2019/10/28(月) - 12:37
7回目を迎えたツール・ド・フランスさいたまクリテリウム。その周辺イベントとしてすっかりお馴染みとなったのが「さいたまるしぇ」「サイクルフェスタ」「キッズロア」。今年ももちろんこの3つのイベントは健在。さいたま新都心を訪れた人達を味で、香りで、自転車で、大いに楽しませてくれた。その模様を写真たっぷりのフォトレポートでお届けします。
20種類のマイヨジョーヌが出迎えた、さいたま新都心駅改札前
まずは開催場所となるさいたま新都心駅出てすぐのコンコース。今年は、マイヨジョーヌがずらりと並んだ展示をプラス。これはルコックスポルティフがマイヨジョーヌ100周年を記念し、今季の各ステージごとに全く異なる20種類のデザインを施したスペシャルモデル。遠目には一見同じに見えるため、写真を撮ろうと近づいた人達を驚かせていた。
その横には今回出場する選手達の出走サインや、エガン・ベルナルやクリストファー・フルームなどのサイン入りマイヨジョーヌも飾られていた。
今年も来場者の食欲を刺激した「さいたまるしぇ」
駅の改札を出て左に行くと、食欲を誘う香りとともにさいたまアリーナの手前に現れるのが「さいたまるしぇ」。フランスの食祭を模したこの一大イートスペースは、今年も多くの人達の足を、その匂いのする方向へと誘っていた。自転車乗り、とりわけロードバイクに乗る人達はストイックな印象もあるけれど、そんな人々にとってはその戒めを破ってしまいかねない、なんとも罪なイベント。
毎年出現するハッピーワインサイタマのワインボトルさんは2人。今年もしっかりポーズをとってアピールしていただいた。今年の開催はまだ10月と言うこともあり、ワインやフランス的な食とは別に、ハロウィン向けのお菓子やキャンペーンを行うお店もあった。
中心部から出て周りに目を向けると、地元埼玉発の大宮ナポリタン、岩槻ねぎの塩焼きそばと言ったグルメも並ぶ。特大のフランクフルトなども食欲をそそった。大会のメインスポンサーであるJ:COMは、ハロウィンにちなんだフォトブースを設置。ここで記念撮影した人には、特製スティックバルーンをプレゼント。さらには自転車で発電することで動くUFOキャッチャーも楽しげで、子ども達が次々と列を作っていた。
今年の個人的目玉は、ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムのオリジナルビール。生ビールとしてその場で味わうことも出来たのだが、仕事中のため次々と売れていくそれを横目に自重……!その後も夜までみっちり動いていたため、帰りに買うことも出来ず二重の悲しみに見舞われてしまった。ロードレース観戦は、ワインも良いけどビールもうまい。これと他のブースで買った料理を手にコース沿道へと繰り出した皆さんは、さぞレースも陽気に見られたことでしょう……。
サイクルフェスタはツールな展示にブースのイベント盛りだくさん
ところ変わって、スタート/フィニッシュ地点に程近い場所に設定された「サイクルフェスタ」へと足を運んだ。こちらはもちろん名前の通り、自転車をハブとしたブースが立ち並ぶエリア。まず目に入ってくるのはJ:COMによるツール・ド・フランスさいたまクリテリウムコーナー。ツールの各賞ジャージの選手サイン入りジャージに加え、そのカラー&デザインの折り鶴が、ビンに入れて並べられていたり千羽鶴になっていたり。さらには当大会の歴代ポスターが飾られていたりと、見る者を惹きつける展示となっていた。
少し奥へ進むと、サイクルトレーナーなどを手掛ける「wahoo」とコラボレーションしたタイムトライアルイベントも。良いタイムが出ても出なくても、トライするだけでwahooオリジナルTシャツとボトルがもらえると言う太っ腹ぶりに長蛇の列が出来ていた。また、大宮競輪でもサイクルタイムトライアルを実施。スタートすると、現役競輪選手がハッパをかけてくれた。さいたまるしぇでたっぷり食べてしまった人達は、ここでひと汗かくのも良き。
他にもカペルミュール、静岡県などなど、各ブースでアンケートや投票を行うと特製サコッシュやピンバッヂがもらえるキャンペーンを展開しているブースがいくつもあり、来場者はお目当てのブースに次々と列を作った。アウローラ&ろんぐらいだぁすとーりーず!では声優の東城咲耶子さんや漫画原作者・三宅大志さんによる撮影会やサイン会が実施された。
