2018/09/01(土) - 16:28
ツールプロバイク特集第19弾はディレクトエネルジーのウィリエール。イエロー眩しいCENTOシリーズの新作"PRO"や山岳軽量モデルのZero.6、そして初めて実戦投入されたFFWDのユニークな2バトンホイールも紹介します。
ツールに合わせてデビューしたCento 10 PRO。リリアン・カルメジャーヌ(フランス)はリムブレーキバージョンを選択 photo:Makoto.AYANO
シルヴァン・シャヴァネル(フランス)に供給されたメタリックカラーのCento 10 PRO photo:Makoto.AYANO
ツール以前のレースで使われていたCento 10 AIRに乗る選手も。写真はトマ・ブダ(フランス)のバイク photo:Makoto.AYANO
リリアン・カルメジャーヌ(フランス)が山岳ステージで使用したZero.6 photo:Makoto.AYANO
現役最後のツール・ド・フランスを果敢な逃げで沸かせたシルヴァン・シャヴァネル(フランス)率いたディレクトエネルジー。通常は市販されているレッドのフレームを使用するが、ツールにはマイヨジョーヌ、あるいはチームカラーを意識したイエローバイクを多数用意して臨んだ。
逃げに乗り続けたシャヴァネルら、ディレクトエネルジーのメインバイクはCento 10 AIRを改良したCento 10 PROだ。AIRよりも剛性を強化することを主眼に置いたエアロロードで、リムブレーキとディスクブレーキのどちらもが存在し、ツールでは選手の好みで選択されていた模様。例えばシャヴァネルにのみ用意されたブラウンメタリックのスペシャルカラーはディスクブレーキ仕様。ただし登坂の多い第5ステージではリムブレーキ版のCento 10 PROを使用するなど変化があった。
また、ゼッケン1を付けたリリアン・カルメジャーヌ(フランス)は山岳ステージで軽量モデルのZero.6を使用。こちらもロゴや差し色がイエローに変更されたスペシャルバージョンだ。
パヴェステージで用意されたCento 10 NDR photo:Makoto.AYANO
タイヤはデュガスのRoubaix(28mm)。ハッチンソンのロゴがプリントされている photo:Makoto.AYANO
可動式リアジョイント「アクティフレックス」を装備するCento 10 NDR photo:Makoto.AYANO
シャヴァネルのみイエローのCento 10 NDRを使用した photo:Makoto.AYANO
ボトルケージは特に石畳対策が施されていなかった photo:Makoto.AYANO
2019年モデルとしてリリースされる新作TTバイク、TURBINE photo:Makoto.AYANO
ウィリエールとプロファイルデザインが共同開発したTTハンドル photo:Makoto.AYANO
プロトタイプと思われるブラックのTURBINEもスペアバイクとして用意された photo:Makoto.AYANO
パヴェステージで使用されたのはシートステー取り付け部分にジョイント(アクティフレックス)を用意するエンデュランスレーサーのCento 10 NDRだ。こちらはフランドルクラシック用に使われる赤黒のチームカラーが大半を占めたが、やはりシャヴァネルにのみイエローのスペシャル版が渡されていた。
そしてウィリエールはTTバイクも新作を供給した。2019モデルとしてリリースされるTURBINE(ターバイン)は、ディスクブレーキ/Di2専用設計というモデルで、エアロハンドルはプロファイルデザインとの共同開発品だ。
コンポーネントはR9150/R9170系デュラエースDi2。シマノサポートチームではないが、パワーメーターも同社製品で揃えることが特徴。シャヴァネルのCento 10 PROにはセラミックスピードのオーバーサイズプーリーケージが取り付けられ、回転性能向上が図られていた。
第20ステージで実戦投入されたFFWD「FALCONプロジェクト」のバトンホイール photo:Makoto.AYANO
バトン部分は2枚プロペラのような形状。リムハイトも45~90mmと変化する photo:Makoto.AYANO
通常ステージではF6Rの使用率が高く、チームTTの前輪としても使われた photo:Makoto.AYANO
シャヴァネルに供給されたイエローのCento 10 PROにはFFWD創業12.5周年を祝う特別カラーのホイールが装備されていた photo:Makoto.AYANO
メタリックのCento 10 PROにはメタリックロゴのホイール。セラミックスピードのオーバーサイズプーリーケージにも注目 photo:Makoto.AYANO
ホイールはFFWD(ファストフォワード)で、何と言っても注目は「FALCONプロジェクト」と銘打った2バトンタイプのTTホイールを初めて実戦投入したことだろう。リムハイトは45~90mmと変化するユニークな構造も有し、さらにはディスクブレーキ仕様と非常に先進的な設計を取り入れている。通常ステージではF4RとF6Rをコースよって使い分け、シャヴァネルにはブランド創設12年半を祝うスペシャルデカールのホイールが供給されていた。
FFWDに組み合わせるタイヤはハッチンソン。「RACING LAB PRO TOUR」とロゴが貼られたチューブラーモデルを使い、TTバイクはチューブレス。パヴェステージではデュガスのRoubaix(28mm)に同じロゴをプリントした上で使用していた。
ウィリエールのステム一体式ハンドルALABARDA photo:Makoto.AYANO
Zero.6のハンドルはウィリエールのオリジナル、ステムはFSA photo:Makoto.AYANO
サドルはアスチュート各種 photo:Makoto.AYANO
カルメジャーヌのサドルはスペシャライズドのS-Works POWER photo:Makoto.AYANO
サドルはアスチュートの各種モデルを使うが、カルメジャーヌはスペシャライズドのS-Works POWER。ウィリエールのステム一体式ハンドルALABARDAの使用率が高いが、一般的な別体式を好む選手も存在した。
text:So.Isobe
photo:Makoto.AYANO
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現役最後のツール・ド・フランスを果敢な逃げで沸かせたシルヴァン・シャヴァネル(フランス)率いたディレクトエネルジー。通常は市販されているレッドのフレームを使用するが、ツールにはマイヨジョーヌ、あるいはチームカラーを意識したイエローバイクを多数用意して臨んだ。
逃げに乗り続けたシャヴァネルら、ディレクトエネルジーのメインバイクはCento 10 AIRを改良したCento 10 PROだ。AIRよりも剛性を強化することを主眼に置いたエアロロードで、リムブレーキとディスクブレーキのどちらもが存在し、ツールでは選手の好みで選択されていた模様。例えばシャヴァネルにのみ用意されたブラウンメタリックのスペシャルカラーはディスクブレーキ仕様。ただし登坂の多い第5ステージではリムブレーキ版のCento 10 PROを使用するなど変化があった。
また、ゼッケン1を付けたリリアン・カルメジャーヌ(フランス)は山岳ステージで軽量モデルのZero.6を使用。こちらもロゴや差し色がイエローに変更されたスペシャルバージョンだ。
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そしてウィリエールはTTバイクも新作を供給した。2019モデルとしてリリースされるTURBINE(ターバイン)は、ディスクブレーキ/Di2専用設計というモデルで、エアロハンドルはプロファイルデザインとの共同開発品だ。
コンポーネントはR9150/R9170系デュラエースDi2。シマノサポートチームではないが、パワーメーターも同社製品で揃えることが特徴。シャヴァネルのCento 10 PROにはセラミックスピードのオーバーサイズプーリーケージが取り付けられ、回転性能向上が図られていた。
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サドルはアスチュートの各種モデルを使うが、カルメジャーヌはスペシャライズドのS-Works POWER。ウィリエールのステム一体式ハンドルALABARDAの使用率が高いが、一般的な別体式を好む選手も存在した。
text:So.Isobe
photo:Makoto.AYANO
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