2019/08/29(木) - 11:26
何度も脱落しながら復活し、ステージ優勝を飾ったアンヘル・マドラソ(ブルゴスBH)は「サイクリストとして最高の勝利。夢が叶った」とコメント。ブエルタ最初の山頂フィニッシュが設定された第5ステージでマイヨロホを奪回したミゲルアンヘル・ロペス(アスタナ)らのコメントを紹介します。
ステージ優勝 アンヘル・マドラソ(スペイン、ブルゴスBH)
サイクリストとして最高の勝利。夢が叶った。山岳賞ジャージが自分の背中を押してくれた。最初は山岳ポイント獲得のための逃げだったけど、大きなタイム差が開いたのでそのまま逃げる作戦に切り替えたんだ。チームからは明日のステージに向けて力を温存するように言われていたけど「いやいやいや、今日狙っていく。今日できることは今日するんだ」と彼らに言った。
残り50km地点でエラダがペースを上げたところで脱落したけど、チームメイトのイェツセ・ボルのおかげで先頭に復帰。残り1kmで先頭に追いついた時、ホセ(エラダ)が疲れているように見えたので、イェツセのために加速した。その結果、ステージ優勝が回ってきた。
ステージ2位 イェツセ・ボル(オランダ、ブルゴスBH)
なんて1日だ!3人で逃げ切る可能性は低いと思ったけど、逃げ切れると信じ続けた。マドラソが脱落して、復帰して、また脱落して、また復帰して、アタックして、勝ったんだ。マドラソに勝たせることを強要されたわけじゃなくて、チームとしてどちらかが勝つことが重要だった。
ステージ4位 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
登りの麓はハイスピードだったけど調子は良かった。ライバルたちがアシストを失った段階でアタックしようと決めていたんだ。ログリッチェとバルベルデがどう反応するかを見たくてアタック。調子が良い時はいつでも観る人を楽しませるショーを見せたいと思っている。単独になってからは全力走行した。
結果的にライバルたちから大きなタイム差は奪えなかったけど、結果には満足している。まだまだレースは長いけどここまで素晴らしい展開になっている。明日以降もタイム差は広がるはず。ブエルタはここからどんどん厳しくなっていく。
ステージ5位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
5分遅れれば失敗と言っていいと思うけど、今日のナイロ(キンタナ)の走りが失敗だったとは言わない。彼は調子が良いし、そこまで大きなタイムを失ったわけじゃない。今日の登りは確かにナイロ向きだった。でも毎日同じレベルのパフォーマンスを見せれるわけじゃないんだ。自分は『スーパーマン(ロペス)』にタイムを奪われないようにプッシュし続けた。彼が総合争いで最も危険な選手であるということが今日確定した。今もモビスターのエースはナイロだ。
ステージ6位 プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)
今日の走りには満足している。チームも強力で、序盤のステージを上手くこなすことができている。バルベルデがアタックしてキンタナが脱落した時も問題なく反応できた。バルベルデの強さは分かっていた。彼が10年前にブエルタで総合優勝した時、自分はまだスキージャンパーだった。
ステージ7位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
最後の登りが始まった時点でとても調子が良かった。ロペスがアタックした時、自分のペースを守ってバルベルデについて行くことにした。今日の結果には満足しているし、明日以降のステージが楽しみ。まだ大会最初の山頂フィニッシュが終わっただけなので、まだ何でも起こり得ると思う。
ステージ8位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
アレハンドロ(バルベルデ)と2人で、どちらか強い選手で勝負する作戦だった。今日は調子が良くなかったけど、幸い大きくタイムを失わなかった。数日前までの感覚を取り戻すことができればタイムを取り返すことができると確信している。今日は力が入らず、ひたすら耐える1日だった。ツール・ド・フランスの後は身体がどういう反応を見せるのか分からない。シーズン序盤から全開で走ってきたので、この時期に疲れが出てしまうのは仕方がないと思う。
ステージ11位 ラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ)
大会最初の山岳ステージで、小さい逃げグループが逃げ切った。今日は1日中ずっとそばで働き続けてくれたパウェル(ポリャンスキー)とフェリックス(グロスチャートナー)に感謝している。彼らのおかげで好位置で最後の登りに挑むことができ、総合8位にジャンプアップすることに成功した。でもまだまだマドリードまでの道のりは長い。
ステージ14位 ニコラス・ロッシュ(アイルランド、サンウェブ)
タイムロスを最小限に抑えるために全開まで追い込んだ。自分よりも速い選手たちがいたものの、自分の最大限のペースで登り切ったので恥じることではない。調子は良いし、ウィルコ(ケルデルマン)も大きく遅れなかったので、ここから2週間半にわたってともに総合上位を目指して行く。
ステージ90位 新城幸也(バーレーン・メリダ)
今日は6人以上の逃げにグループになった場合、ディラン・トゥーンスもしくはハーマン・ペーンシュタイナー、マーク・パデュンが入る作戦だった。スタートしてから3選手の逃げが決まったため見送ったが、結果的には逃げが最後まで行ってしまった。チームとしては逃げに入れないときは、ディランとマークのサポートで、総合タイムを出来るだけ遅れないようにすることが大事だった。
今日は2人の近くで過ごしたが、最後の登り口で良い位置取りができず…久しぶりの1級山岳ステージで獲得標高3700mはなかなかハードだった。脚はこれで山を登る準備が出来たかな?(笑)明日も逃げにチャンスな日。しかし、いきなり2級山岳待ち構えている…。
