2019/09/16(月) - 09:36
『ウルフパック』ことドゥクーニンク・クイックステップにステージ5勝目をもたらしたファビオ・ヤコブセンは「この勝利で世界トップ10のスプリンターに仲間入りした」とコメント。第74回大会を戦い終えた選手たちのコメントを紹介します。
ステージ優勝 ファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ)
最終ステージを制したファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ) photo:CorVos
残り1kmからのポジション争いは壮絶だった。残り700mでトレックが先頭に立って、その後ろにマックス(リケーゼ)が入り、振り返るとサム・ベネットがそこにいた。彼の最後の追い込みが鋭いことが分かっていたので、できるだけ長く待ってから全力でスプリントしたんだ。
マドリードにたどり着けるかどうかも自信がなかった。初めてのグランツールであり、とても苦しんだよ。気持ちを和らげてくれたステージ1勝目に続く2勝目で月にも昇る気分。夢が叶ったよ。この勝利で世界トップ10のスプリンターに仲間入りしてもいいんじゃないかと思う。
来年はブエルタがオランダで開幕する。とてもハードなステージレースだけど、またブエルタに出場したい。
総合優勝 プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)
ブエルタ総合優勝に輝いたプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ) photo:Kei Tsuji
ブエルタを制することができて最高の気持ち。しかも同じスロベニア出身者と一緒に総合表彰台に上るなんて。この勝利で歴史に名前を刻むことができたと思う。
言葉が見つからないほど嬉しい気持ちに溢れている。自分にとって今までで最も美しい勝利であるとともに、スロベニアにとっても偉大な勝利となった。多くの浮き沈みがあった非常にタフな3週間だったよ。大会を通して落車も多く精神的にキツい瞬間もあった。
日々注意を払い集中して走りきらなければならなかったが、チームは3週間完璧に戦ってくれた。あらゆる人の応援が110%のパワーとなり、ブエルタを完走する素晴らしいモチベーションとなってくれた。輝かしい成功で終えることができてホッとしている。今はこの瞬間を楽しんでいるし、また次の目標に向かって進んでいきたい。
総合2位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
総合2位に入った39歳アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) photo:Kei Tsuji
キャリアを歩み始めてから16年が経っている。ずっとトップ争いに加わってきて、今回は総合2位。とても美しいブエルタだった。(第19ステージの)集団落車とそのあとに生まれた誤解が一番悪い思い出だ。
世界選手権は複雑な勝負になるはず。もちろん勝つために出場するけど、実際にコースを走ってみると自分ではなくライバルたちに向いているかもしれない。スペインチームは全力で大会連覇を狙うよ。
総合3位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
総合3位のタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)がヤングライダー賞を獲得 photo:Kei Tsuji
信じられない3週間だった。UAEチームエミレーツのサポートなしには実現できなかった成績ばかりであり、とにかくチームメイトたちに感謝している。世界チャンピオンのアレハンドロ・バルベルデやプリモシュ・ログリッチェと一緒に総合表彰台に上るなんていまだに信じられない。今日は多くの友人や家族がマドリードに駆けつけてくれたので、彼らの前で3週間を締めくくることができて良かった。
総合5位 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
総合敢闘賞に輝いたミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) photo:Kei Tsuji
このブエルタでの自分の走りには満足している。調子の良い状態で開幕を迎えて、3週間を通して攻撃的な走りを見せることができた。全ての山岳ステージとタイムトライアルで最高の走りをしたので後悔はない。アンドラのステージとトレドのステージは残念な結果になったけど、後ろを振り返ることなく、良かったことだけを思い出している。
そして3週間ずっとファンタスティックなサポートを見せてくれたアスタナに感謝。チームとして偉大なショーを見せることができたと思う。もちろん総合表彰台に上ることができれば良かったけど、再出場してもっと良い成績を残したいというモチベーションにつなげたい。
山岳賞 ジョフリー・ブシャール(フランス、アージェードゥーゼール)
山岳賞を獲得したジョフリー・ブシャール(フランス、アージェードゥーゼール) photo:Kei Tsuji
開幕した当初は観客の気分だった。だから山岳賞ジャージを着て表彰台に乗るなんて信じられない。最初から山岳賞ジャージを狙っていたわけじゃなくて、レースの展開とともにチャンスが巡ってきた。競技を始めるのが遅かったので、プロ選手としての能力があることを証明できて良かった。キャリアの中で最高の功績であり、これからもっと大きな成績を残したい。
