2019/09/21(土) - 14:22
東商会がディーラー向けの2020モデル展示会を開催。サーヴェロはグラベルロードÁsperoや新型TTバイクPシリーズをお披露目。ラピエールのトップモデルXELIUS SL ULTIMATEには待望のディスクブレーキモデルが登場した他、イーストンやトーケンも新パーツを追加している。
サーヴェロやラピエールなどの2020モデルが並んだ東商会展示会
抜きん出たエアロダイナミクスを武器に、国内でもシリアスレーサーやトライアスリートから人気の高いサーヴェロ。2020モデルはロードの主力モデルであるオールラウンドモデルRシリーズ、エアロロードSシリーズともにアップデートはなく、カラー変更のみに留まる。その中でも注目なのがS5に登場した2つの新色だ。
爽やかな印象に仕上がるティールカラー(青緑)と上品な雰囲気を醸すパープルという、良い意味でサーヴェロらしからぬカラーリングを採用。フレーム後部にかけて配色されており、バイクの後ろ姿を何度でも眺めたくなるようなデザインに仕上がっている。スピード感のあるライングラフィックや、ダウンチューブ下半分からリア三角をグロス仕上げのダークカラーで塗り分けた点もポイントだ。
2020モデルの新カラーとしてS5にパープルとティールが登場している
後部に向かってグラデーションになったカラーリングだ
S5の新色は後ろ姿がクールなカラーリング
ニューモデルとしては先日発表されたTTバイクのP/PXシリーズがお披露目された。Pシリーズはプロレースでも使用されるトップモデルP5 Discに倣ったディスクブレーキモデルで、フォークをエアロヒンジではなく一般的な丸コラムタイプとすることで汎用性とコストパフォーマンスを高めている。価格的にはリムブレーキのP3と同グレード帯であり、ブレーキタイプによって選べるラインアップとなっている。
トライアスロンバイクのPXシリーズは、既存のP5XとP3Xの良いとこ取りといったバイクに。フレーム形状はP3Xと同等ながら、P5Xで採用された分割式のベースバーを搭載しており、遠征時などにパッキングがしやすいようユーザビリティにも配慮されている。国内転戦や海外遠征をするようなトライアスリートにオススメの1台だ。
ディスクブレーキタイプの新型TTバイク「P」シリーズ
フレーム形状にマッチした専用のエアロボトルも付属する
一般的なステムが使用可能な丸コラムタイプのフォークを採用
トライアスロンバイクの新作「PX」シリーズ
ダウンチューブ下部にもストレージを搭載している
パッキング時に役立つ分割式のベースバーを採用
同じく新作としてグラベルロードの「Áspero(アスペロ)」も登場。レースバイク開発に力を入れるサーヴェロらしく速さを重視したバイクとなっており、オフロードを高速で駆ける走りに特化させている。エアロ性能を高めたフレーム設計や、フォークオフセットを切り替えて乗り味を調整できるTrail Mixerドロップアウトなども特徴的だ。
サーヴェロの新作グラベルロード「Áspero(アスペロ)」は3色展開
トップチューブにロゴを配したミニマルなデザイン
フォークオフセットを切り替えることができるTrail Mixerドロップアウト
ワールドチームのグルパマFDJも長年使用しているラピエールで注目は、フラッグシップロード「XELIUS SL ULTIMATE」のディスクブレーキモデル。今まで下位モデルでは展開があったが、2020モデルでついにトップグレードでも登場することとなった。XELIUSといえば、シートステーがシートチューブを跨いで直接トップチューブへと繋がるデザインが大きな特徴。ディスクブレーキモデルではシートステーに配置されたブレーキ用のブリッジがなくなり、チューブ集合部の造形が今まで以上に美しく見えるようになっている。
ディスクブレーキモデルはXELIUS SLのミドルグレードでも展開される他、新たにカーボンエントリーバイクの「SENSIUM」にも追加。また、アルミロードのAUDACIOは2020モデルで「SENSIUM AL」というモデルに置き換わったことも変更点の一つだ。カラーリングも大幅に変更されており、ラインアップ全体でブラックやシルバーといったクールな印象の色味が採用されている。
ラピエールのフラッグシップ「XELIUS SL ULTIMATE」にディスクブレーキモデルが登場
ブレーキ用のブリッジがなくなり、よりスッキリとしたルックスを獲得
グルパマFDJカラーはトップチューブにフレンチトリコロールを差し込んだデザイン
ディスクブレーキはエントリーカーボンバイクのSENSIUMにも波及
アルミロードは「SENSIUM AL」へと刷新されている
オールブラックカラーへ変更されたティボー・ピノモデル
イーストンからはアルミ製の「EA90」クランクが新登場。シンプルな形状でリーズナブルながら高剛性なアーム、どのバイクにも合わせやすいオールブラックのカラー、グラベルロードなどでフロントシングルにもしやすいダイレクトマウント方式、パワーメーター搭載スピンドルにも対応と、利便性に優れたスペックを備えている。
グラベルやアドベンチャーライドに最適化した「AX」シリーズのホイールも、カーボンのECとアルミのEA両方のモデルでリリースされる。オフロードを快適に駆ける30C以上のワイドタイヤにマッチした幅広なリム設計と、乗り心地やコントロール性を重視したロープロファイルが特徴。もちろんディスクブレーキ対応で、”90”グレードは横剛性の高いVAULTハブ、”70”グレードはオリジナルのX5ハブとしている。
グラベルやアドベンチャーライドに最適化した「AX」シリーズのホイール
”90”グレードは横剛性の高いVAULTハブ(右)、”70”グレードはオリジナルのX5ハブ(左)
イーストンからはアルミ製の「EA90」クランクが新登場
回転系のパーツに強いトーケンは、左右からのネジ込みによって圧入していくスレッドフィットタイプのBBが最近の人気商品。BBの音鳴りを解消し忍び寄るような静粛性を実現した「Ninja(ニンジャ)」シリーズには、樹脂素材と肉抜きによって圧倒的な軽量性を実現した「Ninja Lite」が登場している。
