2018/05/22(火) - 18:51
ツアー・オブ・ジャパンの第3ステージとなるいなべステージが行われ、リーダージャージを着るグレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ)が優勝。個人総合首位を守り、ポイント賞も獲得した。山岳賞は小石祐馬(チーム右京)に移った。
ツアー・オブ・ジャパン3日目の舞台は三重県いなべ市。阿下喜駅前をスタートしてパレードしたのち、劇坂「いなベルグ」をはじめとしたアップダウンのある14.8kmの周回コースを8周する。
前日のレース終盤に落車した増田成幸(宇都宮ブリッツェン)はスタートせず。その日のうちに宇都宮に戻ったという。これから重要なレースが続く時期だけに心配だ。
パレードスタートののち、周回コースに入ってリアルスタートが切られた直後、集団で落車が発生。新城幸也(バーレーン・メリダ)、石橋学(チームブリヂストンサイクリング)らが巻き込まれた。全員が再スタートして集団に復帰したものの、新城は重傷を負ったままレースを続行する。
レースは1周目に飛び出した小石祐馬(チーム右京)とダミアン・モニエ(フランス、愛三工業レーシングチーム)が逃げ続ける。メイン集団は、リーダージャージを擁するバーレーン・メリダがコントロールして1分前後の差を維持。落車から復帰した新城が長い時間先頭を引き続ける。
2周目と5周目に設定された山岳賞は、2回とも小石が先頭通過。山岳賞ジャージを着る草場啓吾(日本ナショナルチーム)は5周目のみ3位通過するが、1ポイント差で小石が山岳賞ジャージを獲得する。
レース後半の6周目、逃げ続ける2人とメイン集団との差が30秒、20秒と縮まり始める。そして残り2周となる7周目を目前に逃げは吸収される。
バーレーン・メリダのペースアップにより集団は中切れを起こしてバラバラに。先頭集団は40人ほどまで絞られて最終周回に突入していく。逃げ切りを狙ったアタックがかかるが決定打となる逃げは生まれず、勝負は集団でのスプリントへ。
残り50m、フィニッシュラインに向けてゆるやかな右カーブに、マルコ・カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)とリーダージャージのボーレが並んで姿を現す。イン側でカノラが粘るが、アウト側からかぶせるようにボーレが前に出て先着。昨年のいなべステージの覇者を下した。
ボーレは、「チームがハードワークをして最後は私に勝たせてくれた。ユキヤには本当に感謝したい。落車しながらも素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。感謝の言葉が見つからないよ」と、新城の働きを讃えた。
日本人選手では、窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)が4位に入った。「ラスト1km前で石橋選手が引き上げて前に送り出してくれたのに申し訳ない」と、結果を悔やんだ。
山岳賞を獲得した小石は、「チームとしてステージ優勝を狙うために少しでも楽にレースを進められればと思い、ダミアン選手と2人で逃げました。山岳賞は意識していませんでしたが、監督から山岳賞を2回先頭通過すれば山岳賞ジャージを獲れると聞いてトライしました。結果としてジャージを獲れたので良かったです。明日以降チャンスがあれば狙っていきたい」と語った。
落車した新城はチームメイトと共にグルペットでフィニッシュ。左目から流血し、あちこちに擦過傷を負った満身創痍でレースを走りきった。レース終了後に病院に搬送されたが、左の肩甲骨にわずかなヒビが確認されたと飯島美和さんがツイッターで報告。明日の出走については改めて報告するとしている。
ツアー・オブ・ジャパン3日目の舞台は三重県いなべ市。阿下喜駅前をスタートしてパレードしたのち、劇坂「いなベルグ」をはじめとしたアップダウンのある14.8kmの周回コースを8周する。
前日のレース終盤に落車した増田成幸(宇都宮ブリッツェン)はスタートせず。その日のうちに宇都宮に戻ったという。これから重要なレースが続く時期だけに心配だ。
パレードスタートののち、周回コースに入ってリアルスタートが切られた直後、集団で落車が発生。新城幸也(バーレーン・メリダ)、石橋学(チームブリヂストンサイクリング)らが巻き込まれた。全員が再スタートして集団に復帰したものの、新城は重傷を負ったままレースを続行する。
レースは1周目に飛び出した小石祐馬(チーム右京)とダミアン・モニエ(フランス、愛三工業レーシングチーム)が逃げ続ける。メイン集団は、リーダージャージを擁するバーレーン・メリダがコントロールして1分前後の差を維持。落車から復帰した新城が長い時間先頭を引き続ける。
2周目と5周目に設定された山岳賞は、2回とも小石が先頭通過。山岳賞ジャージを着る草場啓吾(日本ナショナルチーム)は5周目のみ3位通過するが、1ポイント差で小石が山岳賞ジャージを獲得する。
レース後半の6周目、逃げ続ける2人とメイン集団との差が30秒、20秒と縮まり始める。そして残り2周となる7周目を目前に逃げは吸収される。
バーレーン・メリダのペースアップにより集団は中切れを起こしてバラバラに。先頭集団は40人ほどまで絞られて最終周回に突入していく。逃げ切りを狙ったアタックがかかるが決定打となる逃げは生まれず、勝負は集団でのスプリントへ。
