2018/09/17(月) - 09:38
マドリードに到着した158名の選手たち。「チームとして美しいブエルタを終えることができた」と喜ぶハットトリック達成のエリア・ヴィヴィアーニや、表彰台でマイクを握ってチームに感謝したサイモン・イェーツら、ブエルタ最終ステージを走った選手たちのコメントを紹介します。
ステージ優勝 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
イタリアチャンピオンのエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)が勝利 photo:Kei Tsuji
本当にタフなブエルタだったので、序盤と比べるとスプリントの出力は落ちている。でもモチベーションは高かった。今日は残り2km地点でリードアウトから離れてしまい、トレインを組むことができないままスプリントへ。グランツールの3週目にしっかりとトレインを組むのは本当に難しい。それでも自信を持っていたし、仮にトレインが崩れた場合は最終コーナーでチームメイトたちが前でペースを落とす手筈になっていた。どんなミスでも改善して次につなげることができる。
後方からのスプリントになったものの、隙間を見つけて勝利に向けて突進した。マラガでの開幕からずっと狙っていたマドリードのステージで勝利。チームとしてこのブエルタで残した成績を誇りに思う。山岳ステージでリードアウトの力を犠牲にしてしまったけど、そのおかげでエンリク・マスが総合2位という素晴らしい結果を残してくれた。チームとして美しいブエルタを終えることができたよ。
ステージ2位 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
想定通りのハイスピードな集団スプリントで締めくくられた。今日も全力を尽くしたけどステージ優勝には届かなかった。勝利したエリア・ヴィヴィアーニを心から祝福したい。
スプリントで先行したペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)と、勢いよくまくるエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ) photo:Luca Bettini
ステージ4位 ダニー・ファンポッペル(オランダ、ロットNLユンボ)
今日は何としても勝ちたかったけど、また惜しいところで勝利を逃してしまった。ヴィヴィアーニのリードアウトトレインに乗っていたものの、最終コーナーを曲がってからスローダウン。そこからポジションを守るために、早めに仕掛けることしかできなかった。今年は2つのグランツールを経験して、ステージ優勝に近づいているのを感じている。ステージ優勝を飾る日はそんなに遠くないと思う。
総合優勝 サイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)
総合優勝に輝いたサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) photo:Kei Tsuji
素晴らしい気持ちに包まれている。ただただ信じられなくて、まだブエルタで勝ったという実感が湧いてこない。言葉が出てこない。ジロで総合優勝を逃して失望したけど、このブエルタで帳消しにすることができた。
自分の本能に従ってレースをするのが自分のスタイル。これからもそのスタイルを維持して、もっと大きな成績を追い求めたい。3週間を振り返ると、第14ステージの勝利が自分のお気に入り。やっぱりステージ優勝して両手を挙げるのは最高の気分だった。総合優勝に向けて走り、ライバルたちにタイム差をつけることに成功したアンドラ初日の第19ステージも素晴らしかった。その2ステージがこの総合優勝の大きなポイントになった。
表彰台に上る時はすごく緊張した。この特別な瞬間を生涯忘れることはないと思う。
ミッチェルトン・スコットのチームオーナー ゲリー・ライアン氏
総合優勝したサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)を囲むチームメイト photo:Kei Tsuji
チームとして初のグランツール制覇。感無量だ。ここ数年間、ミッチェルトン・スコットはグランツールで総合を狙うチームとして成長を続けていた。だから今回の結果は驚くべきものではないし、これからの序章に過ぎない。一つの大きな家族として、同じ目標と情熱をもったグループで戦い続けた結果だ。
総合2位 エンリク・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ)
正直言って、開幕の時点で総合2位とヤングライダー賞獲得なんて想像していなかった。この結果を受け入れるのに数日かかると思う。素晴らしい冒険だった。チームメイトとチームスタッフに感謝したい。将来的に表彰台の真ん中に立ちたいと思う。これから、ロード世界選手権出場のためにインスブルックに飛ぶ予定。そこではスペインチームの一員として結果を追い求め、それからまたチームのために走りたい。
総合表彰台 2位エンリク・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ)、1位サイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)、3位ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) photo:Kei Tsuji
総合3位 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
