2019/10/21(月) - 14:06
スイス、ベルンで開催されたUCIシクロクロスワールドカップ第3戦で、好調エリ・イゼルビッド(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)がシリーズ3連勝を達成。女子レースでは欧州王王者アンマリー・ワースト(オランダ、777)が圧勝した。
アイオワとウィスコンシンを舞台にした北米2連戦から1ヶ月を空け、シクロクロス3大シリーズの中で最も格式高いUCIシクロクロスワールドカップが欧州に帰ってきた。第3戦となるスイス、ベルンのコースはハーフウェットの滑りやすい土区間を含んだもので、屈強なベルギー/オランダ勢に加え、日本レースで優勝経験を持つスティーブ・シェネル(フランス、チームシャザル・キャニオン・3G)やフェリペ・オルツ(スペイン、テイカUCIチーム)も顔を揃えた。
60分間の男子エリートレースは、北米2連戦で2勝したエリ・イゼルビッド(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)の好スタートで幕開ける。クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・バロワーズ)やマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)、ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・バロワーズ)らがイゼルビッドに続いた。
5〜6人の先頭グループ内で展開したイゼルビッドが攻めに転じたのは、レース中盤を過ぎた頃。「序盤は全く流れに乗れていなかった。何度も何度もバイクチェンジを行って違う空気圧を試したりしたけど、実際その余裕があったのは確かだ」と振り返るイゼルビッドはスリッピーなコースで攻めの走りを見せ、徐々にトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・バロワーズ)らとの間隔を広げていった。
2位争いに火花を散らすアールツとファントーレンハウトを尻目に逃げる、ワールドカップのランキングリーダーの走りは冴え渡っていた。「最終周回に入る時に鐘が聞こえなかったのであと2周あると思っていたんだ。フィニッシュラインにカメラマンが並んでいるのを見て何かがおかしいことに気づいた。世界選手権で周回数を間違えた例を知っているので慎重になったよ」と言うイゼルビッドは、「あと1周では?」を示すジェスチャーと共にフィニッシュ。向かうところ敵なし状態の21歳がワールドカップ3連勝を射止めた。
合計5周回で争われた女子レースでは、第1戦で勝利したマーガリー・ロシェット(カナダ、スペシャライズド・フィードバック)が好発進を見せるも、その背後につけた欧州王者のアンマリー・ワースト(オランダ、777)が1周目中盤から先頭を奪い独走体制を築き上げた。
スーパープレスティージュで勝利したセイリン・デルカルメンアルバラード(オランダ、コレンドン・サーカス)の追走は届かず、世界王者サンヌ・カント(ベルギー、IKO・クレラン)は後退。最後までペースを維持し続けたワーストが自身初のワールドカップ勝利を遂げた。
アイオワとウィスコンシンを舞台にした北米2連戦から1ヶ月を空け、シクロクロス3大シリーズの中で最も格式高いUCIシクロクロスワールドカップが欧州に帰ってきた。第3戦となるスイス、ベルンのコースはハーフウェットの滑りやすい土区間を含んだもので、屈強なベルギー/オランダ勢に加え、日本レースで優勝経験を持つスティーブ・シェネル(フランス、チームシャザル・キャニオン・3G)やフェリペ・オルツ(スペイン、テイカUCIチーム)も顔を揃えた。
60分間の男子エリートレースは、北米2連戦で2勝したエリ・イゼルビッド(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)の好スタートで幕開ける。クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・バロワーズ)やマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)、ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・バロワーズ)らがイゼルビッドに続いた。
5〜6人の先頭グループ内で展開したイゼルビッドが攻めに転じたのは、レース中盤を過ぎた頃。「序盤は全く流れに乗れていなかった。何度も何度もバイクチェンジを行って違う空気圧を試したりしたけど、実際その余裕があったのは確かだ」と振り返るイゼルビッドはスリッピーなコースで攻めの走りを見せ、徐々にトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・バロワーズ)らとの間隔を広げていった。
2位争いに火花を散らすアールツとファントーレンハウトを尻目に逃げる、ワールドカップのランキングリーダーの走りは冴え渡っていた。「最終周回に入る時に鐘が聞こえなかったのであと2周あると思っていたんだ。フィニッシュラインにカメラマンが並んでいるのを見て何かがおかしいことに気づいた。世界選手権で周回数を間違えた例を知っているので慎重になったよ」と言うイゼルビッドは、「あと1周では?」を示すジェスチャーと共にフィニッシュ。向かうところ敵なし状態の21歳がワールドカップ3連勝を射止めた。
合計5周回で争われた女子レースでは、第1戦で勝利したマーガリー・ロシェット(カナダ、スペシャライズド・フィードバック)が好発進を見せるも、その背後につけた欧州王者のアンマリー・ワースト(オランダ、777)が1周目中盤から先頭を奪い独走体制を築き上げた。
スーパープレスティージュで勝利したセイリン・デルカルメンアルバラード(オランダ、コレンドン・サーカス)の追走は届かず、世界王者サンヌ・カント(ベルギー、IKO・クレラン)は後退。最後までペースを維持し続けたワーストが自身初のワールドカップ勝利を遂げた。
UCIシクロクロスワールドカップ2019-2020第3戦 男子エリート結果
1位 | エリ・イゼルビッド(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | 1:01:26 |
2位 | トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・バロワーズ) | 1:02:01 |
3位 | マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | 1:02:10 |
4位 | クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・バロワーズ) | 1:02:18 |
5位 | コルヌ・ファンケッセル(ベルギー、テレネット・バロワーズ) | 1:02:27 |
6位 | ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・バロワーズ) | 1:02:28 |
7位 | ティム・メルリエ(ベルギー、クレアフィン・フリスタッズ) | 1:02:41 |
8位 | ローレンス・スウィーク(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | 1:02:46 |
9位 | ヨリス・ニューウェンハイス(オランダ、サンウェブ) | 1:02:49 |
10位 | ダーン・ソエテ(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | 1:03:04 |
UCIシクロクロスワールドカップ2019-2020第3戦 女子結果
1位 | アンマリー・ワースト(オランダ、777) | 45:27 |
2位 | セイリン・デルカルメンアルバラード(オランダ、コレンドン・サーカス) | 0:33 |
3位 | アンナ・カイ(イギリス、エクスプレサ・プロCX) | 0:56 |
4位 | ケイトリン・キオー(アメリカ、キャノンデールp/bシクロクロスワールド.com) | 1:09 |
5位 | ヤラ・カステリン(オランダ、777) | 1:20 |
6位 | ケイティ・コンプトン(アメリカ、トレック・ナイトコンポジット) | 1:26 |
7位 | カテリーナ・ナッシュ(チェコ、クリフレーシングチーム) | 1:42 |
8位 | サンヌ・カント(ベルギー、IKO・クレラン) | 1:50 |
9位 | エヴァ・リヒナー(イタリア、クレアフィン・フリスタッズ) | 1:53 |
10位 | ラウラ・フェルドンショット(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール) | 2:01 |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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