2019/01/13(日) - 20:08
1月13日、サントス・ウィメンズ・ツアー・ダウンアンダーの最終ステージがアデレード市内のライミルパーク周回コースで開催。與那嶺恵理らにアシストされたクロエ・ホスキング(オーストラリア、アレ・チポッリーニ)が最終スプリントを制した。
男子レースのダウンアンダー・クラシックに先立って、ライミルパーク周回コースで行われたサントス・ウィメンズ・ツアー・ダウンアンダー最終ステージ。1.7km周回コースを25周する42.5kmで4日間のステージレースは締めくくられる。
風が弱く、気温が35度ほどまで上がった周回コースに81名の選手たちが駆け出すとすぐにアタック合戦がスタート。ポイントとボーナスタイムが設定された6周ごとのスプリントポイントに向けて集団は一つにまとまり、逆転ポイント賞獲得を狙うクロエ・ホスキング(オーストラリア、アレ・チポッリーニ)が積極的にポイントを重ねていく。しかしポイント賞トップのサラ・ロイ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)が負けじとポイントを獲得したため、ポイント賞の順位に変動は起こらなかった。
終盤にかけて與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ)も集団先頭に上がってポジションをキープし、アタックを許さないスピードを維持して集団スプリントに持ち込む。トレック・セガフレードが人数を揃えてトレインを組み、リードアウトを受けたレティツィア・パテルノステル(イタリア、トレック・セガフレード)と早駆けしたラケーレ・バルビエーリ(イタリア、ビーピンク)を先頭にスプリントが始まった。
先行するパテルノステルとバルビエーリの間から、蛍光イエローのジャージが発進した。最終周回を平均スピード50.9km/hで駆け抜けたホスキングは、残り300mの下りで59km/hに乗せたトップスピードをそのまま維持。最大1,075Wを出力してイタリアンスプリンター2人を抜き去ったホスキングが先頭でフィニッシュラインを駆け抜けた。
「今日はチームメイトたちにお願いして、残り5周までしっかり集団先頭をキープ。とにかく余計なトラブルに巻き込まれないようにした」と、2年連続で最終ステージを制したホスキングは語る。「今日ほど完璧なレースができる日はそう多くない。強力なリードアウトができるトレックの番手に取ることを考えて、チームの作戦を完璧に遂行することに成功した」。
そして総合優勝のタイトルは3年連続でアマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)の手に。2019年もミッチェルトン・スコットとスプラットの圧勝だった。
チームメイトの與那嶺は「やりました!エースのクロエがスプリントで優勝!仕事を全力で行った甲斐がありました!」と待ちに待ったチームのシーズン初勝利を喜ぶ。「私の役目は安全にナディア(クアリオット)とクロエ(ホスキング)を送り出すこと。今日もスタートから出入りも激しく。チェックと位置取りに注意しながらレースを進めます。落車も多く、とにかく安全に。残り3周に差し掛かるとそろそろクロエを引き上げて先頭をキープする仕事の時間。アレ・チポッリーニはトレック・セガブレードに負けないように先頭固定でほぼ一周。コーナーでトレックが被せてきますが、そこは負けないように位置をキープしてクロエの場所を確保し、そしてお役目御免でした」。
「なかなか勝てずに少し落ち込んでいたクロエ。しかし終わり良ければ全て良し!チームの中で『グッドジョブ!』が飛び交い、ああ、プロとして仕事をしててよかったなと思える瞬間でした。まずは怪我もなく、仕事をこなし、チームでも評価され、このチームでの良いスタートを切れました」。そう語る與那嶺はカデルエヴァンス・グレートオーシャンロードレースとヘラルド・サンツアーにも出場予定。すでに1ヶ月以上過ごしているオーストラリアで引き続き本格的なシーズンインに向けて仕上げていく。
男子レースのダウンアンダー・クラシックに先立って、ライミルパーク周回コースで行われたサントス・ウィメンズ・ツアー・ダウンアンダー最終ステージ。1.7km周回コースを25周する42.5kmで4日間のステージレースは締めくくられる。
風が弱く、気温が35度ほどまで上がった周回コースに81名の選手たちが駆け出すとすぐにアタック合戦がスタート。ポイントとボーナスタイムが設定された6周ごとのスプリントポイントに向けて集団は一つにまとまり、逆転ポイント賞獲得を狙うクロエ・ホスキング(オーストラリア、アレ・チポッリーニ)が積極的にポイントを重ねていく。しかしポイント賞トップのサラ・ロイ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)が負けじとポイントを獲得したため、ポイント賞の順位に変動は起こらなかった。
終盤にかけて與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ)も集団先頭に上がってポジションをキープし、アタックを許さないスピードを維持して集団スプリントに持ち込む。トレック・セガフレードが人数を揃えてトレインを組み、リードアウトを受けたレティツィア・パテルノステル(イタリア、トレック・セガフレード)と早駆けしたラケーレ・バルビエーリ(イタリア、ビーピンク)を先頭にスプリントが始まった。
先行するパテルノステルとバルビエーリの間から、蛍光イエローのジャージが発進した。最終周回を平均スピード50.9km/hで駆け抜けたホスキングは、残り300mの下りで59km/hに乗せたトップスピードをそのまま維持。最大1,075Wを出力してイタリアンスプリンター2人を抜き去ったホスキングが先頭でフィニッシュラインを駆け抜けた。