物販をメインに展開していたブースには毎回特価品が並ぶとあって、多くの人達が自分に合う物を探しに訪れ、気に入ったサイクルジャージやシューズなどを手にとってレジに持ち込んだ。また、市内のお母さんが集う「さいたま市交通安全保護者の会(母の会)」や地元の自転車チーム「さいたまサイクルプロジェクト」など、子どもも楽しめる催しを用意したブースも多く、翌週行われるサイクルモードとはまた違うほのぼのした雰囲気があるのもサイクルフェスタの特徴と言える。
道一つ挟んでエリアが設けられた今年の試乗コーナーは、初心者の方が多く見受けられた印象。自転車を貸し出すスタッフの方も、そんな皆さんが戸惑わないよう乗車前に変速方法からブレーキのかけかた、自転車の降り方に至るまでしっかりレクチャーをしてくださっていた。試乗車はe-Mobility協会の提供によるe-Bikeも充実。従来の自転車とは違う新しい乗り心地に、感動の声を上げる方も。
ベルナルも来た!キッズロア
サイクルフェスタに併設された、こちらも恒例キッズロア。子どもたちの自転車天国。筆者が訪れた時は、親子レース「ニンジャスロン」を開催中。コース途中に設置された手裏剣ダーツを外すと親御さんが腕立てするハメになると言う、ちょっぴり身体のなまったお父さんなんかにはなかなか面白シビアなレースで、見ているだけでも楽しめる。
そんなキッズロアには、今季マイヨジョーヌのエガン・ベルナルをはじめとしたワールドツアーライダー達も訪問。子どもたちより大人がコーフンしちゃったとか。エリア内のグルメもさいたまるしぇとはまた違った趣があり、そのナチュラルな空気感が心地よかった。
さいたまるしぇ、サイクルフェスタ、キッズロア、いずれも各日の出店数は違ったものの、今年も土日の両日に開催された。行ってみたいブースや欲しい物がある人は、比較的空いている土曜に行くのもオススメだ。
新城幸也選手による日本人初優勝で盛り上り、幕を閉じた2019年のツール・ド・フランスさいたまクリテリウム。これらの周辺イベントも含めてどんな大会になるのか、来季大会にも期待したい。
text: Yuichiro Hosoda
photo: Yuichiro Hosoda, Kei Tsuji
20種類のマイヨジョーヌが出迎えた、さいたま新都心駅改札前
まずは開催場所となるさいたま新都心駅出てすぐのコンコース。今年は、マイヨジョーヌがずらりと並んだ展示をプラス。これはルコックスポルティフがマイヨジョーヌ100周年を記念し、今季の各ステージごとに全く異なる20種類のデザインを施したスペシャルモデル。遠目には一見同じに見えるため、写真を撮ろうと近づいた人達を驚かせていた。
その横には今回出場する選手達の出走サインや、エガン・ベルナルやクリストファー・フルームなどのサイン入りマイヨジョーヌも飾られていた。
今年も来場者の食欲を刺激した「さいたまるしぇ」
駅の改札を出て左に行くと、食欲を誘う香りとともにさいたまアリーナの手前に現れるのが「さいたまるしぇ」。フランスの食祭を模したこの一大イートスペースは、今年も多くの人達の足を、その匂いのする方向へと誘っていた。自転車乗り、とりわけロードバイクに乗る人達はストイックな印象もあるけれど、そんな人々にとってはその戒めを破ってしまいかねない、なんとも罪なイベント。
毎年出現するハッピーワインサイタマのワインボトルさんは2人。今年もしっかりポーズをとってアピールしていただいた。今年の開催はまだ10月と言うこともあり、ワインやフランス的な食とは別に、ハロウィン向けのお菓子やキャンペーンを行うお店もあった。
中心部から出て周りに目を向けると、地元埼玉発の大宮ナポリタン、岩槻ねぎの塩焼きそばと言ったグルメも並ぶ。特大のフランクフルトなども食欲をそそった。大会のメインスポンサーであるJ:COMは、ハロウィンにちなんだフォトブースを設置。ここで記念撮影した人には、特製スティックバルーンをプレゼント。さらには自転車で発電することで動くUFOキャッチャーも楽しげで、子ども達が次々と列を作っていた。
