キャノンデールより新型フィットネスバイク「Treadwell」がリリースされた。街中を気持ちよく走るために生み出されたアルミ製バイクで、初心者の方でも快適に乗れる設計が施されている。標準でスピードなどを計測できるセンサーが搭載されており、スマホと連携することで遊びの幅が広がる1台となっている。



キャノンデール Treadwell EQ(Agave)キャノンデール Treadwell EQ(Agave) (c)キャノンデール
キャノンデールのアーバン系フィットネスバイクといえばBAD BOYが代表格。ステルスデザインで少しだけ悪そうな見た目をしており、服装もバイクもクールで格好良いものを求めたい方にピッタリなバイクであった。

そんなフィットネスバイクカテゴリーに「Treadwell(トレッドウェル)」という新型が仲間入り。用意された2グレードそれぞれが淡い色や深みのある色で、より緩い雰囲気の自転車に仕上げられている。カジュアルな服装で街中を駆け抜けるシチュエーションにぴったりだ。

キャノンデールはTreadwellのことを「毎日に遊びごごろをプラスしてくれる」バイクと紹介する。スポーツバイクブランドが作り上げているからこそ、軽快車以上に軽快に走ってくれる一台となっている。また、キャノンデールはアルミ素材の自転車を開発することに長けており、アルミレースバイク開発で培ってきたノウハウを活かしたTreadwellも気持ちよく走ってくれるだろう。

EQにはラックが標準装備されているEQにはラックが標準装備されている (c)キャノンデールBMXにインスパイアされたというハンドルが採用されるBMXにインスパイアされたというハンドルが採用される (c)キャノンデール

EQにはクッション性を期待できるサドルが搭載される EQにはクッション性を期待できるサドルが搭載される (c)キャノンデールトップチューブにはバンパーが備えられているトップチューブにはバンパーが備えられている (c)キャノンデール


クロスバイクやロードバイクと比較すると、跨ぎやすく乗り降りしやすいフレームの設計となっていることもポイント。BMXからインスパイアされたというアップライトなハンドルを使用しており、ハンドルが近くなり前傾姿勢が深くなりすぎない。一方で、軽快車のような快適すぎるポジションとならないため、スポーツバイクでのクルージングを楽しめる。

また、細いタイヤを履かせず、47cという幅が5cm近い太いタイヤを装備しているため、スポーツ自転車初心者が乗っても走行中にふらつきにくい。前カゴが標準で装備されているグレードもあり、サイクリング途中に買い物をして荷物が増えてもハンドル操作が難しくなりにくいだろう。

ホイールにセンサーが標準で装備されるホイールにセンサーが標準で装備される (c)キャノンデール
Treadwellには標準でスピードや距離を計測してくれるセンサーが設けられている。スマホの専用アプリと連携させることで、サイクリングの記録を残すことができるため、仲間とライドを振り返って会話に一花咲かせることも可能だ。アプリでは走行中のスピードや距離、コース、カロリー消費量を自動的に記録してくれ、フィットネスバイクとして必要な情報を残せるのもポイント。

また、自転車の走行状況がインターネットに保存されるため、メンテナンスのタイミングを自動的にお知らせしてくれるという。アプリではメンテナンスをサポートしてくれる動画も保存されているというため、簡易的な作業は自分で行えるようになる。そのタイミングでショップへ持ち込んでも良いだろう。

スポーツ自転車を扱う上ではメンテナンスは切っても切れないものであるが、初心者としては何をいつ、どのように行えばよいのかわからないもの。インターネットには情報が点在しており、何を参照して良いかもわからないだろう。そのような情報をアプリで一元的に入手することができるのは、非常に有り難いことである。Treadwellのような高級バイクを手に入れるのだから、定期的にメンテナンスを行って長い期間乗り続けたい。

街中ではこのようなポールに立てかけるシチュエーションが発生するだろう。そのためのバンパーだ街中ではこのようなポールに立てかけるシチュエーションが発生するだろう。そのためのバンパーだ (c)キャノンデールステムにスマホをマウントすることができるステムにスマホをマウントすることができる (c)キャノンデール

喜びと笑顔あふれる時間を過ごしたいと願うウェルネス志向の方におすすめのTreadwell喜びと笑顔あふれる時間を過ごしたいと願うウェルネス志向の方におすすめのTreadwell (c)キャノンデール
センサーにはボタン電池を使用し、約1年間使用可能だという。通信規格はANT+とBluetoothとされており、サイクルコンピューターとも同期することができる。ストラバなどでライドログを管理しているアスリートの方もTreadwellでのフィットネスライドも同じ様にログを残せる仕様だ。センサーはガーミンと協力して制作したものだという。

キャノンデールはディティールにもこだわっている。例えば、ステムにはSPコネクトのマウントシステムが内蔵されていることが挙げられる。SPコネクトとは、主にスマホを様々な場所にホールドするためのアタッチメントを作る会社。対応アタッチメントを使用することでスマホを自転車に固定することができるのだ。せっかくセンサーが搭載されているのだから、走行中もスピードなどを見てライドを楽しまない手はないだろう。

また、スポーツ自転車は壁やポールなど車よけに立てかける場面が非常に多い。その際に大事なフレームに傷がつかないように、Treadwellにはバンパーが設けられている。リブつきのグリップ、サンダルやブーツでも安心して乗れるラバー付きのペダルなど、自転車と体が触れる部分にはライダーのことを考えたパーツが装着されていることもポイントだ。

キャノンデール Treadwell 3(Quicksand)キャノンデール Treadwell 3(Quicksand) (c)キャノンデールキャノンデール Treadwell 3(Maroon)キャノンデール Treadwell 3(Maroon) (c)キャノンデール


ラインアップは2種類。トップエンドは「Treadwell EQ」というモデル名で、前カドやフェンダーが標準で装備されている。サドルも他のモデルと比較するとクッション性に優れていそうなものだ。変速は後ろのみで9段変速。ブレーキは油圧ディスクシステムを採用している。価格は89,000円(税抜)。

ミドルグレードの「Treadwell 3」は7段変速仕様で、機械式ディスクブレーキがアセンブルされる。Quicksandというベージュカラーと、Maroonというワインカラーの2種類が揃う。価格は59,000円(税抜)。



キャノンデール Treadwell EQ
フレーム:All-New, SmartForm C3 Alloy, Ride-Easy low-standover geometry
フォーク:All-New, SmartForm C3 Alloy blades, 1-1/8" steerer, OutFront offset, flat mount disc
タイヤ:Maxxis DTR-1, 650b x 47c
コンポーネント:Shimano Altus(9段変速)
ブレーキ:Tekro HD-R280 hydraulic disc, 160/140mm rotors
付属品:Alloy fenders, front rack
カラー:Agave
サイズ:S、M、L
価格:89,000円(税抜)

キャノンデール Treadwell 3
フレーム:All-New, SmartForm C3 Alloy, Ride-Easy low-standover geometry
フォーク:All-New, steel blades, 1-1/8" steerer, OutFront offset, flat mount disc
タイヤ:Maxxis DTR-1, 650b x 47c
コンポーネント:Shimano Tourney(7段変速)
ブレーキ:Promax mechanical disc, 160/160mm rotors
カラー:Quicksand、Maroon
サイズ:S、M、L
価格:59,000円(税抜)


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