2019/03/16(土) - 10:44
イタリア王者エリア・ヴィヴィアーニが、ティレーノ〜アドリアティコで4年ぶりとなるイタリア人選手によるステージ優勝。ドゥクーニンク・クイックステップに2連勝をもたらした。
ティレーノ〜アドリアティコ(UCIワールドツアー)は3日目はトスカーナ州からウンブリア州を駆け抜ける226km。ポマランチェからフォリーニョに向けて西進するコースは今大会最長ステージで、中盤に掛けてアップダウンが連続するものの、後半は小さな丘があるのみというスプリンター向けレイアウトだ。
リーダージャージを纏うアダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)を先頭にポマランチェの街を発ち、リアルスタートが切られると同時にセバスティアン・シェーンベルガー(オーストリア、ネーリソットリ・セッライタリア・KTM)がファーストアタック。シェーンベルガーに追従した5名が早々に逃げを決めることとなった。
プロコンチネンタルチーム所属選手6名で構成されたエスケープが得たリードは最大5分弱。リーダーチームのミッチェルトン・スコットを始め、有力スプリンターを抱えるドゥクーニンク・クイックステップとUAEチームエミレーツが集団牽引にメンバーを送り込み、タイム差を3分半ほどに維持して距離を消化していった。
逃げグループの中では、ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) の繰り下がりで山岳賞ジャージを着用するナトナエル・ベルハネ(エリトリア、コフィディス・ソルシオンクレディ)が積極的に山岳ポイントを集めた。ベルハネはアラフィリップを5ポイント上回ることに成功し、ランキング首位浮上を決めている。また、2箇所設定されている中間スプリントではステパン・クリアノフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)が先着している。
落ち着いた展開が暫く続いたが、レース終盤に入ると逃げとメイン集団はどちらもペースアップ。人数を揃えた逃げグループには一時逃げきりの可能性も浮上したが、結局ドゥクーニンク・クイックステップやボーラ・ハンスグローエ、ディメンションデータらが高速牽引するメイン集団が残り4kmでキャッチする。一切の飛び出しを許さない高速巡航でフォリーニョの街並みに突入した。
連続するコーナーによって集団が引き伸ばされ、どのチームも人数を揃えられない混戦状態に。ゼネク・スティバル(チェコ、ドゥクーニンク・クイックステップ)のリードアウトを利用した元世界王者ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)が真っ先にスプリントを開始した。
しかし伸びたのは、イタリアチャンピオンジャージを着用するエリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ)だった。最高74.2km/hのスプリントでサガンを軽々とパスし、追いすがるフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)を寄せ付けずに先着。昨ステージのアラフィリップに続き、チームにステージ2連勝をもたらした。
「トリッキーなコースにカオスな展開。サガン先頭で最終コーナーをクリアしたけれど、スティービーのおかげで好位置につけてパワフルにスプリントできた。母国レースでチャンピオンジャージを着用して勝つのは最高の気分だし、コンディションが好調なことにもハッピーだ。目標とするミラノ〜サンレモに向けても好感触を得ることができた」と、今期4勝目を掴んだヴィヴィアーニは言う。
ティレーノ〜アドリアティコでイタリア人選手が勝利するのは、2015年大会初日のアドリアーノ・マローリ(現在は引退)以来実に4年ぶり。ステージ4位には、序盤の落車で大きく擦過傷を負ったジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、ディメンションデータ)が入った。
総合リーダーのイェーツは危なげなく首位を堅守。ブレント・ブックウォルター(アメリカ、ミッチェルトン・スコット)とのタイム差ゼロ秒、総合3位プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)とのタイム差7秒、総合5位トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)とのタイム差22秒で、終盤にイ・カップチーニ(全長3.6km/平均勾配10.6km/最大勾配19%)が含まれる9.25km周回コースを2周する第4ステージを迎える。激しい総合争い兼ステージ優勝争いが繰り広げられることは間違いない。
ティレーノ〜アドリアティコ(UCIワールドツアー)は3日目はトスカーナ州からウンブリア州を駆け抜ける226km。ポマランチェからフォリーニョに向けて西進するコースは今大会最長ステージで、中盤に掛けてアップダウンが連続するものの、後半は小さな丘があるのみというスプリンター向けレイアウトだ。
リーダージャージを纏うアダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)を先頭にポマランチェの街を発ち、リアルスタートが切られると同時にセバスティアン・シェーンベルガー(オーストリア、ネーリソットリ・セッライタリア・KTM)がファーストアタック。シェーンベルガーに追従した5名が早々に逃げを決めることとなった。
プロコンチネンタルチーム所属選手6名で構成されたエスケープが得たリードは最大5分弱。リーダーチームのミッチェルトン・スコットを始め、有力スプリンターを抱えるドゥクーニンク・クイックステップとUAEチームエミレーツが集団牽引にメンバーを送り込み、タイム差を3分半ほどに維持して距離を消化していった。
逃げグループの中では、ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) の繰り下がりで山岳賞ジャージを着用するナトナエル・ベルハネ(エリトリア、コフィディス・ソルシオンクレディ)が積極的に山岳ポイントを集めた。ベルハネはアラフィリップを5ポイント上回ることに成功し、ランキング首位浮上を決めている。また、2箇所設定されている中間スプリントではステパン・クリアノフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)が先着している。
