2018/07/23(月) - 09:38
Jプロツアー第15戦となる「JBCFやいた片岡ロードレース」が、7月22日(日)に開催され、僅差のスプリント勝負を制した鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)が優勝。先週の第13戦に次ぐ今季2勝目を挙げた。女子は唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が連勝した。
JR片岡駅前のロータリーがコースの一部(写真はE1) photo:Satoru Kato
前日の第14戦大田原クリテリウムに続き、大田原市に隣接する矢板市で行われた第15戦は「やいた片岡ロードレース」。JR片岡駅の目の前が会場となることが目玉として昨年初開催された。今年は駅前ロータリーがコースの一部として使用され、本当の「駅前レース」が実現した。
駅前ロータリーには多くの観客が集まった photo:Satoru Katoコースは、片岡駅前周辺の平坦基調のループと、丘陵地のループを繋げた1周10.7km。3km過ぎから始まる丘陵地の登りは入り口からきつめの斜度が1kmほど続き、その後2kmはアップダウンが繰り返される。コース後半はフィニッシュラインまで下り基調となるため逃げ切りは難しく、スプリント勝負に持ち込まれることが多い。
この日も朝から晴れて気温が上昇。35度以上の猛暑日が予想されたことから、P1クラスタは当初の予定を1周減らして8周85.6kmで行われた。
鈴木龍がスプリント勝負を制して今季2勝目
P1 スタート photo:Satoru Kato
渡邉歩(EQADS)を先頭に行く4人の逃げ集団 photo:Satoru Kato
このレースが復帰戦の馬渡伸弥と増田成幸(宇都宮ブリッツェン)も集団コントロールに参加 photo:Satoru Kato
およそ2kmのパレード走行ののちリアルスタートが切られ、登り区間に入るとアタック合戦が始まる。その中から2周目に4人が抜け出して先行する。メンバーは、安原大貴(マトリックスパワータグ)、渡邉歩(EQADS)、小山貴大、中田拓也(以上シマノレーシング)。メイン集団は宇都宮ブリッツェンがコントロールし、逃げ集団との差を1分未満にコントロールする。
宇都宮ブリッツェンの2人が合流した逃げ集団に佐野淳哉(マトリックスパワータグ)と織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)らも合流する photo:Satoru Kato
5周目、タイム差が30秒ほどまで縮まったところで、メイン集団から数名が飛び出して追走。その中から、宇都宮ブリッツェンの岡篤志と雨澤毅明の2人が逃げ集団に合流。さらに佐野淳哉(マトリックスパワータグ)、織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)らも追いつき、メイン集団も直後に迫る。
5周目に単独アタックした岡篤志(宇都宮ブリッツェン) photo:Satoru Kato
逃げる岡を追うメイン集団はシマノレーシングとマトリックスパワータグが牽引 photo:Satoru Kato
佐野淳哉(マトリックスパワータグ)が集団を牽引して逃げを追走 photo:Satoru Kato
逃げが吸収されるのと前後して、岡が単独アタックして独走。差は30秒まで開くが、レース終盤に向けてマトリックスパワータグとシマノレーシングがメイン集団を牽引して追走。最終周回の8周目、残り7km付近で岡を吸収する。登り区間に入ると再びアタック合戦となり、雨澤、鈴木譲、鈴木龍(以上宇都宮ブリッツェン)、入部正太朗、木村圭佑(以上シマノレーシング)、アイラン・フェルナンデス、土井雪広(マトリックスパワータグ)、西尾勇人(那須ブラーゼン)、米谷隆志(LEOMOベルマーレ・レーシングチーム)の9人が先行する。残り1kmを過ぎて後続との差は20秒ほどまで開き、勝負は先行する集団に絞られた。
先行した9人が残り1kmを通過 photo:Satoru Kato
アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)、鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)、入部正太朗(シマノレーシング)のスプリント争い photo:Satoru Kato
写真判定になるほど僅差のスプリントを制したのは鈴木龍(宇都宮ブリッツェン) photo:Satoru Kato
残り200mの短い登り、アイラン、鈴木龍、入部の3人が横一線でスプリント。フィニッシュライン上ハンドルの投げ合いは写真判定となるほどの僅差になったが、鈴木龍の先着が確定。先週の第13戦石川サイクルロードレースに次ぐ今季2勝目を挙げ、宇都宮ブリッツェンは3連勝を達成した。
出走113名、完走43名のサバイバルレースだった。
P1 表彰式 photo:Satoru Kato
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前日の第14戦大田原クリテリウムに続き、大田原市に隣接する矢板市で行われた第15戦は「やいた片岡ロードレース」。JR片岡駅の目の前が会場となることが目玉として昨年初開催された。今年は駅前ロータリーがコースの一部として使用され、本当の「駅前レース」が実現した。
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この日も朝から晴れて気温が上昇。35度以上の猛暑日が予想されたことから、P1クラスタは当初の予定を1周減らして8周85.6kmで行われた。
鈴木龍がスプリント勝負を制して今季2勝目
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およそ2kmのパレード走行ののちリアルスタートが切られ、登り区間に入るとアタック合戦が始まる。その中から2周目に4人が抜け出して先行する。メンバーは、安原大貴(マトリックスパワータグ)、渡邉歩(EQADS)、小山貴大、中田拓也(以上シマノレーシング)。メイン集団は宇都宮ブリッツェンがコントロールし、逃げ集団との差を1分未満にコントロールする。
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5周目、タイム差が30秒ほどまで縮まったところで、メイン集団から数名が飛び出して追走。その中から、宇都宮ブリッツェンの岡篤志と雨澤毅明の2人が逃げ集団に合流。さらに佐野淳哉(マトリックスパワータグ)、織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)らも追いつき、メイン集団も直後に迫る。
