2019/04/08(月) - 16:43
落車とアタックが連続するサバイバルレースとなったロンド・ファン・フラーンデレン女子レースで、パテルベルグで先行した3名が逃げ切り。欧州王者マルタ・バスティアネッリ(イタリア、チームヴィルトゥサイクリング)がゴール勝負を制した。
男子レースと時を同じくして、UCIウィメンズワールドツアー第7戦となるロンド・ファン・フラーンデレン女子レースが開催。パリ〜ルーベ女子レースが存在しないためフランドルクラシックの中では非常に格式が高く、レース距離も160kmと長距離を誇る。
「クルイスベルグ」と「オウデ・クワレモント」「パテルベルグ」などタフな石畳激坂が用意され、今年は残り40km地点に「ターイエンベルグ」が追加されるなど難易度は更に向上。昨年覇者アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンスサイクリング)は出場しなかったが、元世界王者のシャンタル・ブラーク(オランダ、ブールスドルマンスサイクリング)やマリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ)やTT世界王者のアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)など超強力なオランダ勢がほぼフルメンバーで参戦。與那嶺恵理(日本、アレ・チポッリーニ)を含む一団が10時55分にオウデナールデから出発した。
序盤から落車が頻発し、2017年大会覇者で全米王者のコリン・リヴェラ(サンウェブ)が途中リタイアに。7名がエスケープし、最大3分半まで開いたタイム差をメイン集団がじわじわと詰めていく展開で中盤過ぎまで推移する。メイン集団ではミッチェルトン・スコットがペースアップを行い、勝負所のカナリベルグで逃げメンバーをキャッチ。ティファニー・クロムウェル(オーストラリア、キャニオン・スラム)のアタックが引き金となり、ハイペースのまま連続するターイエンベルグにアプローチした。
最大15.8%を誇るターイエンベルグでは集団が大きく二分され、残り30kmを切って現れるクルイスベルグではカシア・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)がアタック。セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、ビグラサイクリング)も追従したが集団に飲み込まれ、ルドヴィグが続くオウデ・クワレモントでも先行。ニエウィアドマとアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)が反応し、一方フォスは痛恨のパンクで遅れを喫した。
TT世界王者のファンフルーテンは最大勾配20.3%のパテルベルグで自らアタックすると、積極的に動いたルドヴィグと欧州王者マルタ・バスティアネッリ(イタリア、チームヴィルトゥサイクリング)が合流。ブラークやドワーズ覇者エレン・ファンダイク(オランダ、トレック・セガフレード)は追いつけず、こうして3名の先頭グループが残り13kmで先行を始めた。
先頭グループではファンフルーテンがアタックを試みたが、全体的なペースダウンには陥らず、追走グループとの距離を保持。残り4kmでタイム差は25秒、残り3kmで17秒、残り2kmで12秒。シーソーゲームの末に後続は追いつかず、先頭3名によるゴール勝負をスプリントに長けるバスティアネッリが制した。
「本当にキツかったけれど、狙っていたレースで良い走りができて嬉しい。おそらくキャリアの中でベストな勝利だった。一度クワレモントでのアタックでもチームメイトが多く耐えてくれたことも大きかった」と語るバスティアネッリ。現在首位に立つウィメンズワールドツアーの総合ランキングでのポイントをさらに伸ばす結果となった。
與那嶺は3分51秒遅れの38位でフィニッシュ。しばしの休息の後、拠点を置く”ホームレース”アルデンヌクラシック3連戦に出場する予定だ。
男子レースと時を同じくして、UCIウィメンズワールドツアー第7戦となるロンド・ファン・フラーンデレン女子レースが開催。パリ〜ルーベ女子レースが存在しないためフランドルクラシックの中では非常に格式が高く、レース距離も160kmと長距離を誇る。
