2018/07/05(木) - 23:13
ツール開幕を3日後に控えたラ・ロッシュ=シュル=ヨンのプレスセンターでアージェードゥーゼールの記者会見が開かれた。フランスの期待を一身に背負う、昨年の総合3位ロマン・バルデらが意気込みを語った。果たしてパリのポディウムの中央に立つことは実現するのか。
インタビューに応えるロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール) photo:Makoto.AYANO
―今年のツールに勝つために必要なこととは?意気込みを教えてほしい
バルデ:ツールへの挑戦は今回で6回目。ツールはいつでも人間の能力を最大限使って闘うことが要求されるタフなレース。今年のコースは非常にトリッキーで厳しく、難しいものだ 総合成績を狙うには最初のステージからひとつひとつすべてのステージが大切で、すべてのステージでミスをしないことが大切だ。トリッキーなステージが多く、注意深くいること、意欲的でありながらもおごらず謙虚な姿勢で走ることが求められる。
―6度目のツールで、今までの経験はどのように生かされるのか?
もちろん過去の経験を総動員して走る。経験値はすでに十分なものがあるだろう。そして脚があり、調子もいい。しかしそれに加えて運が必要とされる。トリッキーなステージでは秒差にこだわったレースをしなくてはいけない。勇敢に秒差を奪うこととと同時に、いかなる秒差も失わないように注意を払う。
―石畳を待つ第9ステージに対して、どのような意気込みで向かうのか?
山岳ステージと同様に、むしろそれよりも厳しいステージだと考えている。戦略以上に、とくに運が必要だろう。すでに言われているように、大きな勝利を勝ち取る選手がいる一方で、大きなタイムを失う選手がうまれる。その段階で総合争いを諦めざるを得なくなる状況がいくつかのチームと選手に訪れるだろう。それは我々かもしれない。しかし我々のチームにはシルヴァン(ディリエ)とオリバー・ナーセンの2人の「マスター」がいる。彼らに大いなる信頼を寄せている。きっとうまくやれると信じているよ。
力強く、真摯にインタビューに応えるロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール) photo:Makoto.AYANO
パリ〜ルーベで2位のシルヴァン・ディリエ(スイス)、フランドルクラシックのスペシャリストのオリバー・ナーセン(ベルギー) photo:Makoto.AYANO
―そのマスターのひとり、シルヴァンに聞くけれど、パリ〜ルーベで2位のリザルトを第9ステージで更新するつもりはある?
シルヴァン・ディリエ:僕の「ルーベステージ」の走りは、できるだけロマンの近くに居て、彼がそのステージをスムーズな良い日で終えられるようにすること。自身の成績についての目標はパリ〜ルーベのときのものより低い。ロマンをサポートすることに尽きる。
―ロマン、昨年は3位でツール・ド・フランスを終えて、今年もし昨年以上を求めることを目標にするなら優勝ということになるが、その順位を上げることとは?
バルデ:とにかくツールのすべての状況に言えることだが、すべてのディテールにこだわり、昨年より進化し、うまく確実に走ること。メンタルもスキルも必要になるし、プレッシャーさえ利用して結果につなげることが必要だろう。タイムトライアルは成功へのひとつのキーとなるだろう。エネルギーをうまくセーブすることを考え無くてはならないし、21ステージのことを考えるとパワーをうまく配分しなくてはいけないだろう。そして必要なときにそれを爆発させる。その機会は2つ、あるいはあって3つだろう。僕はチームを信頼しているし、チームは僕を信頼している。
ミュール・ド・ブルターニでの再びの勝利が期待されるアレクシー・ヴィエルモーズ(フランス、アージェードゥーゼール) photo:Makoto.AYANO
アレクサンドル・ジェニエスに代わりマティアス・フランク(スイス)がメンバーに photo:Makoto.AYANO
―サルブタモール問題でフルームを取り巻く状況について、トム・デュムランと話し合ったそうだが?
