2019/06/01(土) - 22:50
ツール・ド・熊野の第2ステージが三重県熊野市で開催され、レース終盤に抜け出した2人の勝負を制してトマ・ルバが優勝した。マルコス・ガルシアが山岳賞を獲得。個人総合首位はオールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)が守った。
ツール・ド・熊野3日目は、三重県熊野市での第2ステージ。もっとも厳しいステージとなる熊野山岳コースの109.3kmだ。2級山岳に指定された丸山千枚田と、1級山岳に指定された札立峠を登り、さらに丸山千枚田をもう1回登るハードなステージ。総合優勝争いの上で重要なステージだ。
雲が多めながらも徐々に晴れ間が広がる空の下、パレードスタート。リアルスタートするとアタックが繰り返されるが、逃げを容認する雰囲気になかなかならない。
誰も飛び出せないまま30kmを経過し、最初の丸山千枚田の登りに突入。登りの中腹あたりからマルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)が単独先頭で登りはじめ、2級山岳ポイントを先頭通過する。集団はバラけたものの、丸山千枚田からの下りで再びまとまり、40名ほどの先頭集団が形成される。
1級山岳の札立峠は、リーダージャージのオールイス・アルベルト・アウラールを擁するマトリックスパワータグを先頭に登り始める。ベンジャミ・プラデス(チーム右京)と山本大喜(キナンサイクリングチーム)が一時先行するも吸収され、変わってマルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)とサム・クローム(チーム右京)が飛び出す。その後クロームと入れ替わってリーダージャージのアウラールと、プラデスが追いついて3名が先行。頂上手前数kmのところからガルシアが加速して独走に持ち込む。ガルシアはそのまま頂上を先頭通過。山岳賞争いのトップに立った。
札立峠からの下りで、再び集団はひとつにまとまる。その中から、トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)がアタック。それを追ってドリュー・モレ(トレンガヌ・INC・TSG・サイクリングチーム)も集団を飛び出す。2回目の丸山千枚田を登って下って残り10km、モレがルバに追いつき、2人の先頭集団を形成する。後続の集団との差は2分まで開き、その後1分まで縮まるものの、勝負はルバとモレの2人に絞られた。
残り200mの登りフィニッシュに先頭で現れたのはルバ。2017年大会の第2ステージ以来となるツール・ド・熊野ステージ優勝を決めた。山岳賞をガルシアが獲得し、ホームチームのキナンサイクリングチームの2人が表彰台に立った。
「勝てて本当に嬉しい。総合上位のチームメイト(山本大喜)のためにレース終盤にアタックした。トレンガヌの選手が1人追いついてきたけれど、できるだけ力をセーブするようにして最後の勝負に備えた。チームは山岳賞も獲得したけれど、個人総合争いはとても難しい。明日の第3ステージも今日と同じようにステージ優勝を狙っていきたい」と、ルバはコメントした。
個人総合順位は、3位争い集団のスプリントを自ら取ったオールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)が、4秒のボーナスを獲得。総合2位の岡篤志(宇都宮ブリッツェン)との差を若干広げて首位を維持した。
ツール・ド・熊野3日目は、三重県熊野市での第2ステージ。もっとも厳しいステージとなる熊野山岳コースの109.3kmだ。2級山岳に指定された丸山千枚田と、1級山岳に指定された札立峠を登り、さらに丸山千枚田をもう1回登るハードなステージ。総合優勝争いの上で重要なステージだ。
雲が多めながらも徐々に晴れ間が広がる空の下、パレードスタート。リアルスタートするとアタックが繰り返されるが、逃げを容認する雰囲気になかなかならない。
誰も飛び出せないまま30kmを経過し、最初の丸山千枚田の登りに突入。登りの中腹あたりからマルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)が単独先頭で登りはじめ、2級山岳ポイントを先頭通過する。集団はバラけたものの、丸山千枚田からの下りで再びまとまり、40名ほどの先頭集団が形成される。
1級山岳の札立峠は、リーダージャージのオールイス・アルベルト・アウラールを擁するマトリックスパワータグを先頭に登り始める。ベンジャミ・プラデス(チーム右京)と山本大喜(キナンサイクリングチーム)が一時先行するも吸収され、変わってマルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)とサム・クローム(チーム右京)が飛び出す。その後クロームと入れ替わってリーダージャージのアウラールと、プラデスが追いついて3名が先行。頂上手前数kmのところからガルシアが加速して独走に持ち込む。ガルシアはそのまま頂上を先頭通過。山岳賞争いのトップに立った。
