2018/10/25(木) - 16:44
例年恒例の大好評企画が1年の空白を経て今年復活!ジャパンカップが誇るべきユニークなファンたちの様子をスナップしてお届けします。手描きのバナーやコスプレなど、応援は毎年パワーアップし続けている。来年のジャパンカップ観戦の参考にどうぞ!
■熱狂的なファン多数! 地元の宇都宮ブリッツェン&那須ブラ―ゼン
まずは地元栃木県の2チームのファンからご紹介。チーム発足10年目のメモリアルイヤーにJプロツアー年間チーム総合優勝を達成した宇都宮ブリッツェンの応援は、土日両日ともにとにかく目立っていた。長年宇都宮に住んでいるファンの方はもちろん、ジュニア育成チームのブリッツェン・ステラに所属する小学生も応援に駆けつけ、10年間ですっかり宇都宮の人たちの生活の一部になっていると実感。
土曜日のクリテリウムを見に来ていた男性は、地元チーム両方のTシャツを着て応援。中に着ていたTシャツのプリントには、宇都宮ブリッツェン1年目のジャパンカップロードレースで山岳賞を獲得した廣瀬佳正・現ゼネラルマネージャーが。栃木県北部の那須地域を拠点にする那須ブラーゼンのファンも毎年増え続けていて、栃木県の自転車熱の高まりを感じる。
■日本が誇るスター別府史之も! トレック・セガフレード応援団
ワールドチームのトレック・セガフレードに所属し、なかなか生でレースを見る機会がない別府史之。そんなフミを間近で見られるチャンスとあって、大勢のフミファンが宇都宮に集結した。もちろん所属チームのトレック・セガフレードも大人気。選手の応援バナーはもちろん、古賀志林道にはウクライナの国旗に「Popo」と書かれたヤロスラフ・ポポヴィッチ監督の応援バナーも。
■EFエデュケーションファースト・ドラパック、BMC レーシング、ミッチェルトン・スコット、ロットNLユンボ
EFエデュケーションファースト・ドラパックは、今年ライムグリーンからピンクにカラーチェンジ。ファンも鮮やかなピンク色に衣替えをしたが、まだまだライムグリーンも健在。
日本でも人気沸騰中のピンクアーガイルと、本人にもドンちゃんの愛称が“確定”されたジョセフロイド・ドンブロウスキー(アメリカ)のイラストを持って応援している2人のコーディネートにもライムグリーンが。アーガイルを持っている左のお姉さんのソックスはアーガイル柄で、シューズはチームスポンサーのニューバランスという徹底ぶり。
日曜日のロードレースがチームとして最後のレースになったBMCレーシング。4年連続でジャパンカップに出場してお馴染みになったチームとの別れを惜しむファンがたくさん。BMCの応援に来たファミリーのジャージは、お母さんが赤いシャツにペンでロゴなどを手書きした力作。遠くから見たらわからないクオリティーには選手もびっくりしただろう。
今年のロードレースを制したロブ・パワーが所属するミッチェルトン・スコット。2大会ぶりの参加になったチームには、沿道からたくさんの声が飛んでいた。同じく2位のアントワン・トールク(オランダ)のロットNLユンボも日本での人気が高く、多くのファンが古賀志林道に。チームジャージ以外ではチームのバイクスポンサーであるビアンキのジャージで応援するファンも多く、大会を大きく盛り上げていた。
■いぶし銀の大ベテラン マヌエーレ・モーリのファン
クリテリウム・スペシャル・ライダーズに参加するために来日した2007年ロードレース覇者のマヌエーレ・モーリ(イタリア、UAEチームエミレーツ)は、ファンもロードレース観戦歴の長いベテランが多い。森林公園側の折り返し地点付近で応援していたおじさまたちも「モーリが来るなら」とペナントガーランドを作成したそうだ。
■プロコンチネンタルチームの応援さまざま
日本人選手も在籍していて国内でも高い人気を誇る、NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ。12位でアジア最優秀選手賞の中根英登など日本人選手はもちろん、2年連続のダブルタイトルの期待がかかったマルコ・カノラ(イタリア)らの応援も見られた。
今年のジロ・デ・イタリアにワイルドカードで出場したウィリエール・トリエスティーナ・セッレイタリアも人気のチームだ。このチームのファンだというお兄さんはジュゼッペ・フォンツィ(イタリア)とのセルフィーにも成功し、フォンツィのSNSでも紹介された。
■海外コンチネンタルチーム
リュブリャナ・グスト・ザウラムのマスコットキャラクターの「アタ吉」は、金曜のチームプレゼンテーションから大人気。土日のレース当日はチームのファンはもちろんのこと、他のチームのファンのリュックやトートバッグからもアタ吉が顔を出していた。金子大介(セブンイレブン・クリック・ロードバイクフィリピン)を応援するロングタオルやバナーもあちこちで見られ、目の前を金子が通過すると「大ちゃーん!」と沿道から声援が飛んだ。
日ごろ日本国内でロードレースを盛り上げる国内コンチネンタルチームのファンも多い。特に目を引いたのが大会数日前から“インザスカイ”柄が配布されていた佐野淳哉(マトリックスパワータグ)の応援で、さまざまなワンピースやトートバッグまで様々なファンの持ち物がインザスカイに染まった。
■10日早いハロウィンが宇都宮にやってきた!
