2019/05/20(月) - 21:14
ツアー・オブ・ジャパン第2ステージが京都府の京田辺市と精華町にまたがるコースで行われ、序盤に形成された逃げ集団が最後まで逃げ切り、エイデン・トゥーペイ(チーム・ブリッジレーン)が優勝。個人総合首位に立った。僅差の2位に入った入部正太朗(シマノレーシングチーム)が、個人総合でも2位に浮上した。
ツアー・オブ・ジャパン2日目、いよいよロードレースが始まる。今年4回目の開催となる京都ステージは、京都府南部の京田辺市と精華町が舞台。京田辺市の「普賢寺ふれあいの駅」をスタートし、同志社大学構内をパレードしたのち、精華町のけいはんなプラザ前をフィニッシュとする1周16.8kmの周回コースに入ってリアルスタート。6周+4.2kmの105kmのレースだ。
平日開催にもかかわらず、毎年多くの観客が集まる京都ステージ。悪天候が予想されていたが、幸運にもレース中は雨が落ちてくることはなく、時折陽が差すほど。しかし、レース中にフィニッシュバナー(横断幕)を下ろす必要があるほど強い風が吹き続けた。
スタート直後、7人の逃げ集団が形成される。メンバーは、安原大貴(マトリックスパワータグ)、入部正太朗(シマノレーシング)、岡本隼(愛三工業レーシングチーム)、エイデン・トゥーペイ(チーム・ブリッジレーン)、ヴィクトル・ポトチュキ(リュブリャナ・グスト・サンティック)、フィリッポ・ザッカンティ(NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ)、アドリアン・ギロネット(インタープロサイクリングアカデミー)。
2周目にアルチョム・オヴェチキン(トレンガヌ・INC・TSG・サイクリングチーム)が単独で追走。3周目に遅れた岡本、ポトチュキと入れ替わり、逃げ集団は6人となる。メイン集団はリーダージャージの岡篤志を擁する宇都宮ブリッツェンと、日本ナショナルチームがコントロール。差は2分以上まで開く。
残り2周となる5周目、オヴェチキンが遅れて5人となった逃げ集団とメイン集団との差は1分20秒まで縮まる。最終周回の6周目に入ると逃げ集団から安原が遅れ、宇都宮ブリッツェン以外のチームがペースアップに加わったメイン集団との差は1分未満まで詰まる。
一方逃げ集団では、登り区間で入部とザッカンティの2人が先行。そこにトゥーペイが追いついて3人となり、けいはんなプラザ前のホームストレートへ。約10秒後方に迫るメイン集団をよそに3人のスプリント勝負が繰り広げられ、トゥーペイが先着。中間スプリントポイントの先頭通過1回とあわせ14秒のボーナスタイムを得て個人総合首位に立った。僅差の2位に入部が入り、総合でも8秒差の2位。リーダージャージを着てスタートした岡は19秒差の3位に後退した。
「初来日のレースで優勝出来て嬉しい。逃げ集団が強力だったので、そのままついて行くことを考えていた。最終周回で2人が先行して一度は遅れかけたが、追いついてスプリントに持ち込むことができた。明日はリーダージャージを着てスタートするのは嬉しいが、チームとしては登りに強い選手が総合を狙うことになる。私はさらにステージ優勝を狙っていきたい」と、コメントした。
2回設定された山岳賞は、ザッカンティが2回とも先頭通過し、今大会最初の山岳賞ジャージを獲得した。
「逃げ集団のメンバーが全員協力して逃げ切ろうという姿勢があった。ラストの登りでトゥーペイと入部の3人になったので、これで勝負になると思ったが、入部が積極的に引いていたおかげで逃げ切れたと思う。最後は(ステージ優勝を)獲れなかったのはチームに申し訳ないと思う。でも山岳賞は確実に獲れたので良かった。明日以降はチャンスがあればジャージを維持していきたいが、チームとして最優先は中根(英登)選手の個人総合上位を目指すことだ」と、ザッカンティはコメントした。
思いのほか強力なメンバーが先行して逃げ切りを許した第2ステージ。序盤のステージでリーダーチームになりたくない(=集団コントロールの責任を負いたくない)という各チームの思惑も透けて見えた感もある。第3ステージは三重県いなべ市。激坂「いなベルグ」のあるハードコースで、再度リーダージャージが入れ替わるか?