今年の個人的目玉は、ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムのオリジナルビール。生ビールとしてその場で味わうことも出来たのだが、仕事中のため次々と売れていくそれを横目に自重……!その後も夜までみっちり動いていたため、帰りに買うことも出来ず二重の悲しみに見舞われてしまった。ロードレース観戦は、ワインも良いけどビールもうまい。これと他のブースで買った料理を手にコース沿道へと繰り出した皆さんは、さぞレースも陽気に見られたことでしょう……。
サイクルフェスタはツールな展示にブースのイベント盛りだくさん
ところ変わって、スタート/フィニッシュ地点に程近い場所に設定された「サイクルフェスタ」へと足を運んだ。こちらはもちろん名前の通り、自転車をハブとしたブースが立ち並ぶエリア。まず目に入ってくるのはJ:COMによるツール・ド・フランスさいたまクリテリウムコーナー。ツールの各賞ジャージの選手サイン入りジャージに加え、そのカラー&デザインの折り鶴が、ビンに入れて並べられていたり千羽鶴になっていたり。さらには当大会の歴代ポスターが飾られていたりと、見る者を惹きつける展示となっていた。
少し奥へ進むと、サイクルトレーナーなどを手掛ける「wahoo」とコラボレーションしたタイムトライアルイベントも。良いタイムが出ても出なくても、トライするだけでwahooオリジナルTシャツとボトルがもらえると言う太っ腹ぶりに長蛇の列が出来ていた。また、大宮競輪でもサイクルタイムトライアルを実施。スタートすると、現役競輪選手がハッパをかけてくれた。さいたまるしぇでたっぷり食べてしまった人達は、ここでひと汗かくのも良き。
他にもカペルミュール、静岡県などなど、各ブースでアンケートや投票を行うと特製サコッシュやピンバッヂがもらえるキャンペーンを展開しているブースがいくつもあり、来場者はお目当てのブースに次々と列を作った。アウローラ&ろんぐらいだぁすとーりーず!では声優の東城咲耶子さんや漫画原作者・三宅大志さんによる撮影会やサイン会が実施された。
物販をメインに展開していたブースには毎回特価品が並ぶとあって、多くの人達が自分に合う物を探しに訪れ、気に入ったサイクルジャージやシューズなどを手にとってレジに持ち込んだ。また、市内のお母さんが集う「さいたま市交通安全保護者の会(母の会)」や地元の自転車チーム「さいたまサイクルプロジェクト」など、子どもも楽しめる催しを用意したブースも多く、翌週行われるサイクルモードとはまた違うほのぼのした雰囲気があるのもサイクルフェスタの特徴と言える。
道一つ挟んでエリアが設けられた今年の試乗コーナーは、初心者の方が多く見受けられた印象。自転車を貸し出すスタッフの方も、そんな皆さんが戸惑わないよう乗車前に変速方法からブレーキのかけかた、自転車の降り方に至るまでしっかりレクチャーをしてくださっていた。試乗車はe-Mobility協会の提供によるe-Bikeも充実。従来の自転車とは違う新しい乗り心地に、感動の声を上げる方も。
ベルナルも来た!キッズロア
サイクルフェスタに併設された、こちらも恒例キッズロア。子どもたちの自転車天国。筆者が訪れた時は、親子レース「ニンジャスロン」を開催中。コース途中に設置された手裏剣ダーツを外すと親御さんが腕立てするハメになると言う、ちょっぴり身体のなまったお父さんなんかにはなかなか面白シビアなレースで、見ているだけでも楽しめる。
そんなキッズロアには、今季マイヨジョーヌのエガン・ベルナルをはじめとしたワールドツアーライダー達も訪問。子どもたちより大人がコーフンしちゃったとか。エリア内のグルメもさいたまるしぇとはまた違った趣があり、そのナチュラルな空気感が心地よかった。
さいたまるしぇ、サイクルフェスタ、キッズロア、いずれも各日の出店数は違ったものの、今年も土日の両日に開催された。行ってみたいブースや欲しい物がある人は、比較的空いている土曜に行くのもオススメだ。
新城幸也選手による日本人初優勝で盛り上り、幕を閉じた2019年のツール・ド・フランスさいたまクリテリウム。これらの周辺イベントも含めてどんな大会になるのか、来季大会にも期待したい。
text: Yuichiro Hosoda
photo: Yuichiro Hosoda, Kei Tsuji
フォトギャラリー
Amazon.co.jp