2018/08/22(水) - 09:51
グラビティ系MTBに造詣が深いアメリカンブランドのGTが用意するダウンヒルマシン「Fury」がモデルチェンジ。ファクトリーレーシングチームの選手がW杯でテストを繰り返したことで、コンマ1秒を争うレースはもちろんパークでのライドにも適しているという1台に仕上がっている。
GT Fury (c)ライトウェイプロダクツジャパン
GTのFuryは、MTB DHのワールドカップで戦うGTファクトリーレーシングチームの選手たちが使用するフラッグシップダウンヒルマシン。2019年モデルでフルモデルチェンジを果たし、独創的なチェーンルーティング、新設計のリアサスペンションリンクシステムを手に入れたレーススペックバイクだ。
GTは、90年代中頃に採用していた「LTS(Linkage Tuned Suspension)」という名前を復活させ、新型リンクシステムに名付けた。新LTSに求められたのはドライブトレインとサスペンションの力を分離すること。段差を超えた後にサスペンションとリアスイングアームが元の位置に戻ろうとする力が、ペダリングを妨げないようにするということだ。
このLTSの設計の鍵はハイピボットであることと、その付近にプーリーを設けたこと。ピボットを高い位置に配置することで、スイングアームは斜め後方に動作する。真上に動作するスイングアームと比較すると、斜めに動作する方が、障害物を乗り越える際の衝撃を後方へ受け流してくれるため、荒れた路面でも失速しにくいという特性がある。
ダウンチューブの溝にケーブルを這わせることで、ルックスやメンテナンス性の良さを確保する (c)ライトウェイプロダクツジャパン
完成車に搭載されるフォークはカシマコートが施されたFox Float Factory 49 (c)ライトウェイプロダクツジャパン
新型4バーリンクシステム「LTS」を採用する (c)ライトウェイプロダクツジャパン
チェーンが上に引っ張られる特徴的な設計が採用される (c)ライトウェイプロダクツジャパン
一方、これまでハイピボットのリンクシステムにはキックバックが大きいという欠点があった。それを解消するのが、ピボットと同軸に設けられた「アイドラープーリー」だ。このプーリーによって、ハイピボットながら、BB同軸ピボットのリンクシステムと同じレベルまでキックバックを抑制することに成功している。
それだけでなく、ペダリング効率やトラクション性能の向上にも寄与するのがこのチェーンルーティングだ。ハイピボットでスムーズに悪路を走破し、アイドラープーリーによってペダリングを妨げないことで、スピードを乗せたままダウンヒルを楽しめるようになっている。
新型Furyは27.5インチホイールと29インチホイールどちらにも対応する。また、27.5インチのセットアップの場合はチェーンステーの長さを10mm調節することができ、ライドスタイルにあわせたジオメトリーに変更することが可能。対応ホイール径を変換するキットは付属する。
GT Fury (c)ライトウェイプロダクツジャパン
またFuryには、ダウンチューブに設けた溝にケーブル類を収められるグルーブチューブテクノロジーが用いられた。この溝にケーブルを収めることで、メンテナンスしやすいケーブル外装式ながら、内装フレームのような美しい見た目をも獲得している。また、ケーブルが障害物に引っかかるようなトラブルも防止するところもこのシステムのメリットだ。
ラインアップは完成車とフレームセット。完成車にはシマノSAINT、カシマコートが施されたFox Float Factory 49、Float Factory X2というサスペンションがアセンブルされている。標準搭載されるホイールは29er仕様。価格は1,080,000円(税抜)。フレームセットは580,000円(税抜)。
GT Fury(完成車)
フレーム:FOCカーボン 29″ フレーム, 200mm Travel w/Forged Linkage,12x148mm スルーアクスル
フォーク:Fox Float Factory 49, 190mm, 20x110mmブーストスルーアクスル
リアショック:Fox Float Factory X2, 225×75規格トラニオン, エアスプリング
リム:Stan’s Flow MK3, 32h, チューブレスレディ
ハブ:All Terra シールドベアリング (フロント)20×110、(リア)12×148、6 bolt
タイヤ:Schwalbe Magic Marry Downhill 29 x 2.35″ Addix Ultra Soft compound
クランク:Shimano Saint, FC-M825, 165mm, w/ 36T Ring
リアディレーラー:Shimano Saint Shadow Plus, RD-M820, Direct Mount
シフター:Shimano Saint, SL-M820, 1×10
ハンドル:Race Face Atlas, 31.8 Clamp, 1.5″ Rise, 785mm
ステム:Race Face Atlas Direct Mount, 30/50mm Length
ブレーキ:Shimano Saint BR-M820 hydro disc, 203/203mm SM-RT86 IceTech Rotors
ブレーキレバー:Shimano Saint, BL-M821
サドル:Fabric Scoop Shallow Elite, cro-mo rails
シートポスト:Race Face Turbine, 31.6 x 400mm
サイズ:S、M
カラー:ブルー
価 格:1,080,000円(税抜)
GT Fury(フレーム)
サイズ:S、M、L
カラー:シアン
価 格:580,000円(税抜)
![GT Fury](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/17/honeyview1200g19usopen3q3626.jpg)
GTのFuryは、MTB DHのワールドカップで戦うGTファクトリーレーシングチームの選手たちが使用するフラッグシップダウンヒルマシン。2019年モデルでフルモデルチェンジを果たし、独創的なチェーンルーティング、新設計のリアサスペンションリンクシステムを手に入れたレーススペックバイクだ。
