、ベストなサイズ感で着用することができた。
頭を入れた瞬間に感じたのは、これまで使用してきたどのヘルメットよりも深めなかぶり心地。頭部がしっかりとヘルメットで守られている高い安心感があり、レースはもちろん普段のサイクリングでも信頼して使用することができる。
日本人の頭にも比較的フィットしやすい形状はカスク全体の特徴だ。フィッティングシステムの出来も良く、上下左右から優しく包み込んでくれるようなフィット感が得られた。クロージャーダイヤルには凹凸のある加工が施されており回しやすく、走りながら調整することも簡単だ。
実際に走ってみると、ヘルメットの前側に設けられている3つのエアインテークから入ってきた風が、頭部全体を駆け抜けていくような通気性が感じられた。開口部が少なく熱がこもりやすいのがエアロヘルメットの宿命だが、このUTOPIAに関してはむしろ快適なヘルメットと言える。
風洞テストにより開発されたということもあり、平坦な道を走っている時にスピード維持もしやすく、空気抵抗はやはり少ないと感じさせてくれた。ブラケットや下ハンドルなど握る位置で頭部のポジションが変わってもスムーズな空気の流れは変わらず、どのシーンでも高いエアロ効果を発揮してくれそうだ。
プロレースで使われるハイエンドモデルらしい価格帯ではあるものの、空力性能や安心感のある被り心地などを踏まえれば納得のいく値段だろう。自分の命を守るヘルメットは、自身の頭にジャストフィットした信頼できるものをぜひ選んでほしい。(CW編集部員・高木)
カスク UTOPIA
サイズ:M(52-58cm)、L(59-62cm)
カラー:ORG/BLK、WHT、BLK/YEL FLUO、BLK/WHT、BLK MATT
価格:34,000円(税抜)
グランツールで圧倒的な存在感を見せる、チームイネオスのヘルメットサプライヤーとして有名なイタリアンブランド、カスク。エントリーからハイエンドまで幅広いラインアップを揃えており、クライミングに特化した軽量モデル、TTに最適なエアロモデルなど、目的に合わせてヘルメットを選ぶことができる。
その中でも、「UTOPIA(ユートピア)」は2018年のツアー・ダウンアンダーから投入されたレーシングエアロヘルメットだ。チームイネオスと共同開発されており、平均時速が40kmを超えるハイスピードなプロレースで、ライバルに対して少しでもアドバンテージとなるよう空力性能を追求したモデルとなっている。
スムーズな空気の流れを生み出す丸みを帯びたシェル形状は、風洞実験を経て煮詰められたもの。開口部の少ないデザインによって空気抵抗の低減を狙っている。また、耳付近を大きくカットした形状によって風切り音がうるさくないよう工夫されている。
フロントに3つ、サイドに2つ、トップに1つの計6つ、大きめなベンチレーションホールを備えることで、一度に多くの空気を取り込む優れた通気性も実現。加えて帽体の内側には空気の通り道も設けられ、後部へと効率的に熱を排出するエアフローも確保している。
表面のポリカーボネート層はシェル末端までカバーすることで強度と安全性を高めているほか、かぶり心地を良くしてくれるインナーパッドは速乾性と抗菌機能も備えている。あご紐は耳部分の高さ調整パーツをなくすことで軽量化を図るとともに、肌当たりを良くするカスクお馴染みのレザーストラップも採用されている。
全5色のラインアップで、それぞれMとLの2サイズで展開。価格は34,000円(税抜)だ。取り扱いは日直商会。
― 編集部インプレッション
今回テストした筆者・高木はアジアンフィットのヘルメットと相性が良く、普段はOGKカブトやMET、カスクのMサイズを愛用している。今回のUTOPIAも普段どおりMサイズをチョイス、ベストなサイズ感で着用することができた。
頭を入れた瞬間に感じたのは、これまで使用してきたどのヘルメットよりも深めなかぶり心地。頭部がしっかりとヘルメットで守られている高い安心感があり、レースはもちろん普段のサイクリングでも信頼して使用することができる。
日本人の頭にも比較的フィットしやすい形状はカスク全体の特徴だ。フィッティングシステムの出来も良く、上下左右から優しく包み込んでくれるようなフィット感が得られた。クロージャーダイヤルには凹凸のある加工が施されており回しやすく、走りながら調整することも簡単だ。
実際に走ってみると、ヘルメットの前側に設けられている3つのエアインテークから入ってきた風が、頭部全体を駆け抜けていくような通気性が感じられた。開口部が少なく熱がこもりやすいのがエアロヘルメットの宿命だが、このUTOPIAに関してはむしろ快適なヘルメットと言える。
風洞テストにより開発されたということもあり、平坦な道を走っている時にスピード維持もしやすく、空気抵抗はやはり少ないと感じさせてくれた。ブラケットや下ハンドルなど握る位置で頭部のポジションが変わってもスムーズな空気の流れは変わらず、どのシーンでも高いエアロ効果を発揮してくれそうだ。
プロレースで使われるハイエンドモデルらしい価格帯ではあるものの、空力性能や安心感のある被り心地などを踏まえれば納得のいく値段だろう。自分の命を守るヘルメットは、自身の頭にジャストフィットした信頼できるものをぜひ選んでほしい。(CW編集部員・高木)
カスク UTOPIA
サイズ:M(52-58cm)、L(59-62cm)
カラー:ORG/BLK、WHT、BLK/YEL FLUO、BLK/WHT、BLK MATT
価格:34,000円(税抜)
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