2018/08/07(火) - 08:56
3度目の正直でアルバロホセ・ホッジ(コロンビア、クイックステップフロアーズ)がスプリント勝利。2日連続ステージ2位を経験した21歳の新鋭コロンビアンスプリンターがステージ優勝とイエロージャージを手にした。
ホジュフのシレジア競技場トラックをスタート photo:Tour de Pologne
ツール・ド・ポローニュ2018第3ステージ photo:Tour de Pologne
ツール・ド・ポローニュ2018第3ステージ photo:Tour de Pologne
ツール・ド・ポローニュの序盤3日間はスプリンター向き。パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)による開幕2連勝から一夜明け、第3ステージも獲得標高差1,000m前後の平坦コースが用意された。
ホジュフのシレジア競技場トラックをスタートし、郊外をぐるっと回ってザブジェの市街地周回コースへ。終盤に登場するのは合計4周するザブジェの6.2km周回コース。この日もUCIプロコンチネンタルチーム所属選手を中心にした逃げグループが形成されたものの、スプリンターチームがレースを支配した。
スタート後すぐの5km地点に設定されたスプリントポイントをアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・スーダル)が先頭通過。ここを3番手通過したミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)がボーナスタイム1秒獲得に成功する。その後、山岳賞ジャージを着るミカル・パルタ(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)とマティアス・ルトゥルニエ(フランス、コフィディス)、アレクサンドル・フォリフォロフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)の3名が飛び出し、遅れてメイン集団を抜け出した総合3位&総合敢闘賞イエンセ・ビエルマンス(ベルギー、カチューシャ・アルペシン)が長い単独追走の末に逃げグループに追いついた。
最大4分まで広がったタイム差をこの日もチェザーレ・ベネデッティ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ)らがメイン集団を牽引して詰めていく。2つのスプリントポイントを先頭通過して合計6秒のボーナスタイムを獲得したビエルマンスはステージ上位に絡むことなく総合3位をキープしている。
フィニッシュまで25kmを残して、ザブジェの市街地周回コースに入った時点でタイム差は1分。ペースを落とさず逃げ続けた4名だったが、最終周回突入前の残り10km地点でスプリンターチーム率いるメイン集団に吸収されてしまう。周回コースを1周目47.1km/h、2周目48.3km/h、3周目50.7km/hとスピードを上げてこなしたメイン集団は、最終周回を平均スピード57.1km/hで駆け抜けている。
スタート前に顔を合わすアルバロホセ・ホッジ(コロンビア、クイックステップフロアーズ)とパスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) photo:Tour de Pologne
シレジア競技場の400mトラックで思わず走り出すアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・スーダル) photo:Tour de Pologne
逃げるミカル・パルタ(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)ら4名 photo:Tour de Pologne
ボーラ・ハンスグローエが長時間にわたってメイン集団を牽引 photo:Tour de Pologne
ハットトリックを狙うボーラ・ハンスグローエにスピード勝負を挑んだのはミッチェルトン・スコットやクイックステップフロアーズ、ロットNLユンボ。各チームのリードアウトトレインが交じり合いながら残り1kmアーチを切り、ロットNLユンボとグルパマFDJが先頭でリードアウトを開始した。
先頭でトム・レーゼル(オランダ、ロットNLユンボ)にリードアウトされたダニー・ファンポッペル(オランダ、ロットNLユンボ)が、イエロージャージのアッカーマンを従えながらスプリント開始を待つ中、8〜9番手につけていたクイックステップフロアーズの2人がフィニッシュまで400mほどを残して別ラインで加速する。
デンマークチャンピオンのミケル・モルコフ(デンマーク、クイックステップフロアーズ)がロットNLユンボの2人とアッカーマンを完全に置き去りにするリードアウトを見せ、ライバルたちに4〜5mの差をつけた状態からホッジが加速。ダニエル・マクレー(イギリス、EFエデュケーションファースト・ドラパック)とアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・スーダル)の追撃は届かず、ホッジが完璧なリードアウトを勝利につなげた。
先頭を譲らずにフィニッシュするアルバロホセ・ホッジ(コロンビア、クイックステップフロアーズ) photo:Tour de Pologne
モルコフのリードアウトを受けたアルバロホセ・ホッジ(コロンビア、クイックステップフロアーズ)が勝利 photo:Tour de Pologne
連日スプリンターのニッツォーロのために働く別府史之(トレック・セガフレード) photo:Tour de Pologne