ハロウィンの10日ほど前に開催されるためか、単純に選手の目にとめてもらうためか、コスプレで沿道に現れるファンが多いのもジャパンカップの醍醐味だ。自転車に関係あるものからないものまで様々で、例年多くの女性ファンによる悪魔お姉さんが目立つが、今年は少なめの印象。ハロウィンらしいコスプレでは魔法使いが目立っていた。
■ありがとうレジェンドたち!
最後にご紹介するのが、このジャパンカップをキャリアの集大成に選んでくれたレジェンド選手たちを応援するファンだ。日曜日のロードレースが引退レースとなったサイモン・ゲランス(オーストラリア、BMCレーシング)と最後から2番目のレースにジャパンカップを選んだマシュー・ヘイマン (オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)への声援は応援しているチームに関係なく寄せられた。
ファビアン・カンチェラーラ(スイス)やリッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング)の被り物で毎年話題を振りまいている男性ファンが今年も宇都宮に参上。今年は4選手を1つのハリボテに詰め込んだ超大作だ。ちなみに上からマシュー・ヘイマン、ニコラス・ロッシュ(アイルランド、BMCレーシング)、サイモン・ゲランスで、裏側にはシックスパックを覗かせたインザスカイ(=佐野淳哉)が。
特に人気だったのは、2015年からチーム右京に所属しているオスカル・プジョル(スペイン)。沿道では髪型やヒゲなどの彼のチャームポイントを押さえたイラストが数多く見られた。
今季限りで引退するプジョルはロードレースの出走サインの際に「また日本に戻ってきたいと思っている」と言ってくれた。プジョルはもちろん、多くのファンの皆さんともまた来年、宇都宮でお会いしたいものです。
photo&text:Akane Ikeno
photo:Yoshiyuki Ugajin
■熱狂的なファン多数! 地元の宇都宮ブリッツェン&那須ブラ―ゼン
まずは地元栃木県の2チームのファンからご紹介。チーム発足10年目のメモリアルイヤーにJプロツアー年間チーム総合優勝を達成した宇都宮ブリッツェンの応援は、土日両日ともにとにかく目立っていた。長年宇都宮に住んでいるファンの方はもちろん、ジュニア育成チームのブリッツェン・ステラに所属する小学生も応援に駆けつけ、10年間ですっかり宇都宮の人たちの生活の一部になっていると実感。
土曜日のクリテリウムを見に来ていた男性は、地元チーム両方のTシャツを着て応援。中に着ていたTシャツのプリントには、宇都宮ブリッツェン1年目のジャパンカップロードレースで山岳賞を獲得した廣瀬佳正・現ゼネラルマネージャーが。栃木県北部の那須地域を拠点にする那須ブラーゼンのファンも毎年増え続けていて、栃木県の自転車熱の高まりを感じる。
■日本が誇るスター別府史之も! トレック・セガフレード応援団
ワールドチームのトレック・セガフレードに所属し、なかなか生でレースを見る機会がない別府史之。そんなフミを間近で見られるチャンスとあって、大勢のフミファンが宇都宮に集結した。もちろん所属チームのトレック・セガフレードも大人気。選手の応援バナーはもちろん、古賀志林道にはウクライナの国旗に「Popo」と書かれたヤロスラフ・ポポヴィッチ監督の応援バナーも。
■EFエデュケーションファースト・ドラパック、BMC レーシング、ミッチェルトン・スコット、ロットNLユンボ
EFエデュケーションファースト・ドラパックは、今年ライムグリーンからピンクにカラーチェンジ。ファンも鮮やかなピンク色に衣替えをしたが、まだまだライムグリーンも健在。
日本でも人気沸騰中のピンクアーガイルと、本人にもドンちゃんの愛称が“確定”されたジョセフロイド・ドンブロウスキー(アメリカ)のイラストを持って応援している2人のコーディネートにもライムグリーンが。アーガイルを持っている左のお姉さんのソックスはアーガイル柄で、シューズはチームスポンサーのニューバランスという徹底ぶり。
日曜日のロードレースがチームとして最後のレースになったBMCレーシング。4年連続でジャパンカップに出場してお馴染みになったチームとの別れを惜しむファンがたくさん。BMCの応援に来たファミリーのジャージは、お母さんが赤いシャツにペンでロゴなどを手書きした力作。遠くから見たらわからないクオリティーには選手もびっくりしただろう。