残り50m、フィニッシュラインに向けてゆるやかな右カーブに、マルコ・カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ)とリーダージャージのボーレが並んで姿を現す。イン側でカノラが粘るが、アウト側からかぶせるようにボーレが前に出て先着。昨年のいなべステージの覇者を下した。
ボーレは、「チームがハードワークをして最後は私に勝たせてくれた。ユキヤには本当に感謝したい。落車しながらも素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。感謝の言葉が見つからないよ」と、新城の働きを讃えた。
日本人選手では、窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)が4位に入った。「ラスト1km前で石橋選手が引き上げて前に送り出してくれたのに申し訳ない」と、結果を悔やんだ。
山岳賞を獲得した小石は、「チームとしてステージ優勝を狙うために少しでも楽にレースを進められればと思い、ダミアン選手と2人で逃げました。山岳賞は意識していませんでしたが、監督から山岳賞を2回先頭通過すれば山岳賞ジャージを獲れると聞いてトライしました。結果としてジャージを獲れたので良かったです。明日以降チャンスがあれば狙っていきたい」と語った。
落車した新城はチームメイトと共にグルペットでフィニッシュ。左目から流血し、あちこちに擦過傷を負った満身創痍でレースを走りきった。レース終了後に病院に搬送されたが、左の肩甲骨にわずかなヒビが確認されたと飯島美和さんがツイッターで報告。明日の出走については改めて報告するとしている。
ツアー・オブ・ジャパン2018 いなべステージ(127km) 結果
1位 | クレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) | 3時間11分57秒 |
2位 | マルコ・カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ) | +0秒 |
3位 | イアン・ビビー(イギリス、JLTコンドール) | |
4位 | 窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング) | |
5位 | サム・クローム(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネス) | |
6位 | トマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム) | +3秒 |
7位 | マルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) | |
8位 | ミッヘル・ライム(エストニア、イスラエルサイクリングアカデミー) | |
9位 | 中根英登(NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ) | |
10位 | ベンジャミ・プラデス(スペイン、チーム右京) |
個人総合時間順位(いなべステージ終了時)
1位 | グレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) | 6時間4分24秒 |
2位 | マルコ・カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ) | +5秒 |
3位 | イアン・ビビー(イギリス、JLTコンドール) | +9秒 |
4位 | サム・クローム(オーストラリア、ベネロング・スイスウェルネス) | +17秒 |
5位 | 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン) | |
6位 | ミッヘル・ライム(エストニア、イスラエルサイクリングアカデミー) | +18秒 |
ポイント賞(いなべステージ終了時)
1位 | グレガ・ボーレ(スロベニア、バーレーン・メリダ) | 49p |
2位 | マルコ・カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ) | 45p |
3位 | イアン・ビビー(イギリス、JLTコンドール) | 27p |
山岳賞(いなべステージ終了時)
1位 | 小石祐馬(チーム右京) | 10p |
2位 | 草場啓吾(日本ナショナルチーム) | 9p |
3位 | 木村圭佑(シマノレーシング) | 9p |
チーム総合時間賞(いなべステージ終了時)
1位 | チーム右京 | 18時間14分25秒 |
2位 | NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ | +1秒 |
3位 | キナンサイクリングチーム | +5秒 |
text&photo:Satoru Kato
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