「ステージ優勝を狙ったレースでその目標を達成できたのでとても満足している。クイックステップフロアーズのジャージを着て掴んだキャリア最大の勝利。開幕2ステージでは惜しいところで勝利を逃していたので、今日は朝からモチベーションが高かった。最高の走りをしてくれたチームメイトたちに感謝。特にミケル・モルコフのリードアウトは素晴らしかった」と、チームにシーズン53勝目をもたらしたネオプロは語る。
フェルナンド・ガビリアに続く次世代コロンビアンスプリンターとして注目を集めるホッジは2018年にクイックステップフロアーズでプロ入りしたばかり。3月のハンザーメクラシックでプロ初勝利を飾り、直後のボルタ・ア・カタルーニャの開幕ステージで優勝を飾っている。なお、UCI登録名はHodeg(オデグ)だが本来の名前はHodge(ホッジ)。これは曾祖父がスコットランドから移住する際にコロンビアの移民局が書き間違えたためで、パスポート表記もオデグだが、本人は自分の名前をホッジと発音している。
「ライン選びを間違い、前を塞がれてスプリントに持ち込めなかった」と語る総合首位アッカーマンがステージ12位に沈んだため、ホッジがボーナスタイムによってイエロージャージを獲得。しかし翌日から山岳の戦いが始まるため、ホッジは「これからはチームメイトのために働きたい」とコメント。第4ステージは後半にかけて4つの1級山岳をこなし、残り1kmを切ってから15%オーバーの登りが登場するクライマー向きのレイアウトが設定されている。
イエロージャージを手にしたアルバロホセ・ホッジ(コロンビア、クイックステップフロアーズ) photo:Tour de Pologne
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ツール・ド・ポローニュの序盤3日間はスプリンター向き。パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)による開幕2連勝から一夜明け、第3ステージも獲得標高差1,000m前後の平坦コースが用意された。
ホジュフのシレジア競技場トラックをスタートし、郊外をぐるっと回ってザブジェの市街地周回コースへ。終盤に登場するのは合計4周するザブジェの6.2km周回コース。この日もUCIプロコンチネンタルチーム所属選手を中心にした逃げグループが形成されたものの、スプリンターチームがレースを支配した。
スタート後すぐの5km地点に設定されたスプリントポイントをアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・スーダル)が先頭通過。ここを3番手通過したミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チームスカイ)がボーナスタイム1秒獲得に成功する。その後、山岳賞ジャージを着るミカル・パルタ(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ)とマティアス・ルトゥルニエ(フランス、コフィディス)、アレクサンドル・フォリフォロフ(ロシア、ガスプロム・ルスヴェロ)の3名が飛び出し、遅れてメイン集団を抜け出した総合3位&総合敢闘賞イエンセ・ビエルマンス(ベルギー、カチューシャ・アルペシン)が長い単独追走の末に逃げグループに追いついた。
最大4分まで広がったタイム差をこの日もチェザーレ・ベネデッティ(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ)らがメイン集団を牽引して詰めていく。2つのスプリントポイントを先頭通過して合計6秒のボーナスタイムを獲得したビエルマンスはステージ上位に絡むことなく総合3位をキープしている。
フィニッシュまで25kmを残して、ザブジェの市街地周回コースに入った時点でタイム差は1分。ペースを落とさず逃げ続けた4名だったが、最終周回突入前の残り10km地点でスプリンターチーム率いるメイン集団に吸収されてしまう。周回コースを1周目47.1km/h、2周目48.3km/h、3周目50.7km/hとスピードを上げてこなしたメイン集団は、最終周回を平均スピード57.1km/hで駆け抜けている。
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ハットトリックを狙うボーラ・ハンスグローエにスピード勝負を挑んだのはミッチェルトン・スコットやクイックステップフロアーズ、ロットNLユンボ。各チームのリードアウトトレインが交じり合いながら残り1kmアーチを切り、ロットNLユンボとグルパマFDJが先頭でリードアウトを開始した。
先頭でトム・レーゼル(オランダ、ロットNLユンボ)にリードアウトされたダニー・ファンポッペル(オランダ、ロットNLユンボ)が、イエロージャージのアッカーマンを従えながらスプリント開始を待つ中、8〜9番手につけていたクイックステップフロアーズの2人がフィニッシュまで400mほどを残して別ラインで加速する。
デンマークチャンピオンのミケル・モルコフ(デンマーク、クイックステップフロアーズ)がロットNLユンボの2人とアッカーマンを完全に置き去りにするリードアウトを見せ、ライバルたちに4〜5mの差をつけた状態からホッジが加速。ダニエル・マクレー(イギリス、EFエデュケーションファースト・ドラパック)とアンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・スーダル)の追撃は届かず、ホッジが完璧なリードアウトを勝利につなげた。
