2019/10/04(金) - 08:17
茨城国体の自転車競技最終日は、個人種目の決勝が行われた。スクラッチ決勝では、女子で梶原悠未、少年男子で木村皆斗ら茨城県勢が優勝。その他の種目でも茨城県が上位入賞を重ね、女子総合優勝と男女総合優勝を決めた。
屋外の観客席と屋内の特別観覧席から観戦 photo:Satoru Kato
岡山県ジャージの背中にいるのは・・・? photo:Satoru Kato
取手市の高校生が競技運営のお手伝い photo:Satoru Kato
ロードレースとトラック種目あわせて5日間に渡り開催されてきた茨城国体の自転車競技。最終日は、男子ポイントレース 、男女スクラッチ、男子スプリント、男女ケイリンの決勝が行われた。
夏日の晴れの下行われてきたトラック競技だが、最終日は午後にかけて雲が厚くなる1日。日差しは無いものの、30℃近くまで気温が上昇する季節外れの暑さとなった。
ポイントレース 少年は片岡遼真が逆転勝ち 成年は石原悠希が優勝
少年男子ポイントレース 決勝スタート photo:Satoru Kato
少年男子ポイントレース決勝 序盤からポイントを取り合う邊見竜馬(福島県・写真左)と天野壮悠(大阪府) photo:Satoru Kato
少年男子ポイントレース決勝 フィニッシュを獲った片岡遼真(福井県)が逆転優勝 photo:Satoru Kato
少年男子のポイントレース決勝は、前日の予選を勝ち上がった20名が出走。序盤から邊見竜馬(福島県、学法石川高校)と天野壮悠(大阪府、千里高校)がポイントを取り合ってレースをリードする。邊見18点、天野15点となって最終周回へ入ると、天野を含む4名が先行し、邊見が遅れる。
フィニッシュは片岡遼真(福井県、科学技術高校)が1着で10点を加算し19点。3着で4点を加算した天野も19点で同点となり、最終着順が上位の片岡が逆転で優勝した。
片岡遼真 コメント
「途中うまくポイントが取れなかったので、逃げて最後の倍点を取ろうと考えた。3人逃げているところに追いついて、最後に踏んで行ったら誰もついてこなかったので1着を取れた。残り2周はとてもキツかったけれど、作戦がうまくいって良かった」
成年男子ポイントレース決勝 小出樹(長野県)、石原悠希(栃木県)、片桐東次郎(新潟県)が序盤から逃げる photo:Satoru Kato
成年男子ポイントレース決勝 渡邊翔太郎(岐阜県)と佐藤健(熊本県)が逃げる3名を追走 photo:Satoru Kato
成年男子ポイントレース決勝 最終周回、先行する2人を追って抜け出した石原悠希(栃木県)を小出樹(長野県)が追走 photo:Satoru Kato
成年男子も予選を勝ち上がった20名で決勝が行われた。序盤から小出樹(長野県、京都産業大学)、石原悠希(栃木県、順天堂大学)、片桐東次郎(新潟県、日本大学)の3名が逃げてポイントを重ね、レース中盤にラップ(集団を周回遅れにする)して20点を獲得。この時点でトップは44点の小出。1点差の2位に石原がつける。
小出らのラップ後は、追走していた渡邊翔太郎(岐阜県、愛三工業レーシングチーム)が先頭となり、1位通過を繰り返す。そこに貝原涼太(福岡県、日本大学)が合流して2人が最後まで逃げるも、ラップには至らない。最終周回に入ると、集団から石原が単独で抜け出し、それを小出が追走。石原は3着でフィニッシュして4点を加算。追いきれなかった小出は4着で2点加算。この結果、石原が1点差で小出を逆転して優勝した。
石原悠希 コメント
「ポイントレース は全然練習してなくて、昨日の予選を走ってみて今日はキツそうだと感じていた。でも決勝は思ったより走れて、まさか優勝出来るとは思わなかった。ロードレースで優勝出来なかったけれど、これで取り返せたと思う。次は地元レースのジャパンカップで頑張りたい」



ロードレースとトラック種目あわせて5日間に渡り開催されてきた茨城国体の自転車競技。最終日は、男子ポイントレース 、男女スクラッチ、男子スプリント、男女ケイリンの決勝が行われた。
夏日の晴れの下行われてきたトラック競技だが、最終日は午後にかけて雲が厚くなる1日。日差しは無いものの、30℃近くまで気温が上昇する季節外れの暑さとなった。
ポイントレース 少年は片岡遼真が逆転勝ち 成年は石原悠希が優勝



