今シーズンのシクロクロス3大シリーズもいよいよ最終戦。ミッデルケルケで開催されたスーパープレスティージュ第8戦で、マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)が独走勝利。8戦中8勝を収め文句なしの総合優勝を達成した。



集団内でレース序盤を走ったマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)集団内でレース序盤を走ったマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) (c)CorVos安定した走りで砂場を行くマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)安定した走りで砂場を行くマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) (c)CorVos


昨年9月末にアメリカ、ウォータールーでのワールドカップ開幕戦から早5ヶ月、ベルギーのウエストフランデレン州の街ミッデルケルケにてシクロクロス3大シリーズの最終戦となるスーパープレスティージュ第8戦が開催された。新世界王者マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)らの走りを一目見ようと、郊外に設置された会場を無数のファンが埋め尽くした。

太陽が顔を出し、多くの選手が半袖のスキンスーツで走る穏やかな1日。キャンバーのアップダウンが無数に続き、深い砂セクションや、所々に担ぎを要する泥が残るコースをファンデルポールが支配した。

序盤こそマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール)やベルギー王者のトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)、ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)が先頭に立ちレースを率いたが、ファンデルポールはミスを出したファントーレンハウトに代わり先頭に立つと一気に加速。格の違いを見せつけるようにリードを広げ、そのまま勝負を決定付けた。

特大ジャンプで会場を沸かせるマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)特大ジャンプで会場を沸かせるマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) (c)CorVos
3位に入ったトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)3位に入ったトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) (c)CorVos
現役引退を表明したケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ビンゴール)は6位に現役引退を表明したケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ビンゴール)は6位に (c)CorVos U23世界王者トーマス・ピッドコック(イギリス、TPレーシング)は10位 U23世界王者トーマス・ピッドコック(イギリス、TPレーシング)は10位 (c)CorVos

シーズン31勝目、スーパープレスティージュ全戦優勝を成し遂げたマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)シーズン31勝目、スーパープレスティージュ全戦優勝を成し遂げたマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) (c)CorVos
フライオーバーで特大ジャンプを披露し、会場を沸かしたファンデルポールが全8戦で構成される今季のスーパープレスティージュで全勝優勝を達成。文句なしの総合ランキング優勝に輝き、現在のところ今シーズンの戦績は33戦中31勝で、その勝率は93.9%にも及んでいる。

「好きなコースではなかったけれど、全勝優勝できたことはとても嬉しいよ」と語るファンデルポール。来週からトルコで開幕するステージレース、ツアー・オブ・アンタルヤ(UCI2.2)に出場を予定しているが、翌日曜日にはベルギーで開催されるブリコクロスにも出場する。「普段は参戦しないレースだけど、スポンサーやファンのために走ることにした。すぐにロードレースシーズンに切り替わるので身体を慣らす必要がある」と、多忙なミックススケジュールを予定するファンデルポールは語っている。

またこの日、ファントーレンハウトが2位で、アールツが3位。今季限りで13年に及ぶプロキャリアを閉じるケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ビンゴール)は6位に食い込んでいる。

スーパープレスティージュ2018-2019第8戦表彰スーパープレスティージュ2018-2019第8戦表彰 (c)CorVos
スーパープレスティージュ2018-2019シリーズランキング表彰スーパープレスティージュ2018-2019シリーズランキング表彰 (c)CorVos
スーパープレスティージュ2018-2019第8戦結果
1位 マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) 1h00'59"
2位 マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール) +17"
3位 トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) +32"
4位 ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア) +40"
5位 クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・フィデア) +48"
6位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ビンゴール) +57"
7位 ジャンニ・フェルメールシュ(ベルギー、ステイラーツ777) +1'39"
8位 ヨリス・ニューウィンハイス(オランダ、サンウェブデヴェロップメント) +1'52"
9位 イェンス・アダムス(ベルギー、パウエルスサウゼンファストフードサービス) +2'07"
10位 トーマス・ピッドコック(イギリス、TPレーシング) +2'15"
text:So.Isobe
photo:CorVos

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