2018/04/26(木) - 10:15
53名の精鋭集団スプリントでコルブレッリやコスタを下したオマール・フライレ(スペイン、アスタナ)がツール・ド・ロマンディ第1ステージ勝利。マシューズの脱落に伴い、プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)がイエロージャージを手にした。
緑がまぶしいスイス西部の丘を走る photo:Tour de Romandie
ツール・ド・ロマンディ2018第1ステージ photo:Tour de Romandieツール・ド・ロマンディ第1ステージは、開幕地フリブールからフランス国境に近いジュラ州のドレモンまで北上する166.6km。4つのカテゴリー山岳(2級、3級、2級、2級)が設定されており、その獲得標高差は2,232m。合計2回通過する2級山岳ル・ソメ(全長6km/平均7%)とその後のアップダウンでアタックが繰り返された。
午後1時のスタートを前に、BMCレーシングの選手たちがスタートラインの最前列に並び、4月18日に白血病で亡くなったチームオーナーで実業家のアンディ・リース氏へ1分間の黙祷が捧げられた。BMCレーシングの選手たちは「アンディ」と書かれた黒い袖口のジャージを着てレースを走っている。
総合7位のウィリアム・クラーク(オーストラリア、EFエデュケーションファースト・ドラパック)やアレクシ・グジャール(フランス、アージェードゥーゼール)、アントワーヌ・デュシェーヌ(カナダ、グルパマFDJ)、レミー・メルツ(ベルギー、ロット・スーダル)、マルコ・ミナールト(オランダ、ワンティ・グループゴベール)の5名で形成された逃げグループは、メイン集団から最大6分のアドバンテージを築くことに成功。UCIワールドチーム所属選手を差し置いて、ワンティ・グループゴベールのミナールトが山岳ポイントを量産した。
BMCレーシングの選手たちとダヴィ・ラパルティアンUCI会長を先頭にアンディ・リース死に黙祷が捧げられた photo:Tour de Romandie
逃げグループを形成するアントワーヌ・デュシェーヌ(カナダ、グルパマFDJ)ら photo:Tour de Romandie
サンウェブ率いるメイン集団が菜の花畑を走る photo:Tour de Romandie
総合リーダーチームのサンウェブがタイム差を詰めながら、後半のドレモン周回コースがスタートする。1回目の2級山岳ル・ソメでサンウェブがペースを刻むと、クイックステップフロアーズのエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)とフェルナンド・ガビリア(コロンビア)を始め、ビッグスプリンターたちが脱落。総合2位のトム・ボーリ(スイス、BMCレーシング)も遅れていく。
2周目に入ると先頭はミナールトとグジャールの2人に絞られ、メイン集団に対して2分差で残り25km。メイン集団からはトーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)らがカウンターアタックを仕掛けたが決まらず、ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNLユンボ)がペースを作ると総合首位マシューズは脱落した。
バーレーン・メリダも集団先頭に上がってペースを上げると、残り11kmでダリオ・カタルド(イタリア)に発射される形でオマール・フライレ(スペイン、アスタナ)がアタック。これに反応したダニエル・マーティン(アイルランド、UAEチームエミレーツ)がそのまま単独追走体勢に入り、頂上通過までに先頭のグジャールとミナールトに追いついた。エガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ)のSTRAVAログによると、集団はこの2級山岳ル・ソメ(全長6km/平均7%)を平均24.3km/hで上っている。ベルナルの登坂タイムは14分50秒で、平均出力351W、平均心拍176bpmだった。
先頭に追いついたマーティンだったが、その後の下り区間で脱落して先頭はグジャール単独に。そのグジャールも残り2kmで吸収され、平坦区間でゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)らが仕掛けるシーンも見られたがこれも決まらない。ダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)のロングスパートを封じた50名強の集団によるスプリントが始まった。
勾配4%ほどの最終ストレートを50km/h近いスピードで駆け上がった選手たち。ライバルスプリンターたちの脱落によりチャンスが回ってきたソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)とルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)、そしてフライレが先頭でスプリントを繰り広げる。上りスプリントで最後までスピードが落ちないフライレに軍配が上がった。
上りスプリントを制したオマール・フライレ(スペイン、アスタナ) photo:Tour de Romandie
シーズン2勝目を飾ったオマール・フライレ(スペイン、アスタナ) photo:Tour de Romandie