大会初日からずっと総合優勝を追い求めてきた。最低条件である総合3位という結果を残すことができてホッとしている。ステージ優勝も同時に狙い続けたけど、3回ステージ2位に入るのがやっとだった。総合の戦いに関してはジロの経験が生きたよ。ジロでは小さなミスでタイムを失い続けたので、このブエルタでは1秒も無駄にしない安定した走りに徹したんだ。
総合4位 ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNLユンボ)
とてもタフな3週間が終わった。総合表彰台を逃したものの、自分のパフォーマンスには満足している。今回は自分よりも強い選手がいたということ。ツールの総合5位に続くブエルタの総合4位を誇りに思うし、すべてチームワークの賜物だ。
総合5位&ポイント賞 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
ポイント賞を獲得したアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) photo:Kei Tsuji
ステージ2勝を筆頭に、今年のブエルタでは素晴らしい瞬間が何度も訪れた。最悪の瞬間は、昨日のステージで大きく遅れて総合表彰台から脱落したこと。それでも観客たちは熱い声援を送り続けてくれた。
エンリク・マスの台頭は未来の夜明けを示している。彼はアルベルト・コンタドールに似た特性の持ち主で、タイムトライアルも山岳もこなしてしまう。とても万能な選手なんだ。自分も負けていられない。2週間後のロード世界選手権で良い走りをしたい。
総合6位 ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)
グランツール初出場の選手も多い若いメンバーで挑み、結果はステージ2勝と(モラールの)マイヨロホ着用。若い選手たちは今回のブエルタから多くを学んだと思う。他にも多くの前向きな成果があり、グルパマFDJにとって素晴らしいブエルタになった。
ブエルタをもって現役引退 イゴール・アントン(スペイン、ディメンションデータ)
引退を表明したイゴール・アントン(スペイン、ディメンションデータ)が飛び出す photo:Kei Tsuji
ブエルタ・ア・エスパーニャは様々な面から自分という人間を構築してくれた。最高の成績を残した場所であり、最高の瞬間も最悪の瞬間もブエルタで味わってきた。そうやってキャリアを振り返りながら、マドリードでキャリアに終止符を打つことに決めたんだ。これまで21回グランツールを走ってきた中で、今回のブエルタはとてもエモーショナルだった。明日から始まる新しいアドベンチャーが楽しみだ。
text:Kei Tsuji
ステージ優勝 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)
![イタリアチャンピオンのエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)が勝利](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/09/17/cwvuelta2116.jpg)
本当にタフなブエルタだったので、序盤と比べるとスプリントの出力は落ちている。でもモチベーションは高かった。今日は残り2km地点でリードアウトから離れてしまい、トレインを組むことができないままスプリントへ。グランツールの3週目にしっかりとトレインを組むのは本当に難しい。それでも自信を持っていたし、仮にトレインが崩れた場合は最終コーナーでチームメイトたちが前でペースを落とす手筈になっていた。どんなミスでも改善して次につなげることができる。
後方からのスプリントになったものの、隙間を見つけて勝利に向けて突進した。マラガでの開幕からずっと狙っていたマドリードのステージで勝利。チームとしてこのブエルタで残した成績を誇りに思う。山岳ステージでリードアウトの力を犠牲にしてしまったけど、そのおかげでエンリク・マスが総合2位という素晴らしい結果を残してくれた。チームとして美しいブエルタを終えることができたよ。
ステージ2位 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
想定通りのハイスピードな集団スプリントで締めくくられた。今日も全力を尽くしたけどステージ優勝には届かなかった。勝利したエリア・ヴィヴィアーニを心から祝福したい。
![スプリントで先行したペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)と、勢いよくまくるエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、クイックステップフロアーズ)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/09/17/cwvuelta2111.jpg)
ステージ4位 ダニー・ファンポッペル(オランダ、ロットNLユンボ)
今日は何としても勝ちたかったけど、また惜しいところで勝利を逃してしまった。ヴィヴィアーニのリードアウトトレインに乗っていたものの、最終コーナーを曲がってからスローダウン。そこからポジションを守るために、早めに仕掛けることしかできなかった。今年は2つのグランツールを経験して、ステージ優勝に近づいているのを感じている。ステージ優勝を飾る日はそんなに遠くないと思う。
総合優勝 サイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)
![総合優勝に輝いたサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/09/17/cwvuelta2122.jpg)