日本人に馴染みのあるネーミングでご存知の人もいるであろうビッグプーリーケージ「Shuriken(シュリケン)」はゴールドとブラックの2色展開。新作としてR7000系シマノ105に適合したアルミ製のビッグプーリーケージも登場している。プーリー単体でも販売され、駆動抵抗を軽減させるカスタムパーツをお探しの人はチェックしてみてほしい。
コフィディスも採用しているトーケンのビッグプーリーケージ「Shuriken」
R7000系シマノ105に適合したアルミ製のビッグプーリーケージも登場
樹脂素材と肉抜きによって圧倒的な軽量性を実現した「Ninja Lite」
今年から取り扱いを開始したドネリーはクレメンを前身に持つタイヤブランド。オフロード向けの高性能タイヤを各種展開する。レース向けに作られたシクロクロス&グラベルロードのフレームもラインアップしており、欧州ではプロ選手も使用するハイパフォーマンスモデルに仕上がっている。国内でもまだ珍しいブランドだけに、人とは違うものが欲しいというライダーにもオススメだ。
その他、東商会が取り扱う国内ブランドも製品をアピール。レーシーなパーツブランドを取り扱うイメージが強い中、存在感を放っていたのが横浜発のレザーブランド「maware(マワレ)」だ。ライフスタイルに自転車を溶け込ませる革製の小物を各種ラインアップしており、気軽なライドスタイルにマッチするだろう。メイド・イン・ジャパンを貫いており近年は海外からの反響も大きいのだと言う。以下、各ブランドの注目製品を写真にてピックアップ。
クレメンを前身に持つタイヤブランド、ドネリー
ドネリーはシクロクロス&グラベルロードのフレームもラインアップ
横浜発のレザーブランドmaware(マワレ)はバイクをドレスアップする小物を展開
革製のロックやフレームカバー、フレームバッグなどをラインアップしている
東商会で取り扱う日泉ケーブルで組み上げたバイクも並ぶ
微弱電流によってコンディションを整える伊藤超短波の「AT-mini Personal II」
レリックはグローブやシューズカバーなど冬物の新作を各種リリース
二股構造で振動吸収性を高めたNITTOのV-4ステム
text&photo:Yuto.Murata
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抜きん出たエアロダイナミクスを武器に、国内でもシリアスレーサーやトライアスリートから人気の高いサーヴェロ。2020モデルはロードの主力モデルであるオールラウンドモデルRシリーズ、エアロロードSシリーズともにアップデートはなく、カラー変更のみに留まる。その中でも注目なのがS5に登場した2つの新色だ。
爽やかな印象に仕上がるティールカラー(青緑)と上品な雰囲気を醸すパープルという、良い意味でサーヴェロらしからぬカラーリングを採用。フレーム後部にかけて配色されており、バイクの後ろ姿を何度でも眺めたくなるようなデザインに仕上がっている。スピード感のあるライングラフィックや、ダウンチューブ下半分からリア三角をグロス仕上げのダークカラーで塗り分けた点もポイントだ。
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トライアスロンバイクのPXシリーズは、既存のP5XとP3Xの良いとこ取りといったバイクに。フレーム形状はP3Xと同等ながら、P5Xで採用された分割式のベースバーを搭載しており、遠征時などにパッキングがしやすいようユーザビリティにも配慮されている。国内転戦や海外遠征をするようなトライアスリートにオススメの1台だ。
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ディスクブレーキモデルはXELIUS SLのミドルグレードでも展開される他、新たにカーボンエントリーバイクの「SENSIUM」にも追加。また、アルミロードのAUDACIOは2020モデルで「SENSIUM AL」というモデルに置き換わったことも変更点の一つだ。カラーリングも大幅に変更されており、ラインアップ全体でブラックやシルバーといったクールな印象の色味が採用されている。
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グラベルやアドベンチャーライドに最適化した「AX」シリーズのホイールも、カーボンのECとアルミのEA両方のモデルでリリースされる。オフロードを快適に駆ける30C以上のワイドタイヤにマッチした幅広なリム設計と、乗り心地やコントロール性を重視したロープロファイルが特徴。もちろんディスクブレーキ対応で、”90”グレードは横剛性の高いVAULTハブ、”70”グレードはオリジナルのX5ハブとしている。
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日本人に馴染みのあるネーミングでご存知の人もいるであろうビッグプーリーケージ「Shuriken(シュリケン)」はゴールドとブラックの2色展開。新作としてR7000系シマノ105に適合したアルミ製のビッグプーリーケージも登場している。プーリー単体でも販売され、駆動抵抗を軽減させるカスタムパーツをお探しの人はチェックしてみてほしい。
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その他、東商会が取り扱う国内ブランドも製品をアピール。レーシーなパーツブランドを取り扱うイメージが強い中、存在感を放っていたのが横浜発のレザーブランド「maware(マワレ)」だ。ライフスタイルに自転車を溶け込ませる革製の小物を各種ラインアップしており、気軽なライドスタイルにマッチするだろう。メイド・イン・ジャパンを貫いており近年は海外からの反響も大きいのだと言う。以下、各ブランドの注目製品を写真にてピックアップ。
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text&photo:Yuto.Murata
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