パリ〜ニース最終ステージ2位、イツリア・バスクカントリー第5ステージ優勝、そしてアルデンヌクラシック3連戦をいずれも40位台で終えた27歳のフライレがシーズン2勝目。チームにシーズン13勝目をもたらしたフライレは「集団スプリントに向けて、終盤はダリオ・カタルドとヤコブ・フルサングがアタックを全て封じ込めてくれた。スピードのあるソニー・コルブレッリが最大のライバルになると分かっていたので、彼の番手につけて、残り300mから加速したんだ。残り100mから勾配が増したけど、良い判断だったと思う。残りのステージに向けてチームのモチベーションに繋がるし、調子の良いヤコブの総合成績のため明日から精一杯働きたい」とコメントしている。
総合1位マシューズと総合2位ボーリが脱落したため、総合3位プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)がイエロージャージを獲得。ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)がタイム差なしの総合2位につけている。
総合首位に立ったプリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ) photo:Tour de Romandie
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午後1時のスタートを前に、BMCレーシングの選手たちがスタートラインの最前列に並び、4月18日に白血病で亡くなったチームオーナーで実業家のアンディ・リース氏へ1分間の黙祷が捧げられた。BMCレーシングの選手たちは「アンディ」と書かれた黒い袖口のジャージを着てレースを走っている。
総合7位のウィリアム・クラーク(オーストラリア、EFエデュケーションファースト・ドラパック)やアレクシ・グジャール(フランス、アージェードゥーゼール)、アントワーヌ・デュシェーヌ(カナダ、グルパマFDJ)、レミー・メルツ(ベルギー、ロット・スーダル)、マルコ・ミナールト(オランダ、ワンティ・グループゴベール)の5名で形成された逃げグループは、メイン集団から最大6分のアドバンテージを築くことに成功。UCIワールドチーム所属選手を差し置いて、ワンティ・グループゴベールのミナールトが山岳ポイントを量産した。
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総合リーダーチームのサンウェブがタイム差を詰めながら、後半のドレモン周回コースがスタートする。1回目の2級山岳ル・ソメでサンウェブがペースを刻むと、クイックステップフロアーズのエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)とフェルナンド・ガビリア(コロンビア)を始め、ビッグスプリンターたちが脱落。総合2位のトム・ボーリ(スイス、BMCレーシング)も遅れていく。
2周目に入ると先頭はミナールトとグジャールの2人に絞られ、メイン集団に対して2分差で残り25km。メイン集団からはトーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)らがカウンターアタックを仕掛けたが決まらず、ステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNLユンボ)がペースを作ると総合首位マシューズは脱落した。
バーレーン・メリダも集団先頭に上がってペースを上げると、残り11kmでダリオ・カタルド(イタリア)に発射される形でオマール・フライレ(スペイン、アスタナ)がアタック。これに反応したダニエル・マーティン(アイルランド、UAEチームエミレーツ)がそのまま単独追走体勢に入り、頂上通過までに先頭のグジャールとミナールトに追いついた。エガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ)のSTRAVAログによると、集団はこの2級山岳ル・ソメ(全長6km/平均7%)を平均24.3km/hで上っている。ベルナルの登坂タイムは14分50秒で、平均出力351W、平均心拍176bpmだった。
先頭に追いついたマーティンだったが、その後の下り区間で脱落して先頭はグジャール単独に。そのグジャールも残り2kmで吸収され、平坦区間でゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ)らが仕掛けるシーンも見られたがこれも決まらない。ダヴィ・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)のロングスパートを封じた50名強の集団によるスプリントが始まった。
勾配4%ほどの最終ストレートを50km/h近いスピードで駆け上がった選手たち。ライバルスプリンターたちの脱落によりチャンスが回ってきたソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)とルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)、そしてフライレが先頭でスプリントを繰り広げる。上りスプリントで最後までスピードが落ちないフライレに軍配が上がった。
