2018/08/27(月) - 21:30
ツール・ド・フランスを走った各チームのバイクを紹介するコーナーも第17弾。EFエデュケーションファースト・ドラパックのメンバーが使ったSUPERSIX EVO Hi-MODとSYSTEMSIX Hi-MOD、SYNAPSE Hi-MOD、そしてSUPERSLICEにフォーカス。
リゴベルト・ウラン(コロンビア)をエースに据え望んだEFエデュケーションファースト・ドラパックの話題は、ツールに初投入された新型エアロロードのSYSTEMSIX Hi-MOD。まだ未発表段階の今季春先から先行投入されていたが、ツールにはスポンサーカラーのピンクを加えたバイクが用意された。
多くのステージではオールラウンドモデルのSUPERSIX EVO Hi-MODが使用され、パヴェステージではエンデュランスモデルのSYNAPSE Hi-MOD、TTステージではSUPERSLICE。昨年はディスクブレーキモデルのSUPERSLICEが投入されていたが、今シーズンは序盤からリムブレーキに戻されている。SUPERSIX EVOのディスクブレーキバージョンは使われていない。
コンポーネントはデュラエースDi2だがシマノサポートチームではないため、例えばクランクはSRM+キャノンデールSISL2クランク+FSAチェーンリングという3ブランドが入り混じる構成。ハンドルやシートポスト類は従来からFSA/ヴィジョン製品を使用していたが、今季からホイールもヴィジョンとなったことでイメージが統一された感がある。ホイールはMETRON SLシリーズで、ロードステージはリムハイト55mmと40mm、TTの前輪は81mm(チューブレス)で、新製品のバトンホイールは使われていなかった。ディスクブレーキバイクに使われた製品は市販品には存在しないチューブラーモデルだ。
SYSTEMSIX Hi-MODには専用開発のKNØTシステムバー/ステムが用意されているが、スポンサー上ヴィジョンのMETRON 5Dハンドルに換装しているためブレーキホースとDi2ケーブルがステム下に露出している。SUPERSIX EVOの場合はSL-Kハンドルの使用率が高いが、ローソン・クラドック(アメリカ)は上ハンドル位置が高いMETRON 4Dハンドルを使用していた。落車で肩甲骨骨折を負った第1ステージではSL-Kハンドルを使用していたため、負傷後に上体が起きたポジションを取るための策(コラムカット済みのためスペーサーでのかさ増しは不可)だと思われる。
SYNAPSE Hi-MODに施されたパヴェ用のカスタムとしては、CORSA CONTROLタイヤの使用や、ハンドル位置を下げるための供給用前下がりステム+ヘッドのトップキャップ抜き、サテライトスイッチの追加、大型インナーチェーンリング(44T)、そしてボトルケージ内側への滑り止めテープ貼り付けといったところ。タイヤは参加チーム中最も太い30mm幅で、ウランのバイクにはパワーメーターが取り付けられていなかった。
また、プラトー・デ・グリエール(超級)、ロム峠(1級)、コロンビエール峠(1級)と急勾配の難関山岳が多数登場した第10ステージでは、ワイドレシオのスプロケットに対応すべくロングケージのアルテグラリアディレイラーに変更。TTバイクの場合、リアディレイラーにはセラミックスピードのオーバーサイズプーリーケージを装備して回転性能向上を図っていた。
text:So.Isobe
photo:Makoto.AYANO
リゴベルト・ウラン(コロンビア)をエースに据え望んだEFエデュケーションファースト・ドラパックの話題は、ツールに初投入された新型エアロロードのSYSTEMSIX Hi-MOD。まだ未発表段階の今季春先から先行投入されていたが、ツールにはスポンサーカラーのピンクを加えたバイクが用意された。
多くのステージではオールラウンドモデルのSUPERSIX EVO Hi-MODが使用され、パヴェステージではエンデュランスモデルのSYNAPSE Hi-MOD、TTステージではSUPERSLICE。昨年はディスクブレーキモデルのSUPERSLICEが投入されていたが、今シーズンは序盤からリムブレーキに戻されている。SUPERSIX EVOのディスクブレーキバージョンは使われていない。
コンポーネントはデュラエースDi2だがシマノサポートチームではないため、例えばクランクはSRM+キャノンデールSISL2クランク+FSAチェーンリングという3ブランドが入り混じる構成。ハンドルやシートポスト類は従来からFSA/ヴィジョン製品を使用していたが、今季からホイールもヴィジョンとなったことでイメージが統一された感がある。ホイールはMETRON SLシリーズで、ロードステージはリムハイト55mmと40mm、TTの前輪は81mm(チューブレス)で、新製品のバトンホイールは使われていなかった。ディスクブレーキバイクに使われた製品は市販品には存在しないチューブラーモデルだ。
SYSTEMSIX Hi-MODには専用開発のKNØTシステムバー/ステムが用意されているが、スポンサー上ヴィジョンのMETRON 5Dハンドルに換装しているためブレーキホースとDi2ケーブルがステム下に露出している。SUPERSIX EVOの場合はSL-Kハンドルの使用率が高いが、ローソン・クラドック(アメリカ)は上ハンドル位置が高いMETRON 4Dハンドルを使用していた。落車で肩甲骨骨折を負った第1ステージではSL-Kハンドルを使用していたため、負傷後に上体が起きたポジションを取るための策(コラムカット済みのためスペーサーでのかさ増しは不可)だと思われる。
SYNAPSE Hi-MODに施されたパヴェ用のカスタムとしては、CORSA CONTROLタイヤの使用や、ハンドル位置を下げるための供給用前下がりステム+ヘッドのトップキャップ抜き、サテライトスイッチの追加、大型インナーチェーンリング(44T)、そしてボトルケージ内側への滑り止めテープ貼り付けといったところ。タイヤは参加チーム中最も太い30mm幅で、ウランのバイクにはパワーメーターが取り付けられていなかった。
また、プラトー・デ・グリエール(超級)、ロム峠(1級)、コロンビエール峠(1級)と急勾配の難関山岳が多数登場した第10ステージでは、ワイドレシオのスプロケットに対応すべくロングケージのアルテグラリアディレイラーに変更。TTバイクの場合、リアディレイラーにはセラミックスピードのオーバーサイズプーリーケージを装備して回転性能向上を図っていた。
text:So.Isobe
photo:Makoto.AYANO
Amazon.co.jp