2019/09/07(土) - 07:12
最大勾配25%の超級山岳ロス・マチュコスを制したタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)は「ここまで2週間は完璧。これから身体がどう反応していくのか分からない」とコメント。総合成績も動いたブエルタ・ア・エスパーニャ第13ステージを走り終えた選手たちのコメントを紹介します。
ステージ優勝&総合3位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
初めてのグランツールでステージ2勝なんて信じられない。表現できないほどの嬉しい感情に包まれている。今日はタイムを失わないことが大事だと思っていたので、ステージ優勝は驚きだ。ログリッチェと自分が飛び出した状態になったと無線で報告を受けた時にステージ優勝のチャンスがあると思った。
ログリッチェは強力で、彼からタイムを奪うことはできなかった。彼がいる限りこのブエルタで勝つのは不可能だと思っている。初めてのグランツールなので、これから身体がどう反応していくのか分からない。とにかくここまでの2週間は完璧なので、このままバッドデーを迎えることなく今の状態を持続したい。そしてプリモシュと一緒にマドリードの表彰台に上りたい。ヤングライダー賞と総合5位以内もしくは総合3位以内は可能だと思う。
ステージ2位&マイヨロホ プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)
スロベニアの自転車界にとって素晴らしい日だ。タデイ(ポガチャル)と一緒にフィニッシュまで全力で走った。タデイは将来が約束されている才能であり、総合表彰台まで順位を上げている。良き友人であり、良きライバルなんだ。
今日はもっとライバルたちが攻撃してくると思っていたので、こんなに大きなタイム差は予想していなかった。調子は日に日に良くなっている。厳しい山岳コースは結果的に自分に味方した。とにかく今は少しでも大きなタイム差を持っておきたい。集中力を絶やさずに走り続ければリーダージャージを守れるはず。マドリードまで1日減ったけどまだ厳しいステージは残っている。
ステージ4位&総合2位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
現状、ログリッチェが他の選手よりも一人抜け出した状態であることを認めないといけない。今日はポガチャルもインプレッシブな走りを見せた。ずっとログリッチェの動きを監視していたので、どこかで仕掛けてくるだろうと思っていた。スロベニアの2人が飛び出してからは、キンタナと一緒にペースを刻んで、タイム差をできるだけ小さくすることに努めた。ログリッチェからタイムを失う結果になったものの、この先のステージで挽回したい。アストゥリアスの厳しい山岳2連戦が待っている。
ステージ5位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
挑戦したものの、今日はログリッチェが最強だった。(バルベルデよりも)総合成績が下なので、まず最初に自分が動くのがチーム戦略の定石。今日は後手に回ることなく積極的な走りがしたかった。挑戦しない限りチャンスは回ってこない。何もせずに集団から遅れるよりもアタックすることを選びたい。ライバルたちの脚の状態がわかった今、戦略を組み直さないといけない。まだ決定的なタイム差が生まれるステージはいくつも残されている。
ステージ6位 ラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ)
2年前に走ったことがあるので最後の登りは知っていた。今日はパウェル(ポリャンスキー)が最後の登り口までずっとアシストしてくれて、逃げから下がってきたフェリックス(グロスチャートナー)が重要な局面で前を引いてくれたんだ。素晴らしいチームワークだった。今日の走りと総合成績を見ると、この先のステージでもっと挽回できるという自信になる。明日はサム(ベネット)のために働きたい。
ステージ7位 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
チームの状態はよく、自分の状態も決して悪くない。急勾配の登りは自分の脚質にあってなくてむしろ苦手。全力を尽くしたけどライバルたちからタイムを失ってしまった。でもまだ総合成績を大きく落としたわけではないので、諦めずに走り続けたい。2週目の後半に登場する2つの山頂フィニッシュでは再びチームとして攻撃を仕掛けたい。
ステージ12位 ハーマン・ペーンシュタイナー(オーストリア、バーレーン・メリダ)
この上なく厳しいステージだった。大きな逃げ集団が先行したので、ずっとメイン集団のペースが速く、さらにアスタナがコントロールを開始してからは最後の登りまで全くペースが落ちなかった。全力を尽くしたし、良いパフォーマンスを見せることができたと思う。リズムを刻んで走ることで、前を走っていた選手たちを何人も抜くことができた。
ステージ13位 ジェームス・ノックス(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ)
ロス・マチュコスに戦略なんてない。ただ生き残ることが何よりも重要。そのためには麓から全開で踏んではいけない。今日は登りと下りしかないようなステージで、攻撃に転じるチームがいくつかあったので集団内もずっと全開だった。メイン集団から脱落しても、焦らずに自分のペースを見つけて登坂を継続した。朗報は調子が良いことで、最終週に入っても今の状態が続けばと思う。