GTは、90年代中頃に採用していた「LTS(Linkage Tuned Suspension)」という名前を復活させ、新型リンクシステムに名付けた。新LTSに求められたのはドライブトレインとサスペンションの力を分離すること。段差を超えた後にサスペンションとリアスイングアームが元の位置に戻ろうとする力が、ペダリングを妨げないようにするということだ。
このLTSの設計の鍵はハイピボットであることと、その付近にプーリーを設けたこと。ピボットを高い位置に配置することで、スイングアームは斜め後方に動作する。真上に動作するスイングアームと比較すると、斜めに動作する方が、障害物を乗り越える際の衝撃を後方へ受け流してくれるため、荒れた路面でも失速しにくいという特性がある。
![ダウンチューブの溝にケーブルを這わせることで、ルックスやメンテナンス性の良さを確保する](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/17/honeyview1200g19usopengroovetube3631.jpg)
![完成車に搭載されるフォークはカシマコートが施されたFox Float Factory 49](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/17/honeyview1200g19usopenbumpstop3610.jpg)
![新型4バーリンクシステム「LTS」を採用する](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/17/honeyview1200g19usopenlink023631.jpg)
![チェーンが上に引っ張られる特徴的な設計が採用される](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/17/honeyview1200g19usopenflipchip3606.jpg)
一方、これまでハイピボットのリンクシステムにはキックバックが大きいという欠点があった。それを解消するのが、ピボットと同軸に設けられた「アイドラープーリー」だ。このプーリーによって、ハイピボットながら、BB同軸ピボットのリンクシステムと同じレベルまでキックバックを抑制することに成功している。
それだけでなく、ペダリング効率やトラクション性能の向上にも寄与するのがこのチェーンルーティングだ。ハイピボットでスムーズに悪路を走破し、アイドラープーリーによってペダリングを妨げないことで、スピードを乗せたままダウンヒルを楽しめるようになっている。
新型Furyは27.5インチホイールと29インチホイールどちらにも対応する。また、27.5インチのセットアップの場合はチェーンステーの長さを10mm調節することができ、ライドスタイルにあわせたジオメトリーに変更することが可能。対応ホイール径を変換するキットは付属する。
![GT Fury](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2018/08/17/honeyview1200g19usopenprofile3589.jpg)
またFuryには、ダウンチューブに設けた溝にケーブル類を収められるグルーブチューブテクノロジーが用いられた。この溝にケーブルを収めることで、メンテナンスしやすいケーブル外装式ながら、内装フレームのような美しい見た目をも獲得している。また、ケーブルが障害物に引っかかるようなトラブルも防止するところもこのシステムのメリットだ。
ラインアップは完成車とフレームセット。完成車にはシマノSAINT、カシマコートが施されたFox Float Factory 49、Float Factory X2というサスペンションがアセンブルされている。標準搭載されるホイールは29er仕様。価格は1,080,000円(税抜)。フレームセットは580,000円(税抜)。
GT Fury(完成車)
フレーム:FOCカーボン 29″ フレーム, 200mm Travel w/Forged Linkage,12x148mm スルーアクスル
フォーク:Fox Float Factory 49, 190mm, 20x110mmブーストスルーアクスル
リアショック:Fox Float Factory X2, 225×75規格トラニオン, エアスプリング
リム:Stan’s Flow MK3, 32h, チューブレスレディ
ハブ:All Terra シールドベアリング (フロント)20×110、(リア)12×148、6 bolt
タイヤ:Schwalbe Magic Marry Downhill 29 x 2.35″ Addix Ultra Soft compound
クランク:Shimano Saint, FC-M825, 165mm, w/ 36T Ring
リアディレーラー:Shimano Saint Shadow Plus, RD-M820, Direct Mount
シフター:Shimano Saint, SL-M820, 1×10
ハンドル:Race Face Atlas, 31.8 Clamp, 1.5″ Rise, 785mm
ステム:Race Face Atlas Direct Mount, 30/50mm Length
ブレーキ:Shimano Saint BR-M820 hydro disc, 203/203mm SM-RT86 IceTech Rotors
ブレーキレバー:Shimano Saint, BL-M821
サドル:Fabric Scoop Shallow Elite, cro-mo rails
シートポスト:Race Face Turbine, 31.6 x 400mm
サイズ:S、M
カラー:ブルー
価 格:1,080,000円(税抜)
GT Fury(フレーム)
サイズ:S、M、L
カラー:シアン
価 格:580,000円(税抜)
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