ヨーロッパ各国でシクロクロスのナショナル選手権が開催され、ローレンス・スウィーク(ベルギー)やマチュー・ファンデルポール(オランダ)らが1年間のナショナルチャンピオンジャージ着用権を得た。ダイジェストでレポートする。



ベルギー 移動式桟橋を使ったダイナミックなコースベルギー 移動式桟橋を使ったダイナミックなコース (c)CorVos
ベルギー ローレンス・スウィーク(パウェルズサウゼン・ビンゴール)が初優勝ベルギー ローレンス・スウィーク(パウェルズサウゼン・ビンゴール)が初優勝 (c)CorVosベルギー ワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィズマ)は5位ベルギー ワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィズマ)は5位 (c)CorVos

ベルギー 初のナショナルタイトルを獲得したローレンス・スウィーク(パウェルズサウゼン・ビンゴール)ベルギー 初のナショナルタイトルを獲得したローレンス・スウィーク(パウェルズサウゼン・ビンゴール) (c)CorVos
“ミニ世界選手権”とも言われる群雄割拠のベルギー選手権で勝利したのはローレンス・スウィーク(パウェルズサウゼン・ビンゴール)で、チームメイトのエリ・イゼルビッド(パウェルズサウゼン・ビンゴール)や、クリスマスシーズン肋骨骨折に見舞われたトーン・アールツ(テレネット・バロワーズ)を下して涙の初戴冠。今年3レース目のワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィズマ)はティム・メルリエ(クレアフィン・フリスタッズ)に続く5位に入っている。

オランダ 連覇を飾ったマチュー・ファンデルポール(アルペシン・フェニックス)オランダ 連覇を飾ったマチュー・ファンデルポール(アルペシン・フェニックス) (c)CorVos
フランス クレメン・ヴァンチュリーニ(アージェードゥーゼル・ラモンディアール)が勝利フランス クレメン・ヴァンチュリーニ(アージェードゥーゼル・ラモンディアール)が勝利 (c)FFCyclismeイギリス トーマス・ピッドコック(トリニティレーシング)が連覇イギリス トーマス・ピッドコック(トリニティレーシング)が連覇 (c)BritishCycling

スペイン フェリペ・オルツ(チームテイカ・Gスポーツ・BH)が連覇達成スペイン フェリペ・オルツ(チームテイカ・Gスポーツ・BH)が連覇達成 (c)RFEcyclismo
チェコ 42歳のエミル・ヘケレ(ゼコフチーム)が初戴冠チェコ 42歳のエミル・ヘケレ(ゼコフチーム)が初戴冠 (c)www.ceskysvazcyklistiky.cz南部のルクフェンで開催されたオランダ選手権では向かうところ敵なし状態のマチュー・ファンデルポール(アルペシン・フェニックス)が圧勝。フランスではクレメン・ヴァンチュリーニ(アージェードゥーゼル・ラモンディアール)が、イギリスではトーマス・ピッドコック(トリニティレーシング)が、スペインではフェリペ・オルツ(チームテイカ・Gスポーツ・BH)がそれぞれ連覇を達成した。

また、スイスではMTBを本業にするラース・フェルスター(スコット・スラム)が勝利し、イタリアではU23のヤコブ・ドリゴーニ(セッレイタリア・グエルチョッティ)が同チームの前年覇者ジョエーレ・ベルトリーニを下した。大波乱が起きたのはチェコ選手権で、日本でもおなじみの42歳エミル・ヘケレ(ゼコフチーム)が3連覇中のミカエル・ボロシュを下して初戴冠を射止めた。

オランダ セイリン・デルカルメンアルバラード(コレンドン・サーカス)が初優勝オランダ セイリン・デルカルメンアルバラード(コレンドン・サーカス)が初優勝 (c)CorVos
ベルギー サンヌ・カント(IKO・クレラン)が連覇達成ベルギー サンヌ・カント(IKO・クレラン)が連覇達成 (c)CorVos
オランダ セイリン・デルカルメンアルバラード(コレンドン・サーカス)が初優勝オランダ セイリン・デルカルメンアルバラード(コレンドン・サーカス)が初優勝 (c)CorVosベルギー 女子エリート表彰台ベルギー 女子エリート表彰台 (c)CorVos


現在シクロクロス界を席巻しているオランダの女子レースでは、序盤にライバル勢からリードを奪ったセイリン・デルカルメンアルバラード(コレンドン・サーカス)が初のエリートタイトル奪取に成功。ベルギーではサンヌ・カント(IKO・クレラン)が連覇を遂げている。

また、オランダ選手権を5位で終えたマリアンヌ・フォス(CCC・リブ)は洞房結節の問題を抱えており、世界選手権には出場せず手術を受けることが発表された。順調に回復すれば術後6週間でのトレーニング再開が見込まれているという。
ベルギー選手権男子エリート
1位 ローレンス・スウィーク(パウェルズサウゼン・ビンゴール) 1:01:45
2位 エリ・イゼルビッド(パウェルズサウゼン・ビンゴール) 0:30
3位 トーン・アールツ(テレネット・バロワーズ) 0:35
ベルギー選手権女子エリート
1位 サンヌ・カント(IKO・クレラン) 42:42
2位 ラウラ・フェルドンショット(パウェルズサウゼン・ビンゴール) 0:28
3位 エレン・ファンロイ(テレネット・バロワーズ) 0:38
オランダ選手権男子エリート
1位 マチュー・ファンデルポール(アルペシン・フェニックス) 1:01:25
2位 ラース・ファンデルハール(テレネット・バロワーズ) 0:36
3位 ヨリス・ニューウェンハイス(サンウェブ) 1:04
オランダ選手権女子エリート
1位 セイリン・デルカルメンアルバラード(コレンドン・サーカス) 42:27
2位 アンマリー・ワースト(777) 0:02
3位 ルシンダ・ブラント(テレネット・バロワーズ) 0:13
フランス選手権男子エリート
1位 クレメン・ヴァンチュリーニ(アージェードゥーゼル・ラモンディアール) 1:01:04
2位 ジョシュア・デュバウ 0:24
3位 ファビアン・デュヴェ 0:32
スイス選手権男子エリート
1位 ラース・フォースター(スコット・スラム) 58:31
2位 ティモン・リューエッグ 0:18
3位 ニコラ・ローバッハ 0:41
イギリス選手権男子エリート
1位 トーマス・ピッドコック(トリニティレーシング) 59:19
2位 ベン・トゥレット(パウェルズサウゼン・ビンゴール) 2:04
3位 キャメロン・メイソン(トリニティレーシング) 2:15
イタリア選手権男子エリート
1位 ヤコブ・ドリゴーニ(セッレイタリア・グエルチョッティ) 58:41
2位 ジョエーレ・ベルトリーニ(セッレイタリア・グエルチョッティ) 0:16
3位 ニコラス・サンパリーシ(KTMアルケミストレーシングチーム) 0:58
スペイン選手権男子エリート
1位 フェリペ・オルツ(チームテイカ・Gスポーツ・BH)
2位 ケビン・スアレス(ネスタ・シュコダ・アレカーCX)
3位 ゴルカ・イサギレ(アスタナ)
チェコ選手権男子エリート
1位 エミル・ヘケレ(ゼコフチーム) 1:02:31
2位 トマシュ・コペツキー(パウェルズサウゼン・ビンゴール) 0:35
3位 ミカエル・ボロシュ 0:51