text:Kei Tsuji
ステージ優勝&総合3位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
初めてのグランツールでステージ2勝なんて信じられない。表現できないほどの嬉しい感情に包まれている。今日はタイムを失わないことが大事だと思っていたので、ステージ優勝は驚きだ。ログリッチェと自分が飛び出した状態になったと無線で報告を受けた時にステージ優勝のチャンスがあると思った。
ログリッチェは強力で、彼からタイムを奪うことはできなかった。彼がいる限りこのブエルタで勝つのは不可能だと思っている。初めてのグランツールなので、これから身体がどう反応していくのか分からない。とにかくここまでの2週間は完璧なので、このままバッドデーを迎えることなく今の状態を持続したい。そしてプリモシュと一緒にマドリードの表彰台に上りたい。ヤングライダー賞と総合5位以内もしくは総合3位以内は可能だと思う。
ステージ2位&マイヨロホ プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)
スロベニアの自転車界にとって素晴らしい日だ。タデイ(ポガチャル)と一緒にフィニッシュまで全力で走った。タデイは将来が約束されている才能であり、総合表彰台まで順位を上げている。良き友人であり、良きライバルなんだ。
今日はもっとライバルたちが攻撃してくると思っていたので、こんなに大きなタイム差は予想していなかった。調子は日に日に良くなっている。厳しい山岳コースは結果的に自分に味方した。とにかく今は少しでも大きなタイム差を持っておきたい。集中力を絶やさずに走り続ければリーダージャージを守れるはず。マドリードまで1日減ったけどまだ厳しいステージは残っている。
ステージ4位&総合2位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
現状、ログリッチェが他の選手よりも一人抜け出した状態であることを認めないといけない。今日はポガチャルもインプレッシブな走りを見せた。ずっとログリッチェの動きを監視していたので、どこかで仕掛けてくるだろうと思っていた。スロベニアの2人が飛び出してからは、キンタナと一緒にペースを刻んで、タイム差をできるだけ小さくすることに努めた。ログリッチェからタイムを失う結果になったものの、この先のステージで挽回したい。アストゥリアスの厳しい山岳2連戦が待っている。
ステージ5位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
挑戦したものの、今日はログリッチェが最強だった。(バルベルデよりも)総合成績が下なので、まず最初に自分が動くのがチーム戦略の定石。今日は後手に回ることなく積極的な走りがしたかった。挑戦しない限りチャンスは回ってこない。何もせずに集団から遅れるよりもアタックすることを選びたい。ライバルたちの脚の状態がわかった今、戦略を組み直さないといけない。まだ決定的なタイム差が生まれるステージはいくつも残されている。
ステージ6位 ラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ)
2年前に走ったことがあるので最後の登りは知っていた。今日はパウェル(ポリャンスキー)が最後の登り口までずっとアシストしてくれて、逃げから下がってきたフェリックス(グロスチャートナー)が重要な局面で前を引いてくれたんだ。素晴らしいチームワークだった。今日の走りと総合成績を見ると、この先のステージでもっと挽回できるという自信になる。明日はサム(ベネット)のために働きたい。
ステージ7位 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
チームの状態はよく、自分の状態も決して悪くない。急勾配の登りは自分の脚質にあってなくてむしろ苦手。全力を尽くしたけどライバルたちからタイムを失ってしまった。でもまだ総合成績を大きく落としたわけではないので、諦めずに走り続けたい。2週目の後半に登場する2つの山頂フィニッシュでは再びチームとして攻撃を仕掛けたい。
ステージ12位 ハーマン・ペーンシュタイナー(オーストリア、バーレーン・メリダ)
この上なく厳しいステージだった。大きな逃げ集団が先行したので、ずっとメイン集団のペースが速く、さらにアスタナがコントロールを開始してからは最後の登りまで全くペースが落ちなかった。全力を尽くしたし、良いパフォーマンスを見せることができたと思う。リズムを刻んで走ることで、前を走っていた選手たちを何人も抜くことができた。
ステージ13位 ジェームス・ノックス(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ)
ロス・マチュコスに戦略なんてない。ただ生き残ることが何よりも重要。そのためには麓から全開で踏んではいけない。今日は登りと下りしかないようなステージで、攻撃に転じるチームがいくつかあったので集団内もずっと全開だった。メイン集団から脱落しても、焦らずに自分のペースを見つけて登坂を継続した。朗報は調子が良いことで、最終週に入っても今の状態が続けばと思う。
text:Kei Tsuji
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