2019/07/31(水) - 09:05
新型Domaneが話題だが、トレックの2020注目モデルはそれだけじゃない。新型MTBや、いよいよラインナップが強化されるEバイク、そして新色が追加された煌びやかなプロジェクトワン。8年ぶりの東京開催となった「トレックワールド」をレポートします。
トレックの新製品発表会として毎年夏場に開催されている「TREK WORLD(トレックワールド)」。来年度のフルラインナップが一堂に会し、ニューモデルについて理解を深めるブランドショーであり、今年は本日7月31日(水)まで8年ぶりに東京で開催されている。
毎年何十台にも及ぶ試乗車を用意するディーラー(ショップ)/メディア向けの展示試乗会という形態だったが、今年は展示のみへと規模をコンパクト化した代わりに、トレックワールド史上初めて一般ユーザーを招き入れることが話題。2日間合計400名という参加枠は募集開始と同時に埋まってしまったといい、改めてトレックの人気ぶりが窺い知れる。
煌びやかなスポットライトに照らされるのは、2020モデルの中から選りすぐられたおよそ50台のバイクたち。ロードバイクやシティコミューター、グラベルバイクも含めて展示車のディスクブレーキ率が100%に達したことは、まさにターニングポイントと言えること。Eバイクに採用されるボッシュの新型パワーユニットの展示コーナーもあり、それぞれのコーナーで専任スタッフの詳細解説が受けられる。トレックバイクへの理解を深めるには絶好の機会だ。
やはり注目は、フルモデルチェンジが発表されたばかりのDomane(ドマーネ)だろう。詳しくは特集記事を参照して頂きたいが、 Madone譲りのエアロフォルムと、より良い乗り味を演出するトップチューブ式IsoSpeed(上位のSLRグレード)、そしてグラベルユースにも対応する最大38cものタイヤクリアランスなど全方位的に進化したエンデュランスロードであり、会場にはSLR、SLグレード共に大きなスペースで展示された。
完成車パッケージはもちろん、バイクパッキングをイメージしたセットアップのバイク、美しいペイントが施されたプロジェクトワンモデルも複数台用意され、更に特別な”ICON”に追加されたばかりの2カラーも大きな注目を集めていた。
その他ロードラインナップでの注目機はMadoneのSLグレード。昨年発表されたSLRグレードに続いてOCLV500カーボンを採用するSLも調整式のトップチューブIsoSpeedやディスクブレーキを装備した最新形となった。シマノR8070系ULTEGRAとボントレガーAEOLUS COMP5ホイールを装備した完成車「Madone SL 6 DISC」は53万円(税抜)という高いコストパフォーマンスを誇り、既に数多くの注文が入っているという。軽量モデルのEmondaもディスクブレーキ仕様のフロントフォークがブレーキホース内蔵となるマイナーチェンジが施された他、SLグレードにもディスクブレーキ版が登場する。
MTBではサスペンションのストローク量を増し(前120mm/後115mm)、クロスカントリーマラソン用にジオメトリーを調整したTOP FUELが話題だ。ディーラー/メディア向けの時間帯には今後発表される3つの大注目モデルも展示された。8月中旬から順次発表されるとのことで続報を心待ちにしてほしい。
いよいよ本格展開が始まるEバイクカテゴリー関しても2つの主力モデルが9月初旬より発表となるが、ボッシュのActive Line Plusドライブシステムと、500Whを誇るインチューブバッテリーを搭載するスタイリッシュなDual Sport+が発表済み。シティライドからオフロードをカバーするには最適モデルで、価格は35.2万円とビギナーのEバイクデビューにはうってつけと言えるだろう。
トレック・ジャパン田村芳隆代表にインタビュー
Domaneや新型MTBなどこれまで以上にラインナップを拡充させ、Eバイクの導入をも本格化させるトレックの2020モデル。トレック・ジャパン代表を務める田村芳隆氏に、注目モデルや、トレック・ジャパンが目指すものなど話を聞いた。
「2020年は何と言ってもDomaneが注目ですね。我々だけではありませんが、現在ロードバイクのムーブメントはロードレースにも、あるいはグラベルライドにも連れ出せるオールロードが主流であり、Domaneはその中で今現在最も進化したバイクだと言えます。加えてミドルグレードまで含めてディスクブレーキ化が進みますし、いよいよディスク化への転換点がやってきます。これは各メーカーの開発力が試されるものでもありますが、その点に関しては絶対的な自信を持っていますし、よりストレスフリーで安心安全なライドのために推していきたいものですね。
今年から一般公開を行いますが、私の目標は、会場にいらっしゃる全員と、短くても良いから挨拶をさせていただくこと。今回は北は北海道から、西もかなり遠方から足を運んで下さる方がいると聞いています。その期待に負けないような内容とホスピタリティでお迎えしたいですね。
会場入り口に用意した「Ride bike, Have fun, feel good」は、今回の我々のスローガンでありメッセージ。自転車に乗って楽しくないわけはないんですよね。だから、その楽しさを一人でも多くの人に知ってもらいたいし、既に乗っている方はもっと良い機材でどっぷり自転車にはまってもらいたい。自転車の楽しみを知れば人生が変わり、人生が変われば世界はもっと住みやすく、走りやすくなるんです。みんなで自転車を楽しんで、人生が変わるらい乗って、そして世界を変えたい。我々が掲げる「Believe in bikes」にはそういうメッセージが託されているのです」。
本日7月31日まで開催されるトレックワールド。会場ではSNSにハッシュタグをつけて投稿すると、「Ride bike, Have fun, feel good」メッセージ入りの特製コースターがプレゼントされるキャンペーンを実施中だ。お気に入りのバイクの写真をアップしてグッズを手に入れたい。
TREK WORLD 2020 一般開放(チケットは完売)