「今日はチームメイトたちにお願いして、残り5周までしっかり集団先頭をキープ。とにかく余計なトラブルに巻き込まれないようにした」と、2年連続で最終ステージを制したホスキングは語る。「今日ほど完璧なレースができる日はそう多くない。強力なリードアウトができるトレックの番手に取ることを考えて、チームの作戦を完璧に遂行することに成功した」。
そして総合優勝のタイトルは3年連続でアマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)の手に。2019年もミッチェルトン・スコットとスプラットの圧勝だった。
チームメイトの與那嶺は「やりました!エースのクロエがスプリントで優勝!仕事を全力で行った甲斐がありました!」と待ちに待ったチームのシーズン初勝利を喜ぶ。「私の役目は安全にナディア(クアリオット)とクロエ(ホスキング)を送り出すこと。今日もスタートから出入りも激しく。チェックと位置取りに注意しながらレースを進めます。落車も多く、とにかく安全に。残り3周に差し掛かるとそろそろクロエを引き上げて先頭をキープする仕事の時間。アレ・チポッリーニはトレック・セガブレードに負けないように先頭固定でほぼ一周。コーナーでトレックが被せてきますが、そこは負けないように位置をキープしてクロエの場所を確保し、そしてお役目御免でした」。
「なかなか勝てずに少し落ち込んでいたクロエ。しかし終わり良ければ全て良し!チームの中で『グッドジョブ!』が飛び交い、ああ、プロとして仕事をしててよかったなと思える瞬間でした。まずは怪我もなく、仕事をこなし、チームでも評価され、このチームでの良いスタートを切れました」。そう語る與那嶺はカデルエヴァンス・グレートオーシャンロードレースとヘラルド・サンツアーにも出場予定。すでに1ヶ月以上過ごしているオーストラリアで引き続き本格的なシーズンインに向けて仕上げていく。
サントス・ウィメンズ・ツアー・ダウンアンダー2019第4ステージ結果
1位 | クロエ・ホスキング(オーストラリア、アレ・チポッリーニ) | 1:02:38 |
2位 | レティツィア・パテルノステル(イタリア、トレック・セガフレード) | |
3位 | ラケーレ・バルビエーリ(イタリア、ビーピンク) | |
4位 | サラ・ロイ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | |
5位 | アリソン・ジャクソン(カナダ、ティブコ・シリコンバレーバンク) | |
6位 | アルレニス・シエラ(キューバ、アスタナウィメンズ) | |
7位 | パオラ・ムニョス(チリ、スワピット・アゴリコ) | |
8位 | ローレッタ・ハンソン(オーストラリア、トレック・セガフレード) | |
9位 | エイミー・キュア(オーストラリア、スペシャライズドウィメンズ) | |
10位 | グレイシー・エルヴィン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | |
61位 | 與那嶺恵理(日本、アレ・チポッリーニ) | 0:00:14 |
個人総合成績
1位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | 10:27:26 |
2位 | ルーシー・ケネディ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | 0:00:49 |
3位 | レイチェル・ネイラン(オーストラリア、UniSAオーストラリア) | 0:00:53 |
4位 | クリスタ・ドーベルヒコック(アメリカ、ラリーUHC) | 0:00:55 |
5位 | アリソン・ジャクソン(カナダ、ティブコ・シリコンバレーバンク) | 0:01:08 |
6位 | ジェイミー・ガニング(オーストラリア、スペシャライズドウィメンズ) | 0:01:09 |
7位 | ローレン・スティーブンス(アメリカ、ティブコ・シリコンバレーバンク) | 0:01:34 |
8位 | タリン・ヘザー(オーストラリア、スペシャライズドウィメンズ) | 0:01:37 |
9位 | エミリー・ローパー(オーストラリア、UniSAオーストラリア) | 0:01:52 |
10位 | ルース・ウィンダー(アメリカ、トレック・セガフレード) | 0:01:54 |
ポイント賞
1位 | サラ・ロイ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | 188pts |
2位 | クロエ・ホスキング(オーストラリア、アレ・チポッリーニ) | 181pts |
3位 | アリソン・ジャクソン(カナダ、ティブコ・シリコンバレーバンク) | 175pts |
ヤングライダー賞
1位 | ナディア・クアリオット(イタリア、アレ・チポッリーニ) | 26pts |
2位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | 18pts |
3位 | ルーシー・ケネディ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | 12pts |
text&photo:Kei Tsuji in Adelaide, Australia
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