少年男子のポイントレース決勝は、前日の予選を勝ち上がった20名が出走。序盤から邊見竜馬(福島県、学法石川高校)と天野壮悠(大阪府、千里高校)がポイントを取り合ってレースをリードする。邊見18点、天野15点となって最終周回へ入ると、天野を含む4名が先行し、邊見が遅れる。
フィニッシュは片岡遼真(福井県、科学技術高校)が1着で10点を加算し19点。3着で4点を加算した天野も19点で同点となり、最終着順が上位の片岡が逆転で優勝した。
片岡遼真 コメント
「途中うまくポイントが取れなかったので、逃げて最後の倍点を取ろうと考えた。3人逃げているところに追いついて、最後に踏んで行ったら誰もついてこなかったので1着を取れた。残り2周はとてもキツかったけれど、作戦がうまくいって良かった」



成年男子も予選を勝ち上がった20名で決勝が行われた。序盤から小出樹(長野県、京都産業大学)、石原悠希(栃木県、順天堂大学)、片桐東次郎(新潟県、日本大学)の3名が逃げてポイントを重ね、レース中盤にラップ(集団を周回遅れにする)して20点を獲得。この時点でトップは44点の小出。1点差の2位に石原がつける。
小出らのラップ後は、追走していた渡邊翔太郎(岐阜県、愛三工業レーシングチーム)が先頭となり、1位通過を繰り返す。そこに貝原涼太(福岡県、日本大学)が合流して2人が最後まで逃げるも、ラップには至らない。最終周回に入ると、集団から石原が単独で抜け出し、それを小出が追走。石原は3着でフィニッシュして4点を加算。追いきれなかった小出は4着で2点加算。この結果、石原が1点差で小出を逆転して優勝した。
石原悠希 コメント
「ポイントレース は全然練習してなくて、昨日の予選を走ってみて今日はキツそうだと感じていた。でも決勝は思ったより走れて、まさか優勝出来るとは思わなかった。ロードレースで優勝出来なかったけれど、これで取り返せたと思う。次は地元レースのジャパンカップで頑張りたい」
男子ポイントレース 結果
成年・30km | 少年・24km | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 石原悠希(栃木県、順天堂大学) | 47p | 片岡遼真(福井県・科学技術高校) | 19p |
2位 | 小出 樹(長野県、京都産業大学) | 46p | 天野壮悠(大阪府、千里高校) | 19p |
3位 | 片桐東次郎(新潟県、日本大学) | 44p | 邊見竜馬(福島県、学法石川高校) | 18p |
4位 | 渡邊翔太郎(岐阜県、愛三工業レーシングチーム) | 36p | 柏野健吾(岡山県、岡山工業高校) | 13p |
5位 | 貝原涼太(福岡県、日本大学) | 26p | 伊藤 恭(山口県、防府商工高校) | 13p |
6位 | 馬越裕之(奈良県、中央大学) | 8p | 渡邊諒馬(愛媛県、松山城南高校) | 11p |
7位 | 近谷 涼(富山県、三和シャッタ工業(株)) | 7p | 生野優翔(大分県、日出総合高校) | 11p |
8位 | 矢部駿人(岡山県、法政大学) | 5p | 永射琢也(鹿児島県、南大隅高校) | 7p |
スクラッチ 女子は梶原悠未、少年男子は木村皆斗で茨城県が2勝

20周8kmで行われた女子は、梶原悠未(茨城県、筑波大学)の動きがマークされる中、池上あかり(福岡県、早稲田大学)や菅原朱音(鳥取県、八戸学院大学)らが飛び出しを図るも決定的な動きとならず、集団のままレース終盤へ。最終周回の2コーナー付近から一気に加速した梶原が後続を引き離し、勝負を決めた。

「周りからマークされていたが、それを振り切るのではなく、自分より前に出ようとする選手に注意するようにしてレースを進め、自分の展開に持ち込むことができた。全日本選手権でも国体でも、出場したトラック種目全て優勝出来たので、自信をもって世界に挑んでいきたい。次の目標はワールドカップでの金メダルと、世界選手権でのメダル。そして来年の東京オリンピックに繋げたい。