落ち着いた展開が暫く続いたが、レース終盤に入ると逃げとメイン集団はどちらもペースアップ。人数を揃えた逃げグループには一時逃げきりの可能性も浮上したが、結局ドゥクーニンク・クイックステップやボーラ・ハンスグローエ、ディメンションデータらが高速牽引するメイン集団が残り4kmでキャッチする。一切の飛び出しを許さない高速巡航でフォリーニョの街並みに突入した。
連続するコーナーによって集団が引き伸ばされ、どのチームも人数を揃えられない混戦状態に。ゼネク・スティバル(チェコ、ドゥクーニンク・クイックステップ)のリードアウトを利用した元世界王者ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)が真っ先にスプリントを開始した。
しかし伸びたのは、イタリアチャンピオンジャージを着用するエリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ)だった。最高74.2km/hのスプリントでサガンを軽々とパスし、追いすがるフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)を寄せ付けずに先着。昨ステージのアラフィリップに続き、チームにステージ2連勝をもたらした。
「トリッキーなコースにカオスな展開。サガン先頭で最終コーナーをクリアしたけれど、スティービーのおかげで好位置につけてパワフルにスプリントできた。母国レースでチャンピオンジャージを着用して勝つのは最高の気分だし、コンディションが好調なことにもハッピーだ。目標とするミラノ〜サンレモに向けても好感触を得ることができた」と、今期4勝目を掴んだヴィヴィアーニは言う。
ティレーノ〜アドリアティコでイタリア人選手が勝利するのは、2015年大会初日のアドリアーノ・マローリ(現在は引退)以来実に4年ぶり。ステージ4位には、序盤の落車で大きく擦過傷を負ったジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、ディメンションデータ)が入った。
総合リーダーのイェーツは危なげなく首位を堅守。ブレント・ブックウォルター(アメリカ、ミッチェルトン・スコット)とのタイム差ゼロ秒、総合3位プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)とのタイム差7秒、総合5位トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ)とのタイム差22秒で、終盤にイ・カップチーニ(全長3.6km/平均勾配10.6km/最大勾配19%)が含まれる9.25km周回コースを2周する第4ステージを迎える。激しい総合争い兼ステージ優勝争いが繰り広げられることは間違いない。
ティレーノ〜アドリアティコ2019第3ステージ結果
1位 | エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 5:26:45 |
2位 | ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
3位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | |
4位 | ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、ディメンションデータ) | |
5位 | イェンス・クークレール(ベルギー、ロット・スーダル) | |
6位 | ダヴィデ・チモライ(イタリア、イスラエルサイクリングアカデミー) | |
7位 | クレマン・ヴァントゥリーニ(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディアール) | |
8位 | ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード) | |
9位 | ダヴィデ・バッレリーニ(イタリア、アスタナ) | |
10位 | ルカ・パチオーニ(イタリア、ネーリソットリ・セッライタリア・KTM) |
個人総合成績
1位 | アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) | 10:37:19 |
2位 | ブレント・ブックウォルター(アメリカ、ミッチェルトン・スコット) | |
3位 | プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ) | 0:00:07 |
4位 | ローレンス・デプルス(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ) | |
5位 | トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ) | 0:00:22 |
6位 | サム・オーメン(オランダ、サンウェブ) | |
7位 | セーアン・クラーウアナスン(デンマーク、サンウェブ) | |
8位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:00:27 |
9位 | ワウト・プールス(オランダ、チームスカイ) | 0:00:47 |
10位 | ヨナタン・カストロビエホ(スペイン、チームスカイ) |
山岳賞
1位 | ナトナエル・ベルハネ(エリトリア、コフィディス・ソルシオンクレディ) | 20pts |
2位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 15pts |
3位 | セバスティアン・シェーンベルガー(オーストリア、ネーリソットリ・セッライタリア・KTM) | 12pts |
ポイント賞
1位 | ミルコ・マエストリ(イタリア、バルディアーニCSF) | 16pts |
2位 | ステパン・クリアノフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ) | 14pts |
3位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 12pts |
ヤングライダー賞
1位 | ローレンス・デプルス(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ) | 10:37:26 |
2位 | サム・オーメン(オランダ、サンウェブ) | 0:00:15 |
3位 | セーアン・クラーウアナスン(デンマーク、サンウェブ) |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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