ターボルで開催されたUCIシクロクロスワールドカップ第4戦で、またしてもマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)が圧勝。相性の良いコースで昨年の欧州選手権に続く勝利を飾った。



高い2連シケインを越えていくマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)高い2連シケインを越えていくマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)
UCIシクロクロスワールドカップ第4戦の舞台は、チェコの南ボヘミア州に属する名物コース、ターボル。2015年に世界選手権を、昨年2017年には欧州選手権を招致した名物コースで、平らな芝生と林の中の小さな丘陵地内を縫うように繋ぐもの。そのどちらでも勝利しているマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)が、この日もエリート男子レースを席巻することとなる。

「このコースはものすごく僕向きで、とても相性が良い」と言うファンデルポールは、1周目こそトーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア)の背後につけたが、2周目中盤から猛烈な攻撃に打って出る。一発のアタックでアールツや世界王者ワウト・ヴァンアールト(ベルギー、チベル・セボンオフロードチーム)は遅れ、唯一追走したマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール)も距離を縮めるには至らない。3周目を終える頃、ファンデルポールのリードは20秒近くまで広がった。

単独2番手のマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール)単独2番手のマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール) 3番手グループを率いるワウト・ヴァンアールト(ベルギー、チベル・セボンオフロードチーム)3番手グループを率いるワウト・ヴァンアールト(ベルギー、チベル・セボンオフロードチーム)

ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)は3位表彰台を射止めるラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)は3位表彰台を射止める 8位に入ったヨリス・ニューウィンハイス(オランダ、サンウェブデヴェロップメント)8位に入ったヨリス・ニューウィンハイス(オランダ、サンウェブデヴェロップメント)


3位グループではヴァンアールト、アールツ、ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア)、クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・フィデア)、ダーン・ソエテ(ベルギー、パウエルスサウゼン・ファストフートサービス)がひと塊りになって進むも決定打には繋がらなかった。

スリッピーなキャンバーセクションを難なくこなし、パワフルなペダリングをキープし続けたファンデルポールは、アタックから一度も先頭を譲ることなく独走勝利。ターボルでの連勝記録をまた一つ伸ばすことに成功した。

再び独走勝利を飾ったマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)再び独走勝利を飾ったマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)
UCIシクロクロスワールドカップ2018-2019第4戦表彰台UCIシクロクロスワールドカップ2018-2019第4戦表彰台
「練習で失敗したシケインも全て飛びきることができた。エリート世界タイトルを獲得した場所だけに思い入れあるコースだし、勝てて嬉しい」と語るファンデルポール。他の多くの選手同様翌日ベルギー、ハンメで開催されるDVVファルゼクリンゲントロフェー第3戦にも連続出場する予定だ。

またこの日、終始追走を続けたファントーレンハウトが2位を確保し、3位グループの争いから先着したファンデルハールは久々のワールドカップ表彰台を射止めている。

UCIシクロクロスワールドカップ2018-2019第4戦結果
1位 マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) 1h02’43”
2位 マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、マーラックス・ビンゴール) +14”
3位 ラース・ファンデルハール(オランダ、テレネット・フィデア) +20”
4位 トーン・アールツ(ベルギー、テレネット・フィデア) +39”
5位 クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、テレネット・フィデア) +40”
6位 ケヴィン・パウエルス(ベルギー、マーラックス・ビンゴール) +44”
7位 ワウト・ヴァンアールト(ベルギー、チベル・セボンオフロードチーム) +46”
8位 ヨリス・ニューウィンハイス(オランダ、サンウェブデヴェロップメント)
9位 ローレンス・スウィーク(ベルギー、パウエルスサウゼン・ファストフートサービス) +1’05”
10位 ダーン・ソエテ(ベルギー、パウエルスサウゼン・ファストフートサービス) +1’12”
text:So.Isobe
photo:CorVos

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