場所:CROSS DOCK HARUMI(東京都中央区晴海4-7-4)
トレックの新製品発表会として毎年夏場に開催されている「TREK WORLD(トレックワールド)」。来年度のフルラインナップが一堂に会し、ニューモデルについて理解を深めるブランドショーであり、今年は本日7月31日(水)まで8年ぶりに東京で開催されている。
毎年何十台にも及ぶ試乗車を用意するディーラー(ショップ)/メディア向けの展示試乗会という形態だったが、今年は展示のみへと規模をコンパクト化した代わりに、トレックワールド史上初めて一般ユーザーを招き入れることが話題。2日間合計400名という参加枠は募集開始と同時に埋まってしまったといい、改めてトレックの人気ぶりが窺い知れる。
煌びやかなスポットライトに照らされるのは、2020モデルの中から選りすぐられたおよそ50台のバイクたち。ロードバイクやシティコミューター、グラベルバイクも含めて展示車のディスクブレーキ率が100%に達したことは、まさにターニングポイントと言えること。Eバイクに採用されるボッシュの新型パワーユニットの展示コーナーもあり、それぞれのコーナーで専任スタッフの詳細解説が受けられる。トレックバイクへの理解を深めるには絶好の機会だ。
やはり注目は、フルモデルチェンジが発表されたばかりのDomane(ドマーネ)だろう。詳しくは特集記事を参照して頂きたいが、 Madone譲りのエアロフォルムと、より良い乗り味を演出するトップチューブ式IsoSpeed(上位のSLRグレード)、そしてグラベルユースにも対応する最大38cものタイヤクリアランスなど全方位的に進化したエンデュランスロードであり、会場にはSLR、SLグレード共に大きなスペースで展示された。
完成車パッケージはもちろん、バイクパッキングをイメージしたセットアップのバイク、美しいペイントが施されたプロジェクトワンモデルも複数台用意され、更に特別な”ICON”に追加されたばかりの2カラーも大きな注目を集めていた。
その他ロードラインナップでの注目機はMadoneのSLグレード。昨年発表されたSLRグレードに続いてOCLV500カーボンを採用するSLも調整式のトップチューブIsoSpeedやディスクブレーキを装備した最新形となった。シマノR8070系ULTEGRAとボントレガーAEOLUS COMP5ホイールを装備した完成車「Madone SL 6 DISC」は53万円(税抜)という高いコストパフォーマンスを誇り、既に数多くの注文が入っているという。軽量モデルのEmondaもディスクブレーキ仕様のフロントフォークがブレーキホース内蔵となるマイナーチェンジが施された他、SLグレードにもディスクブレーキ版が登場する。
MTBではサスペンションのストローク量を増し(前120mm/後115mm)、クロスカントリーマラソン用にジオメトリーを調整したTOP FUELが話題だ。ディーラー/メディア向けの時間帯には今後発表される3つの大注目モデルも展示された。8月中旬から順次発表されるとのことで続報を心待ちにしてほしい。
いよいよ本格展開が始まるEバイクカテゴリー関しても2つの主力モデルが9月初旬より発表となるが、ボッシュのActive Line Plusドライブシステムと、500Whを誇るインチューブバッテリーを搭載するスタイリッシュなDual Sport+が発表済み。シティライドからオフロードをカバーするには最適モデルで、価格は35.2万円とビギナーのEバイクデビューにはうってつけと言えるだろう。
トレック・ジャパン田村芳隆代表にインタビュー
Domaneや新型MTBなどこれまで以上にラインナップを拡充させ、Eバイクの導入をも本格化させるトレックの2020モデル。トレック・ジャパン代表を務める田村芳隆氏に、注目モデルや、トレック・ジャパンが目指すものなど話を聞いた。
「2020年は何と言ってもDomaneが注目ですね。我々だけではありませんが、現在ロードバイクのムーブメントはロードレースにも、あるいはグラベルライドにも連れ出せるオールロードが主流であり、Domaneはその中で今現在最も進化したバイクだと言えます。加えてミドルグレードまで含めてディスクブレーキ化が進みますし、いよいよディスク化への転換点がやってきます。これは各メーカーの開発力が試されるものでもありますが、その点に関しては絶対的な自信を持っていますし、よりストレスフリーで安心安全なライドのために推していきたいものですね。
今年から一般公開を行いますが、私の目標は、会場にいらっしゃる全員と、短くても良いから挨拶をさせていただくこと。今回は北は北海道から、西もかなり遠方から足を運んで下さる方がいると聞いています。その期待に負けないような内容とホスピタリティでお迎えしたいですね。
会場入り口に用意した「Ride bike, Have fun, feel good」は、今回の我々のスローガンでありメッセージ。自転車に乗って楽しくないわけはないんですよね。だから、その楽しさを一人でも多くの人に知ってもらいたいし、既に乗っている方はもっと良い機材でどっぷり自転車にはまってもらいたい。自転車の楽しみを知れば人生が変わり、人生が変われば世界はもっと住みやすく、走りやすくなるんです。みんなで自転車を楽しんで、人生が変わるらい乗って、そして世界を変えたい。我々が掲げる「Believe in bikes」にはそういうメッセージが託されているのです」。
本日7月31日まで開催されるトレックワールド。会場ではSNSにハッシュタグをつけて投稿すると、「Ride bike, Have fun, feel good」メッセージ入りの特製コースターがプレゼントされるキャンペーンを実施中だ。お気に入りのバイクの写真をアップしてグッズを手に入れたい。
TREK WORLD 2020 一般開放(チケットは完売)
場所:CROSS DOCK HARUMI(東京都中央区晴海4-7-4)
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