2019/03/01(金) - 08:36
横一線でフィニッシュラインにハンドルを投げ込んだヴィヴィアーニ、ガビリア、ベネット、キッテルの4名。UAEツアー第5ステージを締めくくる接戦スプリントでエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)が勝利した。
UAEツアー第5ステージはドバイに近いシャールジャから半島を横断し、ペルシャ湾に面した東海岸のホール・ファカンまで走る181km。翌日の最終山岳決戦を前に再びピュアスプリンターたちに出番が回ってきた。
この日も逃げグループの中ではガスプロム・ルスヴェロとノボノルディスクによる覇権争いが繰り広げられた。連日逃げているステパン・クリアノフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)とシャルル・プラネ(フランス、ノボノルディスク)が中間スプリントで熾烈なスプリント争いを繰り広げ、第1スプリントをプラネが、第2スプリントをクリアノフが先頭通過する。その結果、クリアノフがスプリンター勢を抑えてポイント賞と中間スプリント賞で1位をキープ。プラネが2つの賞で9ポイント差の2位につけている。
確実に集団スプリントに持ち込みたいスプリンターチームの集団牽引によって、最大4分39秒まで広がったタイム差は残り40km地点で1分を割り込んだ。逃げグループは平坦コースで大集団を振り切ることができず、フィニッシュまで30kmを残して吸収されている。
ドゥクーニンク・クイックステップ、UAEチームエミレーツ、ロット・スーダルを先頭にホール・ファカンのフィニッシュラインに向かう大集団。残り400mを切ったところでアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ)が先頭に立ってリードアウトを開始し、そこから完璧な形でフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)へと繋ぐ。第2ステージの再現とも言える地元UAEカラーの連携が決まる。
先頭でスプリントを開始したガビリアに勝負を挑んだのはサム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)とマルセル・キッテル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)、そして少し後方からの追い上げとなったヴィヴィアーニだった。この4名が先頭で横並びになってスプリントを繰り広げ、ハンドルを投げ込んでフィニッシュラインを切る。残り50mからさらに加速したヴィヴィアーニが先着した。
ヴィヴィアーニはラスト400mを23秒間で駆け抜けており、その平均スピードは67.3km/h、最高スピードは70.5km/h。ヴィヴィアーニはケイデンス107rpmで平均930Wを出力している。ヴィヴィアーニのラスト10秒の平均出力は1,210Wで、最大出力は1,430W。対してステージ2位のガビリアはラスト10秒平均出力1,110W、最大出力1,210Wだった。
ヴィヴィアーニは「第2ステージで敗れてから、チームメイトたちはモチベーション高くリベンジを狙っていたんだ。今日こそは正しいタイミングでリードアウトして欲しいとチームメイトにお願いした。ミケル・モルコフの働きは素晴らしかったよ。トップスプリンターが横並びになった時、右側にラインがあったのでそこに突進した。このハイレベルなスプリントで勝利したことを誇りに思う」とコメント。ヴィヴィアーニはサントス・ツアー・ダウンアンダー第1ステージとカデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレースに続く今シーズン3勝目。ドゥクーニンク・クイックステップはシーズン11勝目を飾っている。
「もっと風が弱いと思っていた。スプリント開始が早すぎたようだ」と語るのは僅差でスプリント2勝目を逃したガビリア。地元UAEのプレッシャーを背負うガビリアは「勝つときもあれば負けるときもある。いずれにしても調子は良いので、土曜日の最終スプリントでもう一度トライするよ」と巻き返しを図る。
大会初日からリーダージャージを着ているプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)は比較的平穏なステージを集団内でフィニッシュ。翌日は標高1,458mのジュベルジャイス(全長20.6km/平均勾配5.4%)山頂フィニッシュが設定されている。ログリッチェは「毎日見知らぬ道を走っている。明日のジュベルジャイスも走ったことがないけど、チームにはこのリーダージャージを守る力がある。自分からアタックする必要がない状況なので、自信を持って挑みたい」とコメントしている。
UAEツアー第5ステージはドバイに近いシャールジャから半島を横断し、ペルシャ湾に面した東海岸のホール・ファカンまで走る181km。翌日の最終山岳決戦を前に再びピュアスプリンターたちに出番が回ってきた。
この日も逃げグループの中ではガスプロム・ルスヴェロとノボノルディスクによる覇権争いが繰り広げられた。連日逃げているステパン・クリアノフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)とシャルル・プラネ(フランス、ノボノルディスク)が中間スプリントで熾烈なスプリント争いを繰り広げ、第1スプリントをプラネが、第2スプリントをクリアノフが先頭通過する。その結果、クリアノフがスプリンター勢を抑えてポイント賞と中間スプリント賞で1位をキープ。プラネが2つの賞で9ポイント差の2位につけている。
確実に集団スプリントに持ち込みたいスプリンターチームの集団牽引によって、最大4分39秒まで広がったタイム差は残り40km地点で1分を割り込んだ。逃げグループは平坦コースで大集団を振り切ることができず、フィニッシュまで30kmを残して吸収されている。
ドゥクーニンク・クイックステップ、UAEチームエミレーツ、ロット・スーダルを先頭にホール・ファカンのフィニッシュラインに向かう大集団。残り400mを切ったところでアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ)が先頭に立ってリードアウトを開始し、そこから完璧な形でフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)へと繋ぐ。第2ステージの再現とも言える地元UAEカラーの連携が決まる。
先頭でスプリントを開始したガビリアに勝負を挑んだのはサム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)とマルセル・キッテル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)、そして少し後方からの追い上げとなったヴィヴィアーニだった。この4名が先頭で横並びになってスプリントを繰り広げ、ハンドルを投げ込んでフィニッシュラインを切る。残り50mからさらに加速したヴィヴィアーニが先着した。