※新城幸也(バーレーン・メリダ)のコメントは別記事にてお伝えします。
text:Kei Tsuji in Madrid, Spain
ステージ優勝 ファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ)
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残り1kmからのポジション争いは壮絶だった。残り700mでトレックが先頭に立って、その後ろにマックス(リケーゼ)が入り、振り返るとサム・ベネットがそこにいた。彼の最後の追い込みが鋭いことが分かっていたので、できるだけ長く待ってから全力でスプリントしたんだ。
マドリードにたどり着けるかどうかも自信がなかった。初めてのグランツールであり、とても苦しんだよ。気持ちを和らげてくれたステージ1勝目に続く2勝目で月にも昇る気分。夢が叶ったよ。この勝利で世界トップ10のスプリンターに仲間入りしてもいいんじゃないかと思う。
来年はブエルタがオランダで開幕する。とてもハードなステージレースだけど、またブエルタに出場したい。
総合優勝 プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)
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ブエルタを制することができて最高の気持ち。しかも同じスロベニア出身者と一緒に総合表彰台に上るなんて。この勝利で歴史に名前を刻むことができたと思う。
言葉が見つからないほど嬉しい気持ちに溢れている。自分にとって今までで最も美しい勝利であるとともに、スロベニアにとっても偉大な勝利となった。多くの浮き沈みがあった非常にタフな3週間だったよ。大会を通して落車も多く精神的にキツい瞬間もあった。
日々注意を払い集中して走りきらなければならなかったが、チームは3週間完璧に戦ってくれた。あらゆる人の応援が110%のパワーとなり、ブエルタを完走する素晴らしいモチベーションとなってくれた。輝かしい成功で終えることができてホッとしている。今はこの瞬間を楽しんでいるし、また次の目標に向かって進んでいきたい。
総合2位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
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キャリアを歩み始めてから16年が経っている。ずっとトップ争いに加わってきて、今回は総合2位。とても美しいブエルタだった。(第19ステージの)集団落車とそのあとに生まれた誤解が一番悪い思い出だ。
世界選手権は複雑な勝負になるはず。もちろん勝つために出場するけど、実際にコースを走ってみると自分ではなくライバルたちに向いているかもしれない。スペインチームは全力で大会連覇を狙うよ。
総合3位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
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信じられない3週間だった。UAEチームエミレーツのサポートなしには実現できなかった成績ばかりであり、とにかくチームメイトたちに感謝している。世界チャンピオンのアレハンドロ・バルベルデやプリモシュ・ログリッチェと一緒に総合表彰台に上るなんていまだに信じられない。今日は多くの友人や家族がマドリードに駆けつけてくれたので、彼らの前で3週間を締めくくることができて良かった。
総合5位 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
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このブエルタでの自分の走りには満足している。調子の良い状態で開幕を迎えて、3週間を通して攻撃的な走りを見せることができた。全ての山岳ステージとタイムトライアルで最高の走りをしたので後悔はない。アンドラのステージとトレドのステージは残念な結果になったけど、後ろを振り返ることなく、良かったことだけを思い出している。
そして3週間ずっとファンタスティックなサポートを見せてくれたアスタナに感謝。チームとして偉大なショーを見せることができたと思う。もちろん総合表彰台に上ることができれば良かったけど、再出場してもっと良い成績を残したいというモチベーションにつなげたい。
山岳賞 ジョフリー・ブシャール(フランス、アージェードゥーゼール)
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開幕した当初は観客の気分だった。だから山岳賞ジャージを着て表彰台に乗るなんて信じられない。最初から山岳賞ジャージを狙っていたわけじゃなくて、レースの展開とともにチャンスが巡ってきた。競技を始めるのが遅かったので、プロ選手としての能力があることを証明できて良かった。キャリアの中で最高の功績であり、これからもっと大きな成績を残したい。
※新城幸也(バーレーン・メリダ)のコメントは別記事にてお伝えします。
text:Kei Tsuji in Madrid, Spain
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