バルデ:その話し合いは主催者の意向によるものだった。ツール・ド・フランスはフランスの誇る遺産であり、大きなお祭り、セレブレーションだ。選手たちはツールのためにすべてを賭けて準備してきたし、そのことを理解して選手たちをリスペクトして欲しい。フルームだけでなく、すべての選手に対して同様にリスペクトして欲しい。僕は沿道の観衆のモラルを信じている。
ヴァンサン・ラヴニューGM「チームは年々強くなっている」
アージェードゥーゼールGM、ヴァンサン・ラヴニュー氏 photo:Makoto.AYANO
チームは毎年進化して、どんどん強くなっている。とくにチームには今年新しい顔、ディリエが加わった。彼はパリ〜ルーベとツール・ド・スイスで強さを見せた。そしてフランスタイムトライアルを連覇したピエール・ラトゥール(フランス)がいる。2014年を思い出して欲しい。我々はチーム成績でトップだったし、チームはそのときよりも成熟している。山岳に強いマティアス(フランク)も心強い存在だ。
ロマン・バルデが駆るFACTOR O2スペシャルモデル photo:Makoto.AYANO
闘う騎士の絵が描かれる photo:Makoto.AYANO
おなじみのバルデのキャッチフレーズ、「リスクを取るか、チャンスを失うか」 photo:Makoto.AYANO
photo&text: Makoto.AYANO, in La Roche-sur-Yon, France
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―今年のツールに勝つために必要なこととは?意気込みを教えてほしい
バルデ:ツールへの挑戦は今回で6回目。ツールはいつでも人間の能力を最大限使って闘うことが要求されるタフなレース。今年のコースは非常にトリッキーで厳しく、難しいものだ 総合成績を狙うには最初のステージからひとつひとつすべてのステージが大切で、すべてのステージでミスをしないことが大切だ。トリッキーなステージが多く、注意深くいること、意欲的でありながらもおごらず謙虚な姿勢で走ることが求められる。
―6度目のツールで、今までの経験はどのように生かされるのか?
もちろん過去の経験を総動員して走る。経験値はすでに十分なものがあるだろう。そして脚があり、調子もいい。しかしそれに加えて運が必要とされる。トリッキーなステージでは秒差にこだわったレースをしなくてはいけない。勇敢に秒差を奪うこととと同時に、いかなる秒差も失わないように注意を払う。
―石畳を待つ第9ステージに対して、どのような意気込みで向かうのか?
山岳ステージと同様に、むしろそれよりも厳しいステージだと考えている。戦略以上に、とくに運が必要だろう。すでに言われているように、大きな勝利を勝ち取る選手がいる一方で、大きなタイムを失う選手がうまれる。その段階で総合争いを諦めざるを得なくなる状況がいくつかのチームと選手に訪れるだろう。それは我々かもしれない。しかし我々のチームにはシルヴァン(ディリエ)とオリバー・ナーセンの2人の「マスター」がいる。彼らに大いなる信頼を寄せている。きっとうまくやれると信じているよ。
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―そのマスターのひとり、シルヴァンに聞くけれど、パリ〜ルーベで2位のリザルトを第9ステージで更新するつもりはある?
シルヴァン・ディリエ:僕の「ルーベステージ」の走りは、できるだけロマンの近くに居て、彼がそのステージをスムーズな良い日で終えられるようにすること。自身の成績についての目標はパリ〜ルーベのときのものより低い。ロマンをサポートすることに尽きる。
―ロマン、昨年は3位でツール・ド・フランスを終えて、今年もし昨年以上を求めることを目標にするなら優勝ということになるが、その順位を上げることとは?
バルデ:とにかくツールのすべての状況に言えることだが、すべてのディテールにこだわり、昨年より進化し、うまく確実に走ること。メンタルもスキルも必要になるし、プレッシャーさえ利用して結果につなげることが必要だろう。タイムトライアルは成功へのひとつのキーとなるだろう。エネルギーをうまくセーブすることを考え無くてはならないし、21ステージのことを考えるとパワーをうまく配分しなくてはいけないだろう。そして必要なときにそれを爆発させる。その機会は2つ、あるいはあって3つだろう。僕はチームを信頼しているし、チームは僕を信頼している。
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―サルブタモール問題でフルームを取り巻く状況について、トム・デュムランと話し合ったそうだが?
バルデ:その話し合いは主催者の意向によるものだった。ツール・ド・フランスはフランスの誇る遺産であり、大きなお祭り、セレブレーションだ。選手たちはツールのためにすべてを賭けて準備してきたし、そのことを理解して選手たちをリスペクトして欲しい。フルームだけでなく、すべての選手に対して同様にリスペクトして欲しい。僕は沿道の観衆のモラルを信じている。
ヴァンサン・ラヴニューGM「チームは年々強くなっている」
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チームは毎年進化して、どんどん強くなっている。とくにチームには今年新しい顔、ディリエが加わった。彼はパリ〜ルーベとツール・ド・スイスで強さを見せた。そしてフランスタイムトライアルを連覇したピエール・ラトゥール(フランス)がいる。2014年を思い出して欲しい。我々はチーム成績でトップだったし、チームはそのときよりも成熟している。山岳に強いマティアス(フランク)も心強い存在だ。
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photo&text: Makoto.AYANO, in La Roche-sur-Yon, France