2019/05/14(火) - 14:02
標高2000mオーバーの高地で繰り広げられたアタック合戦。10名による登坂勝負の末にカスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)がプロ初勝利を掴み、同タイム2位のティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、EFエデュケーションファースト)が総合首位に浮上した。
214.5km先のフィニッシュを目指して出発する
ツアー・オブ・カリフォルニア2019第2ステージ コースプロフィール (c)www.amgentourofcalifornia.comアムジェン・ツアー・オブ・カリフォルニア(UCIワールドツアー)第2ステージの舞台は、ランチョ・コルドヴァから真西のサウスレイク・タホを目指して高度を上げる214.5kmの長丁場。
標高2000mオーバーのサウスレイク・タホは昨年クイーンステージのフィニッシュを迎えているが、今年は別ルートから登るため難易度はそこまで高くない。ラスト1.7kmから登坂が始まり、その平均勾配は5.9%とパンチャー向け。6時間オーバーの戦いはルーク・ロウ(イギリス、チームイネオス)やマッズ・ペデルセン(デンマーク、トレック・セガフレード)、ダヴィデ・バッレリーニ(イタリア、アスタナ)ら7名の逃げで幕明けた。
ダヴィデ・バッレリーニ(イタリア、アスタナ)らが含まれた序盤のエスケープ
山岳を目指して進むメイン集団 (c)www.amgentourofcalifornia.com
山脈からの雪解け水が流れる渓谷を越えていく (c)www.amgentourofcalifornia.com
メイン集団ではティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ)とリゴベルト・ウラン(コロンビア)の2枚看板を擁するEFエデュケーションファーストが、逃げグループに2分ほどの猶予を与えつつコントロール。徐々に標高を上げる中盤戦ではアクセル・メルクス氏が率いる育成チームのハーゲンスバーマン・アクセオンがアタックを繰り返し、エドワード・アンダーソン(アメリカ、ハーゲンスバーマン・アクセオン)が先頭グループに合流する動きも。
一方で調子の上がりきらないマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)はこのペースアップによって集団から遅れ、盟友ベルンハルト・アイゼル(オーストリア)にサポートされながらフィニッシュを目指すことに。最終的に36分遅れでタイムアウトを免れたカヴは「7時間ローラーで練習しているような気分だった」とゴール直後にツイートしている。
続けてメイン集団のペースアップを担ったのはEFエデュケーションファーストだった。フルメンバーがチームTT状態でスピードを上げ、一時ラクラン・モートン(アメリカ、EFエデュケーションファースト)が先行するも、ほどなくして14名の追走グループによってキャッチされる。ローハン・デニス(オーストラリア、バーレーン・メリダ)らが入ったこの先行グループは一時1分程度のリードを得たが、標高2359mのスプリントポイント「ルーサー・パス」を越えた先でジョージ・ベネット(ニュージーランド、ユンボ・ヴィズマ)が入ったメイン集団に引き戻される。ここから更にアタック合戦が熱を帯びた。
雪が多く残る標高2000mオーバーの高地を越えていく (c)www.amgentourofcalifornia.com
アタック合戦の中で先行グループに乗り遅れたジョージ・ベネット(ニュージーランド、ユンボ・ヴィズマ)
終盤、逃げ続けるダヴィデ・バッレリーニ(イタリア、アスタナ)やジャンニ・モスコン(イタリア、チームイネオス)ら
序盤の逃げ中に暫定山岳ランキング首位に立ったバッレリーニとカスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)が逃げ、ヴァンガーデレンやマキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)、ジャンニ・モスコン(イタリア、チームイネオス)ら9名のグループが後に続く。中切れで遅れたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)はアシストを使いつつ復帰に成功したが、同じく遅れたベネットやリッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード)は30秒以上の遅れを最後まで取り返すことはできなかった。
アスグリーンとバッレリーニが追走グループに戻り、1名が遅れたため先頭は10名。後続ベネットグループを追いつかせないようにローテーションを回し、差をキープしながら最後の3級山岳に突入した。
2名を揃えたアスタナの攻撃は失敗に終わり、ヴァンガーデレンのペースアップによってスプリント力のあるシャフマンが脱落。ステージ優勝とリーダージャージの行方はヴァンガーデレンと食らいついたポガチャル、モスコン、アスグリーンに委ねられ、緩やかな登り最終コーナーでアスグリーンが加速。下ハンドルに持ち替えてスプリントを続けるアスグリーンが、ヴァンガーデレンを引き離して優勝。中盤から激しく動いた山岳バトルを締めくくった。
登坂勝負を制し、プロ初勝利を挙げたカスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)
ツアー・オブ・カリフォルニア2019第2ステージトップスリー。
2008年4月からドゥクーニンク・クイックステップに正式加入し、持ち前のスピードで個人TTでの上位入賞を繰り返しつつ、今年のロンド・ファン・フラーンデレンで2位に入った24歳のアスグリーンにとっては今回が嬉しいプロ初勝利。タイム差無しの2位となったヴァンガーデレンがモスコンに対して6秒差、アスグリーンに対して7秒差の総合首位に浮上することとなった。


標高2000mオーバーのサウスレイク・タホは昨年クイーンステージのフィニッシュを迎えているが、今年は別ルートから登るため難易度はそこまで高くない。ラスト1.7kmから登坂が始まり、その平均勾配は5.9%とパンチャー向け。6時間オーバーの戦いはルーク・ロウ(イギリス、チームイネオス)やマッズ・ペデルセン(デンマーク、トレック・セガフレード)、ダヴィデ・バッレリーニ(イタリア、アスタナ)ら7名の逃げで幕明けた。