今年のロードレースを制したロブ・パワーが所属するミッチェルトン・スコット。2大会ぶりの参加になったチームには、沿道からたくさんの声が飛んでいた。同じく2位のアントワン・トールク(オランダ)のロットNLユンボも日本での人気が高く、多くのファンが古賀志林道に。チームジャージ以外ではチームのバイクスポンサーであるビアンキのジャージで応援するファンも多く、大会を大きく盛り上げていた。
■いぶし銀の大ベテラン マヌエーレ・モーリのファン
クリテリウム・スペシャル・ライダーズに参加するために来日した2007年ロードレース覇者のマヌエーレ・モーリ(イタリア、UAEチームエミレーツ)は、ファンもロードレース観戦歴の長いベテランが多い。森林公園側の折り返し地点付近で応援していたおじさまたちも「モーリが来るなら」とペナントガーランドを作成したそうだ。
■プロコンチネンタルチームの応援さまざま
日本人選手も在籍していて国内でも高い人気を誇る、NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ。12位でアジア最優秀選手賞の中根英登など日本人選手はもちろん、2年連続のダブルタイトルの期待がかかったマルコ・カノラ(イタリア)らの応援も見られた。
今年のジロ・デ・イタリアにワイルドカードで出場したウィリエール・トリエスティーナ・セッレイタリアも人気のチームだ。このチームのファンだというお兄さんはジュゼッペ・フォンツィ(イタリア)とのセルフィーにも成功し、フォンツィのSNSでも紹介された。
■海外コンチネンタルチーム
リュブリャナ・グスト・ザウラムのマスコットキャラクターの「アタ吉」は、金曜のチームプレゼンテーションから大人気。土日のレース当日はチームのファンはもちろんのこと、他のチームのファンのリュックやトートバッグからもアタ吉が顔を出していた。金子大介(セブンイレブン・クリック・ロードバイクフィリピン)を応援するロングタオルやバナーもあちこちで見られ、目の前を金子が通過すると「大ちゃーん!」と沿道から声援が飛んだ。
日ごろ日本国内でロードレースを盛り上げる国内コンチネンタルチームのファンも多い。特に目を引いたのが大会数日前から“インザスカイ”柄が配布されていた佐野淳哉(マトリックスパワータグ)の応援で、さまざまなワンピースやトートバッグまで様々なファンの持ち物がインザスカイに染まった。
■10日早いハロウィンが宇都宮にやってきた!
ハロウィンの10日ほど前に開催されるためか、単純に選手の目にとめてもらうためか、コスプレで沿道に現れるファンが多いのもジャパンカップの醍醐味だ。自転車に関係あるものからないものまで様々で、例年多くの女性ファンによる悪魔お姉さんが目立つが、今年は少なめの印象。ハロウィンらしいコスプレでは魔法使いが目立っていた。
■ありがとうレジェンドたち!
最後にご紹介するのが、このジャパンカップをキャリアの集大成に選んでくれたレジェンド選手たちを応援するファンだ。日曜日のロードレースが引退レースとなったサイモン・ゲランス(オーストラリア、BMCレーシング)と最後から2番目のレースにジャパンカップを選んだマシュー・ヘイマン (オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)への声援は応援しているチームに関係なく寄せられた。
ファビアン・カンチェラーラ(スイス)やリッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング)の被り物で毎年話題を振りまいている男性ファンが今年も宇都宮に参上。今年は4選手を1つのハリボテに詰め込んだ超大作だ。ちなみに上からマシュー・ヘイマン、ニコラス・ロッシュ(アイルランド、BMCレーシング)、サイモン・ゲランスで、裏側にはシックスパックを覗かせたインザスカイ(=佐野淳哉)が。
特に人気だったのは、2015年からチーム右京に所属しているオスカル・プジョル(スペイン)。沿道では髪型やヒゲなどの彼のチャームポイントを押さえたイラストが数多く見られた。
今季限りで引退するプジョルはロードレースの出走サインの際に「また日本に戻ってきたいと思っている」と言ってくれた。プジョルはもちろん、多くのファンの皆さんともまた来年、宇都宮でお会いしたいものです。
photo&text:Akane Ikeno
photo:Yoshiyuki Ugajin
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