札立峠からの下りで、再び集団はひとつにまとまる。その中から、トマ・ルバ(キナンサイクリングチーム)がアタック。それを追ってドリュー・モレ(トレンガヌ・INC・TSG・サイクリングチーム)も集団を飛び出す。2回目の丸山千枚田を登って下って残り10km、モレがルバに追いつき、2人の先頭集団を形成する。後続の集団との差は2分まで開き、その後1分まで縮まるものの、勝負はルバとモレの2人に絞られた。
残り200mの登りフィニッシュに先頭で現れたのはルバ。2017年大会の第2ステージ以来となるツール・ド・熊野ステージ優勝を決めた。山岳賞をガルシアが獲得し、ホームチームのキナンサイクリングチームの2人が表彰台に立った。
「勝てて本当に嬉しい。総合上位のチームメイト(山本大喜)のためにレース終盤にアタックした。トレンガヌの選手が1人追いついてきたけれど、できるだけ力をセーブするようにして最後の勝負に備えた。チームは山岳賞も獲得したけれど、個人総合争いはとても難しい。明日の第3ステージも今日と同じようにステージ優勝を狙っていきたい」と、ルバはコメントした。
個人総合順位は、3位争い集団のスプリントを自ら取ったオールイス・アルベルト・アウラール(マトリックスパワータグ)が、4秒のボーナスを獲得。総合2位の岡篤志(宇都宮ブリッツェン)との差を若干広げて首位を維持した。
ツール・ド・熊野 第2ステージ・熊野山岳 結果(109.3km)
1位 | トマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム) | 2時間40分7秒 |
2位 | ドリュー・モレ(オーストラリア、トレンガヌ・INC・TSG・サイクリングチーム) | |
3位 | オールイス・アウラール(ベネズエラ、マトリックスパワータグ) | +24秒 |
4位 | フェデリコ・ズルロ(イタリア、ジョッティ・ヴィクトリア) | |
5位 | 岡 篤志(日本、宇都宮ブリッツェン) | |
6位 | ユーセフ・レグイグイ(アルジェリア、トレンガヌ・INC・TSG・サイクリングチーム) | |
7位 | サム・クローム(オーストラリア、チーム右京) | |
8位 | ベンジャミ・プラデス(スペイン、チーム右京) | |
9位 | コービン・ストロング(ニュージーランド、セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム) | |
10位 | フランシスコ・マンセボ・ペレス(スペイン、マトリックスパワータグ) |
個人総合成績(第2ステージ 終了時)
1位 | オールイス・アウラール(ベネズエラ、マトリックスパワータグ) | 4時間53分30秒 |
2位 | 岡 篤志(日本、宇都宮ブリッツェン) | +9秒 |
3位 | ユーセフ・レグイグイ(アルジェリア、トレンガヌ・INC・TSG・サイクリングチーム) | +14秒 |
4位 | コービン・ストロング(ニュージーランド、セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム) | +15秒 |
5位 | サム・クローム(オーストラリア、チーム右京) | +15秒 |
ポイント賞(第2ステージ 終了時)
1位 | オールイス・アウラール(ベネズエラ、マトリックスパワータグ) | 48pt |
2位 | 岡 篤志(日本、宇都宮ブリッツェン) | 32pt |
3位 | ユーセフ・レグイグイ(アルジェリア、トレンガヌ・INC・TSG・サイクリングチーム) | 28pt |
山岳賞(第2ステージ 終了時)
1位 | マルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) | 20pt |
2位 | トマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム) | 7pt |
3位 | ベンジャミ・プラデス(スペイン、チーム右京) | 7pt |
チーム総合(第2ステージ 終了時)
1位 | キナンサイクリングチーム | 8時間1分9秒 |
2位 | トレンガヌ・INC・TSG・サイクリングチーム | +5秒 |
3位 | チーム右京 | +24秒 |
text&photo:Satoru Kato
関連ファイル
ツール・ド・熊野-第2ステージ結果.pdf
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