2019/01/28(月) - 15:42
チャンピオンシステムより昨秋新登場した「Performance シクロクロススキンスーツ」をインプレッション。シクロクロスシーズンの厳寒期に最適な保温性の高いフリース素材を使用し、かつ降車や担ぎといった動きもしやすいタイトフィットのレーシングスキンスーツを紹介しよう。
チャンピオンシステム Performance シクロクロススキンスーツ
エアロダイナミクスが大きく注目される近年、空気抵抗を減らす一つの機材として関心が寄せられるスキンスーツ。上下がシームレスに繋がったワンピースデザインと、肌に密着するカッティングによって優れた空力性能を発揮してくれるウェアだ。シクロクロスにおいてもそのメリットは大きく、ワールドカップ等世界的なレースでも標準的なウェアとして着用されている。
各種サイクルアパレルを取り扱うオーダーウェアブランドのチャンピオンシステムでも、用途別にスキンスーツを豊富に展開。CX全日本王者の前田公平擁する弱虫ペダルサイクリングチームや、国内を代表するトップシクロクロッサーである竹之内悠(東洋フレーム)、さらにはシクロクロス日本代表チームもチャンピオンシステムのCXスキンスーツを着用しており、性能と信頼性は折り紙付きと言えよう。
ウェアの内側全体にフリース素材を採用し冬場のレースに対応した保温性を確保
ジッパーをフルオープンできるセパレートタイプとし生地の突っ張り感も軽減している
伸縮性の高い素材でフィット感と快適性を両立させている
裾にはシリコングリッパーを配しウェアのずり上がりを防いでいる
そんな中、今回ピックアップするのは昨秋ラインアップが刷新され生まれ変わった「Performance シクロクロススキンスーツ」だ。ロード向けのセパレートワンピースである「Performance スキンスーツ」をベースに開発された製品で、優れたパフォーマンスと使い勝手を両立している。
ロードレースとは異なり寒い秋冬がシーズンとなるシクロクロスとあって、厳寒期にも最適なフリース素材を全身に使用した点が大きな特徴。寒さから身を守る保温性を有したフリースライトファブリックを採用しており、昨年12月に行われた全日本選手権のように雪が降る天候でも、体温低下を防ぎ高いパフォーマンスを維持できる。
身体にピタリとフィットするスキンスーツ仕立てのレーシングウェアだ
オプションでバックポケット有りも選択可能だ
ロードモデルと異なり襟を設けることで保温性を高めている
またバイクへの乗り降りや担ぎ、ランなど多様な動きを必要とするシクロクロスにマッチするよう、体の動きを阻害しない柔軟性と伸縮性に優れた着心地もポイント。フロントパネルも上下セパレートタイプとし、かつフルオープン仕様とすることでジッパー部分の突っ張り感も解消している。
ロードモデルとは違い保温性を重視した襟ありのデザインに。ハードなペダリングでも裾がズレてしまわないようシリコングリッパーも配されている。またサドル上で足を滑らせてバイクに飛び乗るシクロクロス特有の動作に配慮して、股の内側部分は擦れと色落ちに強い生地を採用している。
股の内側部分は擦れと色落ちに強い生地を採用しシクロクロスに最適化している
ジッパーの持ち手はチャンピオンシステムのロゴ
ジッパーの持ち手にはチャンピオンシステムのロゴマークをあしらい掴みやすくしている他、ウェア内側にはジッパーガードも配され金具が直接肌に触れないような工夫も施される。サイズはXS~4XLまでの幅広い展開で、オプションとして裾延長(+4cm)のロングレングスタイプやバックポケットの有無も選択可能だ。価格は19,000円(税抜)。オーダー方法等はチャンピオンシステムのHPを参照してほしい。
― 編集部インプレッション
ロードバイクから一歩踏み込んだ自転車の楽しみ方として、はたまたシリアスレーサーの冬場のトレーニングとして日本でもすっかり定着しているシクロクロス。2018-2019シーズンでAJOCCのレース数は60を超え、年々その参加人数を増やしている。走る格好はロードレースと同じで問題ない訳だが、より本格的にレース参加を楽しみたいというライダーにぜひ1枚持って欲しいのがPerformance シクロクロススキンスーツである。
レース強度でも高い快適性を保つ心地よい着用感と、スキンスーツらしい癖になるフィット感が好印象
まずスキンスーツ特有のエアロなルックスや着心地はライダーの気分を上げてくれ、レースを走るモチベーションを高めてくれる。トップカテゴリーでも60分という短めなレース時間のため、補給も必要なくスキンスーツの有用性が大いに活かされるだろう。身体にピタリと沿うことで、バイクとウェアが引っかかる心配もなく担ぎや乗降車時もノンストレスだ。
フリース素材を採用しているものの生地の厚みが絶妙で、ウェアの軽さと動きやすさ、保温性の高さが丁度良くバランスされている点が好印象。柔らかなフリースは肌当たりも良く、かつ伸縮性も非常に高いためどんな動きをとっても快適さを保ってくれた。フロントパネルのセパレート構造によって脱ぎ着やトイレがしやすく、何かとバタバタしがちなレース会場でもメリットは大きい。
バイクへの乗り降りや担ぎといった動作もしやすい仕上がりだ