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「ステージ優勝を狙ったレースでその目標を達成できたのでとても満足している。クイックステップフロアーズのジャージを着て掴んだキャリア最大の勝利。開幕2ステージでは惜しいところで勝利を逃していたので、今日は朝からモチベーションが高かった。最高の走りをしてくれたチームメイトたちに感謝。特にミケル・モルコフのリードアウトは素晴らしかった」と、チームにシーズン53勝目をもたらしたネオプロは語る。
フェルナンド・ガビリアに続く次世代コロンビアンスプリンターとして注目を集めるホッジは2018年にクイックステップフロアーズでプロ入りしたばかり。3月のハンザーメクラシックでプロ初勝利を飾り、直後のボルタ・ア・カタルーニャの開幕ステージで優勝を飾っている。なお、UCI登録名はHodeg(オデグ)だが本来の名前はHodge(ホッジ)。これは曾祖父がスコットランドから移住する際にコロンビアの移民局が書き間違えたためで、パスポート表記もオデグだが、本人は自分の名前をホッジと発音している。
「ライン選びを間違い、前を塞がれてスプリントに持ち込めなかった」と語る総合首位アッカーマンがステージ12位に沈んだため、ホッジがボーナスタイムによってイエロージャージを獲得。しかし翌日から山岳の戦いが始まるため、ホッジは「これからはチームメイトのために働きたい」とコメント。第4ステージは後半にかけて4つの1級山岳をこなし、残り1kmを切ってから15%オーバーの登りが登場するクライマー向きのレイアウトが設定されている。
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ツール・ド・ポローニュ2018第3ステージ結果
1位 | アルバロホセ・ホッジ(コロンビア、クイックステップフロアーズ) | 3:09:59 |
2位 | ダニエル・マクレー(イギリス、EFエデュケーションファースト・ドラパック) | |
3位 | アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・スーダル) | |
4位 | サーシャ・モードロ(イタリア、EFエデュケーションファースト・ドラパック) | |
5位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット) | |
6位 | ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、トレック・セガフレード) | |
7位 | ミケル・モルコフ(デンマーク、クイックステップフロアーズ) | |
8位 | マルク・サロー(フランス、グルパマFDJ) | |
9位 | ユルゲン・ルーランズ(ベルギー、BMCレーシング) | |
10位 | マイク・テウニッセン(オランダ、サンウェブ) | |
71位 | 別府史之(日本、トレック・セガフレード) |
個人総合成績
1位 | アルバロホセ・ホッジ(コロンビア、クイックステップフロアーズ) | 9:25:27 |
2位 | パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:00:02 |
3位 | イエンセ・ビエルマンス(ベルギー、カチューシャ・アルペシン) | 0:00:05 |
4位 | アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・スーダル) | 0:00:15 |
5位 | ミカル・パルタ(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ) | 0:00:16 |
6位 | ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、トレック・セガフレード) | 0:00:18 |
7位 | マッテオ・トレンティン(イタリア、ミッチェルトン・スコット) | |
8位 | ヤン・バークランツ(ベルギー、アージェードゥーゼール) | |
9位 | アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、BMCレーシング) | 0:00:19 |
10位 | マティアス・ルトゥルニエ(フランス、コフィディス) | 0:00:20 |
ポイント賞
1位 | アルバロホセ・ホッジ(コロンビア、クイックステップフロアーズ) | 58pts |
2位 | ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、トレック・セガフレード) | 50pts |
3位 | パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | 49pts |
山岳賞
1位 | ミカル・パルタ(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ) | 3pts |
2位 | アダム・スタホヴィアク(ポーランド、ポーランドナショナル) | 1pt |
3位 | カミル・グラデク(ポーランド、CCCスプランディ・ポルコウィチェ) | 1pt |
チーム総合成績
1位 | トレック・セガフレード | 28:17:27 |
2位 | クイックステップフロアーズ | |
3位 | ミッチェルトン・スコット |
text:Kei Tsuji
photo:Tour de Pologne
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