素晴らしい気持ちに包まれている。ただただ信じられなくて、まだブエルタで勝ったという実感が湧いてこない。言葉が出てこない。ジロで総合優勝を逃して失望したけど、このブエルタで帳消しにすることができた。
自分の本能に従ってレースをするのが自分のスタイル。これからもそのスタイルを維持して、もっと大きな成績を追い求めたい。3週間を振り返ると、第14ステージの勝利が自分のお気に入り。やっぱりステージ優勝して両手を挙げるのは最高の気分だった。総合優勝に向けて走り、ライバルたちにタイム差をつけることに成功したアンドラ初日の第19ステージも素晴らしかった。その2ステージがこの総合優勝の大きなポイントになった。
表彰台に上る時はすごく緊張した。この特別な瞬間を生涯忘れることはないと思う。
ミッチェルトン・スコットのチームオーナー ゲリー・ライアン氏
![総合優勝したサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)を囲むチームメイト](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/09/17/cwvuelta2115.jpg)
チームとして初のグランツール制覇。感無量だ。ここ数年間、ミッチェルトン・スコットはグランツールで総合を狙うチームとして成長を続けていた。だから今回の結果は驚くべきものではないし、これからの序章に過ぎない。一つの大きな家族として、同じ目標と情熱をもったグループで戦い続けた結果だ。
総合2位 エンリク・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ)
正直言って、開幕の時点で総合2位とヤングライダー賞獲得なんて想像していなかった。この結果を受け入れるのに数日かかると思う。素晴らしい冒険だった。チームメイトとチームスタッフに感謝したい。将来的に表彰台の真ん中に立ちたいと思う。これから、ロード世界選手権出場のためにインスブルックに飛ぶ予定。そこではスペインチームの一員として結果を追い求め、それからまたチームのために走りたい。
![総合表彰台 2位エンリク・マス(スペイン、クイックステップフロアーズ)、1位サイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)、3位ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/09/17/cwvuelta2123.jpg)
総合3位 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ)
大会初日からずっと総合優勝を追い求めてきた。最低条件である総合3位という結果を残すことができてホッとしている。ステージ優勝も同時に狙い続けたけど、3回ステージ2位に入るのがやっとだった。総合の戦いに関してはジロの経験が生きたよ。ジロでは小さなミスでタイムを失い続けたので、このブエルタでは1秒も無駄にしない安定した走りに徹したんだ。
総合4位 ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNLユンボ)
とてもタフな3週間が終わった。総合表彰台を逃したものの、自分のパフォーマンスには満足している。今回は自分よりも強い選手がいたということ。ツールの総合5位に続くブエルタの総合4位を誇りに思うし、すべてチームワークの賜物だ。
総合5位&ポイント賞 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
![ポイント賞を獲得したアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/09/17/cwvuelta2121.jpg)
ステージ2勝を筆頭に、今年のブエルタでは素晴らしい瞬間が何度も訪れた。最悪の瞬間は、昨日のステージで大きく遅れて総合表彰台から脱落したこと。それでも観客たちは熱い声援を送り続けてくれた。
エンリク・マスの台頭は未来の夜明けを示している。彼はアルベルト・コンタドールに似た特性の持ち主で、タイムトライアルも山岳もこなしてしまう。とても万能な選手なんだ。自分も負けていられない。2週間後のロード世界選手権で良い走りをしたい。
総合6位 ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)
グランツール初出場の選手も多い若いメンバーで挑み、結果はステージ2勝と(モラールの)マイヨロホ着用。若い選手たちは今回のブエルタから多くを学んだと思う。他にも多くの前向きな成果があり、グルパマFDJにとって素晴らしいブエルタになった。
ブエルタをもって現役引退 イゴール・アントン(スペイン、ディメンションデータ)
![引退を表明したイゴール・アントン(スペイン、ディメンションデータ)が飛び出す](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/09/17/cwvuelta2102.jpg)
ブエルタ・ア・エスパーニャは様々な面から自分という人間を構築してくれた。最高の成績を残した場所であり、最高の瞬間も最悪の瞬間もブエルタで味わってきた。そうやってキャリアを振り返りながら、マドリードでキャリアに終止符を打つことに決めたんだ。これまで21回グランツールを走ってきた中で、今回のブエルタはとてもエモーショナルだった。明日から始まる新しいアドベンチャーが楽しみだ。
text:Kei Tsuji
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