激しいマッドコンディションで争われたスーパープレスティージュ第7戦で、前日にも勝利している新世界王者マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)が独走勝利。今季の勝ち星を30の大台に乗せた。



笑顔のマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)とラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)笑顔のマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)とラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア) photo:Nobuhiko.Tanabe
ホールショットを奪ったクィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・フィデア)ホールショットを奪ったクィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・フィデア) photo:Nobuhiko.Tanabe5番手付近でスタートするマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)5番手付近でスタートするマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) photo:Nobuhiko.Tanabe


1月1日以来に開催されるスーパープレスティージュ第7戦の舞台は、ベルギー北部のオランダと国境を面する街ホーフストラテン。新世界王者マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)など前日開催されたDVVフェルゼクリンゲン・トロフェー第8戦から多くのトップレーサーが連戦に臨んだ。

雨のヘビーコンディションで開催された男子エリートレースは、昨日と同じくクィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・フィデア)の好スタートで幕開ける。

序盤、先頭でレースを進めるクィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・フィデア)とマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール)序盤、先頭でレースを進めるクィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・フィデア)とマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール) photo:Nobuhiko.Tanabe徐々にポジションを上げるトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)徐々にポジションを上げるトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) photo:Nobuhiko.Tanabe

先頭グループを組むトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)とマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)先頭グループを組むトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)とマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) photo:Nobuhiko.Tanabe
第一コーナーでチェコ王者のミカエル・ボロシュ(CREAFIN TÜV SUD)が落車に巻き込まれる中、ヘルマンスやマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール)、そしてローレンス・スウィーク(ベルギー、パウエルスサウゼンファストフードサービス)らが隊列先頭を固め、ファンデルポールは5番手前後から駒を進めた。

元世界王者ワウト・ファンアールト(ベルギー)不在の中、ファンデルポールが動いたのは全8周回中の3周目だった。一気に先頭に立つとペースアップを行い、追従できたのはベルギー王者のトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)のみ。ファンデルポールの度重なるアタックにアールツが遅れたものの、今度はファンデルポールがパンクに見舞われてしまう。こうしてレース先頭は再び2名に戻った。

ファンデルポールとアールツは暫くランデブーを続けたが、残り3周からファンデルポールがハイペースを刻み、アールツがミスを出したことで再び脱落。こうして世界王者が優勝へと続く独走を開始した。


再び独走に持ち込むマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)再び独走に持ち込むマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) photo:Nobuhiko.Tanabe泥のキャンバーを下るトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)泥のキャンバーを下るトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) photo:Nobuhiko.Tanabe

泥海を突き進むマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)泥海を突き進むマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) photo:Nobuhiko.Tanabe
スーパープレスティージュ2018-2019第7戦表彰台スーパープレスティージュ2018-2019第7戦表彰台 photo:Nobuhiko.Tanabe
スリッピーかつ重馬場のコースを攻略したファンデルポールがシーズン30勝目を達成。「寒さと泥でとてもタフなコンディションだった。トーンは非常に上手く走れていたけれど、彼を突き放して勝利。勝ち星を30台に乗せることができて嬉しいよ」と語る世界王者は今後一息つき、週末に開催されるスーパープレスティージュ最終戦にも参戦する予定だという。

前U23世界王者のエリ・イゼルビッド(ベルギー、マーラックス・ビンゴール)が加わった3位争いを制したのはコルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア)。またこの日、マチューの兄デーヴィッドが激しくクラッシュし担架で担ぎ出される事態に。幸い深刻なダメージは見当たらなかったものの、後日精密検査を受ける予定だという。
スーパープレスティージュ2018-2019第7戦結果
1位 マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) 59’42”
2位 トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) +37”
3位 コルヌ・ファンケッセル(オランダ、テレネット・フィデア) +54”
4位 エリ・イゼルビッド(ベルギー、マーラックス・ビンゴール) +58”
5位 トーマス・ピッドコック(イギリス、TPレーシング) +1’21”
6位 クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・フィデア) +1’35”
7位 ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア) +1’50”
8位 ヨリス・ニューウィンハイス(オランダ、サンウェブデヴェロップメント) +2’05”
9位 トム・メーウセン(ベルギー、コレンドン・サーカス)
10位 イェンス・アダムス(ベルギー、パウエルスサウゼンファストフードサービス) +2’24”
text:So.Isobe
photo:Nobuhiko.Tanabe

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