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逃げが吸収されるのと前後して、岡が単独アタックして独走。差は30秒まで開くが、レース終盤に向けてマトリックスパワータグとシマノレーシングがメイン集団を牽引して追走。最終周回の8周目、残り7km付近で岡を吸収する。登り区間に入ると再びアタック合戦となり、雨澤、鈴木譲、鈴木龍(以上宇都宮ブリッツェン)、入部正太朗、木村圭佑(以上シマノレーシング)、アイラン・フェルナンデス、土井雪広(マトリックスパワータグ)、西尾勇人(那須ブラーゼン)、米谷隆志(LEOMOベルマーレ・レーシングチーム)の9人が先行する。残り1kmを過ぎて後続との差は20秒ほどまで開き、勝負は先行する集団に絞られた。
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残り200mの短い登り、アイラン、鈴木龍、入部の3人が横一線でスプリント。フィニッシュライン上ハンドルの投げ合いは写真判定となるほどの僅差になったが、鈴木龍の先着が確定。先週の第13戦石川サイクルロードレースに次ぐ今季2勝目を挙げ、宇都宮ブリッツェンは3連勝を達成した。
出走113名、完走43名のサバイバルレースだった。
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JBCFやいた片岡ロードレース 結果(85.6km)
1位 | 鈴木 龍(宇都宮ブリッツェン) | 2時間1分30秒 |
2位 | アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ) | +0秒 |
3位 | 入部正太朗(シマノレーシング) | |
4位 | 西尾勇人(那須ブラーゼン) | |
5位 | 米谷隆志(LEOMOベルマーレ・レーシングチーム) | +1秒 |
6位 | 木村圭佑(シマノレーシング) | +5秒 |
Jプロツアーリーダー 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング )
U23リーダー 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
女子は唐見実世子が連勝数を伸ばす
F ファーストアタックは樫木祥子(AVENTURA AIKOH VICTORIA RACING) photo:Satoru Kato
F 登りで唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)がペースアップ photo:Satoru Kato
F レース終盤は独走に持ち込んだ唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) photo:Satoru Kato
女子のFクラスタは4周42.8km。1周目の登りで樫木祥子(AVENTURA AIKO VICTORIA RACING)のファーストアタックをきっかけにペースアップし、6人ほどまで絞られる。その中から、樫木、唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)、下山美寿々(CORRIDORE BIORACER)の3人が先行。レース終盤には唐見が樫木と下山を切り離して独走を開始し、そのまま逃げ切ってフィニッシュ。第11戦広島以来の連勝数を5に伸ばした。
F 表彰式 photo:Satoru Kato
シスターローズジャージは伊藤杏菜(Live GARDEN BICI STELLE) photo:Satoru Kato
U23リーダー 織田 聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)
女子は唐見実世子が連勝数を伸ばす
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女子のFクラスタは4周42.8km。1周目の登りで樫木祥子(AVENTURA AIKO VICTORIA RACING)のファーストアタックをきっかけにペースアップし、6人ほどまで絞られる。その中から、樫木、唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)、下山美寿々(CORRIDORE BIORACER)の3人が先行。レース終盤には唐見が樫木と下山を切り離して独走を開始し、そのまま逃げ切ってフィニッシュ。第11戦広島以来の連勝数を5に伸ばした。
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Fクラスタ 結果(42.8km)
1位 | 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 1時間12分12秒 |
2位 | 下山美寿々(CORRIDORE BIORACER) | +1分42秒 |
3位 | 大堀博美(YOKOSUKA UNO RACING) | +2分23秒 |
E1(53.5km)
1位 | 武井 裕(アーティファクトレーシングチーム) | 1時間18分42秒 |
2位 | 井出道康(ネクストリーム・うどん虹や) | +0秒 |
3位 | 紺野元汰(SBC Vertex Racing Team) | |
4位 | 鳥倉必勝(SBC Vertex Racing Team) | |
5位 | 藤田涼平(サイタマサイクルプロジェクト) | |
6位 | 雑賀大輔(湾岸サイクリング・ユナイテッド) |
Jエリートツアーリーダー 石井祥平(アーティファクトレーシングチーム)
E2(42.8km)
1位 | 檜村奏太(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ) | 1時間5分21秒 |
2位 | 浜島章浩(彩北ツブラーゼ) | +0秒 |
3位 | 相楽 誠(Rapha Cycling Club) | |
4位 | 高橋史朗(サイタマサイクルプロジェクト) | |
5位 | 西岡竜之介(VENTOS FRECCIA) | |
6位 | 山田陽一(ケッヘルブイシースプートニク) |
E3 (32.1km)
1位 | 古川 優(チーム・ウォークライド) | 49分11秒 |
2位 | 鈴木道也(ブラウ・ブリッツェン) | +0秒 |
3位 | 高橋英文(ALLEGRO) | |
4位 | 井上裕太郎(TONY Racing) | |
5位 | 丸山英之(BREZZA-KAMIHAGI) | |
6位 | 福田賢一郎(イナーメ信濃山形) |
text&photo:Satoru Kato
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