ヴィヴィアーニはラスト400mを23秒間で駆け抜けており、その平均スピードは67.3km/h、最高スピードは70.5km/h。ヴィヴィアーニはケイデンス107rpmで平均930Wを出力している。ヴィヴィアーニのラスト10秒の平均出力は1,210Wで、最大出力は1,430W。対してステージ2位のガビリアはラスト10秒平均出力1,110W、最大出力1,210Wだった。
ヴィヴィアーニは「第2ステージで敗れてから、チームメイトたちはモチベーション高くリベンジを狙っていたんだ。今日こそは正しいタイミングでリードアウトして欲しいとチームメイトにお願いした。ミケル・モルコフの働きは素晴らしかったよ。トップスプリンターが横並びになった時、右側にラインがあったのでそこに突進した。このハイレベルなスプリントで勝利したことを誇りに思う」とコメント。ヴィヴィアーニはサントス・ツアー・ダウンアンダー第1ステージとカデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレースに続く今シーズン3勝目。ドゥクーニンク・クイックステップはシーズン11勝目を飾っている。
「もっと風が弱いと思っていた。スプリント開始が早すぎたようだ」と語るのは僅差でスプリント2勝目を逃したガビリア。地元UAEのプレッシャーを背負うガビリアは「勝つときもあれば負けるときもある。いずれにしても調子は良いので、土曜日の最終スプリントでもう一度トライするよ」と巻き返しを図る。
大会初日からリーダージャージを着ているプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ)は比較的平穏なステージを集団内でフィニッシュ。翌日は標高1,458mのジュベルジャイス(全長20.6km/平均勾配5.4%)山頂フィニッシュが設定されている。ログリッチェは「毎日見知らぬ道を走っている。明日のジュベルジャイスも走ったことがないけど、チームにはこのリーダージャージを守る力がある。自分からアタックする必要がない状況なので、自信を持って挑みたい」とコメントしている。
UAEツアー2019第5ステージ結果
1位 | エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 4:48:59 |
2位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | |
3位 | マルセル・キッテル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン) | |
4位 | サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ) | |
5位 | レイナルト・ヤンセファンレンズバーグ(南アフリカ、ディメンションデータ) | |
6位 | フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・メリダ) | |
7位 | クリストファー・ハルヴォルセン(ノルウェー、チームスカイ) | |
8位 | ヤコブ・マレツコ(イタリア、CCCチーム) | |
9位 | セース・ボル(オランダ、サンウェブ) | |
10位 | マックス・ヴァルシャイド(ドイツ、サンウェブ) |
個人総合成績
1位 | プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィズマ) | 18:54:09 |
2位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | 0:00:21 |
3位 | ダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | 0:00:38 |
4位 | エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:00:46 |
5位 | ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、サンウェブ) | 0:00:54 |
6位 | ダニエル・マーティン(アイルランド、UAEチームエミレーツ) | 0:01:01 |
7位 | トム・デュムラン(オランダ、サンウェブ) | 0:01:04 |
8位 | ビクトル・デラパルテ(スペイン、CCCチーム) | 0:01:12 |
9位 | ジェームス・ノックス(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:01:14 |
10位 | ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:01:15 |
ポイント賞
1位 | ステパン・クリアノフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ) | 52pts |
2位 | シャルル・プラネ(フランス、ノボノルディスク) | 43pts |
3位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | 36pts |
ヤングライダー賞
1位 | ダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | 18:54:47 |
2位 | ジェームス・ノックス(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:00:36 |
3位 | ローレンス・デプルス(ベルギー、ユンボ・ヴィズマ) | 0:00:52 |
中間スプリント賞
1位 | ステパン・クリアノフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ) | 52pts |
2位 | シャルル・プラネ(フランス、ノボノルディスク) | 43pts |
3位 | イゴール・ボエフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ) | 12pts |
チーム総合成績
1位 | ボーラ・ハンスグローエ | 56:11:38 |
2位 | UAEチームエミレーツ | 0:00:35 |
3位 | チームスカイ | 0:02:02 |
text:Kei Tsuji
photo:RCS Sport
photo:RCS Sport
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