2018/06/21(木) - 18:21
全日本選手権ロードレースが、明日22日から島根県益田市で開催される。コースと、発表されているエントリーリストから見どころを紹介。
17日の個人タイムトライアルに続き、明日22日からはロードレースの日本一を決める全日本選手権が開催される。昨年、一昨年は男女ジュニアとU17、U15は別日程で開催されてきたが、今年は全てのカテゴリーが22日から24日までの3日間で行われる。各カテゴリーの開催日と距離は以下の通り。
17日の個人タイムトライアルに続き、明日22日からはロードレースの日本一を決める全日本選手権が開催される。昨年、一昨年は男女ジュニアとU17、U15は別日程で開催されてきたが、今年は全てのカテゴリーが22日から24日までの3日間で行われる。各カテゴリーの開催日と距離は以下の通り。
全日本選手権ロードレース 日程
6月22日(金) | ||
---|---|---|
12:00〜 | 女子エリート | 128km(14.2km×9周) |
12:05〜 | 女子U23 | 99km(14.2km×7周) |
6月23日(土) | ||
9:00〜 | 男子ジュニア | 85km(14.2km×6周) |
9:02〜 | 女子ジュニア+U17 | 43km(14.2km×3周) |
12:00〜 | 男子U23 | 156km(14.2km×11周) |
12:02〜 | 男子U17+U15 | 43km(14.2km×3周) |
6月24日(日) | ||
9:00〜 | 男子エリート | 213km(14.2km×15周) |
会場は島根県西部に位置する益田市。浅田顕監督が監修に関わった1周14.2kmのコースは、アップダウンのある前半と、平坦基調の後半で構成される。特にスタート・フィニッシュ直後から3km地点まで8%の登りが続く。カテゴリーによってはこの登りで人数が絞られることになり、勝負のポイントになるのは間違いない。
一方、後半の平坦区間は4km以上あるが、カーブが連続して直線区間が少ない。集団が追走するにしてもペースが上がらないことも考えられ、逃げ切りが決まる可能性もある。
これまで同コースで行われてきた「益田チャレンジャーズステージ」やジュニア以下の全日本選手権では、少人数のスプリントになることが多かった。とは言え、全日本チャンピオンというタイトルを前に、予想外の展開が生まれるのが全日本選手権。距離も人数も増える男子エリートのレースでは、「過去のレースはあまり参考にならないだろう」と言うチーム関係者の意見も。
男子エリート
今年は新城幸也(バーレーンメリダ)と別府史之(トレック・セガフレード)は共に出場せず。また、ツアー・オブ・ジャパンで活躍を見せたNIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニは吉田隼人のみ出場の予定。昨年とは勢力図に変化が見られそうだ。
チーム右京はディフェンディングチャンピオンの畑中勇介を筆頭に、このコースでのレース経験がある小石祐馬や徳田優、吉岡直哉らを揃え、連覇を狙う。宇都宮ブリッツェンは増田成幸を欠くことになってしまったが、ツアー・オブ・ジャパン京都ステージ優勝の雨澤毅明や、ベテランの力を見せる鈴木譲、2014年にこのコースで優勝している岡篤志らで悲願のタイトルを目指す。
チームブリヂストンサイクリングは、個人タイムトライアル優勝の窪木一茂と、Jプロツアーでは窪木を強力にアシストする石橋学らでダブルタイトルを狙う。マトリックスパワータグは、個人タイムトライアル無念の6位に終わった佐野淳哉と土井雪広の全日本優勝経験者2人が中心。シマノレーシングは今季UCIステージレースで2勝を挙げて好調の入部正太朗と、昨年の全日本3位で2週間前の那須ロードレースで初優勝を挙げた木村圭佑、さらに昨年のU23チャンピオンの横山航太に注目だ。
愛三工業レーシングチームは、小森亮平と阿曽圭佑、キナンサイクリングチームは、中島康晴と山本元喜、那須ブラーゼンは岸崇仁と吉田悠人が有力候補として挙げられよう。また、JBCFのE1で走る寺崎武郎(バルバレーシング)や紺野元汰(SBC Vertex Racing Team)らにも注目してみたい。
女子エリート
個人タイムトライアル優勝の與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)と、2年ぶりの全日本選手権出場となる萩原麻由子(アレ・チポッリーニ)を中心にレースが展開することになるか。昨年は唯一與那嶺に食い下がった唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)、今年もロードに絞った金子広美(イナーメ信濃山形)、今年から海外チームで走る樫木祥子(チームイルミネート)や中原恭恵(Maaslandster International)、上野みなみ(シエルブルー鹿屋)、合田祐美子(CORRIDORE BIORACER)らの走りも注目だ。
U23、ジュニア、U17、U15
男子U23は、ツール・ド・熊野でU23賞を獲得した野本空(愛三工業レーシングチーム)、個人タイムトライアル優勝の山本大喜(キナンサイクリングチーム)、ツアー・オブ・ジャパンで山岳賞争いをした草場啓吾(日本大学)、インカレチャンピオンの武山晃輔(日本大学)、2週間前の大学選手権ロードレースで優勝した石井駿平(鹿屋体育大学)と、優勝争いをした孫崎大樹(早稲田大学)、大前翔(慶應義塾大学)らが有力だろう。