少年男子は20周8km。開催地・取手市の取手第一高校に通う木村皆斗が、終盤の展開を冷静に判断してスプリント勝負を仕掛け、クラスメイトが応援する前で優勝して見せた。

「最終周回に入ったところで先行していた選手の足が鈍っているように感じたので、このままのペースで踏んでいけば捕まえられると思った。クラスメイトが応援に来てくれていてありがたかったし、目の前で勝てて本当に嬉しい。スクラッチでインターハイと国体の両方勝てるとは思っていなかった。全ての要素が噛み合わないと獲れないタイトルだと思うし、家族や先輩方、地域の方の応援と、支えてくれた全ての人のおかげだと思う」



成年男子は25周10km。レース終盤、兒島直樹(福岡県、日本大学)、荒井佑太(福井県、科学技術高校教員)、平安山良希(沖縄県、日本体育大学)、緑川竣一(福島県、学法石川高校教員)の4名が先行。最後は兒島と荒井のスプリント勝負となり、兒島が優勝した。
スクラッチ 結果
成年男子・10km | 少年男子・8km | 女子・8km | |
---|---|---|---|
1位 | 兒島直樹(福岡県、日本大学) | 木村皆斗(茨城県、取手第一高校) | 梶原悠未(茨城県、筑波大学) |
2位 | 荒井佑太(福井県、科学技術高校教員) | 中村圭吾(富山県、氷見高校) | 橋本優弥(岐阜県、鹿屋体育大学) |
3位 | 平安山良希(沖縄県、日本体育大学) | 小池陽斗(京都府、北桑田高校) | 吉川美穂(和歌山県、 Live GARDEN BICI STELLE) |
4位 | 緑川竣一(福島県、学法石川高校教員) | 石塚慶一郎(和歌山県、和歌山北高校) | 上野みなみ(鹿児島県、シエルブルー鹿屋) |
5位 | 栗原 悠(熊本県、日本大学) | 寺田吉騎(静岡県、岩田北高校) | 石田 唯(京都府、北桑田高校) |
6位 | 黒枝咲哉(大分県、シマノレーシング) | 松岡優馬(熊本県、千原台高校) | 中村愛花(福井県、日本体育大学) |
7位 | 依田翔大(山梨県、日本大学) | 芹沢 翔(福島県、平工業高校) | 岩元杏奈(宮崎県、日本体育大学) |
8位 | 新村 穣(茨城県、茨城県競技力向上対策本部) | 中村凌輔(千葉県、千葉学芸高校) | 岡本二菜(東京都、日本競輪選手養成所) |
スプリント ケイリン


スプリント少年男子の決勝は、大橋真慧(神奈川県、横浜高校)と日髙裕太(静岡県、静岡北高校)が対戦し、大橋が2連勝して優勝。成年男子は中島詩音(山梨県、日本大学)と上杉嘉槻(福井県、朝日大学)の決勝戦となり、3回戦までもつれた勝負を中島が制して優勝した。


ケイリン女子の決勝は、石井寛子(東京都、日本競輪選手会東京支部)が連覇。少年男子は市田龍生都(福井県、科学技術高校)、成年男子は村田祐樹(富山県、日本体育大学)が優勝した。

女子総合の皇后杯は茨城県が優勝。男女総合の天皇杯も茨城県が優勝した。配点の高い団体種目で上位のポイントを獲得し、1kmタイムトライアルと男女スクラッチ優勝など個人種目でもポイントを重ねた。昨年総合優勝の福井県は3点及ばず2位となったが、昨年の国体開催県として選手強化した結果が今年も継続していることを示した。
来年の国体は鹿児島県で開催される。
茨城国体 総合順位
男女総合 | 女子総合 | ||
---|---|---|---|
1位 | 茨城県 104点 | 1位 | 茨城県 51点 |
2位 | 福井県 101点 | 2位 | 和歌山県 41点 |
3位 | 富山県 71点 | 3位 | 福井県 31点 |
4位 | 京都府 65点 | 4位 | 鹿児島県 34点 |
5位 | 福島県 64点 | 4位 | 東京都 34点 |
6位 | 福岡県 61点 | 6位 | 富山県 20点 |
text&photo:Satoru Kato
フォトギャラリー
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