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パリ〜ニース最終ステージ2位、イツリア・バスクカントリー第5ステージ優勝、そしてアルデンヌクラシック3連戦をいずれも40位台で終えた27歳のフライレがシーズン2勝目。チームにシーズン13勝目をもたらしたフライレは「集団スプリントに向けて、終盤はダリオ・カタルドとヤコブ・フルサングがアタックを全て封じ込めてくれた。スピードのあるソニー・コルブレッリが最大のライバルになると分かっていたので、彼の番手につけて、残り300mから加速したんだ。残り100mから勾配が増したけど、良い判断だったと思う。残りのステージに向けてチームのモチベーションに繋がるし、調子の良いヤコブの総合成績のため明日から精一杯働きたい」とコメントしている。
総合1位マシューズと総合2位ボーリが脱落したため、総合3位プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ)がイエロージャージを獲得。ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)がタイム差なしの総合2位につけている。
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ツール・ド・ロマンディ2018第1ステージ結果
1位 | オマール・フライレ(スペイン、アスタナ) | 4:03:42 |
2位 | ソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ) | |
3位 | ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | |
4位 | ルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ) | |
5位 | ゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ) | |
6位 | エガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ) | |
7位 | ピエール・ラトゥール(フランス、アージェードゥーゼール) | |
8位 | シャンドロ・ムーリセ(ベルギー、ワンティ・グループゴベール) | |
9位 | メルハウィ・クドゥス(エリトリア、ディメンションデータ) | |
10位 | エロス・カペッキ(イタリア、クイックステップフロアーズ) | |
79位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ) | 0:05:14 |
90位 | 別府史之(日本、トレック・セガフレード) | 0:09:34 |
個人総合成績
1位 | プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ) | 4:09:16 |
2位 | ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング) | |
3位 | ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) | 0:00:04 |
4位 | ディエゴ・ローザ(イタリア、チームスカイ) | 0:00:05 |
5位 | ピエール・ラトゥール(フランス、アージェードゥーゼール) | |
6位 | ゴルカ・イサギレ(スペイン、バーレーン・メリダ) | 0:00:08 |
7位 | エガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ) | 0:00:10 |
8位 | ヨナタン・カストロビエホ(スペイン、チームスカイ) | |
9位 | ピエール・ロラン(フランス、EFエデュケーションファースト・ドラパック) | |
10位 | リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシング) | 0:00:13 |
ポイント賞
1位 | オマール・フライレ(スペイン、アスタナ) | 50pts |
2位 | ウィリアム・クラーク(オーストラリア、EFエデュケーションファースト・ドラパック) | 43pts |
3位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、サンウェブ) | 30pts |
山岳賞
1位 | マルコ・ミナールト(オランダ、ワンティ・グループゴベール) | 29pts |
2位 | アントワーヌ・デュシェーヌ(カナダ、グルパマFDJ) | 17pts |
3位 | アレクシ・グジャール(フランス、アージェードゥーゼール) | 13pts |
ヤングライダー賞
1位 | エガン・ベルナル(コロンビア、チームスカイ) | 4:09:26 |
2位 | ダニエル・マルティネス(コロンビア、EFエデュケーションファースト・ドラパック) | 0:00:05 |
3位 | ニコラ・コンチ(イタリア、トレック・セガフレード) |
チーム総合成績
1位 | BMCレーシング | 12:28:01 |
2位 | チームスカイ | 0:00:06 |
3位 | EFエデュケーションファースト・ドラパック | 0:00:17 |
text:Kei.Tsuji
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