※コメントはブエルタならびにチーム公式リリース、選手SNS、チームユキヤ通信より
text:Kei Tsuji
ステージ優勝 アンヘル・マドラソ(スペイン、ブルゴスBH)
サイクリストとして最高の勝利。夢が叶った。山岳賞ジャージが自分の背中を押してくれた。最初は山岳ポイント獲得のための逃げだったけど、大きなタイム差が開いたのでそのまま逃げる作戦に切り替えたんだ。チームからは明日のステージに向けて力を温存するように言われていたけど「いやいやいや、今日狙っていく。今日できることは今日するんだ」と彼らに言った。
残り50km地点でエラダがペースを上げたところで脱落したけど、チームメイトのイェツセ・ボルのおかげで先頭に復帰。残り1kmで先頭に追いついた時、ホセ(エラダ)が疲れているように見えたので、イェツセのために加速した。その結果、ステージ優勝が回ってきた。
ステージ2位 イェツセ・ボル(オランダ、ブルゴスBH)
なんて1日だ!3人で逃げ切る可能性は低いと思ったけど、逃げ切れると信じ続けた。マドラソが脱落して、復帰して、また脱落して、また復帰して、アタックして、勝ったんだ。マドラソに勝たせることを強要されたわけじゃなくて、チームとしてどちらかが勝つことが重要だった。
ステージ4位 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
登りの麓はハイスピードだったけど調子は良かった。ライバルたちがアシストを失った段階でアタックしようと決めていたんだ。ログリッチェとバルベルデがどう反応するかを見たくてアタック。調子が良い時はいつでも観る人を楽しませるショーを見せたいと思っている。単独になってからは全力走行した。
結果的にライバルたちから大きなタイム差は奪えなかったけど、結果には満足している。まだまだレースは長いけどここまで素晴らしい展開になっている。明日以降もタイム差は広がるはず。ブエルタはここからどんどん厳しくなっていく。
ステージ5位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
5分遅れれば失敗と言っていいと思うけど、今日のナイロ(キンタナ)の走りが失敗だったとは言わない。彼は調子が良いし、そこまで大きなタイムを失ったわけじゃない。今日の登りは確かにナイロ向きだった。でも毎日同じレベルのパフォーマンスを見せれるわけじゃないんだ。自分は『スーパーマン(ロペス)』にタイムを奪われないようにプッシュし続けた。彼が総合争いで最も危険な選手であるということが今日確定した。今もモビスターのエースはナイロだ。
ステージ6位 プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)
今日の走りには満足している。チームも強力で、序盤のステージを上手くこなすことができている。バルベルデがアタックしてキンタナが脱落した時も問題なく反応できた。バルベルデの強さは分かっていた。彼が10年前にブエルタで総合優勝した時、自分はまだスキージャンパーだった。
ステージ7位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)
最後の登りが始まった時点でとても調子が良かった。ロペスがアタックした時、自分のペースを守ってバルベルデについて行くことにした。今日の結果には満足しているし、明日以降のステージが楽しみ。まだ大会最初の山頂フィニッシュが終わっただけなので、まだ何でも起こり得ると思う。
ステージ8位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)
アレハンドロ(バルベルデ)と2人で、どちらか強い選手で勝負する作戦だった。今日は調子が良くなかったけど、幸い大きくタイムを失わなかった。数日前までの感覚を取り戻すことができればタイムを取り返すことができると確信している。今日は力が入らず、ひたすら耐える1日だった。ツール・ド・フランスの後は身体がどういう反応を見せるのか分からない。シーズン序盤から全開で走ってきたので、この時期に疲れが出てしまうのは仕方がないと思う。
ステージ11位 ラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ)
大会最初の山岳ステージで、小さい逃げグループが逃げ切った。今日は1日中ずっとそばで働き続けてくれたパウェル(ポリャンスキー)とフェリックス(グロスチャートナー)に感謝している。彼らのおかげで好位置で最後の登りに挑むことができ、総合8位にジャンプアップすることに成功した。でもまだまだマドリードまでの道のりは長い。
ステージ14位 ニコラス・ロッシュ(アイルランド、サンウェブ)
タイムロスを最小限に抑えるために全開まで追い込んだ。自分よりも速い選手たちがいたものの、自分の最大限のペースで登り切ったので恥じることではない。調子は良いし、ウィルコ(ケルデルマン)も大きく遅れなかったので、ここから2週間半にわたってともに総合上位を目指して行く。
ステージ90位 新城幸也(バーレーン・メリダ)
今日は6人以上の逃げにグループになった場合、ディラン・トゥーンスもしくはハーマン・ペーンシュタイナー、マーク・パデュンが入る作戦だった。スタートしてから3選手の逃げが決まったため見送ったが、結果的には逃げが最後まで行ってしまった。チームとしては逃げに入れないときは、ディランとマークのサポートで、総合タイムを出来るだけ遅れないようにすることが大事だった。
今日は2人の近くで過ごしたが、最後の登り口で良い位置取りができず…久しぶりの1級山岳ステージで獲得標高3700mはなかなかハードだった。脚はこれで山を登る準備が出来たかな?(笑)明日も逃げにチャンスな日。しかし、いきなり2級山岳待ち構えている…。
※コメントはブエルタならびにチーム公式リリース、選手SNS、チームユキヤ通信より
text:Kei Tsuji
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