女子U23は個人タイムトライアル優勝の梶原悠未(筑波大学)が頭ひとつ抜き出ている印象。ロードと合わせてダブルタイトルとなるか。
男子ジュニアは松山城南高校の日野泰静と日野凌羽、女子ジュニア+U17は中川由理(川越工業高校)と石上夢乃(横浜創学館高校)、男子U17+15は津田悠義(三好高校)らが優勝候補として挙げられる。
男子エリートはJ SPORTSがLIVE配信
男子エリートのレースは、J SPORTSがオンデマンドでLIVE配信を行う。また、東京スカイツリータウン内にある東京ソラマチの「J:COM Wonder Studio」で公開LIVE配信が行われる。時間は、レースが佳境に差し掛かると思われる午後1時から。詳しくはこちらをご参照頂きたい。また、7月7日には90分のダイジェスト放送も予定されている。
text:Satoru Kato
一方、後半の平坦区間は4km以上あるが、カーブが連続して直線区間が少ない。集団が追走するにしてもペースが上がらないことも考えられ、逃げ切りが決まる可能性もある。
これまで同コースで行われてきた「益田チャレンジャーズステージ」やジュニア以下の全日本選手権では、少人数のスプリントになることが多かった。とは言え、全日本チャンピオンというタイトルを前に、予想外の展開が生まれるのが全日本選手権。距離も人数も増える男子エリートのレースでは、「過去のレースはあまり参考にならないだろう」と言うチーム関係者の意見も。
男子エリート
今年は新城幸也(バーレーンメリダ)と別府史之(トレック・セガフレード)は共に出場せず。また、ツアー・オブ・ジャパンで活躍を見せたNIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニは吉田隼人のみ出場の予定。昨年とは勢力図に変化が見られそうだ。
チーム右京はディフェンディングチャンピオンの畑中勇介を筆頭に、このコースでのレース経験がある小石祐馬や徳田優、吉岡直哉らを揃え、連覇を狙う。宇都宮ブリッツェンは増田成幸を欠くことになってしまったが、ツアー・オブ・ジャパン京都ステージ優勝の雨澤毅明や、ベテランの力を見せる鈴木譲、2014年にこのコースで優勝している岡篤志らで悲願のタイトルを目指す。
チームブリヂストンサイクリングは、個人タイムトライアル優勝の窪木一茂と、Jプロツアーでは窪木を強力にアシストする石橋学らでダブルタイトルを狙う。マトリックスパワータグは、個人タイムトライアル無念の6位に終わった佐野淳哉と土井雪広の全日本優勝経験者2人が中心。シマノレーシングは今季UCIステージレースで2勝を挙げて好調の入部正太朗と、昨年の全日本3位で2週間前の那須ロードレースで初優勝を挙げた木村圭佑、さらに昨年のU23チャンピオンの横山航太に注目だ。
愛三工業レーシングチームは、小森亮平と阿曽圭佑、キナンサイクリングチームは、中島康晴と山本元喜、那須ブラーゼンは岸崇仁と吉田悠人が有力候補として挙げられよう。また、JBCFのE1で走る寺崎武郎(バルバレーシング)や紺野元汰(SBC Vertex Racing Team)らにも注目してみたい。
女子エリート
個人タイムトライアル優勝の與那嶺恵理(ウィグル・ハイファイブ)と、2年ぶりの全日本選手権出場となる萩原麻由子(アレ・チポッリーニ)を中心にレースが展開することになるか。昨年は唯一與那嶺に食い下がった唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)、今年もロードに絞った金子広美(イナーメ信濃山形)、今年から海外チームで走る樫木祥子(チームイルミネート)や中原恭恵(Maaslandster International)、上野みなみ(シエルブルー鹿屋)、合田祐美子(CORRIDORE BIORACER)らの走りも注目だ。
U23、ジュニア、U17、U15
男子U23は、ツール・ド・熊野でU23賞を獲得した野本空(愛三工業レーシングチーム)、個人タイムトライアル優勝の山本大喜(キナンサイクリングチーム)、ツアー・オブ・ジャパンで山岳賞争いをした草場啓吾(日本大学)、インカレチャンピオンの武山晃輔(日本大学)、2週間前の大学選手権ロードレースで優勝した石井駿平(鹿屋体育大学)と、優勝争いをした孫崎大樹(早稲田大学)、大前翔(慶應義塾大学)らが有力だろう。
女子U23は個人タイムトライアル優勝の梶原悠未(筑波大学)が頭ひとつ抜き出ている印象。ロードと合わせてダブルタイトルとなるか。
男子ジュニアは松山城南高校の日野泰静と日野凌羽、女子ジュニア+U17は中川由理(川越工業高校)と石上夢乃(横浜創学館高校)、男子U17+15は津田悠義(三好高校)らが優勝候補として挙げられる。
男子エリートはJ SPORTSがLIVE配信
男子エリートのレースは、J SPORTSがオンデマンドでLIVE配信を行う。また、東京スカイツリータウン内にある東京ソラマチの「J:COM Wonder Studio」で公開LIVE配信が行われる。時間は、レースが佳境に差し掛かると思われる午後1時から。詳しくはこちらをご参照頂きたい。また、7月7日には90分のダイジェスト放送も予定されている。
text:Satoru Kato
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