ツアー・オブ・ジャパン2日目、いよいよロードレースが始まる。今年4回目の開催となる京都ステージは、京都府南部の京田辺市と精華町が舞台。京田辺市の「普賢寺ふれあいの駅」をスタートし、同志社大学構内をパレードしたのち、精華町のけいはんなプラザ前をフィニッシュとする1周16.8kmの周回コースに入ってリアルスタート。6周+4.2kmの105kmのレースだ。
平日開催にもかかわらず、毎年多くの観客が集まる京都ステージ。悪天候が予想されていたが、幸運にもレース中は雨が落ちてくることはなく、時折陽が差すほど。しかし、レース中にフィニッシュバナー(横断幕)を下ろす必要があるほど強い風が吹き続けた。
スタート直後、7人の逃げ集団が形成される。メンバーは、安原大貴(マトリックスパワータグ)、入部正太朗(シマノレーシング)、岡本隼(愛三工業レーシングチーム)、エイデン・トゥーペイ(チーム・ブリッジレーン)、ヴィクトル・ポトチュキ(リュブリャナ・グスト・サンティック)、フィリッポ・ザッカンティ(NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ)、アドリアン・ギロネット(インタープロサイクリングアカデミー)。
2周目にアルチョム・オヴェチキン(トレンガヌ・INC・TSG・サイクリングチーム)が単独で追走。3周目に遅れた岡本、ポトチュキと入れ替わり、逃げ集団は6人となる。メイン集団はリーダージャージの岡篤志を擁する宇都宮ブリッツェンと、日本ナショナルチームがコントロール。差は2分以上まで開く。
残り2周となる5周目、オヴェチキンが遅れて5人となった逃げ集団とメイン集団との差は1分20秒まで縮まる。最終周回の6周目に入ると逃げ集団から安原が遅れ、宇都宮ブリッツェン以外のチームがペースアップに加わったメイン集団との差は1分未満まで詰まる。
一方逃げ集団では、登り区間で入部とザッカンティの2人が先行。そこにトゥーペイが追いついて3人となり、けいはんなプラザ前のホームストレートへ。約10秒後方に迫るメイン集団をよそに3人のスプリント勝負が繰り広げられ、トゥーペイが先着。中間スプリントポイントの先頭通過1回とあわせ14秒のボーナスタイムを得て個人総合首位に立った。僅差の2位に入部が入り、総合でも8秒差の2位。リーダージャージを着てスタートした岡は19秒差の3位に後退した。
「初来日のレースで優勝出来て嬉しい。逃げ集団が強力だったので、そのままついて行くことを考えていた。最終周回で2人が先行して一度は遅れかけたが、追いついてスプリントに持ち込むことができた。明日はリーダージャージを着てスタートするのは嬉しいが、チームとしては登りに強い選手が総合を狙うことになる。私はさらにステージ優勝を狙っていきたい」と、コメントした。
2回設定された山岳賞は、ザッカンティが2回とも先頭通過し、今大会最初の山岳賞ジャージを獲得した。
「逃げ集団のメンバーが全員協力して逃げ切ろうという姿勢があった。ラストの登りでトゥーペイと入部の3人になったので、これで勝負になると思ったが、入部が積極的に引いていたおかげで逃げ切れたと思う。最後は(ステージ優勝を)獲れなかったのはチームに申し訳ないと思う。でも山岳賞は確実に獲れたので良かった。明日以降はチャンスがあればジャージを維持していきたいが、チームとして最優先は中根(英登)選手の個人総合上位を目指すことだ」と、ザッカンティはコメントした。
思いのほか強力なメンバーが先行して逃げ切りを許した第2ステージ。序盤のステージでリーダーチームになりたくない(=集団コントロールの責任を負いたくない)という各チームの思惑も透けて見えた感もある。第3ステージは三重県いなべ市。激坂「いなベルグ」のあるハードコースで、再度リーダージャージが入れ替わるか?
第2ステージ:京都 結果(普賢寺ふれあいの駅ーけいはんなプラザ周回コース 105km)
1位 | エイデン・トゥーペイ(オーストラリア、チーム・ブリッジレーン) | 2時間41分25秒 |
2位 | 入部正太朗(シマノレーシングチーム) | +0秒 |
3位 | フィリッポ・ザッカンティ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ) | +2秒 |
4位 | イメリオ・チーマ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ) | +9秒 |
5位 | 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) | |
6位 | フェデリコ・ズルロ(イタリア、ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー) | |
7位 | レイモンド・クレダー(オランダ、チーム右京) | |
8位 | マルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) | |
9位 | フランシスコ・マンセボ(スペイン、マトリックスパワータグ) | |
10位 | サム・クローム(オーストラリア、チーム右京) |
個人総合成績(第2ステージ:京都 終了時)
1位 | エイデン・トゥーペイ(オーストラリア、チーム・ブリッジレーン) | 2時間44分21秒 |
2位 | 入部正太朗(シマノレーシングチーム) | +8秒 |
3位 | 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) | +19秒 |
4位 | フィリッポ・ザッカンティ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ) | |
5位 | 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) | +20秒 |
6位 | オールイス・アルベルト・アウラール(ベネズエラ、マトリックスパワータグ) | +21秒 |
ポイント賞(第2ステージ:京都 終了時)
1位 | エイデン・トゥーペイ(オーストラリア、チーム・ブリッジレーン) | 33p |
2位 | 入部正太朗(シマノレーシングチーム) | 21p |
3位 | 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) | 21p |
山岳賞(第2ステージ:京都 終了時)
1位 | フィリッポ・ザッカンティ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ) | 10p |
2位 | アドリアン・ギロネット(フランス、インタープロサイクリングアカデミー) | 4p |
3位 | 安原大貴(マトリックスパワータグ) | 4p |
チーム総合(第2ステージ:京都 終了時)
1位 | チーム・ブリッジレーン | 8時間14分4秒 |
2位 | チーム右京 | +13秒 |
3位 | シマノレーシングチーム | +15秒 |
text&photo:Satoru Kato in Kyoto-prf
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