夏用ジャージに冬用インナーという組み合わせでCXレースに参加している人は多いと思うが、さすがに寒さが厳しくなる12~2月はより温かい装備が欲しくなるはず。そんな中フリース素材のおかげで5℃ほどの気温で走ってみてもさほど寒くなく、インナーの調整でシクロクロスのシーズンをこの1枚で全てカバーできる適応気温帯の広さを感じられた。程よく保温性を発揮しつつも、防風機能はないため適度に風がウェア内を通ってくれ、レース中のオーバーヒートを防いでくれる印象だ。スキンスーツとは言え窮屈感はなく、夏用ジャージと同様のサイズで選んで問題なさそうだ。(CW編集部:村田悠人)
チャンピオンシステム Performance シクロクロススキンスーツ
カッティング:男性/女性
サイズ:XS~4XL
価 格:19,000円(税抜)
※裾延長(+4cm)と背面2つ口ポケットのオプションにも対応
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エアロダイナミクスが大きく注目される近年、空気抵抗を減らす一つの機材として関心が寄せられるスキンスーツ。上下がシームレスに繋がったワンピースデザインと、肌に密着するカッティングによって優れた空力性能を発揮してくれるウェアだ。シクロクロスにおいてもそのメリットは大きく、ワールドカップ等世界的なレースでも標準的なウェアとして着用されている。
各種サイクルアパレルを取り扱うオーダーウェアブランドのチャンピオンシステムでも、用途別にスキンスーツを豊富に展開。CX全日本王者の前田公平擁する弱虫ペダルサイクリングチームや、国内を代表するトップシクロクロッサーである竹之内悠(東洋フレーム)、さらにはシクロクロス日本代表チームもチャンピオンシステムのCXスキンスーツを着用しており、性能と信頼性は折り紙付きと言えよう。
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そんな中、今回ピックアップするのは昨秋ラインアップが刷新され生まれ変わった「Performance シクロクロススキンスーツ」だ。ロード向けのセパレートワンピースである「Performance スキンスーツ」をベースに開発された製品で、優れたパフォーマンスと使い勝手を両立している。
ロードレースとは異なり寒い秋冬がシーズンとなるシクロクロスとあって、厳寒期にも最適なフリース素材を全身に使用した点が大きな特徴。寒さから身を守る保温性を有したフリースライトファブリックを採用しており、昨年12月に行われた全日本選手権のように雪が降る天候でも、体温低下を防ぎ高いパフォーマンスを維持できる。
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ロードモデルとは違い保温性を重視した襟ありのデザインに。ハードなペダリングでも裾がズレてしまわないようシリコングリッパーも配されている。またサドル上で足を滑らせてバイクに飛び乗るシクロクロス特有の動作に配慮して、股の内側部分は擦れと色落ちに強い生地を採用している。
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― 編集部インプレッション
ロードバイクから一歩踏み込んだ自転車の楽しみ方として、はたまたシリアスレーサーの冬場のトレーニングとして日本でもすっかり定着しているシクロクロス。2018-2019シーズンでAJOCCのレース数は60を超え、年々その参加人数を増やしている。走る格好はロードレースと同じで問題ない訳だが、より本格的にレース参加を楽しみたいというライダーにぜひ1枚持って欲しいのがPerformance シクロクロススキンスーツである。
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まずスキンスーツ特有のエアロなルックスや着心地はライダーの気分を上げてくれ、レースを走るモチベーションを高めてくれる。トップカテゴリーでも60分という短めなレース時間のため、補給も必要なくスキンスーツの有用性が大いに活かされるだろう。身体にピタリと沿うことで、バイクとウェアが引っかかる心配もなく担ぎや乗降車時もノンストレスだ。
フリース素材を採用しているものの生地の厚みが絶妙で、ウェアの軽さと動きやすさ、保温性の高さが丁度良くバランスされている点が好印象。柔らかなフリースは肌当たりも良く、かつ伸縮性も非常に高いためどんな動きをとっても快適さを保ってくれた。フロントパネルのセパレート構造によって脱ぎ着やトイレがしやすく、何かとバタバタしがちなレース会場でもメリットは大きい。
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夏用ジャージに冬用インナーという組み合わせでCXレースに参加している人は多いと思うが、さすがに寒さが厳しくなる12~2月はより温かい装備が欲しくなるはず。そんな中フリース素材のおかげで5℃ほどの気温で走ってみてもさほど寒くなく、インナーの調整でシクロクロスのシーズンをこの1枚で全てカバーできる適応気温帯の広さを感じられた。程よく保温性を発揮しつつも、防風機能はないため適度に風がウェア内を通ってくれ、レース中のオーバーヒートを防いでくれる印象だ。スキンスーツとは言え窮屈感はなく、夏用ジャージと同様のサイズで選んで問題なさそうだ。(CW編集部:村田悠人)
チャンピオンシステム Performance シクロクロススキンスーツ
カッティング:男性/女性
サイズ:XS~4XL
価 格:19,000円(税抜)
※裾延長(+4cm)と背面2つ口ポケットのオプションにも対応
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