メイン集団ではティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ)とリゴベルト・ウラン(コロンビア)の2枚看板を擁するEFエデュケーションファーストが、逃げグループに2分ほどの猶予を与えつつコントロール。徐々に標高を上げる中盤戦ではアクセル・メルクス氏が率いる育成チームのハーゲンスバーマン・アクセオンがアタックを繰り返し、エドワード・アンダーソン(アメリカ、ハーゲンスバーマン・アクセオン)が先頭グループに合流する動きも。
一方で調子の上がりきらないマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)はこのペースアップによって集団から遅れ、盟友ベルンハルト・アイゼル(オーストリア)にサポートされながらフィニッシュを目指すことに。最終的に36分遅れでタイムアウトを免れたカヴは「7時間ローラーで練習しているような気分だった」とゴール直後にツイートしている。
続けてメイン集団のペースアップを担ったのはEFエデュケーションファーストだった。フルメンバーがチームTT状態でスピードを上げ、一時ラクラン・モートン(アメリカ、EFエデュケーションファースト)が先行するも、ほどなくして14名の追走グループによってキャッチされる。ローハン・デニス(オーストラリア、バーレーン・メリダ)らが入ったこの先行グループは一時1分程度のリードを得たが、標高2359mのスプリントポイント「ルーサー・パス」を越えた先でジョージ・ベネット(ニュージーランド、ユンボ・ヴィズマ)が入ったメイン集団に引き戻される。ここから更にアタック合戦が熱を帯びた。



序盤の逃げ中に暫定山岳ランキング首位に立ったバッレリーニとカスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)が逃げ、ヴァンガーデレンやマキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)、ジャンニ・モスコン(イタリア、チームイネオス)ら9名のグループが後に続く。中切れで遅れたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)はアシストを使いつつ復帰に成功したが、同じく遅れたベネットやリッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード)は30秒以上の遅れを最後まで取り返すことはできなかった。
アスグリーンとバッレリーニが追走グループに戻り、1名が遅れたため先頭は10名。後続ベネットグループを追いつかせないようにローテーションを回し、差をキープしながら最後の3級山岳に突入した。
2名を揃えたアスタナの攻撃は失敗に終わり、ヴァンガーデレンのペースアップによってスプリント力のあるシャフマンが脱落。ステージ優勝とリーダージャージの行方はヴァンガーデレンと食らいついたポガチャル、モスコン、アスグリーンに委ねられ、緩やかな登り最終コーナーでアスグリーンが加速。下ハンドルに持ち替えてスプリントを続けるアスグリーンが、ヴァンガーデレンを引き離して優勝。中盤から激しく動いた山岳バトルを締めくくった。


2008年4月からドゥクーニンク・クイックステップに正式加入し、持ち前のスピードで個人TTでの上位入賞を繰り返しつつ、今年のロンド・ファン・フラーンデレンで2位に入った24歳のアスグリーンにとっては今回が嬉しいプロ初勝利。タイム差無しの2位となったヴァンガーデレンがモスコンに対して6秒差、アスグリーンに対して7秒差の総合首位に浮上することとなった。
ツアー・オブ・カリフォルニア2019第2ステージ結果
1位 | カスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 6h17'11" |
2位 | ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、EFエデュケーションファースト) | |
3位 | ジャンニ・モスコン(イタリア、チームイネオス) | +04" |
4位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | +10" |
5位 | マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | +16" |
6位 | ヨナス・グレゴー(デンマーク、アスタナ) | +27" |
7位 | ロブ・ブリットン(カナダ、ラリーUHCサイクリング) | |
8位 | セルジオ・イギータ(コロンビア、EFエデュケーションファースト) | +31" |
9位 | リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーションファースト) | |
10位 | ジョージ・ベネット(ニュージーランド、ユンボ・ヴィズマ) |
個人総合成績
1位 | ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、EFエデュケーションファースト) | 9h31'19" |
2位 | ジャンニ・モスコン(イタリア、チームイネオス) | +06" |
3位 | カスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ) | +07" |
4位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | +16" |
5位 | マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | +22" |
6位 | ロブ・ブリットン(カナダ、ラリーUHCサイクリング) | +33" |
7位 | ヨナス・グレゴー(デンマーク、アスタナ) | |
8位 | ダヴィ・デラクルス(スペイン、チームイネオス) | +34" |
9位 | フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) | +35" |
10位 | ジョージ・ベネット(ニュージーランド、ユンボ・ヴィズマ) | +36" |
ポイント賞
1位 | カスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 15pts |
2位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | 15pts |
3位 | ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、EFエデュケーションファースト) | 12pts |
山岳賞
1位 | ダヴィデ・バッレリーニ(イタリア、アスタナ) | 11pts |
2位 | カスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 7pts |
3位 | エヴァン・ハフマン(アメリカ、ラリーUHCサイクリング) | 7pts |
ヤングライダー賞
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 9h31'35" |
2位 | セルジオ・イギータ(コロンビア、EFエデュケーションファースト) | +21" |
3位 | エドワード・アンダーソン(アメリカ、ハーゲンスバーマン・アクセオン) | +1'12" |
チーム総合成績
1位 | EFエデュケーションファースト | 28h35'17" |
2位 | コフィディス・ソルシオンクレディ | +40" |
3位 | ラリーUHCサイクリング | +1'07" |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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