2018/08/18(土) - 17:50
ツール・ド・フランスを走ったバイク特集も第10弾。今回はツール直前にルックからBHにサプライヤー変更を行ったフォルトゥネオ・サムシックを紹介。爽やかなチームカラーを纏うULTRALIGHT EVOとAerolightにフォーカスします。
それまで使用していたルックから急遽、ツール開幕直前の6月27日にBHへの機材変更をアナウンスしたフォルトゥネオ・サムシック。バイクに慣れる間もなく開幕ステージを迎えたものの、積極的に逃げに乗ったケヴィン・ルダノワ(フランス)が序盤に山岳賞ジャージを着用するなど一定以上の活躍を収めていた。
今ツールから使用されているメインバイクは、軽量オールラウンダーのULTRALIGHT EVOだ。エアロロードのG7やディスクブレーキモデルは使われず、パヴェステージも含め全てのロードステージをこのバイクで通した。なお用意が間に合わなかったためか、スペアバイクはグレーと蛍光オレンジの市販モデル。TTバイクは鮮やかなレッド一色のAerolightだ。
コンポーネントは少数派のスラムで、ハイエンドグレードのRED eTapを全選手が使用中。ただしFSAとの結び付きが強いチームだけにクランクセットはPOWER2MAXがオリジナルとするPOWER BOX。メインバイクのみリアディレイラーはセラミックスピードのオーバーサイズプーリーケージで回転性能をチューンアップ(ツール以前のレースでは採用されていなかった模様)されていた。なお、チームリーダーを務めたワレン・バルギル(フランス)は52-36Tとプロ選手としてはコンパクトなチェーンリングを使用していた。
ホイールは継続してコリマだが、アルミハブのWSシリーズをメインとするアスタナとは異なり、カーボンハブ仕様のSシリーズがメイン。山岳コースでは32mm、平坦コースでは47mmとリムハイトを変えていたほか、バルギルはここ一番の勝負どころで前後12本カーボンスポーク仕様のMCC"S+"を使用していた。
なお第3ステージのチームタイムトライアルではTTバイクの前輪に3バトンホイール、後輪にディスクホイールを使用していたが、20ステージではTTバーを取り付けたノーマルバイクに前後58mmハイトのS+ホイールで望む選手も少なくなかった。組み合わせるタイヤはヴィットリアのCORSA(25mm)だ。
また、バルギルはカーボンステム(OS 99-CSI)にアルミハンドル(ENERGY)と、一風変わった組み合わせを選んでいることが特徴。シートポストはゼロセットバックのK-FORCEだ。
また、BHへの機材変更に伴い、コンピュータもガーミンからワフーへと切り替わっている。ルックはペダルサプライヤーとして残っている模様で、バルギルのバイクにはツール・ド・フランスエディションのペダルが投入されていた。
text:So.Isobe
photo:Makoto.AYANO
それまで使用していたルックから急遽、ツール開幕直前の6月27日にBHへの機材変更をアナウンスしたフォルトゥネオ・サムシック。バイクに慣れる間もなく開幕ステージを迎えたものの、積極的に逃げに乗ったケヴィン・ルダノワ(フランス)が序盤に山岳賞ジャージを着用するなど一定以上の活躍を収めていた。
今ツールから使用されているメインバイクは、軽量オールラウンダーのULTRALIGHT EVOだ。エアロロードのG7やディスクブレーキモデルは使われず、パヴェステージも含め全てのロードステージをこのバイクで通した。なお用意が間に合わなかったためか、スペアバイクはグレーと蛍光オレンジの市販モデル。TTバイクは鮮やかなレッド一色のAerolightだ。
コンポーネントは少数派のスラムで、ハイエンドグレードのRED eTapを全選手が使用中。ただしFSAとの結び付きが強いチームだけにクランクセットはPOWER2MAXがオリジナルとするPOWER BOX。メインバイクのみリアディレイラーはセラミックスピードのオーバーサイズプーリーケージで回転性能をチューンアップ(ツール以前のレースでは採用されていなかった模様)されていた。なお、チームリーダーを務めたワレン・バルギル(フランス)は52-36Tとプロ選手としてはコンパクトなチェーンリングを使用していた。
ホイールは継続してコリマだが、アルミハブのWSシリーズをメインとするアスタナとは異なり、カーボンハブ仕様のSシリーズがメイン。山岳コースでは32mm、平坦コースでは47mmとリムハイトを変えていたほか、バルギルはここ一番の勝負どころで前後12本カーボンスポーク仕様のMCC"S+"を使用していた。
なお第3ステージのチームタイムトライアルではTTバイクの前輪に3バトンホイール、後輪にディスクホイールを使用していたが、20ステージではTTバーを取り付けたノーマルバイクに前後58mmハイトのS+ホイールで望む選手も少なくなかった。組み合わせるタイヤはヴィットリアのCORSA(25mm)だ。
また、バルギルはカーボンステム(OS 99-CSI)にアルミハンドル(ENERGY)と、一風変わった組み合わせを選んでいることが特徴。シートポストはゼロセットバックのK-FORCEだ。
また、BHへの機材変更に伴い、コンピュータもガーミンからワフーへと切り替わっている。ルックはペダルサプライヤーとして残っている模様で、バルギルのバイクにはツール・ド・フランスエディションのペダルが投入されていた。
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photo:Makoto.AYANO
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