「クルイスベルグ」と「オウデ・クワレモント」「パテルベルグ」などタフな石畳激坂が用意され、今年は残り40km地点に「ターイエンベルグ」が追加されるなど難易度は更に向上。昨年覇者アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンスサイクリング)は出場しなかったが、元世界王者のシャンタル・ブラーク(オランダ、ブールスドルマンスサイクリング)やマリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ)やTT世界王者のアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)など超強力なオランダ勢がほぼフルメンバーで参戦。與那嶺恵理(日本、アレ・チポッリーニ)を含む一団が10時55分にオウデナールデから出発した。
序盤から落車が頻発し、2017年大会覇者で全米王者のコリン・リヴェラ(サンウェブ)が途中リタイアに。7名がエスケープし、最大3分半まで開いたタイム差をメイン集団がじわじわと詰めていく展開で中盤過ぎまで推移する。メイン集団ではミッチェルトン・スコットがペースアップを行い、勝負所のカナリベルグで逃げメンバーをキャッチ。ティファニー・クロムウェル(オーストラリア、キャニオン・スラム)のアタックが引き金となり、ハイペースのまま連続するターイエンベルグにアプローチした。
最大15.8%を誇るターイエンベルグでは集団が大きく二分され、残り30kmを切って現れるクルイスベルグではカシア・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム)がアタック。セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、ビグラサイクリング)も追従したが集団に飲み込まれ、ルドヴィグが続くオウデ・クワレモントでも先行。ニエウィアドマとアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)が反応し、一方フォスは痛恨のパンクで遅れを喫した。
TT世界王者のファンフルーテンは最大勾配20.3%のパテルベルグで自らアタックすると、積極的に動いたルドヴィグと欧州王者マルタ・バスティアネッリ(イタリア、チームヴィルトゥサイクリング)が合流。ブラークやドワーズ覇者エレン・ファンダイク(オランダ、トレック・セガフレード)は追いつけず、こうして3名の先頭グループが残り13kmで先行を始めた。
先頭グループではファンフルーテンがアタックを試みたが、全体的なペースダウンには陥らず、追走グループとの距離を保持。残り4kmでタイム差は25秒、残り3kmで17秒、残り2kmで12秒。シーソーゲームの末に後続は追いつかず、先頭3名によるゴール勝負をスプリントに長けるバスティアネッリが制した。
「本当にキツかったけれど、狙っていたレースで良い走りができて嬉しい。おそらくキャリアの中でベストな勝利だった。一度クワレモントでのアタックでもチームメイトが多く耐えてくれたことも大きかった」と語るバスティアネッリ。現在首位に立つウィメンズワールドツアーの総合ランキングでのポイントをさらに伸ばす結果となった。
與那嶺は3分51秒遅れの38位でフィニッシュ。しばしの休息の後、拠点を置く”ホームレース”アルデンヌクラシック3連戦に出場する予定だ。
ロンド・ファン・フラーンデレン2019 女子レース結果
1位 | マルタ・バスティアネッリ(イタリア、チームヴィルトゥサイクリング) | 4h16’50” |
2位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット) | |
3位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、ビグラサイクリング) | |
4位 | ソフィア・ベルティッツォーロ(イタリア、チームヴィルトゥサイクリング) | +07” |
5位 | エレン・ファンダイク(オランダ、トレック・セガフレード) | |
6位 | カシア・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム) | |
7位 | シャンタル・ブラーク(オランダ、ブールスドルマンスサイクリング) | +10” |
8位 | リサ・ブレナウアー(ドイツ、WNTロータープロサイクリング) | +55” |
9位 | ルシンダ・ブラント(オランダ、サンウェブ) | |
10位 | アミー・ピーテルス(オランダ、ブールスドルマンスサイクリング) | |
38位 | 與那嶺恵理(日本、アレ・チポッリーニ) | +3’51” |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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Segafredo Zanetti (セガフレード・ザネッティ) エモッシオーニ 250g VP
Segafredo Zanetti