超軽量カーボンパーツを手がけるスペインのダリモが、実測値僅か64.6g(90mm)というハンドメイドカーボンステム「iX2」をリリース。従来ラインナップされていた「T1シートポスト」は更なる軽量化のために、クランプではなく特殊繊維でサドルレールを締め付ける構造にアップデートされている。



ユーロバイクで発表されたiX2ステム。90mmで64.6gと非常に軽量だユーロバイクで発表されたiX2ステム。90mmで64.6gと非常に軽量だ
こちらはUDフィニッシュ。3Kフィニッシュよりも7g増加するというこちらはUDフィニッシュ。3Kフィニッシュよりも7g増加するという photo: Gakuto.Fujiwara非常にシンプルな構造。クランプ部分も薄く仕上げられている非常にシンプルな構造。クランプ部分も薄く仕上げられている photo: Gakuto.Fujiwara

ハンドルクランプは下側に割りを入れた構造。チタンボルト2本で締め込むハンドルクランプは下側に割りを入れた構造。チタンボルト2本で締め込む photo: Gakuto.FujiwaraEllipseロードハンドルバーとセットで使うことが前提。他社ハンドルとの適合は確認されていないというEllipseロードハンドルバーとセットで使うことが前提。他社ハンドルとの適合は確認されていないという photo: Gakuto.Fujiwara


数ある超軽量パーツブランドの中でも異彩を放つのが、スペインはバレンシア北部の街リリアに拠点を置く「ダリモ」。徹底的に軽さを研ぎ澄まし、かつ強度を確保するためハンドメイドによる製品造りにこだわり、これまでにシートポストやハンドルバー、僅か4g以下のシートポストクランプ、変わり種としてキャノンデールのLeftyフォークにノーマルステムを付けるためのカーボンヘッドチューブなど独創的な製品をリリースしてきた。

そんな同社が初めて手掛けたステム「iX2」がユーロバイクでデビューを飾った。同社のEllipseロードハンドルバーとセットで使うことを前提とし、軽さを追い求めるべくハンドルバークランプまでも一体成形したデザインが特徴。60mmから130mmまで10mm刻みで用意され、90mm版でも実測値は僅か64.6g。3Kカーボン仕上げとUDカーボン仕上げの2種類が用意される。

T1シートポストはクランプの代わりにダイニーマ繊維でサドルレールを固定する構造にアップデートT1シートポストはクランプの代わりにダイニーマ繊維でサドルレールを固定する構造にアップデート (c)http://darimo.eu
また、昨年デビューしたロード、シクロクロス、MTB用軽量カーボンシートポスト「T1」はアップデートが行われ、クランプの代わりにダイニーマ繊維でサドルレールを固定する構造に切り替わった。

ダイニーマ繊維は超高分子量ポリエチレンを原料にし、「ゲル紡糸法」と呼ばれる最新のテクノロジーで生み出された超高強度・高弾性率を有するスーパー繊維で、あらゆる高機能繊維の中で軽く、耐紫外線並びに化学的安定性をもつ先端素材。ボルトを締めることでサドルレールを縛り上げる仕組みで、90kgまでの体重に対応するという。


シートポスト径は27.2mmと31.6mmの2種類で、長さは200mm、250mm、300mm、350mm、400mmと5種類。もっとも軽量なφ27.2/250mm版のメーカー公表重量は僅か64gに抑えられている。

ダリモの輸入代理店を務めるのは、超軽量パーツブランドを多く取り扱うトライスポーツ。軽量バイクマニアにとっては見逃せない製品群だ。



ダリモ iX2 ステム
3Kカーボン仕上げ / UDカーボン仕上げ
ライズ:12°
ハンドルバー径:31.8mm
バークランプ径:47mm
コラム径:1-1/8"
スタックハイト:47mm
サイズ:60、70 、80、90、100、110、120、130mm
重量:63g(80mm)、64g(90mm)
価格:48,000円(税抜)

ダリモ T1 Loop Seatpost
ヤグラ:アルミ7075 T6
ボルト:チタン(グレード5) M5
カーボン製サドルレール7x9mmまで対応
シートポスト径:φ27.2mm、31.6mm
長さ:200mm、250mm、300mm、350mm、400mm
メーカー公表重量
64g(φ27.2/250mm) 75g(φ27.2/300mm) 84g(φ27.2/350mm) 93g(φ27.2/400mm)
71g(φ31.6/250mm) 78g(φ31.6/300mm) 85g(φ31.6/350mm) 94g(φ31.6/400mm)
体重制限:90kg
価格:39,000円(税抜)

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